ベル君が闇の剣士なのは間違っているだろうか   作:暗闇水明

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こんにちは、今回はかなり長くなりました。そして隻眼の黒龍これから本格的に出番を出します。


Chaptear37厄災

 

 

 

『ダンジョンは生きている。』

 

これは皆が知っている常識だ。ある程度の破壊は修復されるが基本ダンジョンは侵入してきた冒険者・・・人間の体に例えると細菌を消すために白血球・・・つまりモンスターを生み出す。そして異常なほどの障害、大規模な破壊が起きるときダンジョンはその原因菌を何としても排除する。そのモンスターの強さは計り知れない。

 

「オオオオオオオオオオオオォォォォォォ!!」

 

今ここにダンジョンは確実に殺すために生み出した厄災が18階層にやってきた。

 

「何よ・・・アレ・・・」

 

レミリアはみたこと無いモンスターに戸惑いを見せる。そこにさとりも冷や汗をかいた。その姿は「鎧をまとった恐竜の化石」手は牙とも見間違うような鋭さ。まさに悪夢だった。

 

「分かりませんが・・・今までのモンスターより遙かに強いであることは間違いありません」

 

「ああ、そうさ!なんせこいつは、アストレアファミリアの糞女共を皆殺しにした化け物さ!」

 

「なっ・・・ッ!アレが・・・?」

 

「だとしたらやばいですよ・・・」

 

アストレアファミリア・・・最低でもレベル3の冒険者のファミリアだった。しかし、ある日一気にそのファミリアは崩壊した。怪物進呈と言う名で・・・しかしそれは普通では無い。実際は今いるモンスターによって全滅した。そんな化け物がここの楽園にいた。

 

そして『厄災』・・・ジャガーノートがレミリア達に目を向ける。レミリア達はジャガーノートに目を向ける。その時だった。

 

「隙ありぃ!!」

 

「なっ・・・ッ!しまった・・・」

 

そのすきにジュラが逃げ出した。そしてレヴィスも解放される。

 

「追わないと・・・」

 

「駄目だ、アイズ!!あのモンスターに警戒しなければ・・・」

 

「なら俺が!!」

 

そこにローブをまとった男が弓にトリガーがついたような物を取り出す。これは彼の持つ武器らしい。トリガーを引けば矢が猛スピードで相手を射貫くという。先ほどもこれを使っていた。魔力を使うがこれは一瞬なので感じにくい。そして彼はトリガーを引こうとするが・・・

 

「させるか・・・ッ!」

 

「チッ!!」

 

レヴィスが邪魔してきた。その隙にジャガーノートは暴れ出した。

 

「オオオオオオオオオオオオォォォォォォ!」

 

「ウワアアアアアアアアアアアア!!」

 

そこにリヴェラの街の住民がいた。ジャガーノートはリヴェラの住民に目を向ける。その顔はまさに死神その者だった。ジャガーノートは顔を近づける。

 

「アア・・・アアアアア!!」

 

それにおびえたのかリヴェラの街の住民が逃げ出した。それを狙ったのか猛スピードでジャガーノートがリヴェラの住民に襲いかかる。

 

「ぎゃああああああああ!」

 

その瞬間リヴェラの住民の男が爪によって引き裂かれた。体はバラバラに砕け散りもはや跡形も無くなる。

 

「何・・・ッ!」

 

「ぁ────」

 

その瞬間狼人の体が六本線に沿って引き裂かれる。そして地面が赤く染まった。

 

「ひっ・・・」

 

更にレフィーヤの前に厄災は降りかかる。ゆっくりと厄災は顔を近づける。そして大きく口を開けた。

 

「イヤだ・・・イヤだ・・・イヤだぁぁぁぁ!!」

 

「・・・ッ!助けないと・・・」

 

アイズとベルがジャガーノートに向かって剣を振りかぶる。何とか顔面を砕かせる。ジャガーノートは倒れ込んだ。

 

「倒したの・・・?」

 

「イヤ・・・まだです!」

 

しかしそんなに現実は甘くない。次の瞬間ジャガーノートの顔が徐々に再生を始めた。

 

