ベル君が闇の剣士なのは間違っているだろうか   作:暗闇水明

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ルーナ「ねぇ、作者」

作「はい、何でしょう?」

ル「何で、今回投稿が遅れたの?」

作「その、勉強が忙しくて・・・更に少し張り切って長く書いてしまったからです」

ル「そう、皆良いわよ」

「「「「了解」」」

作「ゑ?」

ル「と言うわけでお仕置きタイムね」

作「ちょっと待って、その分今回長いんだよ?!それを・・・」

ル「問答無用!最近、私の出番無いしボッコボコにしてあげる!!」

作「door!」

投稿、送れてすいませんでした。今回はジャガーノートと18階層両方決着です




Chaptear43地獄との決着

ベル達がジャガーノートとの激戦を繰り広げていたこと18階層では、それと同等の激戦が繰り広げていた。

 

「・・・・・ッ!次から次へと・・・」

 

ラウルの指示で何とか体力を戻し、再びこいし達は戦闘に参加したがワーム・ウェール率いるモンスターは一向に減らなかった。

 

「やっぱり強化されているだけにあって強い・・・ッ!」

 

レミリア達も戦っていたが、レベルの差か一匹だけでも苦戦しているようだった。

 

「はぁ!!」

 

そこにこいしがモンスターを一突きして灰にする。

 

「ガアアアアアアアアア!!」

 

「・・・・・ッ!」

そこに、ほかのモンスターがこいしに攻撃する。スパルトイの矢がこいしに向かって飛んできたがその前に、弓を剣で折る。

 

「さとり、あの魔法は?!」

 

「駄目ですね、私では無理です、レベル8あるならこいしが何とか出来るかも知れませんが・・・」

 

「そんな暇はないって事ね・・・」

 

モンスターは、レヴィスの命令かこいしに集中していた。もちろん、こいしは全てのモンスターを短刀で切り裂き、更に長剣でモンスターを串刺しにする。

 

そこに・・・

 

「流石、オラリオ唯一のレベル10というわけか・・・」

 

「貴方は・・・」

 

赤髪で長身的な女、レヴィスがこいしの目の前に現れた。こいしは、鋭い目つきで睨み付ける。それに、レヴィスは後ずさりする。

 

「やはり、他の連中より威圧感が強いな・・・」

 

「貴方も・・・怪人だっけ?人間を超越した存在・・・」

 

「ああ、そう呼ばれている・・・」

 

そうして二人は尋常じゃないほどの殺気を出していた。二人は剣を抜きそうして間が開いている。

 

「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!」

 

そこに、ワーム・ウェールがこいしの後ろを襲う。こいしは素早く反応して、ワーム・ウェールの上を飛び、そのまま頭から刺した。そこにレヴィスが刃を向ける。

 

「不意打ちとは・・・それでも私よりかは弱いね・・・」

 

しかし、こいしはそれを容易くかわしレヴィスの腹に剣を突き刺す。それと同時にレヴィスは血反吐を吐いた。

 

「カハァ・・・・・ッ!」

 

「チッ!!しつこいわね・・・・・ッ!」

 

しかし、こいしは舌打ちをする。こいしは胸が弱点だとは分かっていたがそれをレヴィスは何とか避け腹だけで済ませた。レヴィスはにやりと口角を上げる。

 

「フフ、なめてもらっては困る・・・こちらだって何も対策なしでお前を相手にしているわけではない・・・」

 

「何ですって・・・・・ッ!」

 

そう言って、レヴィスは懐からとある箱を取り出した。それをこいしは壊そうと短刀を出し突き刺そうとした。しかし、それを読んでいたのかスカルシープとスパルトイがそれを阻止する。

 

「ク・・・邪魔!!」

 

すぐに殺すも、大量にいるため時間がかかる。その数は20体だったためレヴィスはすぐに箱を開ける。そこには・・・

 

「注射器・・・まさか!!」

 

紫色の液体を含んだ注射器だった。それは、モンスターを強化する薬だった。レヴィスはそれを腕に打った。

 

「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」

 

レヴィスは突如、肌が黒くなる。目が白色から黒色に変わり、瞳は毒々しい黄色だった。モンスターの目のように鋭くなり口からは牙が生えていた。そこに、さとりとレミリアもこいしの方に行った。

 

「間に合わなかった・・・・・ッ!」

 

「こいし!・・・テ、アレは・・・」

 

「レヴィス・・・あの強化の薬を彼奴、自分自身に使った・・・」

 

「何ですって・・・・・ッ!」

 

「確か、アイズがレベル5の時圧倒されたって・・・」

 

「確かその後、フィンさんが対処しました・・・となると・・・・・ッ!」

 

 

二人が話している中、突如レヴィスがレミリアに向かって駆け出す。そして剣を振るった。レミリアはスキルに出した、グングニルで受け止めるがそれでもかなり重かった。

 

「フンッ!」

 

「ガァ・・・・・ッ!」

 

そこにレヴィスはレミリアの腹を蹴り出す。レミリアは宙に浮き、そのまま岩にぶつかる。レミリアの身体からは背中から血が出ていた。

 

「レミリアさん!!」

 

「よそ見している場合か!!」

 

「――――――ァ」

 

さとりが思わずレミリアの方に向いたがその隙にレヴィスは、さとりの腹に剣を刺す。さとりは口から血が出た。

 

「お姉ちゃん!!・・・・・ッ!」

 

