イケロスファミリアの一件が終わり妖夢の説教と地獄の訓練を言い渡された数時間後ベル達ルーナファミリアとロキファミリア、ガネーシャファミリアの幹部と共にクノッソスの迷宮に来ていた。
「この扉の奥にクノッソスの迷宮が・・・」
ベル達が意外な表情で見つめる。それもそうだろう。クノッソスの迷宮の扉が一般の街の路地裏にあったのだから。まあ、それでも行き止まりに見えるのだが。
「これをはめればいいのですよね?」
そこに妖夢が目の形をしており中心部が『D』の文字が書いている鍵を手に出した。
「とりあえず入りましょう」
とりあえず妖夢が鍵を扉の穴にはめた。その瞬間扉が開く。それと同時にベルはクノッソスの迷宮に入る。
「これがクノッソスの迷宮・・・」
薄暗い中ベルは初めて見る人口迷宮に少し緊張する。そこに・・・
「・・・ッ!泣き声が・・・」
進んでいくにつれて泣き声が聞こえた。急いでベル達は声が聞こえる方に向かう。そこには
「・・・・・・ッ!これは・・・」
レミリア達も絶句するほどひどかったものだった。辺りは、血が錯乱しており肌にはアザがあった。
「酷い・・・」
何人かは吐き気があるほどだ。そこに一匹の歌人鳥がいた。
「ひっ・・・ッ!」
おびえているようだった。それもそうだろう、目の前で仲間が拷問のようなことをされており中には殺されたのだから。それで怖がるな、など無理な話だ。他のモンスター達も震えている。
(とりあえず・・・)
「牢屋を開けますね」
ベルは近づきこいしがディックス達から奪った鍵を取り出す。そうしてベルは牢屋の鍵を開け、異端児を出した。もちろん一目散に出たが警戒はされてもいる。そこに龍人がこちらに槍を構える。
「来るな!!」
そう叫び後ろに詰める。相当警戒されているようだった。どうしようにもベル達は戸惑っていた。するとそこにウィーネが来る。
「待って!ベル達は皆優しいの!お願い!攻撃しないで!!」
ウィーネはそう叫ぶと異端児達は警戒を解いたのか武器をしまう。そこにフェルズも出た。
「大丈夫です、ここにいる人たちは皆味方です。ウラノス様によって頼まれた方々なので」
そう言って暫く沈黙が続いたがさっきの龍人がベル達に手を差し伸べてきた。
「そういうことだったのか・・・すまねぇ・・・おれっちの名前はリドだ。ここにいる奴らの中でいちばん強い者だったものだ」
明るく接してくれる辺り異端児達も皆落ち着きそれぞれ話したりもしていた。
「一番強い者“だった”?」
過去形なことに少し疑問を持つ。そこに歌人鳥のレイが話した。
「最近来た新入りにリドはあっさり抜かされたんです・・・まぁあの人よく修行していましたからね・・・」
「そうなんだ・・・」
興味を持ち少し目を輝かせたベルだったがフィンがそろそろと今後のことについて話すことにした。
「まず、君たちなんだが現状地上で暮らすのは難しいと思う。君たちもまだ謎が解明されていない状態だ。君たちには暫く様子を見たいため今まで道理君たちの隠れ家で暫く滞在しておきたいのだけれどもどうだい?」
そう言ってフィンの提案にリドは、顔を上げる。
「ああ、それで構わない。おれっち達もダンジョンが恋しくなっているしな・・・」
現状ベルのワンダーワールドに入れることも考えたがやった試しもないので難しいのである。ゴライアスはこいしが操っていたし黒龍はその時の記憶が曖昧だという。つまり記憶を失う可能性があるのだ。
「大丈夫だぜ、ベルっち。俺たちは待ち続ける、いつか日が当たれる日をな・・・」
「リド・・・」
「だから気にするな」と言いながらベルの肩を叩く。ウィーネもどうするか気になったのでベルは聞いた。ウィーネは一応他の異端児と共に暫くダンジョンですごしてもらうことを提案したのだが当の本人は悩んでいるようだった。このクノッソスの迷宮に来たときもだ・・・
「ウィーネ・・・」
ウィーネのほうを見ると少し涙目になっていたがやがてその顔は薄れていった。
「私は確かに一緒にいたい・・・でも・・・私だけが日の光を浴びたくない。いつか異端児の皆と一緒に日の光を浴びる・・・私もダンジョンで待ち続けたい・・・」
そう言った。その瞬間ルーナファミリアの団員達は泣きながらウィーネ達を抱きしめたのだった。
こうしてウィーネ達異端児達のダンジョン帰還作戦の準備されていった。
「ここは・・・」
一人の長身的でフードをかぶっており男の声のその者はダンジョンの18階層にいた。少しキャンプしどうしようと考えていたころ・・・
「この気配・・・ッ!奴らの・・・まさかここにも?!とにかくここに滞在してみるか・・・何か分かるかも知れない」
そうしてその男は隣にいるモンスターのような馬から何やら矢を放つ道具を手入れしながら警戒をするのだった。
はい、今回はここで終わりです。最後の人物は誰なのか予想してみてください。