「・・・ッ!今のうちに魔石を狙えば!」

 

その隙に一人の冒険者がジャガーノートの胸の辺りを狙いながら剣を突き出し目の前に駆ける。

 

「待ってください!彼奴は・・・」

 

「もらったああああああ!!」

 

そして男はリューの叫びを聞かずそのまま剣はジャガーノートの胸に突き刺さる。

 

「やった!」

 

男の冒険者は仕留めたと思いほっと一息を就いて座り込む・・・

 

「は・・・?」

 

が、次の瞬間彼の体はクビを始め輪切りにされていった。

 

「何で・・・?!」

 

「魔石を狙っていたのに!?」

 

そうして穴が開いた方をみる。

 

「・・・ッ!魔石が・・・無い?!」

 

魔石が無かった。つまり急所は無く恐らく粉々にしなければ復活してくるのだろうとふみ全員戦闘態勢に移る。

 

そして厄災がリューの方に向く。レフィーヤ達は恐怖で足がすくむ。ギロリと毒々しい赤色の瞳が準幹部のメンバーが震え上がった。中には子どものように泣きわめいたりしていた。

 

「総員、落ち着け!あの時はレベル4だけだったが今回は違う。レベル10の冒険者もいるしオッタルと同じレベル7もいる!冷静に対処をすれば大丈夫だ!」

 

そしてお互い相づちを打ちレミリア達もすぐ剣や槍を引き抜き構える。

 

「ガレス、アイズ、ティオネ!行くぞ!!」

 

「おうよ!アストレアファミリアの屈辱、ここで晴らしたるわ!」

 

「これ以上させない!」

 

「リヴェリアは休んでいて!」

 

「ああ、すまん!」

 

「私達も行くわよ!」

 

「ええ、このモンスターは生かしておきません!」

 

「あたしもこれ以上は見逃さねぇよ!」

 

「ベルきゅんを傷つけようとする奴は何が何でも殺す」

 

「それは同感です!」

 

「悪いけど今回は遊ぶ暇もないから一瞬で終わらすよ!」

 

「これ以上好きにはさせない!」

 

そしてロキファミリアとルーナファミリアの上級幹部ジャガーノートに向かって攻撃をする。

 

「あめぇよ!」

 

ジュラが地面に鞭を叩く。その瞬間地面が揺れた。地上でも災害級の震度でダンジョン全体を揺れ動かす。

 

「・・・ッ!何が・・・」

 

そして段々地面が盛り上がる。そこには・・・

 

「アレは・・・」

 

「ラムトン、深層のモンスター・・・ッ!」

 

大型で角が生えており黒い色をしており19階層の入り口を突き破ってしまいたちまち18階層を超えてしまうような蛇のモンスター、別名『ラムトン』と言う名で知られる『ワーム・ウェール』をはじめとするモンスターが大量に出現した。

 

「なぜ・・・?ここに深層のモンスターが・・・?それに色が違う」

 

ワーム・ウェールは本来深層にいるモンスターだ。こんな階層に出るはずも無い。しかも本来体は青色なのだが今回は黒い。更に言うならラムトンには角だって付いていないのである。強化種でもここまででは無い。ほかのモンスターも同じようだった。攻撃を避けるとそこに・・・

 

「・・・ッ!ラムトンのクビに何か・・・・」

 

ラムトンのクビから何か光った。よく見ると何やら首輪のようなものをつけていた。それにより方向転換をする。

 

「アレは・・・」

 

「ハハハハハハハハ!その首輪は闇派閥が開発した魔道具でなぁ!どんなモンスターでも操れるようにしているんだよ!!」

 

「何ですって?!」

 

「だけど忘れていないでしょうね!私達はレベル5や6、それにレベル10までいるのよ!」

 

「それだって対策しているさぁ!!」

 

「何ですって?!」

 

ジュラの言葉を聞いた瞬間爆発が起こる。その途端衝撃がここまで伝わった。やがて煙が晴れる。

 

「ウグッ!」

 

「勇儀?!」

 

そこにはボロボロになった勇儀だった。傍にガレスもいる。

 

