ベル君が闇の剣士なのは間違っているだろうか   作:暗闇水明

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こんにちは。最後らへんでようやく戦わすことができました。ではどうぞ


Chaptear19戦争遊戯④

「「「死ねぇぇぇ!!ルーナファミリア!!」」」

 

しかし皆は知らなかった。このファミリアの恐ろしさをを・・

 

「「「「「貴様らが死ねぇぇぇ!!ベルきゅんの為の犠牲となれぇぇぇぇ!!!」」」」」

 

このファミリアはベルが入ってきたときに母性という変態機能が発動した者達がほとんどだったのだ。つまり全員がベルloveの状態で戦争遊戯が決まると何とそのほとんどの団員にスキルが新たに出ていたのだ。その名も『少年一途(ショタ・フリーゼ)』つまりこのスキルを持っている者がすべてショタコンになってしまったのだ。ちなみにこの効果は早熟、経験値ブーストである。もちろん黒龍の存在も知っている。その上でこんな風になっているのはベルの可愛さと純粋さ優しさだろう。故にベルの可愛さだけでここまで団員達が強くなっているのだ。その威勢にほとんどの下級冒険者達は蹂躙させられた。

 

「まさかスキル一つのスキルでここまでなるなんて・・・しかも幹部も一部このスキルあるし・・・全くあなたたちは温存ですよ~」

 

「分かっているわよ~」

 

そう言いながら軽く30人程度倒しているレミリアとフランだった。これでも温存のために手を抜いているのだ。そして中央堂にいたのは撤退した者で減った者も含みもうわずかだった。

 

「クソ・・・役立たずめ・・・ッ!」

 

ザニスは中央堂に置いてきぼりにされ悪態をつきながら逃げていた。中央堂を抜け大聖堂まで向かっていた。やがて大聖堂の中は・・・

 

「なっ・・・ッ!?」

 

空っぽだった。そう・・・見捨てられたのだ。中央堂にいた者は・・・

 

「彼奴らぁ・・・ッ!」

 

そしてルーナファミリアのメンバーはすぐそこまで迫ってきた。

 

「見つけたぞぉ!!ザニス!!」

 

いつの間にかザニスは囲まれていた。

 

「貴様ら・・・ッ!」

 

「ザニス!!あんたは終わりだ・・・降伏しろ!!」

 

降伏・・・この言葉にザニスは怒りが出ていた。

 

「降伏なんてするものか・・・ッ!それでは私の今までの苦労が・・・」

 

そう、ザニスはソ-マの反応から見て分かる。これに負けたらきっと自分は退団させられる。今までの地位を失うのだ。ザニスは神酒(ソーマ)を使い今までたくさんのものを得た。金、女、名誉等様々だ。レベル2でありながら団長になり大手まで育ち幸福を感じていた。

 

「まっ・・・あんたが勝とうが負けようが多分あの神あなたをクビにするわよ・・・どっちにしたってソーマはあなたのこと見限ったらしいし・・・」

 

「何だと?!そんなはずはない!!あの神が酒造りにしか興味ないはずだ!!」

 

「変わったのよ、彼は・・・自分の信念思い出したらしいからね・・・」

 

「そんな・・・」

 

ザニスは泣き崩れる。そして皆が行こうとしたその時だった。

 

「許さんぞおおおお!!」

 

ザニスはやけになったのか剣を突き出してリリの方に向かって走り出した。すぐザニスを蹴り飛ばそうとする。しかしその必要はなかった。

 

「おらぁ!!」

 

ちょうど勇儀が城の中に入りザニスを蹴り飛ばした。

 

「テメェに酒を語る資格ねぇよ!!このクソ眼鏡!!」

 

「ゆ・・・勇儀さん」

 

「オラ、ちんたらしている暇はないよ!!さっさと行くよ!!!」

 

「はい!!」

 

この時ベルとリリは初めて、そして団員達は改めて思った。

 

(((勇儀姉さん、かっこええ)))

 

さとりはやれやれと、首を横に振っていた。

 

そしてベル達は更に置くまで行った。最終決戦は間近に迫っていた。

 

 

一方城の最深部では・・・

 

「不味いわね・・・もうすぐそこまで近くに来ている・・・」

 

「しかもベートがやられた・・・あの少年に・・・」

 

「まさかこんな伏兵を用意していたなんてな・・・流石の儂らも予想外じゃ・・・」

 

 

ロキファミリア幹部達が待機していた。皆は焦っている、突然のモンスター召喚そしてルーナファミリアのあり得ないくらいの強さ・・・そしてあの少年の姿。現時点でもかなりの苦戦状態に変わりはない。みんな必死に考えていた。

 

「ああ、もうお終いよ・・・運命は避けられない・・・」

 

「うるさいぞ、カサンドラ!!」

 

カサンドラからは諦めの声が出ていた。ヒュアキントスは悪態をつけながら突き飛ばした。

 

「どうするべきか・・・」

 

「もう駄目なんじゃない?」

 

「・・・ッ!?」

 

するとティオナは諦めの声を出した。ティオナは基本ポジティブで諦めも悪い。そんな彼女が諦めの発言を出しているのだ。驚かない訳がない。

 

「ちょっと、ティオナ!!あんた何言っているのか分かっているの?!」

 

「うん・・・でもこの状況もう駄目な気がするんだよね・・・あの、ベルって子も強いし他の団員も健在・・・周りにはモンスター、それに・・・」

 

ここでティオナが一端黙る、そして再び口を開いた・・・

 

「あのファミリアには・・・まだ切り札がいる・・・」

 

「「「「・・・ッ!」」」」

 

その言葉に皆は絶句した。そこに現実逃避するようにティオネがつかんだ。

 

