「ハァハァ・・・ホームまでは・・・ッ!」
ベル達はリリ達を抱えホームまで急いでいた。リリはベルに担がれており顔を赤らめていたが・・・
「あと少しだ!!このまま急ぐよ!!」
「ちょ・・・早い早い!」
なおチルノとラントは勇儀に両腕にそれぞれ担がれていた。
「我慢しな!もうすぐホームに着くから、スピードを上げるよ!!」
そしてスピードアップをし町中の屋根を走り抜けた。無論悲鳴があったのは言うまでもない
いきを荒くはきながらホームに向かい着いたベル達は勢いおく門を開けた。
「大丈夫ですか?!」
「ええ、なんとかね・・・」
美鈴達は特に怪我はなさそうだったがオグル、鈴仙達レベル2以下は切り傷があった。
オグル・ユスティースはレベル2のヒューマンであり二つ名は『
「どうして・・・!!」
リリは怒りに震え壁に拳をぶつけた。それもそうだろう、大事な家族と呼べる人たちが傷ついている。それに初めて怒り、そして憎しみが起こった。しかしそのほかにも主神ルーナは特に怒りに震えていた。
「アァァポォォォォロォォォォン!!!」
「ルーナ様?」
怒りで震える拳を机にぶつけて大声で怒鳴っていた。その時ベルは何か因縁があると感じていた
「どうしたんですか?」
ベルが疑問に思っていたところにフランが答えた。
「実はね・・・昔天界でルーナ様の神友がいたんだけどね、その時はアポロンは変態だとは知らなかったの・・・それにだまされたのか付き合ってね、2ヶ月した後彼は速攻浮気を始めたの・・・それも10人程度・・・それでルーナ様は慌てて問いただしたんだけど・・・彼奴は何食わぬ平気な顔していた!!「飽きたものを捨てて何が悪い」ってその時はもう神友が鬱状態で・・・」
ベル達はルーナの過去を聞き拳を振るわす。ベルは特に怒っており口元から血が垂れていた。
「それだけじゃないの・・・その子は彼のファミリアに入っている火焔猫燐って子がいるんだけどね・・・うちのファミリアに霊鳥路空って子がいるでしょう?」
霊雲路空、レベル2のヒューマン二つ名は『
「その子がそのお燐の知り合いでね・・・アポロンは気に入った子を見つけた後しつこく追い回すの・・・それで彼女も目をつけられて・・・その時遠くにいて情報が遅くてようやくつかみ取ったときはもうアポロンファミリアに入っていたの・・・それで思い詰めていて・・・」
「そんな・・・」
その時ベルも拳が震えていた。ルーナ様がどれほど彼に対して怒っておりそしてどれほど普段優しく少し犯されかけたこともあったがほとんどは明るい顔をしている裏で彼女がどれほど背負っていたことを。そして何で男嫌いか、何故豊穣の女主人で猫人を見ていたルーナが悲しそうな顔がようやく分かった。普段そしてそれに気づかなかった自分に腹を立てていた。
「ルーナ様・・・ッ!」
思わずベルは涙を流しながらルーナに抱きついた。少しでも苦痛を和らげたいと思ったのが実際は自分が何も気づけなかった不甲斐なさに何をすれば良いのか分からなかったからだ。だけどその怒りその悲しみはベルにも伝わり共に怒り悲しんだ。
その様子もお空は見ていた。実は何度か話したことはあったのだ。その時は笑顔に話していたが心の奥底では行きたくもないファミリアに入らされた友人のことが心配で今でも辛い気持ちを一気に抑えていた。そしてその辛さをこの少年は目の前で分かち合って泣いてくれている。それがうれしかった。
(お燐・・・私・・・今大切で優しい仲間ができたよ・・・)
ベルはお空を見つけた途端抱きついた。普段だったら大胆な行動で恥ずかしがっていたが、この時だけは背負っていたものを聞きそれどころではなかった。
「ベル・・・ッ!」
「ごめんなさい・・・こんなことしかできなくて・・・ッ!」
「・・・ううん、ありがとう。こんな私のために泣いてくれて・・・怒ってくれて・・・」