「ガレス?!一体何が・・・」

 

「気をつけろ・・・ッ!あいつらは強化種の中でも桁違いじゃ・・・ッ!それもみたこと強化種にしては強すぎるくらいの・・・ッ!・・・避けろ!!」

 

「「「「・・・ッ!」

 

その途端ワーム・ウェールは何やら緑色の液体を吐いてきた。本来、ワーム・ウェールはそんなものは吐かない。突進くらいしかないのである。緑色の液体は地面につく。その瞬間・・・

 

「なっ・・・ッ!地面が・・・」

 

地面が溶けたのだ。これは毒・・・強力な酸性の液体で敵を殺す。ただせさえ動きがやっかいなモンスターにこんな武器を持たせる等まさに『鬼に金棒』だろう。

 

「どうして・・・?」

 

「あの御方の力さ!この薬さえつければどんなモンスターだって強化できる!さっきのモンスターと違い一発しかできないが、そうだなぁ・・・レベル4くらい上がる・・・か?」

 

「なっ・・・ッ!」

 

その言葉に皆は驚嘆の顔をする。ラムトンの強さはレベル4、それをレベル8になっていると言うんだ。勝てるのはせいぜいベルとこいしだろう。

 

「まさかこんな伏兵が・・・ッ!」

 

「そしてその薬を今からあいつに使う・・・」

 

ジュラは注射器を取り出した。何かを察したリューは声を荒げる。

 

「貴様・・・正気か?!そんなことできるはずが無い!あの化け物は・・・」

 

「見てえんだよ、あのモンスターを、あの怪物を!!彼奴は本当の悪魔さ、だからこそ美しいんだ、オラリオの連中じゃ女神や美女が一番っていうけどなぁ、俺にはそいつがどんな女よりも、女神よりも美しく見えた!まさに最高だった!俺は彼奴が欲しい!独り占めしたい!これこそが俺の求めていた理想だ!」

 

「狂っている・・・」

 

「ああ、狂っているさ俺は・・・それほど見物だったんだよ!」

 

そう言いながらジュラは手に持っている注射器と伸縮性の首輪を取り出し首輪をジャガーノートのクビに向かって投げた。そして首輪はジャガーノートの首につながる。

 

「ガアアアァァァ」

 

「やばいぞ!ラムトンでも手なずけたと言うことは・・・」

 

その途端ジャガーノートの様子が大人しくなった。

 

「・・・ッ!総員、逃げろ!!」

 

シャクティの指示で後ろにいる後衛部隊に指示を出す。しかし次の瞬間・・・

 

「ぎゃああああああああ!」

 

「・・・ッ!不味い」

 

ガネーシャファミリアの一部の団員が肉片とかした。原型も残らないほどである。ジャガーノートの破爪によって切り裂かれたのだ。これを見てシャクティじゃなくたって分かる。完全に手なずけた。あの魔道具は計り知れないほど強力でほぼ確実でモンスターを操れるのだ。

 

「チッ!!」

 

着々とガネーシャファミリアの副幹部はやられる。ほとんど殺された状態だ。副幹部と言ってもレベル3がほとんどでレベル4とレベル5が少しいるくらいだからだ。

 

「シャクティ・・・このままでは」

 

「ああ、何とかしなければ・・・ッ!」

 

そうしている間にジュラはジャガーノートの近くに来た。そして注射器を構える。

 

「不味い、ラムトンから見てあいつにまで強化されたら・・・ッ!」

 

「だが、彼奴見た感じ鎧だぞ。打てないのでは・・・?」

 

「バカか?あるだろう?一つだけ鎧が付いていないのが・・・」

 

そうして注射器をジャガーノートの顔の近くに針を近づけた。

 

「まさか・・・ッ!止めろおおおお」

 

フィン達はジュラを止めようと矢を放つ。男の方も何やら矢のを複数出す武器でジュラノホウにめがけて撃った。

 

「させるか・・・ッ!」

 

「・・・ッ!」

 

しかしそれもレヴィスに止められる。

 

「助かったぜぇ!」

 

