ベル君が闇の剣士なのは間違っているだろうか   作:暗闇水明

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こんにちは、今回は氷龍との決着です。それではどうぞ!

黒「最近、前書きが雑になっていないか?」

作「すいません、ネタが思いつかないのです」


ベ『月闇居合!読後一閃!』

作「あれ、ベル君?ちょっと?無言で近づかないd」

その後彼を見たものはいない。


Chaptear40 銀盤の氷龍 後編

深層の大広間、冷気が漂い凍り付くような寒さ、普段この階層ではあり得なそうな寒さと共に、ここで二体の龍が激しい戦闘をしていた。

 

「オオオオオオオオオオオオ!!」

 

「チッ!!やっぱり強い」

 

雄叫びと共に氷龍は黒龍の力をまとったベルにめがけて爪で攻撃する。ベルは避けるが冷気のせいかうまく攻撃が出来なかった。そこに・・・

 

「オオオオオオオオオォォォォ・・・」

 

氷龍が大きく口を開けた。ベルは剣を構え防御態勢にはかる。何かが氷龍の口に集まっていた。

 

「冷気・・・イヤ違う!!」

 

氷龍が集めていたのは水だった。魔力により水を集めていたのだ。ベルはすぐに闇黒剣月闇を盾のように構える。

 

「ガアアアアアアアアアアアアアアアア!!」

 

「・・・・・・・ッ!」

 

次の瞬間氷龍は水のブレスを吐いた。ベルはそれを受けとめる。威力がありすぎて闇黒剣月闇が攻撃を吸い込むのも精一杯だった。このスキにアイズはリヴェリアの元に向かう。

 

「グ・・・・重い・・・ッ!」

 

ベル自身も黒龍の力を持ってしても重いと思うほどだ。それほど強力なモンスターだと分かる。アイズとリューはその光景を見て圧巻する。この光景を見て二人はイヤでも察する。

 

―――駄目だ、あのモンスターには私達ではかなわない。

 

黒龍を持つベルでも苦戦し、凍えるような寒さと共に強大な強さを持つ。寒い場所に馴れていない人間やモンスターにとってはいつになって不利だ。仮に、このモンスターと同等レベルのモンスターでも寒さに馴れていなければ体力は持っていかれる。常に不利な状況で戦うことになるのだ。現に黒龍をまとったベルでも押されている状況だ。

 

「・・・グゥ・・・・・ッ!アアアアアアアアアアアアア!!」

 

水のブレスに押されながらもベルは闇黒剣月闇で押し返し、魔力を吸収した。ベルは、闇黒剣月闇に受けた魔力を自分の魔力に変換する。闇黒剣月闇に巻き付いている水色が黒色になった。

 

「ウオオオオオオオ!!」

 

そしてベルは闇黒剣月闇を大きく振りかぶる。その途端、闇に染まった水が氷龍の目の前に飛んできた。スピードもあり、氷龍でも当たれば一溜まりもなかった。

 

「アアアアアアアアア!!」

 

「・・・・・ッ!」

 

しかし氷龍は冷気のブレスを吐く。それと同時に水は凍り始めた。やがてベルが放った水は黒色の結晶となり、地面に落ちる。

 

「・・・・・ッ!アイズさん、危ない!!」

 

「え・・・?」

 

ベルが叫んだとのと同時にアイズの目の前に巨大なつららにヒビが入っていた。戦いの振動により、ヒビが入っていたのだろう。そばには、氷付けにされたリヴェリアもいる。アイズは何とかして、氷を割ろうとした。

 

「ヴァレンシュタイン氏、危ない!!」

 

リューの叫び声と同時に轟音と共にアイズの頭上に降り注いできた。

 

「――――ぁ」

 

この瞬間、アイズに走馬灯が、走った。

 

三人称視点end

 

アイズside

 

「アイズさん、危ない!!」

 

「え・・・?」

 

ベルの戦いに圧巻していた所、ベルの叫び声が私の耳に聞こえる。上を見上げると氷龍が現れたときにできたつららが、私の上でヒビが入っていた。そばにリヴェリアもいる。何とかしなくて助けなければと思っていた。私は剣で氷を割ろうとする。しかし、強度が高いのか私の剣では傷一つしかつかなかった。

 

「ヴァレンシュタイン氏、危ない!!」

 