こいしはレヴィスを睨み付ける。レミリアとさとりの身体は血が大量に出ていた。

 

「レミリアさん!!さとりさん!!」

 

そこに、ラウルがやってくる。

 

「ラウル?!危ない!!」

 

「え・・・?」

 

その途端、レヴィスはラウルの方に向かって短剣を向ける。そしてラウルを切った。

 

「グッ・・・・・ッ!」

 

「え・・・?」

 

しかし、それは防がれた。レヴィスが短剣でラウル切ろうとした瞬間、勇儀が腕のガントレッドで受け止めたのだ。

 

「チッ!!」

 

「ハァ!!」

 

「グォ・・・・・ッ!」

 

そこにこいしが横からレヴィスを蹴る。レヴィスは勢いが強かったのか18階層の壁まで飛んでいく。

 

「勇儀!なんで・・・・・ッ!」

 

「何って・・・この坊主が心配でよ・・・それでついてきたんだが、まさか、お前達が圧倒されるなんてな・・・」

 

そう言って勇儀は、二人にエリクサーをかけた。二人は回復し、起き上がる。

 

「助かったわ・・・ありがとう、勇儀・・・」

 

「ラウルも・・・来てくれてありがとうございます」

 

「いえ、何やら黒いオーラが出てきたんで俺が捜査しに行ったんです。フィンさんがいたので何とか・・・」

 

「そうですか・・・でも、ラウルさん。貴方は確かあそこの基地で指揮するのでは?」

 

そう言った途端、ラウルは少し黙り込む。何やら戸惑っているようだった。本人は謙遜しているがラウルは、指揮をする能力が高く周りからも頼れる男なのだ。しかし、性格のせいか積極性が欠けていた面もあった。今回も何やら戸惑っていた。

 

「フンッ!」

 

そこに勇儀が何時ものようにラウルの背中を叩く。

 

「痛・・・・・ッ!勇儀さん!?」

 

「ぼさっとしているんじゃないよ、お前の作戦は私でも良いと思ったんだ!自信持ちな!!」

 

「勇儀さん・・・」

 

「お前、結構実力はあるんだからよ・・・お前が立ち向かえば救える命がある。それを忘れるな」

 

そう言って今度は肩を叩く。それに何やら、ラウルは勇気をもらえたようだった。

 

「勇儀さん・・・もう、力強すぎですよ!」

 

ラウルはそう言って、微笑む。もう大丈夫そうだった・・・

 

「さとりさん、こいしさん、レミリアさん。お願いがあります・・・」

 

「何ですか?」

 

「私も貴方に託すから、言ってみなさい」

 

そう言って、3人はラウルの方を見る。ラウルはそのまま作戦について話した。

 

 

一方、深層では・・・

 

「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」

 

「ウソ・・・・何で?」

 

「全部、粉々に砕いたはずなのに・・・」

 

リューの作戦によって、リヴェリアの魔法で凍らせ再生妨害の炎を剣にまとい身体を砕いたはずのジャガーノートが目の前にいた。ジャガーノートは雄叫びを上げ、リュー達に絶望を運ぶ。

 

「まさか・・・・・ッ!」

 

ベルは辺りを見渡すと、少し奥の壁に穴が開いていた。まさかとは思い、青ざめる。

 

「もしかして・・・もう一体いたのか・・・」

 

「どういうこと?!」

 

そうしてアイズはベルの方を向く。

 

「多分ですけど、氷龍か18階層のダンジョンの想定を遙かに上回る崩壊が起きたとき、ジャガーノートは出現する。恐らくですが・・・その崩壊がもう一度起こったことによりもう一体、出た。そして、さっき倒したジャガーノートは自分の身体の一部をもう一体に食わせたと言うことです・・・」

 

「そんな・・・・・ッ!」

 

「ガアアアアアアアアア!!」

 

そうしている間にも、ベル達が耳をふさぐほどの咆哮が大空間に響いた。その気迫に、ベル達は圧される。4人とも、既に満身創痍であり身体もボロボロだった。

 

「まさか、ここまで運が悪いとはな・・・」

 

そう言ってベルは、苦笑いをする。そして、ベルは闇黒剣月闇と蛇龍を片手に持ち二刀流の構えを見せた。

 

「リヴェリアさん達は逃げてください・・・ここは何とかして僕が止めます・・・」

 

「な・・・無茶だ!お前も既に体力が・・・・・ッ!」

 

そう、ベルももう体力は底をつきかけている。それでも、ベルは戦おうとしていた。自殺行為に等しい行動だった。

 

「でも、ここでやらなくてもいずれ死ぬ・・・ならば、あなた達を何とか逃がします。僕も追いつくんで」

 

そう言ってベルは、ジャガーノートを睨み付ける。暫く、シンとした空気が漂ったがやがてジャガーノートはベルの方に向かって走り出す。巨体に見合わないほどの早さだった。

 

「ハアァァァァァァァァァアッッッッッ!!」

 

ベルがそれを受け止めた。ベルも負けじと押し返す。しかし、ジャガーノートはにやりと笑うと同時に、ベルを尻尾で吹き飛ばした。

 

「・・・・・ッ!」

 

ベルは何とかして、受け身をとるがそれでもダメージは半端なかった。

 

「ベル・・・・・ッ!」

 

「早く行ってください!!」

 

「・・・・・ッ!」

 