「あの御方の指示で動いているだけだ、貴様を助けようとは思ってもいない」

 

そしてジュラはジャガーノートの赤い瞳に針を出した。

 

「オオオオオオオオオオオオォォォォォォ!!」

 

ジャガーノートは痛々しい悲鳴を上げる。目をいたそうに暴れ地面にヒビができるほどだ。

 

「なっ・・・ッ!」

 

その瞬間ジャガーノートの体が一回り大きくなり骨の色が毒々しい紫色になる。

 

「オオオオオオオオオオオオォォォォォォ!」

 

「ア・・・アアア、アリーゼ・・・」

 

リューは目の前の怪物に押され足がひるむ。その瞬間あの悲劇がフラッシュバックしてきた。

 

「・・・ッ!『邪龍の雷炎(ジャアクファイヤボルト)』!」

 

「え・・・?」

 

リューが腰を抜かしている間にジャガーノートは紫色の液体を出してきた。何とかベルが魔法で助けたがすぐにこちらを見つめる。

 

「効いていない?!」

 

「ハハハハハハ!いいぞ!そのままリオンをぶっ殺せえぇ!!」

 

引きつった笑みでジュラはベル達の方を見てジャガーノートに命令する。そしてジャガーノートはそれに応じるようにベル達を見つめる。そして咆哮を上げた・・・

 

「オオオオオオオオオオ・・・」

 

・・・が、何やら様子が違った。顔をうつむいたのだ。

 

「どうした?早くリオン達をぶっ殺せせぇ!!」

 

「オオオオオオオオオオオオォォォォォォ!

 

しかし次の瞬間ジャガーノートに黒い電流が流れ苦しそうにジャガーノートは倒れ込んだ。ほかのモンスターも同じように倒れ込み電流が流れる。

 

「な・・・何だ?」

 

「ガアアアアアアアアア!!」

 

「あの電流・・・」

 

それを見てベルは驚嘆の顔を浮かべる。

 

「どうしたの・・・?!」

 

アイズが近くにいてベルに問いかける。そばにリヴェリアもいた。

 

「アレは確か・・・」

 

その瞬間ベルは修行の日々での黒龍のコントロールを訓練していたことを思い出す。

 

「似ている・・・」

 

そう、似ているのだ。ベルが黒龍を倒し取り込んで自分の力にしようとしたのだがその時体に電流が流れたのだ。その時に似ていた。

 

「「「「ガアアアアアアアアア!!」」」」

 

苦しそうな悲鳴が電流の音と共に18階層中に響き渡る。中には暴れるモンスターも出てダンジョン中が揺れた。その時だった。

 

「リヴェリア!!危ない!!」

 

「え・・・?」

 

アイズが叫んだ。そう、地面が割れたのだ。リヴェリアは落ちる。そしてアイズは手を伸ばしリヴェリアの手をつかむ。

 

「大丈夫?!」

 

「あ、ああ、アイズ!」

 

「え・・・?」

 

その途端ワーム・ウェールが炎を吐いてきた。それと同時にアイズも落ちてしまう。そこにリューが来た。

 

「大丈夫ですか?!」

 

「助かった・・・」

 

しかしその時運命は味方しなかった。

 

「オオオオオオオオオオオオォォォォォォ!」

 

「・・・ッ!ア・・・アアア」

 

ジャガーノートが苦しみからなのか暴れ出したのだから。ジャガーノートがリューのそばに近づく。そして・・・

 

「オオオオオオオオオオオオォォォォォォ」

 

「ウグッ!」

 

リューの背中を切り裂く。そのせいで痛みが襲う。そして・・・

 

「ア・・・・」

 

リューも落ちてしまった。死ぬ・・・そう感じてしまったのだ。今の傷の状態でこの高さで落ちたら死ぬだろう。

 

(ようやく・・・皆に会える)

 

リューは走馬灯を見た。懐かしい友の思い出、あれていた自分に居場所をくれた女神、そして大切だった人・・・

 

(アリーゼ・・・皆・・・今そっちに逝きます)

 

そうして目をつぶった。しかし次の瞬間救いの音が聞こえた。

 

『必殺リード!ジャアクドラゴン』

 

『必殺リード!ジャアクブラックドラゴン』

 

『月闇必殺撃!習得二閃』

 

不気味なパイプオルガンの音と二つの光が出てきた。そして落ちている自分を優しく包み込む。リューが目を開けるとそこには・・・

 

(え・・・?)