そして暫くしてベルは泣き続けて時間がたった。そして泣き終わった後皆は落ち着き一度落ち着く。
「ねぇ・・・今回の襲撃ってもしかして・・・」
「うん・・・多分だけど私たちの誰かに気に入った子がいるのかも・・・」
「私たちはロキファミリアと
「このままだとアポロンファミリアとも戦争遊戯することになるわね・・・」
「都市二大派閥の一角のロキファミリアに実力はたいしたことないけど人数、そして神酒を崇めている点で厄介なソーマファミリア、そしてそこそこの実力と人数を誇るアポロンファミリア・・・どう見ても私たちが不利ですね・・・」
リリが現在との状況を整理していて少し不利な状況ではあるとは踏んでいた。その状況に難しい顔をしていた皆だったが・・・
「イヤ!勝てる見込みはある!!」
ルーナと幹部達が顔を上げた。
「どういうことですか?」
「あの子が出てくれれば・・・この戦争遊戯はかつ可能性がぐんと上がる!!」
「だれですか?その人って?」
ベルとほとんどの団員達が首をかしげる。そしてレミリアに聞く。
「ええ、ほとんどの子は知らないと思うから言うわね・・・実はうちにはね、もう一人第一級冒険者がいるの・・・」
「え・・・いたんですか?」
「ええ、その子の二つ名は『影の女王』・・・ここオラリオそして世界で唯一のレベル10よ」
「「「「・・・ッ!?」」」」
皆は驚いた。それもそうだろう・・・オラリオそして世界最高レベルはフレイヤファミリアの『猛者』オッタルのレベル7だと思っていたからだ。
「え・・・?!レベル10?嘘?!じゃあ何で知れ渡っていないんですか?!」
リリが声を上げる。それもそうだろう、そうだとオラリオではこのファミリアが最強だと言われているところだ。
「その子のスキルが特殊でね・・・人の記憶を自由に操れるの・・・それが神であってもね・・・」
「嘘・・・そんな人が・・・」
「まぁ縁が深い・・・親友とか家族だったら忘れられないけどね・・・」
「でも、彼女よくダンジョンに潜っているからなかなか会えないのよ・・・」
「何とか会えないでしょうか、その影の女王に・・・」
ベル達が頭を抱えていたがその時だった。リリが何かを見つけた。
「何でしょう・・・これ・・・」
いつの間にか机の隣に一切れの紙が貼ってあった。
『17階層【嘆きの大壁】で待つ、ベル・クラネルを連れて行け』
そう書かれてあった。
「嘆きの大壁って確か・・・」
「中層の階層主『ゴライアス』がいる所よね・・・」
階層主、それは上層を除き中層、下層、深層にいる強大なモンスターのことだ。強さはほかのモンスターとは別格であり倒すにも数人でかかるものである。
「何で・・・」
「とりあえず・・・行ってみませんか?」
「ええ、もしかしたら何かあるかも・・・」
皆は行くことに意思を固めた。
「アポロンのことは任せて、一応フラン、美鈴は襲撃に備えてホームにレミリアと勇儀は私の行き途中の護衛をお願い。さとりとパチュリーとベルは嘆きの大壁に行って、他のみんなはホームから離れないこと、いい?」
「分かった・・・」
「了解です!」
ここに、ベル達はロキ、ソーマ、アポロン達の戦争遊戯の準備を進めていた。
「はい・・・これ食べて・・・あなたにはあの子を試す重要な役割があるから・・・」
一回り大きな魔石を食べているゴライアスに真剣な表情で見つめていた。
「私もみんなのために参戦するけど・・・その前に試させてもらうわよ・・・ベル・クラネル、いや仮面ライダーカリバー」
何もない大きな空間でこのモンスターと小柄な少女はこれから起こる戦いのための特訓の準備をしていた。
はい、実は正解はお燐が登場しておりました。どこかと言いますとアポロンファミリアの赤髪の猫人ってところで登場しております。(わかりにくいわwww)さて次回影の女王が、満を持して登場!!お楽しみに!!