そう言って、ベルは再びジャガーノートに向かって走り出す。そうして、ベルは剣でジャガーノートの腕を切った。

「グァ・・・・・ッ!」

 

しかし、それと同時にジャガーノートはベルの身体を突き刺そうとする。ベルは何とか避けるがそれでも腕から、血が流れた。

 

「チッ!!」

 

舌打ちをしながらも、ベルはジャガーノートの攻撃を避けまくる。しかし、体力の限界か段々とスピードが鈍ってきた。やがてどんどん、ジャガーノートの攻撃が当たってきた。

 

「ベル!!」

 

「・・・・・ッ!早く行けよ!!」

 

「・・・・・ッ!」

 

ベルの気迫に圧されたのか、アイズは後ろに後ずさりした。アイズもここは正しい判断は逃げることだと分かっている。ただ、それでも見捨てたくはなかった。だが、あのモンスターの恐怖が襲ってきた。一度倒したモンスターが、また復活したのだから・・・その恐怖で動けなかった。それよりもリューが一番恐怖でうずくまっていた。リューはあのモンスターを、仲間を犠牲にしてようやく倒せたモンスターなのだ。それが強化されたと聞いたときは絶望で言葉も出なかった。それを何とか倒せたのに、また復活したのだから、悪夢と呼ぶしかなかった。リューはその光景に足がすくむ。

 

3人の本能が告げた・・・逃げろ・・・と・・・このままでは死ぬと本能が悟っていたのだろう。3人もそうしようとした。今は逃げるが勝ちだと踏んだのだろう・・・そうして後ろを向こうとしたが・・・

 

「・・・・・ッ!やっぱり・・・」

 

アイズは途中で立ち止まる。足は震えていたがそれでも、逃げようとしていた足を止める。

 

「だめ・・・・・ッ!」

 

「アイズ・・・?」

 

「剣姫?!」

 

「アイズさん?!」

 

そうしてアイズはジャガーノートの元に駆けた。

 

「アアアアアア!!」

 

恐怖も混じった声と共に、アイズは剣を引き抜く。そして、ジャガーノートの首をはねた。

 

「何で・・・・・ッ!」

 

アイズはベルを引き戻す。もちろん、ジャガーノートは頭を再生させる。その間に出口にはしった。

 

「何で・・・来たんですか・・・」

 

「見捨てたくないから・・・・」

 

そう言ってアイズは出口に駆け込む。そうしている間にもジャガーノートは再生を急がしていた。やがて終わる・・・

 

「だめだ・・・・・ッ!追いつかれる・・・ッ!」

 

「アイズさん、僕を離してください!早くしないと・・・」

 

「それだけはいやだ・・・・・ッ!私は貴方と一緒に生きたい・・・ッ!見捨てたくなんてない!!」

 

そう言ってただ走り出す。その表情は必死だった。仮にもベルは黒龍を操る身でありながら、彼女はそれを知った上で助けようとしていた。

 

「どうして・・・貴方は僕が憎いはずでしょう?」

 

そう言った途端、アイズはいきなり怒鳴り帰した。

 

「馬鹿なの?!もう私にとってそれはもうどうでも良いことなの!!それよりも見捨てた方が私は、イヤよ!」

 

ここまでアイズがしゃべることはないほど激しく怒った。それを見て、リヴェリアは昔のアイズを知っていたため、成長したと思うほどだ。

 

「アイズさん・・・」

 

「ねえ、ベル・・・氷龍の力・・・使える?!」

 

「え・・・?」

 

そう言った途端、ベルは首をかしげた。アイズは続ける。

 

「一か八かなんだけど・・・氷龍の力さえあれば、彼奴を倒せると思う・・・どうなの?」

 

「分かりません・・・ブラックの力を制御したときは数年かかりました・・・正直出来るか・・・」

 

そう言って、アイズは黙る。そこにリヴェリアがアイズの元に向かった。そうしてリヴェリアも案を出す。

 

「ならば・・・時間を稼ぐか・・・」

 

「リヴェリアさん?!でも・・・」

 

「安心しろ、私もレベル6だ。基本的な戦闘は出来るさ」

 

そう言って、リヴェリアは腰についてあった短刀を手に取る。そうしてジャガーノートに向かい、短剣を向けリヴェリアは駆けた。

 

「ベル、私達がなんとかするから貴方は氷龍の力を!!」

 

「良いか!私達の命は、お前にかかっているんだ!自信を持て!!」

 

そう言って2人はジャガーノートと戦闘を開始する。

 

「アイズさん、リヴェリアさん・・・」

 

2人の戦闘を見ていたベルは自分の使命を悟ったのか、ベルは氷龍のワンダーライドブックを取り出す。そして、ワンダーライドブックを開く。それと同時にベルは光に包まれた・・・

 

 

 

 

一方こいし達はラウルの作戦を聞き、それぞれ難しそうな顔を浮かべる。

 

「ラウルさん・・・その作戦って・・・」

 

さとりは、腕を組みラウルを見る。ラウルが行った作戦はリスキーなことだ。確かにそうすれば、この状況は一気に好転するが、失敗すれば一巻の終わりだ。そうして黙り込むが、やがてレミリアが口を開く

 

「分かったわ・・・とりあえずこいし・・・出来る?」

 

「うん、レベル10なめないでよね・・・」

 

「ふふ、そうね・・・」

 

「じゃあ、行くわよ!!」

 

「「「ええ(おう!)」」」

 

そうして全員が、散らばる。

 

