ベル君が闇の剣士なのは間違っているだろうか   作:暗闇水明

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こんにちは、氷龍の回は次回で終わる予定です。ちなみに氷龍はモンスターハンターのイヴェルカーナをイメージしております。それではどうぞ!


Chaptear39銀盤の氷龍 前編

ダンジョンに絶対はない。ダンジョンは異常事態に常に隣り合わせだ。この事に関しては誰もが痛感していることだ。過去にもその異常事態の数は計り知れない。中には上級冒険者がその異常事態で死んだと言うことがあるくらいだ。もちろんそれはここにいる4人だって痛いほど分かっている。しかし・・・

 

「オオオオオオオオオオオオォォォォォォ!!」

 

その異常事態で今までのやつが可愛く見えてしまうほどのモンスターが目の前にいた。水色の瞳が輝き、強大な翼はダイヤモンドのような輝き、体周りは水晶のような色をした鱗辺りに漂う壁が凍るほどの冷気・・・ベル自身も黒龍と同等かと思えてしまうほどの龍が目の前にいた。

 

 

「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォ!!」

 

「「「「・・・ッ!」」」」

 

突如銀盤の氷龍は翼を広げそして羽ばたく。その時風が強く吹いた。しかも冷たい、冷気の風・・・4人の体力を奪う。

 

「アアアアアアアアアアア!!」

 

「リューさん!!」

 

リューはこの4人の中でいちばん弱い。そのためリューは吹き飛び壁に当たる。その時少し血が出ていた。

 

「リューさん、大丈夫ですか?!」

 

「ええ、何とか・・・ですが何ですか、このモンスター・・・ッ!」

 

目の前のモンスターにリューは恐怖を覚える。こんなモンスターはリュー自身見たことがなかった。

 

「彼奴は王族だけに伝わる、かつて世界を凍り尽くした龍、太古のモンスター『銀盤の氷龍』・・・正式には『ダイヤモンドドラゴン』と呼ばれているモンスターだ」

 

「・・・ッ!その、確証はあるんですか・・・」

 

「ああ、渡された絵に瓜二つだしな・・・それにざっと見た能力は載ってあったヤツと同じだ、眠りについたと聞いたがまさかここだったとは」

 

「となると強さは・・・」

 

「黒龍と同等と考えて良いな・・・しかも水も使えるとも聞いた・・・恐らくだが黒龍との相性が悪い・・・ッ!」

 

そう悪態をついたのと同時にダイヤモンドドラゴン(以降氷龍)はリヴェリアの方を向く。

 

「グガアアアアァァァァァ!!!」

 

「・・・ッ!」

 

氷龍がリヴェリアに氷のブレスを吐いた。リヴェリアの体は凍り付く。

 

「・・・リヴェリア!!」

 

アイズがリヴェリアを助け出そうとする。しかし・・・

 

「オオオオオオオオオオオオォォォォォォ!!」

 

それすらも氷龍は気づいていた。そして口から冷気を貯めよう放出しようとしている。

 

「・・・ッ!『目覚めよ』」

 

アイズは魔法を使い自身のスピードを上げる。しかし・・・

 

「ヌン!!」

 

「ガァ・・・ッ!」

 

それを見切っていたかのように尻尾を駆使しながらアイズを吹き飛ばす。尻尾には僅かなトゲがありアイズの腹に刺さる。

 

「アイズさん!!」

 

アイズは腹部を出血しており倒れ込んでいた。ベルはすぐ高等回復薬をアイズにかける。

 

「・・・」

 

「強い・・・ッ!」

 

ベルの体力的にここで黒龍の力を使えば暫く黒龍が持つかどうか分からない状態だ。

 

(ベルよ・・・使うか?)

 

「君は大丈夫なの?」

 

(ああ、我のことなら気にするな)

 

「・・・OK、じゃあ久しぶりに行くよ!!」

 

そう言ってベルは闇黒剣月闇と黒龍のワンダーライドブックを取り出した。

 

『隻眼の黒龍』

 

ベルはワンダーライドブックを開く。

 

『かつて二つの大神の眷属を滅ぼし迷宮都市に混沌を生み出したのはたった一体の神獣だった』

 

そうして闇黒剣月闇の柄に近づけた。

 

『ジャアクリード』

 

そうして黒い炎が剣に集まる。不気味なパイプオルガンの音に殺気が大空間に漂う。手に持っているワンダーライドブックをカリバードライバーにはめる。そして・・・

 

「変身!!」

 

『闇黒剣月闇』

 

その声と共にベルは剣を振るう。そして本から黒龍が現れ黒い炎と共にベルを包み込む。

 

『Go end under than keen』

 

