「ウオオオオオオオオ!!」
激しい雄叫びと共に武装している黒いミノタウロス、アステリオスは手に持っている斧を片手にヴィオラスを切っていた。触手を切りそこに突進を重ね、拳を振るう。そこのひるんだ隙を狙い斧で切り裂いた。やがてヴィオラスは灰になる。
「アステリオス・・・」
「アステリオスって・・・」
「最近の新入りで私達異端児最強のモンスターです」
「あいつが・・・?」
そう話している間アステリオスはヴィオラスを次々と倒していく。そしてリドもアステリオスのもとにいく。
「リド!無事か?」
「ああ、おれっち達は大丈夫だ。」
「しかし人間と共に戦う事になるとはな」
「はは、おかげで今は良い気分だ!」
そしてリド達は戦闘に戻る。
「おれっちだって、新入りに負けるかよ!!」
リドはヴィオラスを切り裂く。リドはこう見えてもレベル5並の力を持っているためベートと同じスピードのため次々と倒す。
「ヘッ!これくらいおいらにとっては余裕だ!!」
「・・・ッ!リド!!危ない!!」
戦闘してある程度倒したときの慢心か後ろを付かれヴィオラスの触手がリドの元に向かってきた。アステリオスが防ごうとするも複数からやってくる。しかしレヴィスが邪魔をしてきた。
「クソ・・・ッ!」
やがて触手がリドの体に巻き付き宙に浮かせる。フィン達も助けに向かおうにもレヴィスとジュラ、ヴィオラスによって防がれる。
「クソ・・・ッ!離せ!離せ!」
しかしリドを巻く触手ははなれない。それどころか段々と締め付けられていく。それと同時にヴィオラスは不気味な笑みのようなものをしていた。やがてリドはヴィオラスの口の上に浮いている。
「リドォォォォォォ!!!!」
そしてヴィオラスの口が開きリドのからだが食われる
「オオオオオオオオオオオオ!!!」
ことはなかった。緑色の巨人、ゴライアスが姿を現したのだ。ゴライアスが突進しリドをつかんでいるヴィオラスを引きちぎり殴る。
「はぁ!!!」
更にカリバーとなったベルがもやってきた。そしていくらかヴィオラスを倒し、ゴライアスにリューを避難させるよう命令した。
「皆さん!!ここからはなれてください!!」
「・・・ッ!分かったわ!!」
そう言った途端ルーナファミリアの団員達はリューを含むけが人を連れてその場から去った。しかし突然のことにロキファミリアは訳が分からなかった。
「ちょっと待ってくださいっす!!何をするつもr「ウルセエェ!!ちんたらしている暇があるならここから離れるぞ!!」
ラウルが声を上げた途端勇儀はラウルを担ぎそのまま森から去る。そして暫くして誰もいなくなったことを悟るとベルの周りに魔力があふれた。
「何やっているんすか?!アレじゃあ・・・ッ!」
「「「「オオオオオオオオオ!!!」」」」
その瞬間大量のヴィオラスがベルの元に猛スピードで向かう。ヴィオラスは魔法に反応する。それは、無詠唱でも与える隙を与えない。やがて触手がベルの元に向かった途端・・・
「なっ?!」
ベルノからだが透けた。そしてヴィオラスが触手で攻撃した瞬間ベルが消えたのだ。
「何だと?!ヤツはどうした!!」
レヴィス達は辺りを探すがベルはどこにもいない。その時だった。
「なっ・・・?!」
ヴィオラスが集まっている場所の頭上に二体の龍・・・ジャアクドラゴンとインファント・ドラゴンが天空に舞っていた。その瞬間レヴィスは何かを悟ったように唇をかみしめた。
「そういうことか・・・」
実は、ベルが修行していたとき妖夢からとある技を教えてもらったのだ。その名も『幻影』剣に魔力を貯めることで自分の幻影を剣で放つ。遠くからなのでヴィオラスが気づかない程度の距離ではなったので気がつかない。少し操ることで魔力をそこまで放出しないことだってできる。これを使い、ベルの幻影を出し、ジャアクドラゴンとインファント・ドラゴンが待機している場所まで誘導したのだ。そしてその魔力は放出する量も半端ではない。その間も魔力を貯めていた。気がつかれない程度に貯めた状態で・・・
「クソ・・・ッ!やられた!!ジュラ、すぐに退避するぞ!!」
「チッ!!あと少しでリオンをぶっ殺せると思ったがなぁ!!