「ふ・・・ふふ、古明地こいしは何処だ!!」

 

暫くして、レヴィスは起き上がり折れた腰を「グキッ!」と音を出しながら直した。そして辺りを見渡す。

 

「何処だアアアアアアアアア!!古明地こいしぃぃぃぃ!!」

 

そうして突如暴れ出した。レヴィスは18階層の森の木をへし折りながら森を突っ切る。気配なのか、すぐにこいしの近くに寄る。

 

「・・・・・ッ!見つけたゾおおお!」

 

レヴィスは、我を忘れたようにこいしを探し見つけ出した。

 

「やっば・・・あんた、思ったより気配を察知するのが得意なようね・・・」

 

「ふふ、当然だ・・・我らの力は貴様らの世界を遙かに超えた存在なのだからなぁ!」

 

「・・・?どういうこと?」

 

「おっと、いけない。しゃべってしまったがまあ良い!!貴様もここで終わりだぁ!」

 

そうしてレヴィスはこいしに向かって短剣を突き出し、走り出す。一気に間合いを詰めてこいしの喉元に近づけた。

 

「・・・ッ!甘い!!」

 

しかしこいしも負けてはいない。すぐに動きを読み、攻撃をかわす。反撃に、こいしは剣を取り出しそのまま、レヴィスの短剣を弾き飛ばす。そうしてレヴィスは殴るがこいしは諸戸もせずかわし、レヴィスの顔に拳を入れる。

 

「ヌ・・・やるようだが、まだだ!」

 

しかし、レヴィスはその後のこいしの動きを先読みし振るう剣を受け止める。そうしてこいしの腕を肩の高さにかがむ。

 

「・・・・・ッ!カハァ・・・・・ッ!」

 

それ当時に、レヴィスがこいしの腹に蹴りを入れる。こいしより力は強いのかこいしは勢いよく身体を吹っ飛ばされた。こいしはダンジョンの壁にぶつかり、血を吐く。そこにレヴィスは近づいてきた。

 

「ふん、オラリオ最強といえどもこの程度か・・・」

 

そう言ってこいしの胸ぐらをつかむ。

 

「ウ・・・ッ!」

 

こいしは、血が垂れている状態でレヴィスを睨み付けていた。

 

「ククク・・・言い様だぁ!」

 

レヴィスはこいしを地面に投げる。そうしてレヴィスは腰にある剣を引き抜く。

 

「じゃあな、オラリオ最強の冒険者よ・・・お前はここで終わりだ!!」

 

「・・・・・ッ!」

 

そうして、レヴィスは剣を後ろに下げそして剣を振り下ろした。

 

「させるか!!」

 

そこにローブを着た男が弓を放つ。レヴィスはそれを折り、

 

「チッ!!ちょこまかと・・・ヌ・・・」

 

そこに、ワーム・ウェール率いるモンスターがやってくる。レヴィスの元に忠実に慕う下部のように集まった。

 

「ふん、まあ良い。お前ら・・・古明地こいしを喰え!!」

 

そう言ってレヴィスは手を広げこいしの前に突き出す。

 

「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!

 

そうしてモンスターがこいしを襲った。こいしは悟ったのか目をつぶる。

 

そうしてモンスターはこいしを見て口を開けた。・

 

 

「ここは・・・」

 

一方ベルはとある空間に来ていた。氷の山があちこちに連なって、草木は氷、辺りは今まで体感したことがないような寒さにベルは襲われた。凍えながらも、ベルは辺りを見渡す。ふと、上空から何か音が聞こえた。翼が羽ばたく音だ。何者かが、上空から降りてきた。

 

「君は・・・」

 

上空から銀盤の氷龍、ダイヤモンドドラゴンだった。氷の翼は、周りのものを更に凍り付かせる。

 

「氷龍・・・」

 

「・・・・・」

 

氷龍はただ無言だった。ただ単にベルを見下ろしている。その瞳はどこか懐かしそうだった。

 

「氷龍、僕は君を知りたい。閉じ込めておいて虫が良すぎるかも知れないけど・・・僕は一度取り込んだら君を家族として迎え入れるよ・・・だからお願い・・・力を貸して・・・」

 

そう言って、頭を下げる。氷龍はただ見下ろしているだけだった。それにベルは困惑したのか、どうすれば良いのか分からなくなった。

 

「ちょっとお話ししよう」

 

ふと、ベルは地上のことについて話すことにした。ベルは氷龍の目を見て話す。

 

「僕はね、ここの上にある地上って所にあるオラリオに住んでいるんだ。このダンジョンで様々な冒険をしている。僕達は、この世界の謎を暴くためにダンジョンに潜るんだ」

 

「・・・・・・」

 

「それでね、そこではファミリアと言うのがあって・・・まぁ家族っていうのかな?そこで色々な家族とともに冒険しているんだ」

 

「・・・・・・」

 

氷龍は相変わらず、ベルを見下ろしている。ベルは今度は団員達のことについて話を続けた。

 

「レミリアさんは何時もカリスマ性があって、かっこいい。だけど僕の前だとちょっと変」

 

そうして氷龍の隣に座った。そして目をつぶりながら語り出す。

 

「フランさんは小人族でも力が強くて明るい・・・元気な人だよ」

 

「咲夜さんは、クールで家事を何でもこなせるお姉さんのような存在で、色々背負っていたけれどそれでも今は笑えている。時に天然のとこもあるけどそこも可愛い」

 