 

信じられない光景だった。かつて、三大クエストの中でゼウスファミリアとヘラファミリアが唯一負けた、あの『隻眼の黒龍』だったのだ。その上にベルが乗っている。そこにアイズとリヴェリアも驚きが隠せない。

 

「何で・・・?!」

 

アイズには怒りの表情だった。それもそうだろう。なんせ自分の家族を殺した相手が目の前にいたからだ。

 

「ブラック、ジャアクドラゴン!上に!」

 

「無理だ!岩のせいで上がれない!このまま落石をよけ下の階層まで行くぞ!」

 

「そんな、それじゃあ・・・」

 

ベルが声を荒げているとこいしの声が響いた。

 

「ベル────!!」

 

その声と共にベルは落ちていくのだった。

 

「嘘・・・ベルが・・・」

 

「ベルきゅんが・・・」

 

「嘘だ・・・ウソダウソダウソダウソダウソダウソダ!」

 

ベルが大穴から落ちた後もフラン達も混乱していた様子だった。ルーナファミリアの皆は全員ほとんどベルに恋をしており失うなんて考えてもいなかったのだ。さとりとレミリアは何とか落ち着かせようとする。

 

「皆さん、落ち着いてください!」

 

「でも!!!」

 

「いいですか、ベルさんはさっき黒龍とジャアクドラゴンを召喚しました。彼らなら大丈夫でしょう・・・私達はベルが戻ってきた時大丈夫なようにここのモンスターを殲滅するんです!」

 

「でも・・・」

 

「あなた達ベルを信じていないの?!今までベルが約束を破ったなんてことはあるの?!」

 

そう言ってレミリアは語気を強める。何時ものベルに対しての変態オーラは出ていない。

 

「いい、私だってベルのことが大好きなのよ!ベルのことが大好きで大好きで大好きでたまらないわよ!何時もどうやって犯そうと思ったりどうやって結ぼうか考えていたわ!だから心配よ!私だって胸が張り裂けそうなの!!でも、今私達ができるのはここで戦ってベルを出迎える準備をするしかないのよ!!」

 

そう言って涙を流す。それを聞いてフラン達も何やら固まったようだった。

 

「しょうがないわね!後できっちりお仕置き(意味深)するんだから!」

 

「フラン様、同感です。」

 

「フランさん?咲夜さん?させませんからね?」

 

「「ええ~」」

 

「ハハハ!相変わらず変態だな!!」」

 

「駄目だこの変態達は」

 

「「「「あんたが言うな」」」」

 

そう言っていつの間にか何時もの漫才が起きた。でも、何やら大丈夫になようだった。

 

「さて、あのモンスター共全滅するわよ!!」

 

「「「「「ええ!」」」」」

 

そして決意も固まった。そしてモンスターに向かって駆け出した。

 

しかし電流のせいか苦しんでいるからか暴れ回って近づけない状態だった。

 

「どうすれば・・・」

 

「遠距離なら!」

 

そうしてレミリアの武器『スピア・ザ・グングニル』で小さな槍を降らせる。

 

「時よ、止まれ」

 

そうして時間が停止する。

 

「我は重臣、我は従者、月の名の下に誓う。我は全てを滅する剣なり、ここにいる敵は我にかなわず、我が勝利し完全なる遊戯は勝利で終わる、ここにいる全ての敵よ!止まるこの時で、永久に眠れ!」

 

『殺人ドール』

 

「そして時は動き出す」

そして魔力でできたナイフが無数に降り注ぐ。やがて多くのモンスターが灰になる。が、数は減らない。

 

やがて電流が止まり悲鳴も消えた。そこで全てのモンスターは倒れた。気絶しているようだった。

 

「今のうちに!!」

 

