「えっ・・・・・・ここって確か・・・」
ベルにソーマファミリアの事情をはなし取りあえず一端ベルのホームに行くことにした。しかしそのホームは見たことがあった。なんせそのホームはオラリオの上級ファミリアルーナファミリアのホーム『紅魔館』だったからだ。
「あっ・・・そう言えば僕が入団しているファミリアいってなかったね」
そしてベルが口を開く。
「僕はルーナファミリアに入団しているんだ。女性限定っていわれているけど僕は特別に入れたんだけど教えた方が良かったかな?」
「へッ・・・?」
リリは目を丸くしながら立ち尽くしていた。そして・・・
「ええええぇぇぇぇ!!」
リリの絶叫が辺りに響いた。それもそうだろう二大派閥に続く上級ファミリアしかも目の前にいるのは女性限定と言われているファミリア。その初めての男性団員がいるなんてダレでも驚くだろう。
「ごめんね・・・びっくりした?」
「びっくりも何もこんな大手のファミリアに入団しているなんてしかも女性限定と言われているんですよ!!そんなの驚かないわけありません」
「はは・・・だよね」
話していると美鈴が門にいた。ちなみに立ったまま寝ていた。
「(-_-)゚zzz…」
「美鈴さんまた・・・(^_^;)」
「あの人『月の門番』じゃないですか!!私、夢を見ているのでしょうか?上級冒険者に会えるなんて・・・」
リリは混乱しているのに対しベルは何時もの行動にため息が漏れる。そして木刀を持って
「えい!」
「ふぎゃ!」
美鈴さんの頭を叩いた。
「いったぁぁすいません咲夜さん!!「僕は咲夜さんではありませんよ」ア・・・ベル・・・」
「ハァ・・・美鈴さん少しは起きてください・・・何時もしばかれているのに性懲りもなく寝ているんですか」
「いやぁ朝日が気持ちよくて・・・」
「もう昼ですよ・・・」
「ウグ・・・だってぇぇ~」
「はいはい」
一連のやりとりを見ていたリリは口を開けながら突っ立ていた。そりゃ上級冒険者が見た目駆け出しにベルに説教されている光景なんてシュールすぎるだろう。
「ベル様・・・あなたってもしかして実は上級冒険者だったりします?」
「う~ん?どうだろう、一週間前に恩恵なしでレミリアさんに勝って4日前にランクアップもしたから多分そうじゃないかな?」
「レミリアさんってあの『紅月』って呼ばれているレベル6のあのレミリア・スカーレットですよね!?それを恩恵なしってベル様いろいろおかしいですよ!」
「ハハッよく言われる・・・」
そして門が開きホームに入る。ホームに入り階段に上がる。少し曲がりやがて団長室らしき所に出た。そして・・・
「レミリアさん、フランさん、さとりさん、ルーナ様ただいま帰りました・・・」
「あら、お帰りベル・・・」
「お帰りなさい、ベルさん」
「ベルきゅん、お帰り~」
「ベル、お帰りなさい。あら?そこのお嬢さんは・・・」
そこには、大手のファミリアルーナファミリアの団長『紅月』と呼ばれているレミリア・スカーレット。その妹『悪魔』と呼ばれるレベル5のフランドール・スカーレット。副団長で『超能力者』と呼ばれレベル6の古明地さとりそしてこのルーナファミリアの主神ルーナがいた。
オラリオで有名な第一級冒険者達が目の前に大量にいることがリリルカ・アーデは緊張で足がすくみそうだった。何とか、立て直し取りあえず自己紹介をした。
「あの・・・リリルカ・アーデです」
「すいません、皆さん早速で悪いのですがリリルカさんを助けるために力を貸してくれませんか?少し事情があるのですが・・・」
そして答えが来るとき緊張してしまった。見捨てられるのではないかと・・・イヤそれだけならまだ良い、もしかしたらベルが退団させてしまうのかが不安だった。しかし帰ってきたのは意外な返答だった
「もっちのろんよ!で具体的に何をするの?」
「ベルきゅんのためならたとえ火の中水の中何処までも手助けをするわよ!」
「まぁ大体の事情は分かりました・・・少しなんですが環境も環境ですし良いでしょう」
「うん、私もそう思っていたわベル!!いつでも協力するわよ!!」
「ありがとうございます。皆さん」
その瞬間リリは肩の荷が下りるように体が軽くなった。自分のせいで退団されることはなくなったからだ。こんな大手のファミリアで、しかも初の男性団員という名誉を汚したくもなかったからだ。
「でも少しベル達はここから退室してくれないかしら・・・事情はさとりから聞くから・・・リリルカさんに話したいことがあるの」
「分かりました・・・」