「美鈴さんは何時もねているし、良く咲夜さんにしばかれる。でも、眠れる獅子とも呼ばれるほど強いんだ」

 

「永琳さんはファミリアのお医者さん、良く重い病気を治してくれる。時々怪しい薬を作ってくるけどそれでも明るい・・・」

 

「鈴仙さんは永琳さんの助手で、お姉さんのように優しい・・・時に永琳さんを冷たい目線で見てくるけどね・・・」

 

「勇儀さんは、姉さんポジ。強くて皆の憧れの的なんだ。お酒にも強いんだよ」

 

「お空さんと、お燐さんは大切な友達。鳥頭でお燐さんと突っ込むことが多々ある」

 

「パチュリーさんは凄腕の魔道士。魔法の腕はピカイチなんだ」

 

氷龍は黙って聞いていた。ベルは続ける。

 

「小悪魔さんはパチュリーさんの助手。魔道具を何でも作り上げちゃうんだ・・・」

 

「チルノさんは、馬鹿だけど強い。この前謎の力で覚醒したんだ。君と同じ氷を使うんだ」

 

「ラントさん、大妖精と言う名で親しまれているんだ。僕も最近そう呼んでいるんだ。ものすごく強いよ!」

 

「ルーナ様は皆を束める神。優しいけどよく僕が襲われかけている。正直、恥ずかしいけど」

 

そう言ってベルは顔を赤くした。氷龍は相変わらずだ。

 

「さとりさんはファミリアのお母さん。冷静で、かっこいいんだ」

 

そうして、彼女の名前を呼ぼうとしたとき今までの思い出が蘇る。そして目をつぶり胸に手を当てて話し出した。

 

「こいしさんは、さとりさんの妹でレベル10のオラリオでも最強の冒険者・・・とても強くて・・・僕も勝てなかった・・・唯一負けた相手だったんだ」

 

そう言って、微笑みながら話を続ける。氷龍はそれをじっと見つめていた。

 

「僕はね、最初この世に僕より強い相手はいないって思っていたんだ・・・当時、オラリオ唯一のレベル7オッタルでも余裕だって思ってしまったほどね・・・」

 

そうしてベルは続ける。

 

「だけど、彼女がそれを壊してくれた。初めてだったよ。全力を出して負けたのは・・・悔しかったさ・・・でも、それ以上に嬉しかったんだ。初めて出来た、好敵手だって・・・そして・・・僕の憧れなんだ」

 

そう言って氷龍を見る。ベルは微笑みながら氷龍と話す

 

「氷龍・・・僕と一緒に行こう・・・オラリオには君が思っているほど人間は愚かじゃない・・・いい人だっているんだ・・・僕の・・・家族にならない?」

 

そう言ってベルは氷龍を見る。そうして暫く間が開いた後・・・

 

「そうか・・・」

 

氷龍がしゃべり出した。

 

「・・・・・ッ!」

 

その様子にベルも驚く。氷龍は続けた。

 

「お前はまた、良い仲間を持ったのだな・・・」

 

「また・・・?」

 

氷龍の言葉に首をかしげるが、氷龍は続ける。

 

「良いだろう、再びお前に力をやる・・・そして再びなって見せろ・・・いや、違うか・・・これからなって見せろ。英雄に!」

 

そうした途端、急に激しい光が辺りを照らす。まぶしさで目をつぶる。

 

「氷龍・・・」

 

「行くぞ・・・」

 

「・・・・・ッ!うん!!」

 

そうして、ベルは再び戦場に戻る。

 

 

 

 

リヴェリア達が戦闘して1時間経過したが二人は限界に近かった。互いに剣を持っていないと立てない状態である。

 

「グ・・・・・」

 

「ここまでか・・・」

 

もはや意識が持ちそうにもなかった。段々と、倒れて行っている。

 

「・・・・・ッ!」

 

しかし次の瞬間突然吹雪が起こった。ジャガーノートも急なことで何が起こったのか分からなかった。突然のことに隠れていたリューも含め全員がベルの方を見る。そこには、ワンダーライドブックを持って立っており冷気を漂わせる、ベルがいた。

 

「・・・・・ッ!ベル!!」

 

「成功したのか!」

 

そうしてベルはワンダーライドブックを開いた。

 

『かつて、世界の全てを凍り尽くしたのはたった一体の神獣だった』

 

不気味な声と共にベルは闇黒剣月闇をだし、闇黒剣月闇の柄にかざす。

 

『ジャアクリード』

不気味な音と共にパイプオルガンの音と共にベルはワンダーライドブックをカリバードライバーにセットする。そしてベルの周りには冷気がまとわりついていた。ジャガーノートは危険を察知したのかすぐにベルに攻撃を仕掛ける。

 

「させない!」

 

しかし、それをアイズが止めた。最後の力を振り絞りジャガーノートを止める。その間にベルが闇黒剣月闇を構える。そして、あの言葉を放った。

 

「変身」

 

『闇黒剣月闇!』

そうしてベルは剣を振るう。そしてそこからはあの氷龍が出てきた。やがて氷龍はベルを包み込む。

 

『Go can under than keen』

 

『ダイヤモンドドラゴン!』

 

『月闇翻訳!全てを凍り付かす龍と闇黒剣月闇が交わるとき、冷酷無情に全てを凍り尽くす』

 

そしてベルは、カリバーが水色の身体をしており紫色のローブを着て辺りから冷気が漂う姿、仮面ライダーカリバー 氷龍態だった。

 

「行くぞ・・・・・ッ!

