ウィーネを連れたベルはとりあえず月影の館に戻りレミリア達に説明し、ほとんどのメンバーはあっさりと納得した。理由は単純にほとんどのメンバーはベルloveでありベルの、意思は絶対の状態だった。更に普通にしゃべるモンスターもいるためあんまり違和感がないのである。そして現在ベル達は・・・
「えっと・・・ウィーネ・・・で・・・す・・・ヨロシく・・・お願い・・・します」
「「「「よろしくね!ウィーネちゃん!!」」」」
自己紹介した後メンバーの皆は撫でたりなどあっさりと可愛がられていた。ウィーネは半人半蛇ではなく完全な人型しかも美少女であり見たものを虜にした。もちろんベルが連れてきたから大丈夫と言うこともあったが、もう一つはウィーネが誤ってベルを爪でひっかいてしまったときだ。ベルは大丈夫と言っていたが・・・
「ごめんね・・・ベル・・・ごめんね・・・」
ウィーネは子どものように震え、泣きながら謝っていた時だ。この子はきっと傷つけられるのも傷つけることも怖いんだと表情で分かる。この子はきっと悪い子ではない。それによく見れば可愛い。そういうわけでベルと共に溺愛していた。ただし中にはベルが父親でウィーネが娘みたいな雰囲気だからウィーネに
「私がママだよ~」
「マ・・・マ?」
「そうそう、私がママ。そして私とパp「ハッ」ふぎゃ!」
とまぁこういう名目で結婚みたいなことをする輩もいたが気にしないようにしよう。ちなみにその時はさとりが何とかしたがこのままではウィーネの教育に悪影響を及ぼしかねないのでベルとまともな人たちで面倒見たのであった。
とある暗い空間・・・
2mはある老人と黒いローブで顔は見えない魔道士がいた。そこでは鏡を使いベルの様子を眺めていた。
「まさか異端児が地上に・・・」
「これは想定外の事態だが・・・暫く様子見としよう・・・それに、あの狩人達を一掃できるかもしれないしな・・・」
黒いローブの魔道士はうなずき、鏡を閉じる。そして思い出したかのように新聞を出した。
「そう言えば、ガネーシャファミリアの新聞でこんな記事が・・・」
「・・・?何だ?」
老人は新聞を受け取り見る。そこに書かれていたのは・・・
「18階層で謎のうめき声?」
「ええ、彼らの可能性も考えられましたが、どうやら違うようです。彼らは恐らくあちらかと・・・」
ダンジョンの安全地帯でうめき声があったと言う記事だ。通常ならモンスターと片付けられるのだが安全階層でうめき声があるなんておかしいだろう。もしモンスターだったりしたら安全階層にいるリヴェラの町の住人が被害に遭う。
「とりあえず今度クエストにでも出そう。場合によっては強制任務も・・・」
「了解しました、ウラノス様」
「任せたぞ、フェルズ」
暗い空間で黒いローブの魔道士フェルズとギルドの管理している大神ウラノスは相づちをうちながらそれぞれ移動するのだった・・・
暫くしてルーナが帰ってきた。ルーナ自身はレミリアから伝えられ少し驚きはしたがすぐに受け入れさっきの団員達のような反応をした。ちなみにその時も何やらウィーネの教育に悪影響を及ぼしそうなので暫くさとり達で育てた。
「そうだ、ベル。あなたの二つ名が決まったわよ・・・」
「本当ですか?!」
ベルは目を輝かせながら、他のメンバーは緊張していた。それもそうだろう。ろくでもない二つ名でもしたら・・・そう思いながらそれぞれ聞いていった。
「よし!何とか・・・」
「ウわぁぁぁぁぁ!」
それぞれの二つ名を聞いた団員は顔を隠しなら絶叫していたものもいれば何とかマシなのだったものでガッツポーズをしていたものもいた。
「マジデェ・・・」
「あんたはまだいいよ!あたいは『
「うわぁ・・・」
レベル2以上のメンバーはそれぞれ同情の顔をしていたり笑ったりもしていた。ベルはまだかまだかと心待ちにしていた。
「最後はベルね・・・」
そしてベルはぴょんと跳ねルーナに向かった。そしてルーナが咳き込んで一呼吸置きそして・・・
「それじゃあ発表します!」
「「「「ゴクリ・・・」」」」
皆息をのみ辺りが静寂に包まれた。そして・・・
「ベルきゅんの二つ名は・・・!」
勢いのあまりベルきゅん呼びであるが気にせず続けた・・・そしてシンと沈黙が続きベルに謎の光も出てきた。そして・・・ベルの二つ名は・・・
「『
その名が出た途端・・・
「「「「いやっっったぁぁぁ」」」」
「まともだ!」
「しかもかっこいい!」
「良かったぁ・・・」
「ベルきゅん!お祝いに私と一緒にs「フン!」ふぎゃ!」
ベルがまともな名前で皆が安心し、ベルもかっこいい二つ名だったので喜んでいた。ウィーネは何かが分からなかったがとりあえずベルが喜んでいたのでウィーネも喜んでいた。そこにティオナも来て喜んでいたという。
その姿はまるで本当の家族であった。遊んで、学んで、普通の子どもより遙かに知識が入るのが早かったがそれでもやはり精神はまだ子どもだった。今でも寝るとき悪夢を見るらしくベルと一緒に寝ている。(ちなみに爪で引っかからないようにヴェルフによって剣のさやのようなものをつけた)
あれ以来、どうすべきかと考えることがあった。このままではいずれ他の人にもばれる。今、見つかれば恐らくだが殺される。ベル自身も異端児との共存を望んでいる。共存が望めば無駄な争いはせずにすむ。ウィーネも人を傷つけたくない、人としゃべりたいと言っているらしいだからこそ何とかして解決したいと思っていたベルだがどうすればいいのか分からない状態だった。ベルは今、部屋の窓をのぞき込んでいた。悩むときは何時もそうだ。こうやって月を見ていた。そして・・・
(ベルよ・・・大丈夫か?)