酒場のエルフが何かを叫んでいたがそれでも私はリヴェリアの救助を優先した。リヴェリアを死なせたくはなかった。しかし、突如轟音が聞こえる。

 

「――――ぁ」

 

上からあの巨大なつららが落ちてきたのだ。私のスピードでは到底間に合わないほどだ。この瞬間、私は死を悟った。急に今までの記憶が頭に入ってきた。

 

――短い間だったけど、家族との幸せな日常の記憶

 

――黒龍によって両親が殺された記憶

 

――ファミリアの皆の記憶

 

--たくさんの楽しい思い出

 

あのころの、私には復讐心しかなかった。それでも、ファミリアの皆は私に寄り添ってくれた。いつでも、毎日暖かくしてくれた。それに私は皆の気持ちが分かっていながらも何時も強さを求めていた。ただ復讐しか頭になかった・・・皆は優しく、私を大事にしてくれたのに・・・

 

こんな風になるなら・・・

 

「ファミリアの皆と、もっと遊んでおけば良かったな・・・」

 

そう口にして私は目を閉じる。段々と死神の足音が聞こえる。

 

(お父さん、お母さん、今そっちに逝くね・・・)

 

そうして私の目の前に死神の足音が近づいた・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ヌン!!!」

 

「え・・・・?」

 

その声と突然氷が割れた音と共に、死神の足音は消え去った。代わりにいたのは、私の両親を殺し、仇である黒龍だった。

 

アイズside end

 

三人称視点

 

「無事か?小娘・・・」

 

「ア・・・・・」

 

「間に合った・・・」

 

そう言ってベルはほっと、ため息をついた。

 

突然の事にアイズは混乱していた。ベルは安心しているような顔であった。黒龍は氷付けされているリヴェリアを見て、口を開く。

 

「・・・・・ッ!させない!」

 

アイズは隻眼の黒龍にリヴェリアが食われると思ったのか、剣を抜く。しかし、黒龍がとった行動はアイズと思っていたこととは全く違っていた。

 

(バリッ!)

 

「え・・・?」

 

リヴェリアがまとっていた氷だけをかみ砕き、口の中で吐き出した。

 

「すまんな・・・汚いとは思うが助けるためには、これしかなかった。口の中で暖めといたからもう大丈夫だ」

 

そう言って壁に寝かせる。アイズはその様子に困惑していた。両親を殺した黒龍の顔は全然違っていた。悪魔の顔ではない、リヴェリアやベルのように優しさで包まれていた。

 

(本当に、あの隻眼の黒龍なの?)

 

そう思い、アイズは黒龍を見る。

 

「ベル!行くぞ!!」

 

「うん!」

 

そういって黒龍はベルの元に向かい氷龍との戦闘をしに行った。アイズは黒龍の後ろ姿にただ呆然と突っ立ているだけだった。

 

 

「「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!」」

 

「ガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」

 

黒龍が参戦したことにより大空間は乱戦と化していた。揺れが激しく起こり、氷と炎がぶつかり合う、そんな戦闘がダンジョンすらも予測できないほど激しさを増していた。黒龍は炎を吐き、氷龍を燃やす。

 

「ウオオオォォォォォ!!」

 

「ガアアアアアアアアア!!」

 

しかし、氷龍も負けておらず自分で氷を発生させ体を冷やす。その隙を狙った。

 

「ベル!!」

 

「うん!!『邪龍の雷炎(ジャアク・ファイアボルト)』」

 

そう言ってベルが手を広げると、今まで類を見ないほどの爆発を引き起こした。

 

「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!」

 

氷龍の体が燃え、翼を少し傷つける。辺りは氷龍の血が散乱していた。

 

「グオオオオオ・・・」

 

「チッ!!やはり再生するか!!」

 

しかし氷龍の再生スピードはものすごい早さだった。みるみるうち固い体が、直っていく。そこでベルは、もう一つワンダーライドブックを取り出した。

 

「ベル、大丈夫か?」

 

「うん、精神力もある程度残しているしこれくらいなら・・・ッ!」

 

そうして闇黒剣月闇にかざす。

 

『必殺リード!ジャアクドラゴン!』

不気味なパイプオルガンの音と共に、上から巨大な、ワンダーライドブックが出てきた。ベルはそれに合わせトリガーを押す。

 

