ベル君が闇の剣士なのは間違っているだろうか   作:暗闇水明

26 / 57
こんにちは。今回は題名がある通り彼を登場させます


Episode3異端児と謎の異常事態
Chaptear24魔剣鍛冶師


戦争遊戯から三日後彼は何時ものように鍛錬をしていた。庭を100周走り腕立てや腹筋を200回そして素振りを200回などあらゆる鍛錬をする。この鍛錬は彼の師匠と呼んでいる者からたたき込まれた訓練らしい。ちなみに他の団員達は音をあげた。レベル5のティオナからが何とかできる程度だ。

 

「ハァ・・・ハァ・・・」

 

「これかなりきつい!」

 

「ベルきゅんの師匠、一体誰なの?」

 

こうなるとベルの師匠が誰なのか気になる一同であった。

 

「新しい武器ですか?」

 

ベルが鍛錬の休憩にレミリアと話していた。

 

「ええ、ベルってカリバーになると精神力(マインド)が普通の魔法より消費が早いでしょ?まぁそうだとしても君としてはたいしたことないのだと思うんだけど、もうそろそろ遠征の時期だから・・・」

 

水を飲みながら話を進める。遠征、ファミリアが一定のランクまで行くとギルドから強制任務で遠征をする。基本的に到達階層の更新である。ルーナファミリアには今はレベル7が二人、そしてレベル10が一人の状況だ。到達階層もロキファミリアの58階層、それでいて59階層は失敗、現時点で都市最強派閥の期待がある中、遠征は重要である。

 

「今までの探索なら、ずっとカリバーのままで良いけど遠征となると消費する魔力もままならないからあなたも深層までは最低限の魔力ですむあの技でなんとかしたいの・・・防具も必要になるけど・・・」

 

「なるほど・・・」

 

そこで、武器を探したいのだが何処も良いところがないのである。それに一つでも良いやつは皆高いのである。なかなか見つからないため最後にはエイナの所までたどり着いた。

 

「なるほどね・・・確かに君のあの姿は精神力が普通より多く消費するから大変だね・・・」

 

「はい・・・」

 

エイナは一息つく。ちなみにベルがギルドに来たとき久しぶりに会えて少し嬉しそうなエイナを見てミイシャは少しにやついていたのである・・・すまない、話がそれた。話を進めよう。

 

「そう言えば、ベル君。ヘファイストスファミリアは知っているよね・・・?」

 

「え?ああはい。でもあそこって高いですよね・・・」

 

ヘファイストスファミリアとはオラリオで名門の、鍛冶系ファミリアでありダンジョンに行かなくてもやっていけるファミリアである。しかし高いことからなかなか手が出せないのである。

 

「じゃあ行ってみようか!」

 

「ええ?!」

 

少し困惑しながらもバベルにあるヘファイストスファミリアの店に来た。一度エレベーターを降りて、商品を見ていたが・・・

 

「うわぁ・・・高い」

 

とても高いのである。0がもう多すぎて目が回りそうなほどだ。

 

「ベル君、こっちこっち!」

 

そしてまたエレベーターを上る。そこにはまた武器屋があった。また高いのかと思いベルは武器を見るが・・・

 

「アレ・・・?やすい」

 

さっきとは違って10000ヴァリス程度なのである。ベルは首をかしげていたが・・・そこにエイナが来た。

 

「実はね、ここはヘファイストスファミリアの見習い鍛冶師が並ぶ店なんだ。中には天才の人もいるしもしその人を専属鍛冶師できたら将来英雄に至れるかもよ」

 

「本当ですか?!」

 

ベルは英雄と言う言葉に目を輝かせながら手をつかんできた。子どもの頃から憧れていたのでその言葉に過剰に反応してしまうのだ。

 

「それじゃあ、少し店を見て回りますね、エイナさん大好きです!!」

 

「フェ・・・?!」

 

ベルはエイナに「大好き」と言ってしまいエイナは顔を赤らめた。ちなみにミイシャがつけていてエイナに春が来たのだと思っていたのだった。

 

「にしても、本当にやすい・・・」

 

そこに怒鳴り声が聞こえた。赤髪の青年と店主が言い争っているようだった。

 

「だから!!こう隅っこにおいとくなよ!!もっと大事になぁ!!」

 

「あの人って・・・」

 

「ン・・・?あ!!彼奴!!」

 

「へ?!ちょっと!!」

 

急に赤髪の青年が近づいてきた。正直言葉遣いとかで怖そうな人だった。もしやけんかかとも思った程度だ。どれくらいの覇気があった。しかし次の瞬間赤髪の青年はベルの手を握った。

 

「あんた、戦争遊戯で活躍したベル・クラネルだろ?!お目にかかれて光栄だ!!」

 