 

「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」

 

ここに最終決戦が幕を開けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「・・・?何をしているんだ?」

 

レヴィスは困惑していた・モンスター達は全員、こいしの元に近づかずただひたすらに止まる。

 

「何をしている!?早く古明地こいしを喰え!」

 

しかし、レヴィスの命令を無視するようにモンスター達はレヴィスの方を見る。

 

「何だ・・・?!」

 

次の瞬間、モンスター達が一斉にレヴィスを襲った。レヴィスは急いで離れて辺りを見渡した。

 

「何だ・・・何をした!?」

 

ふと、レヴィスはこいしの手を見た。よく見ると、手袋がついていない方を見る。いや、戦闘中ずっとだったのだろう。素早くて見えづらいが、止まっている今、はっきりと見えた。

 

「なっ・・・・・・!目がついている?!」

 

そこには目の紋章ははっきりと写っていた。そこにレヴィスは憤慨した。そう、古明地こいしは第三の目、紋章が潰れていたはずである。本人がこの能力を嫌い、封印したためだ。それが今、開いていた。しかも、その手は・・・

 

「右手・・・だと?」

 

右手にあったのだ。こいしのついている第三の目は左手であった。

 

「馬鹿な・・・?!彼奴は確か第三の目を潰していたはず・・・それに彼奴の手は・・・まさか・・・」

 

そうしてレヴィスが見た途端こいしは薄笑いした。そして、突然こいしは頭を手におきカツラを外す。そうして、カラーコンタクトを外した。

 

「ふう、ラウルさん・・・なかなか大層な作戦ですね・・・」

 

「な・・・古明地さとり!なぜ?!」

 

「変装したんですよ。しかも、気配もごまかすことが出来るようにこいしの魔力を浴びながら・・・なかなかでしたよね・・・私の演技は・・・心を読め、何とか避けたんですよ」

 

「な・・・?!じゃあ本物は・・・・・ッ!」

 

「本物はとっくに別の場所で魔法を使いましたよ・・・私達一族に使われている魔法がね・・・」

 

「何・・・だと?」

 

一方、別の場所でレミリアは丘の上で見下ろしていた。傍にはこいしもいる。

 

「流石・・・古明地家最強の魔法ね・・・」

 

『パーフェクトマインドコントロール』

 

これはこいしとさとりが使う古明地家最強の魔法だ。これは詠唱が長い分、唱え終わると広い範囲の全てのモンスターを操ることが出来るのだ。それがたとえ、調教師のモンスターだとしても・・・流石に自分のレベルを超すモンスターは無理だがそれでも強力な魔法である。こいしが使う場合、流石に姿が写ってしまうため、できる限り遠目で隠れなければいけない。しかし、どんなモンスターでも操れてしまうこのモンスターはまさに最強必殺技だ。

 

「クソオオオオオオ!」

 

レヴィスはやけになってさとりに攻撃しようとする。さとりは後ろに下がろうにも、レヴィスはスピードにはさとりより上であった。

 

「もしもーし、私、メリーさん」

 

突然、レヴィスの後ろに声が聞こえた。すぐに後ろを向くが声の主はいない。

 

「何処だ!どこにいる!?」

 

そうしてレヴィスは辺りを見渡した。しかし、どこにもいない。

 

「今貴方の、後ろにいるの・・・」

 

「なっ・・・ッ!」

 

その瞬間、こいしは後ろからレヴィスを蹴る。レヴィスはダンジョンの壁まで吹っ飛ばされた。

 

「こいし!」

 

「お姉ちゃんは怪我の治療を・・・後は・・・」

 

そうしてこいしはゆっくりと立ち上がる。

 

「終わらせてくる・・・・」

 

「・・・・・ッ!」

 

「・・・・何だ・・・この異常なまでの殺気は・・・」

 

「フィンやオッタルより明らかに超えてるわ・・・」

 

フィン、ガレス、シャクティ、ラウル含むロキファミリアとガネーシャファミリアの幹部は異常なまでの殺気に身体が震える。ルーナファミリアの幹部は始まったかと言うような表情でこいしがいる方角を見つめた。

 

「グッ・・・・ッ!」

 

レヴィスは折れた骨の箇所を怪人の力で治す。長剣を取りながらレヴィスはこいしに殺気を向けたが・・・

 

「その程度で、私を超えられると?」

 

「・・・・・ッ!」

 

こいしの殺気がそれを打ち消した。レヴィスはそれを見て剣を持つ手が震えた。

 

(クソ・・・ッ!何だ・・・この震えは・・・)

 

「チッ!!調子に乗るな!!」

 

そうして、レヴィスはこいしのもとに向かって駆ける。フィンでも捉えられないスピードでレヴィスはこいしの間合いに詰める。

 

「・・・・・ッ!消えた・・・?」

 

しかし、こいしはそこにはいなかった。レヴィスは辺りを見渡す。

 

「後ろだよ・・・」

 

「な・・・?!」

 

そこに、こいしがレヴィスの後ろに立つ。それと同時に回し蹴りをした。

 

「ガァ・・・・・ッ!」

 

レヴィスは地面に叩き付けられる。地面に穴が開いたほどだ。

 

「おのれ・・・・・ッ!」

 

「遅い・・・」

 

「グボァ・・・・・ッ!」

 