「何なのよ、それ?!まさかこの前のアレ?ふざけないでよ!!あそこには誰もいなかったわよ!!言いがかりはいい加減にして!!」

 

もちろん怒るものもいた。こんなものがロキファミリア幹部なのか・・・これがレベル5なのかとあきれてもいた。そして皆が文句言おうとしているなかフィンが口を開く。

 

「ティオナ・・・君はこの勝負を諦めると言うことかい?」

 

そこには殺気があった。それにかまわずティオナは口を開く。

 

「半分正解かな?でも流石の私もただではやられないし・・・少し戦うよ・・・でもフィン・・・ここではっきり言わせてもらうね・・・今のあなたでは勝てない・・・それだけはいえる。降伏する方が良いかもよ」

 

その発言にティオネは首を持ち上げ怒りをあらわにした。

 

「テメェ・・・ッ!言わせておけば・・・ッ!」

 

ティオネはある一件以来フィンに恋をしている。それにより普段はクールだがフィンのことに関しては性格が変わるのだ。今、場は荒れていた。殺伐とした空気の中フィンが口を開く。

 

「ティオネ・・・もう良い」

 

その瞬間皆がフィンを見た。

 

「ティオナ、君が諦めようがもうそれは良い、どうせ戦うのなら良いだろう・・・今からアイズとティオナ、レフィーヤ、ガレスそしてアポロンファミリアは共に防衛戦をはれ・・・時間稼ぎでいい、そのままリヴェリアに魔法を撃たせる・・・撃つ瞬間は避けろ」

 

「「「「・・・ッ!」」」」

 

まるで捨て身作戦のようなことを言ってきた。しかしこの発言にティオナ以外は納得した。もうルーナファミリアを倒すにはこれしかないと思ったからだ。そのほかにも威圧があったからだが・・・

 

「分かりました・・・」

 

「確かにそれしかないな・・・」

 

皆がうなずく中ティオナは

 

(多分無駄だけどな~)

 

何故か敗北を予感した。しかし今のティオナにはそれがどうでも良かった。なぜなら・・・

 

(あの子強かったな・・・それにかっこよかった)

 

ベルに恋心を抱いていたのだから・・・

 

王堂付近で接近していたルーナファミリアのメンバー達は階段を登り上がりそのまま続く道を走っていた。

 

「もうすぐですよ!!」

 

「ええ、ここでこの勝負は終わらせる」

 

皆が覚悟を決め走っていた。二人の少女を解放すべく王堂に向かう。すると・・・

 

「伏せて!」

 

『アルクス・レイ』

 

レーザーのようなものが貫いてきた。何とかかわすルーナファミリアだったが・・・

 

「・・・ッ!」

 

その瞬間ベルに向かって剣が来た。そこには

 

「ヴァレンシュタインさんとティオナさん・・・そして・・・なるほど・・・総力戦ってことですか・・・」

 

目の前いたのはフィンとリヴェリアを除くロキファミリア幹部とアポロンファミリアだった。

 

「悪いけど・・・ここは通さない・・・」

 

「団長の意思に従い・・・あなたたちを倒す・・・」

 

「ベル君だっけ?よろしくね~」

 

一人は自己紹介していたが・・・

 

「貴様・・・アポロン様の寵愛を受け取らないヤツは断じて許さん!」

 

ヒュアキントスは訳が分からなかったが・・・

 

「私たちもファミリアがかかっている・・・だからここで終わらせる・・・」

 

「ええ、終わらせましょう・・・ッ!」

 

『月闇居合』

『読後一閃』

目覚めよ(テンペスト)

 

その合図のようにアイズの魔法とベルの必殺技がなるとルーナファミリアとロキ・アポロンファミリア連合は最後の戦いに激突した。

 

ベルとアイズは剣をぶつけ合っていた。アイズは魔法を駆使しながら攻撃をする。ベルもジャアクドラゴンの魔力で対抗していた。そして剣どうしのぶつけ合いに火花が散っていた。やがて体が温まってきたのかアイズは本気を出す。

 

『リル・ラファーガ』

 

そこに更に暴風を発生させた。そしてアイズはベルの元に駆けた・・・そしてベルはそのまま動かないでいた。何をするか分からないので慎重になったがここで決めなければあとがないと思ってついた。その瞬間、

 

「・・・ッ!」

 

剣で受け止めた、その次の瞬間魔力をすった。

 

「ベートさんの見なかったのですか?アアそうですね・・・あなたはその時配置についていたのですか・・・分からないわけだ・・・」

 

急いだのかすぐに魔法をため、そして打とうとした。しかしその隙が命取りだった。

 

「はぁ!!!」

 

その吸い込まれた魔力を跳ね返したのだ。アイズは避ける暇もなかった。

「・・・ッ!」

 

自分の全開の魔力、それに加えて彼の魔力が合わさっている。アイズが魔法なしで受け止められるわけない。何とか剣で押さえ脱出しようとしたが・・・

 

「終わりです・・・」

 

「・・・ッ!まだ・・・」

 

しかしその時には前に来ており魔法の隙間にいた。そして・・・

 

「ハァ!!」

 

拳を入れた。その瞬間剣はもろはじけ飛んで行った。そしてアイズは諸攻撃を食らう。

 

「・・・ッ!しまった!!」

 

避けようとしたがしかし時は遅く既に魔法は直撃していた。やがてアイズは地面に倒れる。そして

 

「僕の勝ちです・・・」

 

その声が、アイズが戦争遊戯中聞いた最後の言葉だった。彼女はその時点で意識を手放した。

 




はい、ようやくアイズと戦わせました。次回決着がつきます。お楽しみに!!

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