Chaptear45記憶
ルーナファミリアのホーム、『月影の館』では宴会で騒がしくなっていた。しかしそれは唐突に終わる。
「ルーナ様!永琳さんいませんか?!」
「どうしたの、ベル?」
「なんや、どうした?まさか、酒か?まだあるで~」
「私ならここだけどどうしたの?」
急にベルが勢いよく扉が開き荒げた声で永琳を呼んでいた。急いで、永琳がベルの元に向かう。そこには・・・
「その子は・・・?!」
「建物の裏で怪我をしていて・・・意識がなくて・・・」
それを見た永琳はすぐに治療の準備をする。ベルは少女を近くのソファに寝かせ、お湯を用意し、浸したタオルを頭の上に置く。
「ベル、準備できたわよ!」
「後は任せてください!」
鈴仙も準備し終えて、治療に当たる。治療自体はあまり大した怪我ではなさそうだったので数十分で終わった。布をかぶせ安静にさせる
「にしても、誰でしょう・・・この子は」
「分からないけど・・・路地裏に倒れていたって事は何かあったのかしら・・・」
そうして、全員は少女の様子を見守る。ちょうど、12時だったため全員その少女のそばで眠ることにした。ベルとアイズ、こいしは心配をしていたのか一睡もせず少女の様子を見守る。
「この子は、どこから来たのでしょうか・・・」
「分からない・・・でも・・・この子どこかほっとけないよね・・・」
「うーん・・・あ、そう言えばベルとアイズ、どうしていたの?」
「え・・・ああちょっと吐いていました」
「ベルって酒に弱いよね・・・」
「はは、そうですね・・・」
「で・・・その後は?」
「え・・・?」
こいしがそう言った瞬間、ルーナファミリア全員がアイズとベルの方を向いていた。
「え・・・?皆寝ていたんじゃ・・・」
「フフフ、流石に私も心配で寝られないわよ・・・それで・・・その後は何をしたのかな?」
そう言ってレミリア達は謎の圧を出した。それにベルは押される。アイズはその圧を感じていないのか首をかしげる。しかし、ハッと何かを察したようなアイズはドヤ顔でレミリア達の方を見た。
「何って・・・・ベルの初めて奪おうとした」
「ちょ・・・アイズさん!?」
「ハアアアアアアアアアアアアアア!?」
「許さん、このサイコパス女が!!」
「だって・・・私ベルのこと好きですもの・・・」
「何だとゴラアアア!!」
「ベルきゅんの初めてを奪うなんていい度胸しているなぁ!?」
そう言って全員アイズの方に向かい怒号が鳴り響く。それに恐れず、アイズはベルを抱き寄せる。
「私だって・・・負けたくない・・・だから・・・」
そう言ってアイズはベルの頬にキスをした。それを見て全員、絶叫が響いた。
「アアアアアア!!」
「テメェ・・・覚悟できているんだろうな?」
「パルパルパルパルパルパル」
ルーナファミリア全員の殺気がアイズの方に放たれる。中には血の涙を流したものまでいた。それに対してアイズは頬を膨らませてベルを抱き寄せる。それに乗ったのかこいしもベルを抱き寄せた。
「言っとくけど、私はベルとキスはキスでも大人の方なので・・・貴方よりかは先を行っていると思うよ」
そう言ってこいしはベルを抱き寄せた。全員に見せる笑顔が煽って見えた。それに対抗心があったのかアイズも再び抱き寄せて口を開く。
「私も、ベルと大人のキス・・・した・・・」
「へえ~そうなんだ・・・でも私の方が先なんだよね~」
「こいしちゃん?忘れていない・・・私もベルきゅんとしたんだよ?だったら私がもらう権利あるよね・・・?」
そこにフランもベルを抱き寄せた。レミリア達はフランにも殺気を出していた。ベルは顔を赤くする。
「ふーん?だったら今から始めるしかないんじゃない?」
こいしの一言で全員の目の色が変わる。そうしてベルの方を見た。
「アレ・・・皆さん・・・えっと・・・」
ベルは後ずさりをする。しかし、全員獣の目をしてベルの方に迫ってきた。
「ベルきゅんの初めては誰が奪えるか競争よ!!」
「「「「「望むところだああああ!!」」」」