その時怒鳴り声で聞こえた場所に足を踏み出したのを見かけたエイナはその光景を見たがそれにかまわず続ける。

 

「俺はヴェルフ・クロッゾ、見ての通り鍛冶師だ」

 

「クロッゾってあの呪われて没落した魔剣鍛冶師貴族の?!」

 

「クロッゾって・・・?」

 

エイナが驚嘆の声を上げベルはその言葉に首をかしげる。そしてエイナは続ける。

 

「知らないの?クロッゾっていうのは昔すごい魔剣を作り上げる一族なのよ!!でもある日を境に魔剣を打てなくなっちゃって・・・」

 

「へぇ~」

 

「おや・・・そこまで興味ないのか?やっぱりお前の武器はそれだけか?」

 

「いえそういうわけじゃないですよ、僕生身でも魔剣もどきみたいなのを使っていたので・・・」

 

「魔剣もどき?」

 

それに少し険しい顔をしていた。

 

「イエ・・・ただ僕の魔力を込めて剣で打つ感じなんで魔剣というわけではないんです。と言うか僕の力なんでただの剣なのですけど、溶けちゃって・・・制御できれば折れないという物ですけど魔力の制御が難しいンデス。カリバーに変身しないので魔力は少なくてすむんですけどだけど・・・」

 

「ハ・・・?」

 

瞬間ヴェルフの目は少し丸くなった。戦争遊戯を見ていた剣とは別の剣を使っているがそれは魔剣のように撃てて更に砕けないとなるとこの少年はただの剣を魔剣にしてしまうと言うのだ。それに驚いてしまったヴェルフである。ヴェルフは、魔剣が嫌いである。父は最初自分だけの武器を作るよう彼を応援したが魔剣が打てると分かった途端父は豹変してしまい、魔剣を打てと言ってくるのである。それで彼はオラリオに来た。そこでヘファイストスに来てその女神に好意を寄せて今でも魔剣を越える武器を打とうとしているのである。しかし目の前の少年は剣を瞬時に魔剣にしてしまうと言うほどの少年なのだ。魔剣という物が嫌いなのにこの少年はそれを無限に作れる。いともたやすくにだ・・・最初魔剣を使っていると聞いたら自分の期待外れだと思っていたが、そのことを聞いた途端少し気になったのだ。自分の嫌いな魔剣をこの少年はどんな剣でも生み出すことができる。それも砕けない魔剣を・・・だからこそ彼は・・・

 

「ちょっとこっちに来い、お前の武器打ってやるよ」

 

「本当ですか?!クロッゾさん!」

 

「おうよ!お前が剣をそう使うなら俺も血が騒いできたぜ!!いいぜ!!耐熱性があるヤツだろ!?作ってやるよ!」

 

この少年を気に入ったのだ。魔剣嫌いな自分をどこかが呼び覚ますような気がしたからだ。

 

ここはヴェルフの鍛冶場、ここでヴェルフは武器を作っている。今回耐熱性がある材料を持ってきた。そして一回ヴェルフは外に出る。

 

「お前もちょっと来い。一応威力を試したいからな・・・」

 

「ア・・・はい」

 

そしてヴェルフは持っていた大剣を構え始める。それに続くようにベルも剣を構える。それと同時に周りに一時的な結界を使える魔道具を使っといた。ベルの力は炎なので周りに燃え移ったら大変だからである。

 

「じゃあ見せてみろ!!お前の力を!!」

 

「分かりました!!」

 

そしてベルは構えながら集中する。するとベルの剣はみるみるうちに紫色の炎に包まれた。そしてヴェルフは予想以上に驚嘆の声を上げる。

 

「嘘だろ?!」

 

「どうしたんですか、クロッゾさん?」

 

「いいや、予想以上だったから驚いていただけさ」

 

そしてヴェルフはベルに向かい大剣を振った。それをベルは受け止める。

 

(何だ・・?!これ?!下手したら俺の魔剣より熱い!!)

 

あまりの熱さに大剣を一回ベルから遠ざけた。しかしそれはもはや刃の部分が溶けていた。

 

「な・・・?!嘘だろ?!」

 

「これで終わりです!!」

 

そしてベルは剣を構えそして振った。ヴェルフは慌てて避ける。しかし地面に着弾した炎は燃え続けた。しかも広い範囲で・・・

 

「は、はは。やっぱこいつやべぇ・・・」

 

「すいません!!大丈夫ですか?!」

 

「ああ、大体威力は分かった。少しこれは手間取りそうだがな・・・」

 

そしてヴェルフはこれからという顔をしていた。ちなみにベルの剣は少し溶けていたのであった。

 