そして二体の龍は口から炎を貯める。反応するも天空にいるため届かない。そして・・・
「「オオオオオオオオオオオオ!!」」
炎を吐いた。その瞬間大爆発が起こり辺りは燃えヴィオラスの悲鳴が聞こえた。
「ふぅ・・・」
やがて炎の中からヴィオラスの姿が見えなくなった。ほとんどのヴィオラスは全滅した。辺りの魔石が少し溶けながらも落ちていた。
「すげぇ・・・」
ここでロキファミリアの幹部達は改めてベルは化け物だと痛感していた。魔力で残像を作り出し、それでもってレベル6、イヤレベル7並の強さのモンスターを従わせられる。
調教師シャクティもこれを見て自分がまだまだ未熟であることが頭に過ぎる。アイズも今の自分では勝てない、もしかしたら一生掛かっても越えられない壁だとも思えてしまった。ベートは彼との一戦、そして今回のジュラの一件、今回も足を折られて何もできずただ見ていただけだった。味方だったとしてもロキファミリアにまで精神的に追い詰められる・・・そこまでの力を彼は持っている。強者のその証を・・・
「まさか、ここまでとはな・・・」
「ちきしょう!あと少しであいつら殺せたのに!!」
そう、レヴィスはこぼす。その時武者震いか恐怖か体が震えだした。
「やはりあの御方の言うとおり早めに殺さなければな・・・」
レヴィスはそうつぶやきとある場所にとある実験により完成したヴィオラスを数体移していた。そしてとあるものを取り出す。
「それは・・・?」
「これがないと難しいかも知れないな・・・よそ者からもらった力・・・ここで使わせてもらおう・・・」
そしてレヴィスはヴィオラスを数百体再び襲撃させる準備をしていた。
「とりあえずここからはあらかた片付いたかな・・・」
森の方で殲滅したのを確認するとベルはそのまま、さとりたちのもとに向かう。
「ベルきゅん!!大丈夫だった?!怪我していない!?」
「ベル、無茶はよくありません。疲れているでしょう、さっ私の元に・・・」
「ベルきゅん!!今日は私がちゃんといやしてあげるからね!!さあおいで!!」
「ベルきゅん、ベルきゅん・・・ハァハァ」
案の定変態4人組とも呼ばれているレミリア、フラン、パチュリー、咲夜によって囲まれ撫でられキスされ色々されていた。ベルも顔を赤くしていたがその様子は楽しそうだった。ティオナも日常を共にしているためなれたのかやれやれと言いながらも参戦していた。暫くしてさとりが沈静化させたが・・・リヴェラの街の住民にもばれてはしまったが意外に納得してもらいリヴェラの街でとりあえず怪我の治療をしている。そこにフィンがベルの元に来る。
「ありがとうベル君、君のおかげで我々は助かった、一度だけではならず二度も・・・感謝しても仕切れないよ」
「それは、後にしてください、恐らくまたあいつらが来ると思います」
「・・・ッ!?」
ベルの発現に場の空気が凍った。ルーナファミリアのメンバーはなんとなく察していたがロキファミリアとガネーシャファミリア、異端児はフィンとベート、アステリオス、ヘルガ以外驚嘆の顔をしていた。よく見るとルーナファミリアの話し合いは次の作戦の準備でありその詳細だった。
「はは、君はどれだけ鋭いんだい?」
「一応ジャアクドラゴン達が森を焼いた少し後ですよ。炎から脱出した二人組を見つけましたからね・・・追いかけたのですが一瞬で消えたんですよ」
「ふふ、君も奴等が生きていると思ったのか。まあ僕も彼らがやられるほど弱いとは思っていない」
「ああ、それに感じる。奴等の気配が・・・」
「俺もにおうぜ・・・変な匂いがしているしな」
「変なにおい?」
ヘルガは通常『ヘルハウンド』と呼ばれるモンスターであり、炎を吐く狼のモンスターな為嗅覚が優れている。
「ああ、何やらイヤな匂いだ・・・あの二人と同じようにな・・・まるで死体を嗅いでいるみたいだぜ・・・ッ!」
ベートも続く。そこにアステリオスも入ってきた。
「ああ、私もヤツと同じ気配がする、しかし一つだけ何かが違う・・・」
「違うとは・・・?」
「ああ、そいつのにおいどこか別の匂いがするんだ。まるで水のような・・・」
「ほぉ・・・」
「とりあえず次に来たときように準備しとけ」
「「「「はっ!」」」」
そしてフィン、リヴェリア、レミリア、シャクティ、さとり達の指示によって襲撃に向け準備をしていた。
「にしてもあのモンスターなんなんだ?以前戦ったとき大分強い」
「ジュラが言っていたあの御方が気になる」