「ウワアアアアアア!!」
そうしてベルの所に一斉に襲いかかってきた。ベルは逃げ回るがここぞと言わんばかりに何時もより全員のスピードが速くなっていた。ベルは部屋の中で逃げ回る。
「あんた達・・・何しているんですか?」
そこにさとり達がやって来た。何やら恐ろしい殺気が辺りを漂わせる。それにアイズ達は肩をびくりと震わせる。そこに鈴仙もいた。
「病人の前で静かに出来ないのですかね・・・あんた達は・・・」
「アイズ、お前まで何をしているんだ?」
鈴仙の顔は笑っていたが目が笑っていなかった。リヴェリアに関してはもう顔自体で激おこなのが分かる。
「さて・・・お前ら・・・」
「「「覚悟できているんだろうな?」」」
放たれた言葉はまさに死刑宣告のようだった。全員はここぞとばかりというように全員息を合わせてうなずいた。そして・・・
「逃げろぉぉぉぉ!!!」
そうして全員がリヴェリア達から逃げる。もちろん逃がすわけにもいかず・・・
「さぁて・・・説教と行こうか、アイズ」
「やだ・・・」
「やだではない!大体、いきなり襲うとかお前は・・・まずそういうのは時間がな・・・」
それと同時に、さとりは全員を縄に縛り付ける。
「あなた達・・・相変わらずお仕置きが必要ですね・・・」
「お・・・お慈悲を・・・」
「しないに決まっているでしょう、覚悟してください」
そうして怒鳴り声と悲鳴が聞こえたのだった。
「ベル・・・大丈夫ですか?」
鈴仙はベルの介保していた。鈴仙は姉のようにベルの頭を撫でる。それにベルは顔を赤くしたが鈴仙はそのままなで続けた。何時ものようにどんちゃん騒ぎになった。さとり達が頭を抱え、レミリア達はベルの事を襲う。何時もの日常。それをロキ達は微笑ましく思っていた。その時だった・・・
「ウ・・・ン・・・」
「皆、あの子が目を覚ましたわよ!!」
「「「本当?!(ですか?!)」」」
そうして全員がベル達は急いで少女の元に向かったのだった・・・
三人称視点end
???end
ここは・・・・何処・・・・火花の音が響いている。何かを作っていたようだった。
「お・・・・な・・・出来・・・のか?!」
誰かの声が聞こえた。目を覚めると私はどこかの倉庫のような場所にいた。二人の子どもが私を見下ろしている。
「これが・・・」
ピンク色の髪をしている少年は何かを食べなら私を見ていた。何か、話しているようだった。どこか、懐かしい・・・
「これが―――なのか?!」
私の名前を呼んでいたようだった。しかし、その声だけ砂嵐がかかったように聞こえない。
「うん!―――は僕の最高傑作だ!!」
「ああ、すげえよ!!――!!」
茶髪の少年は私を撫でながら嬉しそうに喜んでいた。なぜか、その手が心地よかった。ピンク色の髪の少年は目を輝かせて私を見下ろしている。そうして茶髪の少年が喜んだ後少し難しい顔をしていた。
「でも、―――には弱点があるんだ・・・」
「何だよ――?」
そう言ってピンク色の髪をした少年は何かを言おうとしていた。何なの・・・弱点って・・・
「・・・・・・・ッ!」
しかし、その瞬間謎の強い光で辺りが包まれる。うっすら、少年の声が聞こえたのだがそれでも私の耳には入らない。私はやがて意識が薄れてきた。
「待って!弱点って何?!私は何者なの!?答えてよ!!ねえ!!教えてよ!!」
私は、自分が何者か気になり二人の少年に叫ぶ。
しかし、それは容赦なく私の意識を奪ってきた。
「ウ・・・ン・・・」
目が覚めると、私は大きな建物にいた。そばには、なんか耳が生えた女性と白い髪の少年がそこにいた。
「皆、あの子が目を覚ましたわよ!」
「「「本当(ですか)?!」」」
そうして、何人かの女性が私の方に向かって扉を開いた。するといろんな人間がこっちに来た。小さい人もいれば猫耳や耳がとがった人たち様々だった。私は突然の事に少し後ずさりするのだった。
はい、今日はここまでです。この少女は何者か・・・・次回は春姫も出ます。お楽しみに!