「あの威力・・・あれがないと難しいかもな・・・」

 

「何ですか?それ?」

 

「ああ、付与魔法の『不壊属性(デュアンダル)』だ。通常第一級武器につけられる。アイズ・ヴァレンシュタインが使っているのがそうだ。俺にもできるっちゃできる」

 

「え・・それって・・・」

 

「アア、0が目を回るくらいのものだ」

 

「嘘・・・」

 

ベルは頭を悩まされた。金は貧乏ではないのだが、第一級の武器を買うほどはないのである。それを払えるわけでもない。

 

「そこでだ、ベル。一つ取引してくれないか?」

 

「・・・?」

 

そして辺りが静まる。そして話す。

 

「俺を専属鍛冶師にしてくれないか?」

 

「え・・・?」

 

「さっきあの姉ちゃんから聞いただろうが俺はその中で唯一魔剣が打てる。俺は魔剣が嫌いだがあんたには打ってもいいって思えたんだ。どうだ?」

 

「理由をお聞きしても?」

 

ベルはヴェルフの魔剣が嫌いという言葉に引っかかった。そしてヴェルフはその質問に答えるように過去のことを話した。武器のことに関して、魔剣で腐る人たちを何度も見たことについても・・・

 

「俺は魔剣が嫌いだが、お前を見た途端あるべき姿を受け入れようと思ったんだよ。お前の強さに惹かれたしここはお前に託すのもいいかもしれないってな。あの意地は完璧に捨てたわけじゃねえ。だけど、お前なら打っていい。そう思ったんだ」

 

その言葉にベルも応えるように目を向けた。

 

「分かりました、僕もあなたの熱意に応えましょう。あなたと専属鍛冶師の契約を結びます。クロッゾさん。よろしくお願いします!」

 

「おうよ!!後家名で呼ぶのはやめてくれ。嫌いなんだ。その名前は、後呼び捨てでかまわねぇ。敬語もいらん」

 

「分かったよ。ヴェルフ。頼んだよ。僕の剣を!!」

 

「任せとけ!!」

 

こうしてベルとの専属鍛冶氏の契約を結んだヴェルフは早速取りかかるのだった。その時夕焼けが見守る中剣を打つ音が辺りに響いた。

 

暫くして剣ができた。見た目は紫色で少し禍々しかったがそれでもって美しかった。

 

「おまえ邪龍と言うことで作ってみたがどうだ?」

 

「うん!!すごくいいよ、ヴェルフ!!」

 

「おう!不壊属性も入れたから溶けることはないはずだ!!早速だがあそこの射撃場で試し打ちするか?的だけだし壊れても大丈夫だ」

 

「うん!!そう言えばこの剣なんて名前にする?」

 

「あっ・・・そう言えばどうしようか・・・」

 

暫くこの剣の名前を決めるのに頭を悩まされた。そこにベルはこの剣は音日のように少し曲がってできていることに気づいた。これは両方刃がついているが引っかけるようでもあるという。そこでベルは蛇のような見た目から一つの名前が浮かび上がる。

 

「『蛇龍(ニーズヘッグ)』ってどう?」

 

ベルが読んでいた英雄譚に邪龍でニーズヘッグという名前があったことを思いだしそれを提案した。それにヴェルフも納得したらしく

 

「よし!!こいつの名は『蛇龍(ニーズヘッグ)』だ!ベル、早速試し打ちをするぞ!!」

 

「うん!!」

 

そしてベル達は外に出た。辺りはまだ日があるがそこそこ暗くなっていた。そこの射撃場で試し打ちをするために魔力を込める。普通なら打てない威力並みで。やがて鮮やかな紫色の炎が集まる。これでも変身の魔力の半分以下だ。

 

「はぁ!!!」

 

そして振るった。

 

「「は・・・?」」

 

すると辺りは爆発した。カリバーに変身しているほどではないが的は全壊。更に紫の炎が射撃場の辺りに燃えた。目を丸くした二人だったが剣が砕けておらず支障もなく更に溶けてもないことを確認するとすぐに消火活動に移った。ちなみに結界の魔道具をもう一つ持っていたため念の為に使っといたが正解だった。なぜなら的が結界にひびを入らせたのである。この後騒音でエイナから説教を受け更には弁償もあったがその時の二人はまるで兄弟のように笑っていたとミイシャは語った。ちなみにこれはさとりにも伝わり説教されたが、専属鍛冶師を見つけたことには祝った。ほかのルーナファミリアの団員達は後でメッチャ褒めまくったらしい。

 




はい、今回はヴェルフを登場させました。次回命を出す予定です。あとベルの師匠もいずれ明かされます。ちなみに東方キャラです。誰なのか予想してみてください!それではまた次回お楽しみに!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。