レヴィスが立ち上がろうにもこいしがレヴィスの腹に拳を入れる。レヴィスは地面に倒れ這いつくばる。

 

「き・・・さま・・・」

 

「うるさい・・・」

 

「ゴハァ・・・・・ッ!」

 

レヴィスはこいしの追撃にダンジョンの壁にまで吹っ飛ぶ。

 

「クソ・・・ッ!クソガアアアアアアア!!」

 

その途端、レヴィスがやけになったのかこいしに向かって突撃をする。

 

「単純だね・・・」

 

そう言って避けようとしたが・・・

 

「ふ、油断したな!!」

 

そうした途端、こいしの避けた方向に短剣を抜きそのまま切りつけた。

 

「やっぱり遅い・・・」

 

「な・・・?!」

 

そうしてこいしはレヴィスの短剣と長剣を折った。

 

(何・・・だと?なぜだ・・・・・ッ!今のは完全に貴様の不意だっただろうが・・・)

 

そうしてレヴィスはすぐに建て直そうにもそこにこいしはいなかった。

 

「クソ・・・ッ!何処だ!!」

 

そうして、こいしが辺りに姿を消したり、姿を現したりしてレヴィスを翻弄した。

 

「アアアアアア!!」

 

レヴィスはやけになり拳でこいしが現れたところを手当たり次第殴っていた。しかし、それは当たることがない。

 

「こっちだよ・・・」

 

「な・・・・・ッ!」

 

途端、こいしは再びレヴィスの後ろに立っていた。そうした途端レヴィスは自身の敗北を悟る

 

(クソ・・・ッ!この私が・・・人間に・・・)

 

ふと、そんなことに憤慨しレヴィスはこいしに向かって拳を振るう。

 

「遅い・・・」

 

「・・・・・ッ!」

 

こいしはそれを軽々と避けレヴィスの顔にこいしは拳を入れた。

 

「グハァ・・・・・ッ!」

 

(これが・・・オラリオ・・・人類最強の冒険者・・・)

 

そうして、こいしはレヴィスを吹っ飛ばした。レヴィスは壁にぶつかり横たわる。

 

そこにこいしはレヴィスに近づく。

 

「まぁ、大丈夫・・・貴方を殺しはしないよ・・・地上でゆっくり・・・ゆーっくり話を聞かせてもらうからね・・・」

 

そうしてこいしはレヴィスの髪をつかみ、顔を持ち上げる。こいしは真顔で、それでもって怒りを体現しているようなものだった。その顔をチラ見していた一同はこう思っただろう。もう、どちらが悪者か分からない・・・と。

 

「貴様に話すことはない・・・・・ッ!」

 

そう言ってレヴィスは下を向く。レヴィスは下を向く。そうした途端、レヴィスは短剣を持ちだし自殺しようとしていた。しかし・・・

 

「させると思った?そんなことさせないよ・・・」

 

レヴィスの腕をつかみ、こいしはその腕を握りしめる。

 

「貴方には、それなりの痛みを味わってもらわないとね・・・・」

 

そう言って、こいしはレヴィスの短剣を回収し髪を持ち上げる。

 

「舌をかみ切ろうにも、うちのファミリアのお医者さんが直してくれるよ・・・その後すぐに拷問だけどね・・・」

 

そう言ってこいしは邪悪な笑みを浮かべた。それを見て、全員からだが震えた。そうしてレヴィスはこいしの笑みに恐怖が生まれる。

 

「じゃあ、暫くしゃべるまで拷問と行こうか・・・」

 

そう言ってこいしが剣を取り出した。

 

「ク・・・クソオオオオオオ!」

 

レヴィスがそう叫んだ瞬間突如異変が起きた。

 

「な・・・?!」

 

突然黒い霧が集まり始めたのだ。その途端、レヴィスは包み込まれやがて消え去った。

 

「チッ!!逃げられた!!」

 

こいしがそう言って全員の顔が青ざめる。

 

「畜生!結局収穫はなしかよ!!」

 

「いや、モンスターを確保したんだ。ある程度謎は解き明かされるだろう・・・」

 

「そうですね・・・」

 

そう言って辺りは静まりかえった・・・

 

「って、ベルきゅんが!」

 

フランが叫ぶ。レミリア達もうなずきすぐに準備した。

 

「すぐに、深層に行く準備をするわよ!!」

 

「ええ!」

 

そうしてルーナファミリアはすぐ準備をし、深層への道を歩き出したのだった。

 

氷龍の力を身にまとったベルはジャガーノートと対峙をする。ジャガーノートは荒い息と共にベルを見た。リヴェリア達はすぐに隠れ様子を見守る。

 

「成功した・・・」

 

「アレが・・・・・ッ!」

 

ジャガーノートは見たことのないベルの力に慎重に移動していた。本能だろうか、ジャガーノートは後ずさりをする。しかし、ベルは逃がさない強い意志を感じ取った。

 

「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」

 

「来い!!」

 

そうしてジャガーノートが雄叫びを上げベルに向かって駆け出した。ベルはそのまま突っ立ている。

 

「・・・・・ッ!ベル,避けなさい!!」

 

リューが突っ立ているベルに向かって叫びだした。そうしてジャガーノートは破爪をむき出しにしてベルに襲いかかる。

 

「ベル!!」

 

リューはジャガーノートの恐怖からか勢いよく叫びだした。このままでは、ベルはジャガーノートに引き裂かれると思ったからだ・・・

 