『ブラックドラゴン』

 

『月闇翻訳!全てを滅する黒き炎と闇黒剣月闇が交わるとき全ての敵を焼き滅ぼす!』

 

カリバーの姿を全体が黒い体で出来ており、右目に傷がついており黒龍をイメージさせる姿、『仮面ライダーカリバー 黒龍体』が今、ここに降臨した。

 

「さて・・・行くか!」

 

「オオオオオオオオオオオオォォォォォォ!!」

 

そうしてベルは氷龍を目の前にして剣を構え、炎を出し飛び出すのだった。

 

 

 

 

 

 

一方・・・

 

18階層ではレミリア達は大混戦が起きていた。レベル8ほどまでに強くなったラムトンは地面を這いずるように暴れ回り、建物をどんどん壊していく。更に毒と炎を出しており地面は燃えるか溶けるかだった。

 

「・・・ッ!早い」

 

「ああ、毒も厄介だ、さっきあれで掠った剣が一気に溶け始めている」

 

そこに強化されたスカルシープがこちらに突進してきた。もちろん見切れるはずもなくそのままもろにくらってしまう。

 

「ハァ!!」

 

「ナイス!こいし」

 

事はなかった。こちらにはレベル10のこいしが、いるのだ。そう簡単に倒れるわけない。更に・・・

 

『マハブフダイン』

 

「地獄に落ちろ!!」

 

チルノと大妖精の謎の力により大量にいるモンスターを何とか倒している。二人の特性はモンスターとの相性は良いのだ。チルノは、無詠唱魔法でもかなりの威力、そしてチルノが戦争遊戯の後に出来たスキル『天下分け目の大泥棒』は氷属性の威力を上げてくれるのだ。更に強化がかかっておりレベル8にも何とか届いているのである。

 

大妖精も同じく戦争遊戯の後で手に入れたスキル、『最弱』が出ており効果は重力捜査、ガスターブラスターと骨の出現を完全無詠唱、念じるだけで良いので大量に出せるのだ。

 

更にベルの召喚したモンスターも残っているためそのお陰でモンスターも何とか減らしていた。

 

 

しかしそれでもなかなか苦戦はしている。

 

「やっぱり数が多い・・・」

 

「こいしの体力も無限にあるわけじゃない・・・このままじゃ・・・」

 

若干、こいし達の動きも鈍ってきた。18階層にいるモンスターは少なくても後40体ほどありさとり達も戦闘に加わっているがそれでも1体が精一杯である。

 

「きつい・・・」

 

「だが、私達はここで負けるわけにもいかない・・・ッ!」

 

そう言って果敢に攻めるもなかなか倒せない状態だった。ラムトンに苦戦しているとスカルシープが向かってくる。

 

「・・・ッ!小さいのが厄介ね」

 

そう言ってこいしが倒す。ラムトンの相手が出来ない状態であった。チルノと大妖精もほかのモンスターが大量におり、レミリア達がいるところに向かうのは無理があった。

 

「このままじゃ・・・」

 

現状を見た限りこのままでは全滅することは目に見えていた。

 

「グオオオオオオオオオオオオオオオオオ!」

 

「ヌン!!」

 

そこにアステリオスを含む異端児達がラムトンに向かって攻撃を仕掛ける。

 

「・・・ッ!リド、それにレイまで・・・大丈夫なの?!」

 

「ああ、さっき落ちている魔石を大量に食ったからな!お陰でパワーアップだ!!」

 

そうしてリドの槍がスパルトイを刺し、スパルトイは灰となる。

 

「よし!これで何とか・・・!」

 

「すごい・・・ッ!」

 

「地上のお方がた、そこから離れていてください!」

 

そこにフィアがラムトンの上に飛ぶ。そして・・・

 

「ハァ!!」

 

「ガアアアアアアアアア!!」

 

ラムトンに炎を出していた。ラムトンは燃え苦しみながらもだえる。

 

「フィア、ナイス!!」

 

「お安いご用です!!」

 

そうして一旦フィアは飛び去る。

 

「とりあえず撤退だ!」

 

「ああ!」

 

「まさかモンスターに助けられる日が来るとはな・・・」

 

そうしてレミリア達は一旦全員が集まる場所まで撤退した。

 

 

 

 

 

 

「レフィーヤ、こちらも頼む!」

 

「はい」

 

一方魔力を使い果たした魔道士達はとりあえずここで怪我の治療に専念していた。ここは、小悪魔とアスフィが共同で作り上げた魔道具で結界を張っている。一応安全ではあるのだがいつか壊れる可能性があるため一刻も早くモンスターを討伐しなければならない。現在ラウルと永琳がここの指揮を執っている。