男はすぐ手に持っている武器でモンスターに矢を放つ。フィン達は念の為に近くには寄らないでおいている。その瞬間ラムトンを含む深層のモンスターは7割減った。

 

「おい?!嘘だろ?!ふざけんなよ?!レヴィスこれはどういうことだ?!」

 

ジュラが怒りをまき散らしながらレヴィスの胸ぐらをつかむ。レヴィスはこの状況で何かを察したようで口角を上げていた。

 

「安心しろ・・・お前の怪物は無事だ」

 

「何・・・」

 

その途端首輪を付けているモンスター達が一斉に起き上がる。

 

「チッ!!あの化け物は無理だったか」

 

「何だよぉ、驚かすなよ!命令だ、今すぐリオンをぶっk・・・・」

 

しかし次の瞬間ジュラの右腕は軽くなった。同時に何かあったのか分からない状態だ。ふと右腕を見ると・・・

 

「ア&アゆfぐtでjyrsxづtftdgh!」

 

声にならない叫びが出るほどの痛みが襲った。更に自分の右腕は地面に落ちている。そう、切れたのだ。ジュラの右腕はまた失った。ジャガーノートの爪にはジュラの血で染まっていた。

 

「おい、待て、どういうことだよ・・・」

 

恐怖で足がすくみながら後ろに逃げる。しかしジャガーノートは逃がさない。今度は逃がさない。今度は獣人に特徴な左耳が無くなった。

 

「ぎゃああああああああ!」

 

鋭い痛みにジュラは倒れ込む。ジャガーノートは片方の目・・・ジュラに刺された目で見つめた。まるで、自分の目を奪ったジュラへの憎しみの目で・・・

 

「オイ、レヴィス!これは一体」

 

ジュラは恐怖と怒りの表情でレヴィスをにらんだ。しかしレヴィスは笑みのままである。

 

「ああ、確かにお前のモンスターは無事だぞ。だが、あの御方の意思でなぁ・・・お前はもう用済みらしい」

 

「なっ・・・」

 

「お前は、大好きなモンスターに殺されるんだ。あの御方に感謝するんだな」

 

その途端、ジュラの顔が絶望によって覆われる。それに構わずジャガーノートはジュラに近づく。

 

「ふざけんな!?お前は俺のものなんだ!止めろ、来るんじゃねぇ!おれじゃなくてリオンを殺せ!!止めろ!」

 

しかし無慈悲にもジャガーノートの口は大きく開けていた。そして・・・

 

「止めろおおおおおおおおおぉぉぉぉ!」

 

悲痛な叫び声と共に口に入る。しかもまだ顔と心臓は刺さっていない状態で・・・

 

「いやだ、いやだ、いやだ!助けてくれええええええ!!」

 

叫び声が18階層中に響く。そして「ガリッ!!」という音と共にジャガーノートの口が閉まった。血が地面辺りに散らばる。

 

「ふん、無様だな」

 

そう言って、レヴィスはそこを後にした。

 

「グルルルルル・・・ッ!」

 

ジャガーノートは口からジュラの血を垂らしながら穴の中を除く。そして、

 

 

「不味い・・・ッ!止めろおおお!!」

 

ジャガーノートは爪を崖に引っかける。そして穴の中に入ろうとした。

 

「行かせない!!」

 

フラン達はジャガーノートを止めようとするが・・・

 

「オオオオオオオオオオオオォォォォォォ!」

 

「・・・ッ!」

 

ワーム・ウェールがフラン達に炎を吐く。そこで止めることを阻む。それによることでジャガーノートが穴に入っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ウ・・・」

 

「大丈夫?ブラック」

 

黒龍とジャアクドラゴンは穴に落ちた後岩からアイズ達を、身を挺して守った。そのせいか少し体に傷が付いている状態だ。ベルも強制変身解除になっている。

 

「我は大丈夫だ・・・他のものは」

 

「うん、君が守ってくれたから皆無事だよ」

 

「そうか・・・」

 

「すこし、休め。怪我をしている状態では、元も子もない」

 

「すまない」

 