そしてさとりさんから話を聞いたルーナはとりあえずリリ以外を退室させ今この部屋にはリリルカ・アーデとルーナだけになった。そして一呼吸おいた後ルーナが口を開いた。
「話は聞いたわ・・・リリルカ・アーデ。あなたが盗みを働いていたこともね・・・」
「はい・・・」
少し空気が重くなったと感じたのか肩を震えさせる。しかし次の瞬間やってきたのはぬくもりだった。
「・・・?」
リリルカは一瞬何が起きたのかは分からなかったがすぐに抱擁していたことに気づいた。
「辛かったんだね・・・大丈夫・・・もう大丈夫だから・・・」
泣きながら頭を撫でてくれた。
「うぁ・・・」
今日で二度目だったのかリリはまた泣いた。涙が枯れるほどたくさん・・・そして暫くして泣き終わった後・・・
「さて・・・どうしましょうか?これから・・・」
一度みんなで集まりこれからの作戦を考えていた。
「ソーマファミリアに乗り込んでソーマを天界送還させれば良いんじゃないの?」
「イヤ・・・そんなことがしたらギルドに目をつけられるわ。最悪リリちゃんも盗みのことがばれるかも」
ルーナはいつの間にか「リリちゃん」呼びになっているが気にしないでおこう。
「じゃあ僕がソーマファミリアに直談判しましょうか?」
その言葉に少しみんなが心配している様子だった。
「確かにギルドに目をつけられないのはそれだけだけど・・・」
「あの神がそれで納得すると思う?あいつ趣味にしか興味のない奴だし」
「まぁ大丈夫だと思います。いざという時になれば送還させれば・・・」
「イヤそれフランが言ったことと同じじゃない・・・」
レミリアに突っ込まれてしゅんとなるベルだった。
「ア・・・イヤベルきゅん違うのよ!決してこの筋肉妹と同じじゃないから、直談判は良いと思うわよ!?」
レミリアは思わずベルきゅん呼びになっているが気にしないでおこう。
「大丈夫です、これは自分の不甲斐なさに落ち込んだだけですから・・・」
「ちょっと?!お姉さま?!どういうことよそれ?!」
「こんな時までけんかしないでください」
そして、姉妹げんかが起きたのだがすぐにさとりがすぐ沈静化させた。そしてさとりは振り向き
「まぁ直談判は良いと思います、ですがルーナ様が言ったとおりあの神は趣味に没頭していて直談判しても意味ないと思います。」
「或いは・・・アレをやるしかありませんか・・・」
「アレねぇ・・・でもアレに挑むほどあのヒューマンも愚かではないでしょう・・・何かあれば良いのだけれど・・・」
彼女達が話しているのは
「そもそもソーマが興味を持たない可能性があります。何とか方法は・・・」
そしてしばらくの間沈黙が続きリリが声を上げる・・・
「あの・・・しばらくの間私が身を潜めるのはどうでしょうか・・・タイミングを伺って戦争遊戯をやる機会を探すのはどうでしょう・・・」
その言葉に少し首を傾けたがすぐに首をあげ
「分かったわ、取りあえず戦争遊戯ができる機会を探しましょう・・・そこで一気に叩く・・・それでいいかしら?」
「分かった・・・今ならそれが良いかもね」
それで決定させて暫くリリは身を潜めることにした。すぐにできないことを悔やんでいるからか皆がうつむくとそこに・・・
「アアアアア!」
ベルが大声出した。
「ド・・・どうしたの?」
「すいません!!そういやシルさんの店で食事する約束だった!!!」
「「「え・・・」」」
その焦っている顔にみんなは驚いた。なんせみんながうつむいていたところに急に大声が出てきたからだ。そこにおかしかったのか
「プッ・・・アハハハ!!やっぱりベルは可愛いわね!!!」
「ア・・・なんかすいません、空気読めなくて」
「イヤ、良いわよおかげで元気が出た、そうね、まずご飯食べてからにしましょう。腹が減っては戦はできぬって言われてるしね!!!」
「それは私が教えた言葉ですけどね」
「うるさい!!」
「お姉様、事実なんだししょうがないよ・・・」
そこには何時ものルーナファミリアの日常だった。それを見たファミリアは良いなと思ってしまった。そこにルーナは近寄ってきて
「ほら、貴方も行きましょう、あなたも家族だから」
「え、でもファミリアが・・・」
「ファミリアの違いなんて関係ないわ!!それにソーマファミリアは嫌いなんでしょ、それに私が認めたらもう家族よ!!
その暖かさにそのうれしさにうれしく感じたリリは涙を流しながら
「はい!」
笑った。そしてみんなは夕食に豊穣の女夫人という店に行くことにした。
しかしこの時は知らなかった。戦争遊戯ができる機会すぐ来ることに・・・
今回はこれで終わりです。次は豊穣の女主人の話になります。そこにいきなり戦争遊戯ができる機会が?!是非お楽しみに!