「・・・・・・・ッ!?」

 

「な・・・?!」

 

しかし、その予想は外れた。ジャガーノートの爪が折れたのだ。一瞬何が起きたのか分からなかったが・・・ジャガーノートが引き裂こうとした瞬間ベルの目の前に厚い氷の壁が出来たのだ。ベルは右に避け、ジャガーノートは勢い余ってダンジョンの壁にぶつかる。

 

「どうした・・・来ないのか?」

 

「グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」

 

ジャガーノートがベルに向かって咆哮する。そして取り込んだスカルシープの能力で骨を伸ばしてきた。

 

「遅い・・・・」

 

しかし、ベルはジャガーノートの攻撃を氷でふさいだ。それと同時に伸ばした骨が折れた。

 

「何という強度だ・・・」

 

「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」

 

「フンッ!」

 

それと同時にベルは動き出してジャガーノートの間合いを詰める。

 

「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!」

 

もちろん、骨などで攻撃されるがそれはいとも容易くかわした。

 

「この程度か・・・」

 

『月闇居合』

 

『読後一閃』

そう言ってベルは一気に駆け抜ける。そして闇黒剣月闇に氷が集まってきた。

 

「ハアアアアアアア!!!」

 

「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」

 

ベルはジャガーノートに向かって剣を突き刺す。それと同時に剣から冷気が出てきた 

 

「ガアアアアアアアアア!!」

 

ジャガーノートは苦しみながらもだえる。突き刺した箇所からは氷が張っていた。身体を震わせジャガーノートはベルを吹き飛ばそうとする。

 

「グ・・・・・これは少しきつい・・・」

 

「グアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」

 

そうしてベルは踏ん張る。ジャガーノートも必死に振り下ろそうとしていた。そう、全員がこれは分かっている。互いに命をかけた戦いなのだ。冒険者は冒険をすると共に、モンスターを地上に出るのを防いでいる。だが、本質的にはモンスターにも命はある。そう、殺し合いなのだ。ジャガーノートも命をかけて戦っているのだ。それを思い出し、ベルは祖父、ゼウスに呼んでもらったアルゴノゥトの言葉を思い出した。それをジャガーノートに、いう。

 

「君は強かった・・・リヴェリアさん達がいなかったらきっと負けていた・・・だから、生まれ変わったときは・・・また1対1で戦おう!!」

 

「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」

 

そう言ってベルは剣をひねる。そして、ジャガーノートは悲鳴を上げながら氷付けにされる。そうして、ジャガーノートの上をベルは降りた。そうしてベルは闇黒剣月闇を立てて立ち上がる。

 

「さようなら・・・僕の敵・・・」

 

そして、ジャガーノートは氷の破片となり爆発した。ベルは変身を解除する。それと同時にベルは倒れ込んだ。それを見て3人はベルの元に向かう。

 

「ベル!!」

 

「大丈夫か・・・」

 

三人はベルの倒れた身体を支える。よく考えてみればそうだろう。黒龍の力を何回も使い、最後の最後に大きな力を使ったのだから倒れるのも無理はないだろう。

 

「ベル・・・よく頑張ったな・・・」

 

そう言ってリヴェリアは自分の子どものように身体を寄せる。この様子に、アイズもベルの頭を撫でた。この瞬間、まるで3人は家族のようだった・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「ベル!!」」」

 

「「「「「ベルきゅん!」」」」

 

「ベルさん!!」

 

暫くして、ルーナファミリアが深層にきた。ベルを見た瞬間、レミリア達は真っ先に飛びついてきた。ロキファミリアのメンバー達もきてリヴェリアとアイズ、シャクティはリュー自身が無事を確認すると抱きついてきた。

 

「リュー、良かった・・・」

 

「シャクティも無事で・・・」

 

そうして二人は言葉を交わす。

 

「アイズ!!」

 

「リヴェリア様、大丈夫ですか?!」

 

「ああ、私は大丈夫だ・・・」

 

「私も・・・」

 

そうして全員は、リヴェリア達を懐抱する。

 

一方ルーナファミリアでは、さとりはやれやれと、こいしは少しだけ微笑み、何時ものメンバーは早速ベルに抱きついていた。

 

「ハッ・・・今ならねているから無防備・・・」

 

「あなた達・・・何しようとしているんですか?」

 

そうしている間にもこの変態達は相変わらずである。

 

「ウ・・・ン・・・」

 

暫くして、ベルは目を覚ました。

 

「ベルきゅん!!」

 

ベルが目を覚ました瞬間、フランはベルの顔を見てキスをした。

 

「・・・・・・・ッ!?」

 

そうした途端、ベルは突然の事で顔を熱くする。暫くして、フランは口を離した。

 

「フランさん・・・?!それに皆も・・・どうしてここが・・・」

 

「ヘルガが教えてくれたんだよ!それでここが分かったわけ!!」

 

「もう、心配させるんじゃないよ!!」

 

「全く・・・貴方は、本当無茶しますね・・・」

 

そうして、全員はベルの前に集まる。暫く治療を施し、ベル達は地上に出ることにした。

 

「皆さん・・・帰りましょう・・・僕達の神様の家に・・・」

 

「「「「ええ」」」」

 

そう言って全員は、地上に出る・・・愛する家族が待っている場所へ・・・

 




はい、今回はこれで終わりです。次回後日談で、そしてようやく彼女の出番が来ます。お楽しみに!!
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