『月闇必殺撃!習得一閃!』

 

それと同時に、ベルは剣を振るう。そして本は開きだした。

 

「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」

 

本からジャアクドラゴンが出てきて、氷龍に攻撃する。氷龍は受け身をとったのか壁にぶつかったりはしたが傷はそこまででもなかった。

 

「ガアアアアアアアアア!!」

 

氷龍は一気にたたみかけようとしたのか、口を大きく開け冷気を集めている。

 

「ベル、ジャアクドラゴン、行くぞ!!」

 

『月闇居合!!』

 

そう言って、ジャアクドラゴンと黒龍は口を大きく開いて炎のような物を集めていた。ベルは闇黒剣月闇に魔力を貯める。それを氷龍は好機かと思ったのか、冷気を集めるスピードを上げる。そして氷龍は、水をため終わったようだった・・・

 

「不味い・・・ッ!まだ完全にたまった状態ではない!!」

 

そう言って黒龍は焦り出す。これでは、氷龍のブレスと共に凍り付き死ぬ未来が見えた。

 

「不味い・・・・・ッ!」

 

氷龍は鋭い水色の瞳でこちらを見た。冷たく、それでいて恐怖を感じさせる瞳。その瞳がまるで・・・

 

(我の勝ちだ)

 

そう言っているようだった・・・やがて貯め終わったのか氷龍は氷のブレスを吐く。。

 

「一か八か、やるしかないか!!」

 

「どうせなら、最後くらい爪痕残したるわ!!」

 

「僕もただでやられるわけではない!!」

 

そう言ってベルはトリガーを押す。

 

『読後一閃』

その音が合図になったみたいに氷龍は今まで最大の氷のブレスを吐いてきた。勢いが凄まじかった。ベル達も三つの炎を氷龍に向かって出した。

 

「「「ウオオオォォォォォ!!」」」

 

「ガアアアアアアアアア!!」

 

しかし、ベル自身押されているようだった。魔力が足りないのだ。絶対零度の中ベル達の体力と魔力は氷龍よりも下だ。

 

「クソ・・・ッ!やはり無理か・・・・・ッ!」

 

黒龍の方も徐々に押されていった。やがてベル達のすぐ近くまで冷気が来た。

 

「こんちきしょうめえええええええ!!!」

 

ベルの叫び声が辺りに響いた・・・そして氷龍の息が既にそこまで迫っていた。

 

 

「アアアアアアアアアアアアア!!」

 

「グァ・・・?!」

 

「アイズさん!!」

 

次の瞬間、アイズは氷龍にめがけて愛剣デスペレートを投げた。レベル6の狙いからか、剣は鎧のついていない目に命中する

 

「・・・・・ッ!力が弱まった!!今だ!!」

 

それが好機となった。黒龍達は一気に炎を放った。ベル達は威力を上げてどんどん押し返す。

 

「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!」

 

「いっけええええええええええええ!!」

 

そして冷気は押し返され炎が氷龍の元まで届いた。

 

 

「ガアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」

 

炎が氷龍に当たった途端、氷龍は爆発した。氷の破片が辺りに散らばっている。

 

「倒したの・・・?」

 

「勝った・・・のか・・・?」

 

「ハア・・・ハア・・・どうやらそのようだな」

 

そう言って黒龍達はワンダーライドブックに入る。辺りからは煙が舞っている。徐々に煙が晴れてきた。

 

「・・・・・ッ!まだ生きている!!」

 

しかし、氷龍は瀕死だったが生きていた。ボロボロの体で、体力はほとんどないようだった。

 

(ベル・・・これは・・・)

 

 

「ベル、早くとどめを!!」

 

アイズが叫ぶ。ベルは白いワンダーライドブックを取り出した。

 

「クラネルさん?何を・・・」

 

するとベルは白いワンダーライドブックを開く。その瞬間氷龍は、ワンダーライドブックに吸い込まれていった。そして・・・

 

『銀盤の氷龍』

 

その音と同時に氷龍はベルに取り込まれた。その様子を見てアイズ達は開いた口が塞がらなかった。

 

「僕はこれでモンスターを取り込んでいるんです、ブラックにも同じ事をしました。もう大丈夫ですよ」

 

「そ・・・そうですか」

 