 

「大丈夫かな・・・俺、こういうの自信ないっすよ」

 

「大丈夫だって・・・団長にレミリアさんにもラウルが適任だって言ってくれたし・・・」

 

「でも・・・」

 

「自信持ちなって!勇儀さんに笑われるよ!」

 

そう言ってアナキティはラウルの背中を叩く。

 

「痛・・・ッ!アキ、勇儀さんに似てきた?」

 

「いや、別に似ているわけではないけど負けたくないからかな?」

 

「どういうこと・・・?」

 

「もう!早く仕事に戻るよ!」

 

ラウルは首をかしげる。その反応にアナキティは顔を赤くしてそっぽを向いた。

 

アナキティはラウルの同期で同じレベル4である。そのためアナキティはラウルが努力家だって事を誰よりも知っており、いつの間にか異性として意識するようになってきた。しかしここ最近、勇儀のことを話しているようだった。理由は戦争遊戯の後、何か意識が薄れていく中、あの言葉が聞こえたらしくそれ以来、ラウルは勇儀のことを話すことが多くなったのだ。だからアナキティにとっては恋敵なのである。しかし、ラウルは気が付いていない様子。いわゆる鈍感なのである。このままではラウルは勇儀にとられてしまう。もちろん、ラウルが幸せなら受け入れる覚悟があるが、それでも負けたくはないのである。だからこそアナキティはラウルを今日も勇気づけるのだ。

 

「レミリア含むルーナファミリア、フィン達を含むロキファミリアが戻ってきました」

 

突然リヴェラの街の住人が、ラウルに報告する。そこにラウルは迅速に動いた。

 

「アリシアさん、皆の怪我の手当を!!他の皆も回復薬の準備をしてくださいっす!!」

 

勇気づけのせいか作業は順調に進んだ。

 

(何だ・・・大丈夫じゃん)

 

そう思い作業に戻る時・・・

 

「大変だ!勇儀とガレスが大けがを・・・」

 

「「・・・ッ!」」

 

その言葉にラウルは勇儀が大けがしたことを聞き勇儀の元に向かった。その時ラウルは今まで見た事のないほど心配していた顔だった。

 

「勇儀さん?!大丈夫ですか?!」

 

「小僧・・・来ちゃ駄目だろうが・・・」

 

「でも・・・ッ!」

 

その様子にアナキティは静かに見守る。

 

「お前は・・・今この場にいる皆を率いらなっきゃいけないだろうが・・・ウジウジしているんじゃないよ・・・ッ!」

 

「でも・・・俺は・・・ッ!」

 

「戦争遊戯・・・覚えているか?」

 

「え・・・・・?」

 

そう言って寝転がりながらラウルに話しかける。少し声は小さくなっている。

 

「お前は・・・私がボコボコにしたよな・・・正直私はお前のことをバカかって思っていたんだよ・・・酒場では悪口を聞いた途端ロキファミリアはたいしたヤツがいないと思っていたんだよ・・・」

 

そして勇儀はラウルの手を取る。

 

「だが・・・お前は違った・・・諦めが悪かった・・・それが気に入ったんだよ、あんたをな・・・正直、あんたはフィンより優れていると思っているよ・・・」

 

「そんな・・・俺は、半端ものッス・・・団長みたいに出来る訳が・・・」

 

「自身持て・・・お前ならいける・・・何よりお前も持っているじゃねえか・・・」

 

「勇儀さん・・・ッ!」

 

「良いから行きな・・・大丈夫だ・・・私は死にはしないよ・・・」

 

そう言って何時もルーナファミリアの団員達に背中を叩いているくらいの気合いを入れるように胸に拳をおいた。

 

「・・・ッ!」

 

それにラウルは背中を押されたような気がした。そして立ち上がる。

 

「全員、重傷者と実力者を優先的に治療してください・・・」

 

全員ラウルの方を見る。そこに永琳もラウルを見た。

 

「分かった・・・」

 

永琳は静かにうなずき医療班に指示をした。

 

「総員、ラウルの言った通りに動け!!」

 

そう言って医療班は速攻で動く。重傷者とレミリア達を集中的に治療させた。

 

「こいしさん、ラントさん、チルノさんは特に体力と精神力を全快にしてくださいっす!この戦いにあの3人は重要ッス!!」

 

そう言って医療班にラウルは指示した。それを見ていたアナキティはどこか安心していた。

 

「良かった・・・」

 

そう言い、アナキティは作業に戻る。

 

あの光景を見て心の痛みに耐えながらもアナキティはただそう思い作業に戻るのだった。

 




はい、今回はこれで終わりです。次回氷龍との決着!更にヤツも動き出します!
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