「ジャアクドラゴンも怪我をしているよ、とりあえず休んでいて」

 

「ああ、すまないなベル」

 

そうやって光に包まれていく。そしてベルはアイズ達の方に向く。その時だった・・・

 

「・・・ッ!アイズさん」

 

アイズがベルの喉元に剣を近づける。表情が見たことない怒りだ。それもそうだろう。家族を殺した相手と一緒に行動しているのだから。

 

「何で黒龍と一緒に行動しているの?!」

 

ベルは落ち着いた表情をしていた。いずれか、ばれると思っていたからだ。そしてベルは剣を無理矢理下ろさせる。

 

「落ち着いてください、今僕達はどこにいるかも分からない状況ですここは争うのは適切ではないでしょう」

 

「うるさい、今すぐ切る!」

 

アイズは仇を見つけて気が立っているのか聞くつもりはなさそうだった。

 

「まて、アイズ。ここは彼の言うとおり争う場合じゃない」

 

「でも・・・ッ!!」

 

「忘れたのか?!お前は一度ベルに負けている!!そんなお前に勝てるわけないだろう!」

 

「・・・ッ!」

 

そう言ってリヴェリアが止める。アイズは図星な所を突かれ黙り込んだ。

 

「リヴェリア様の言うとおりですよ、それに今回は黒龍のおかげでもあります」

 

「・・・・・・・」

 

リューの一言によってアイズは完全に黙り込む。そしてリヴェリアがベルの前に立つ。

 

「先ほどはすまない、一度ではなく二度まで助けてくれたのにこのようなことをして、そして言わせてくれありがとう・・・」

 

「イエ・・・大丈夫です」

 

「にしてもクラネルさん、あなた黒龍を連れているなんて・・・・道理で強いわけだ」

 

「はい・・・まぁそれなりに・・・ですけどこいしさんは僕より遙かに強いですよ」

 

「そうなんですか・・・レベル10って計り知れないですね」

 

そうして怪我の治療をしていた。そして終わった後ベル達はとりあえず辺りを見渡した。一応上からと言うのもあるが落石の可能性はまだ十分あるのでいけない。さっきもお互い両手でリヴェリア達を壊す余裕もなかった。今でも手に乗っけなければ全員乗れない状況なので正規ルートで行くと言う判断が妥当だという事に至った。おいていくという考えもあったがかなり下なので危ないとのことで却下された。

 

「急がなければ・・・」

 

「ああ、今でも皆戦っているしな」

 

「ええ、そうですね」

 

その時だった。

 

(・・・ッ!ベル、急げ!!)

 

「どうしたんですか?」

 

黒龍のワンダーライドブックが突然浮かび上がる。それにリュー達も驚いた。

 

「走ってください!!」

 

「どうしたんだ?」

 

「奴が来ます!」

 

その途端、リヴェリア達は察して急いで走る。そして逃げている瞬間「ズシン!」という音に地面が揺れた。そして猛スピードで迫ってくる事が分かる。後ろを見ると・・・

 

「・・・ッ!逃げろおおおおお!!」

 

ジャガーノートがやってきた。全員今全開で出せない状況だったため急いで逃げる。その時だった。

 

「オオオオオオオオオオオオォォォォォォ!」

 

「リザードマン・・・ッ!」

 

リザードマンが行く手を挟んだ。しかも黒い体をしている。

 

「まさか・・・」

 

リヴェリアが何かを察した。そしてリューもここが何階層か分かった。

 

「あそこに抜け道が・・・小さなモンスターならいける!」

 

そしてベル達は抜け道を使って小さな広間に入ってモンスターを半殺しで倒しバリケードを作る。

 

「ベル・・・ここが何階層か分かった」

 

「ここは・・・?」

 

そして一呼吸ついてリヴェリアは口を開く

 

「深層だ・・・恐らく低くても37階層、深くて40階層だろう・・・」

 

「・・・ッ!」

 

ここからベルの本格的な冒険が始まるのだった。

 




はい、今回はここまでです。次回から本格的に深層に入ります。しかし、とある異常事態が・・・お楽しみに!
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