「大丈夫だよ、ブラック」
(まぁ、難しい問題だからね・・・)
(そりゃあ、私たちは一般人から見て調教された感じだからな、でも野生だったら話は別ね・・・)
(ほんと、どうすればいいんですかねぇ・・・)
頭の中で同じモンスターなので一応同胞であると共に一緒に考える。シルバーバックもウォーシャドーもミノタウロス、ジャアクドラゴン更には隻眼の黒龍も一緒に考えるのであった。
(いっそのこと我らでオラリオを支配するか?そうすれば、異端児の共存だっていけるだろう?)
(いや、それでは本当の解決にはならないだろう。それでは人々が悲しむ。それは市民だけではない。ウィーネだって悲しむぞ)
(わ・・・悪かった・・・)
黒龍がインファント・ドラゴンの提案に少し言葉に覇気を出しながら反論していた。少しベルも驚いた様子だった。
「意外だね・・・君がこういうのに乗り気で」
黒龍は普段ほとんど人間に興味はなかったが今回ウィーネのことはやけに積極的だった。
(ああ、俺も意外だったぞ。黒龍がここまで熱くなるなんてな・・・)
(すまんな、今回は少し熱くなりすぎた)
「いや、大丈夫だよ。むしろありがとう」
そう言って笑い合っているベル達。しかし黒龍が言っていることはもっともだ。今回は力だけじゃ解決できない。インファント・ドラゴンが言ったようにオラリオを支配したらそれでこそ反乱が起き多くの人々が悲しむ。それはウィーネの気持ちだって踏みにじることになる。そんなのじゃベルの目指した英雄にはなれない。ベルの英雄は大切な人を守るため。それがベルのオラリオに来た目的だ。今ここに大切な人がまた一人増えた。だからこそ支配は絶対に選択しない。必ずウィーネを幸せにする。そのケツイが彼に宿った。
(でもやっぱりなぜだ、黒龍?お前はこういうのに興味ないと思っていたが)
ゴライアスが、そう話しかけていた。確かに何時もとは違うというか少し悲しんでいた様子だった。暫くして黒龍は、口を開いた。
(あの娘は、昔の我に似ておる)
「え・・・?」
突然のことに少し戸惑っていた。急に黒龍がウィーネを昔の自分に似ていると言いだしたのだ。
(我がダンジョンに生まれたときだ・・・我はかなり深い階層だったから最初モンスターを殺しては魔石を喰らい強くなっていった。ダンジョンも同じで弱肉強食よ、我はそこでは最強だった。そこで我だけは最初知性を持てた・・・)
ベルは黙って聞いていた。少し経つと黒龍はまた口を開く。
(その時だった、我はダンジョンの上には地上があるのだと知ったのは・・・そこには空という物があったことも知っていた。それに・・・大空を羽ばたきたいと憧れた)
「それは・・・」
(ああ、ダンジョンの記憶だ。やがて我は地上を求めた。その時だった、下層らへんに続く水路からいけると・・・バベルがあったからな、効率がいいのは海に続くその水路だった。我はすぐそこに向かった。幸いこの時は人間は下層に進出していなかったからな、そのまま冒険者に見つからず通れない階層はぶっ壊していた)
案外荒い言い方で話す黒龍だがベルは黙って聞いていた。そして黒龍はまた続ける。
(我はそこで水路を伝って海をでた。我なら一時間は息を止め潜れる。スピードもあったからすぐに海をでた。それで空を見た、そして我は飛び立ったんだ。人間には興味なかったがな、殺す興味もないほど)
「え・・・?」
(我はゼウスファミリアを滅ぼした3日前まで人は殺さなかったのだぞ・・・まぁ殺した時点でそれも通用しないが・・・それほど純粋な願いを我も持っていた。我が言えたことではないがな・・・)
「・・・」
(だからこそ、我は娘に同じ過ちを犯さないようにしたい。それだけさ・・・)
ベルがその話を聞いた途端拳を握りしめ震わせていた。暫く沈黙が続きベルは口を開く。
「僕、信じないから・・・」
(やっぱりしんz「ブラックが人を殺したなんて信じないから」・・・ッ!ベル?)
ベルは涙をためながら独り言のようにつぶやいた。でもそれはモンスターの皆が聞いている、そして大事な家族のために泣いている。
「ブラックは優しいよ・・・こんな優しい奴が人殺しなんてするわけない、ウィーネを思ってくれている時点で嬉しいよ」
(だが我h「もしその汚名があるなら僕と一緒に英雄になろう。英雄になればきっと僕達のことも分かってくれる、きっと無実が証明されるよ」・・・ベルよ)
ベルは認めたくない様子だった。それは家族をかばうただの戯れ言。それでもそう思ってくれる人間がいるのを黒龍は嬉しかったのだろうか泣いていた。そして・・・
(ああ、なろう、我らで英雄に)
黒龍は自分の罪滅ぼしのために英雄になることを誓ったのだった。
はい、ここの黒龍は最初人間に興味なかったのですが、いつの間にか人間を殺した。なぜ、黒龍は人間を殺したのか、それは後に語られます。あとベルはばれないために一応黒龍をブラックと呼びます。それでは次回もお楽しみに!!