「・・・・・・・」

 

そう言ってリューは目をつぶる。アイズは少し複雑そうだった。ベルは変身を解く。そしてアイズの元に行った。

 

「アイズさん、先ほどは助けてくださりありがとうございます!」

 

「別に・・・・お礼を言われるほどしていない・・・・」

 

「いえいえ!アイズさんがいなければ僕達は死んでいましたよ、アイズさんは僕の命の恩人です!」

 

そう言って笑顔でアイズの手を握る。アイズは少し顔を赤くした。

 

「・・・・・ッ!」

 

ふと、アイズは手を振り払おうとした・・・が出来なかった。自分の仇を仲間にしている・・・ベルを仇としてみているはずだった。だからこそ、手を振り払おうと思った。しかし、あのようなことをされて手を振り払う事なんて出来なかった。

 

「ベルは・・・私を殺そうとは・・・思わないの?」

 

「え・・・?」

 

「だって・・・私は黒龍をいつかは殺すと思っているんだよ?貴方と黒龍は・・・もう家族なんでしょ?どうして・・・?」

 

そう言って黙り込む。ベルは少し困ったように顔を掻きながら悩んでいる様子だった。

 

「なんて言えば良いんでしょうか・・・確かに貴方がブラックを殺そうとするなら僕は全力で止めますし、守るつもりです。ですが、今は違うじゃないですか・・・あの時、僕とブラック、ジャアクドラゴンを守ってくれたじゃないですか・・・アイズさんは優しいんですよね・・・だから、僕は貴方を信じているんですよ・・・」

 

そう言って握っている手を強く握りしめる。その瞳でアイズはベルの純粋さと優しさが身にしみて伝わった。そして・・・

 

「・・・ッ!」

 

涙を流した。ベルは何かと察したのか抱き寄せてアイズの頭を胸におく。

 

(お父さん、お母さん、ごめんなさい・・・私、二人の仇・・・取れないや・・・)

 

この瞬間、アイズの黒い炎が消え去ったのであった。

 

「リヴェリアを・・・助けてくれて、ありがとう・・・」

 

ベルの胸にうずくまりながらそうつぶやくのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!」

 

「「「・・・・・ッ!」」」

 

しかし彼らに休息の暇も与えられはしなかった。あの戦闘の音で完全に居場所を把握されたのか天井から紫色の鎧、角を生やし恐竜の化石のような鎧をした厄災と呼ばれるモンスター、ジャガーノートがやって来た。

 

「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!」

 

「ヒッ・・・・・ッ!」

 

リューはトラウマがあるのか震えだした。ベルは再び闇黒剣月闇を構える。

 

「一難去ってまた一難・・・だね・・・」

 

「アイズさん・・・」

 

アイズはベルのとなりに立ち、落ちていたデスペレートを拾う。

 

「・・・ええ、どうやら僕は運があんまり良くないらしいです」

 

そう言ってベルはワンダーライドブックを取り出した。

 

『隻眼の黒龍』

 

「変身!」

 

『ブラックドラゴン』

 

目覚めよ(テンペスト)

 

ベルはカリバーに変身してアイズも自信の魔法を解き放つ。

 

「ベル・・・準備は大丈夫?」

 

「ええ、これくらい余裕ですよ・・・」

 

「ふふ、じゃあ行こう・・・」

 

「ええ」

 

そうして目の前には厄災と呼ばれる、ジャガーノートが口を開き恐ろしい形相で見つめていた。しかし、二人はそんな顔もろともしなかった。

 

「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」

 

「「さあ、冒険を始めよう!」」

 

二人の少年少女とそれを共にする龍との新しい冒険が幕を開けたのだった。

 

 

 




はい、今回・・・は・・・ここまでです・・・次回・・・はジャガーノートの決戦です・・・僕はベル君にボコボコにされたのでこれで、それでは・・・

春「私の出番は・・・?」

作「ア・・・春姫さんに・・・アイシャさん・・・」


ア「あたし達を出さないとか良い度胸しているねぇ・・・覚悟は出来ているかい?」

作「お待ちください!明日まで、明日までお待ちください!!明日になればきっと出番が来るのd」

ア「出来ぬぅ!」

作「ファ~ハハ!ハハハハハ(泣)」

春姫編制作もう少しです。お楽しみにしてください!
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