「いずれにしても今回の事件奴等に関係していると見て間違いないな」
そうロキファミリアが話しあって作戦会議していると・・・
「・・・ッ!爆発音?!」
19階層の入り口から爆発音が聞こえた。そこには大量のモンスターが入ってきた。ヴィオラスだった。19階層の穴からやってきたヴィオラスがリヴェラの街に向かってきた。その動きはまるでゾンビのようだった。
「これは・・・ッ!」
「不気味ですね・・・」
「行くわよ!!」
「「「ええ!」」」
ロキファミリアとガネーシャファミリア、ルーナファミリアはさとりの指揮によりヴィオラスの方に向かう。一方でベルは遠い場所でカリバーに変身し戦闘に参加する。
「はぁ!!!」
「こいし?!」
そこにこいしも参戦した。こいしはレベル10のちからで攻撃をかわしまくりそして剣で攻撃する。ヴィオラスが次々と灰になっていった。
「やはりすごい・・・」
この光景にフィン達もあっけにとられていた。それもそうだろう。こいしは実際全力を出したベルより強い。そのためこれくらいのことは当然なのである。
「流石、オラリオ最強だな」
「ああ、また強くなっているがこのままならいける」
「ああ、行くぞ!!」
そう言ってロキファミリアとガネェーシャファミリアも一緒にヴィオラスとの戦闘に突入した。
「我々もゆくぞ!!」
「「「「了解!!」」」」
ベルのモンスター達も黒龍以外総出で戦闘に参戦する。状況は好調だった。ジャアクドラゴンとインファント・ドラゴンの炎でヴィオラスが灰になりウォーシャドーの奇襲で魔石を確実につきシルバーバック、ミノタウロス、ゴライアスの怪力で体を引き裂いたり等で圧倒していた。ベル自身黒龍の5感でサポートもできている(ばれないように)。魔力は気がつかれない少量でしか使っていないため気がつかれない。そしてその5感の能力に優れているベルはその謎の匂いする人物を探していた。暫く戦っていると・・・
(なあ?この状況をおかしく思わないか?)
「うん、多少強くなってもこれじゃあ単純だ・・・それに」
黒龍とベルが違和感を持ち始めた。そうなぜか襲撃全体が甘いのだ。それに今のままではあっさり見つけられる。
何者かに操られていることは分かるのだがそれにしては弱すぎる。作戦かとも思ったが気配を感じてもこの状況を打破できるほどでは無い。それどころか陣形がバラバラだ。おかげで対処しやすい。
「罠かも・・・」
イヤな予感がベルの中にあった。それにまだベートが嗅いだにおいの人物が何者かまだ分からない状態だ。
「一旦皆の元に行ってこの事を伝えよう」
(ああ、そうした方が良い)
そう言って状況の整理の為一旦さとり達の元に向かおうとするが・・・
「「「「「オオオオオオオオオオオオォォォォォォ!!!!」
「・・・ッ!?」
その時ヴィオラスの雄叫びが18階層中を包みこんだ。
「何だ・・・ッ!」
その瞬間上空から青い四角い色をした光が出てきた。
「何が・・・起きるというんだ?」
フィン達も戸惑っていた。なんせこんなことは起こらなかった。
やがて光がヴィオラスの元にゆっくり降りてくる。
「・・・ッ!総員今だ!!隙が大きい今あのモンスターを撃破しろ!!」
急いでフィン達が討伐を指示した。フィン達はヴィオラスに斧、剣、槍などで攻撃した。しかし・・・
「なっ・・・ッ!?」
フィン達が攻撃した途端謎の電流がヴィオラスを守った。
「何だこれは・・・?」
そして光がヴィオラスを包み込む。その瞬間・・・
「何・・・?!」
信じられない光景だった。
「これは・・・ッ!」
それはフィン、レミリアでさえもみたこと無い・・・それは・・・
「モンスターが・・・変身した?」
ヴィオラス達が全く別のモンスターに変身したのだ。あるものはヒトデ、あるものは人型、あるものは魚のようだった。それにどのモンスターも少し透けて見える。
「「「「オオオオオオオオオオオオォォォォォォ!!」」」」
「これは・・・ッ!」
「思ったより途轍もない者を私たちは大きな敵を相手にしているかも知れませんね・・・」
「なんか戦争遊戯を思い出すなぁ・・・」
「ハハハ・・・」
「御託は良いのでさっさと戦闘態勢に写りますよ!」
「「「「ウガアアアアアアアァァァ!!!」」」」
モンスター達の雄叫びに新たなる戦いが幕を開けたのだった。
はい、どうでしたか?これは今回この作品のラスボスにも関係しています。そして次回一応完結する予定です。お楽しみに!