ベル君が闇の剣士なのは間違っているだろうか   作:暗闇水明

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こんにちは、今回は短めです。戦闘シーンで、後2話程度で春姫編は終わりそうです。それでは、どうぞ!


Chaptear49暴風

「グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」

 

まだ、昼で明るい中、一体の龍と共に台風とも呼べる強さの暴風がオラリオを襲う。

 

「何・・・ッ!この風は・・・ッ!!」

 

「吹き飛ばされそう・・・ッ!」

 

「・・・・・・・ッ!」

 

ベル達は氷龍と戦ったように三人で相手をする。しかし、咆哮と共に強い風を吹かせまともに近づくことも出来なかった。

 

「・・・・ッ!『目覚めよ!!』」

 

アイズは自身の魔法、エアリアルで自身にも風を待とう。龍の風がアイズにまとわりつく。

 

「・・・・・・・ッ!風が・・・強い・・・っ!」

 

しかし、風が強いためかなかなか制御できず、そのままアイズは倒れ込んでしまう。

 

「アイズさん!!」

 

「クラネルさん、後ろ!!」

 

「え・・・?!」

 

「ゲゲゲ、後ろがガラ空きだよぉ!!」

 

その途端、ベルが後ろを向くとそこにはイシュタルファミリア団長、フリュネが斧を二つ持ってベルに斬りかかる。

 

「フン!!」

 

「グェ・・・・・・・ッ!」

 

しかしベルはそれを受け止め、すぐにフリュネに向かって回し蹴りをした。フリュネは壁にぶつかり血反吐を吐く。

 

「邪魔だ!!」

 

そう言ってベルは剣を鞘にいれる。そしてトリガーを引いた。

 

『月闇居合!』

 

不気味なパイプオルガンの音と共に、剣が紫色の炎に集まる。そうして、トリガーをもう一度押した。

 

『読後一閃!』

そうして、ベルは剣を振りかぶる。その途端、紫色の炎が剣の刃のようになりフリュネを襲う。

 

「ガアアアアアアアアア!!」

 

「・・・・・・・ッ!かき消された?!」

 

しかし、それは龍の風によってかき消された。その隙に、フリュネはベルの方に近づく。カリバーに変身していたためか距離は取れた。しかし・・・

 

「オオオオオオオ!」

 

「・・・ッ!」

 

その途端、龍の翼によって弾かれた。ベルはフリュネの元に吹っ飛ばされる。フリュネは待ち構えていたように、斧を構える。咄嗟のことだったのでベルは受け身を取った。

 

「・・・・・ハァ!!」

 

しかし、それは防がれた。リューがフリュネの斧を小刀で受け止めたのだ。

 

「リューさん?!」

 

そうしてベルは受け身を取った後、リューの元に叫ぶ。リューは少し足に怪我をしていた。

 

「リューさん!!」

 

「クラネルさん、剣姫!その龍は任せました!!こいつは私に任せてください!!」

 

「でも・・・」

 

「良いから早く!!」

 

そう言ってリューは、フリュネを月影の館の城外まで引き離す。

 

「リューさん・・・」

 

ベルは、リューを追おうとしたが、リューの目を見てすぐに龍の方に目を向けた。それと同時に闇黒剣月闇を構える。

 

「アイズさん・・・まだいけますか?」

 

「うん・・・それにちょうどよかった、アレを試せるのは十分な相手だしね・・・」

 

そう言ってアイズは構える。ベルも懐から、氷龍のワンダーライドブックを取り出した。

 

『銀盤の氷龍』

 

「『目覚めよ!(テンペスト)』」

 

そうしてアイズに再び、風がまとった。しかし、強烈な風のため身体に負荷がかかる。アイズはそれに耐えながらも次の詠唱の準備をしていた。ベルも氷龍のワンダーライドブックに重ね、カリバードライバーにセットする。そうして剣で、ベルトをプッシュした。

 

『ダイヤモンドドラゴン!』

 

そうして、辺りは冷気に包まれた。一方アイズの方も風により倒れそうな身体でふらついていた。

 

「アイズさん!!」

 

「グ・・・・・ッ!」

 

倒れ込みそうな身体で、アイズは剣を地面に突きつけながら立っていた。しかし段々と風は強くなっていく。アイズは押し込まれそうな勢いでも、口を開いた。

 

『黒炎!!』

 

その詠唱が響いた途端、黒い炎がアイズの風と共に身にまとう。それと同時に、黒龍のワンダーライドブックが光り出しアイズの身体が軽くなった。

 

『黒炎』アイズと黒龍(ワンダーライドブック状態でも可)が近くにいると使える連携魔法。行き過ぎた力を抑制し、本人の最高とまで言える状態まで調整するのだ。威力も上がり負担も減っている。

 

「うん・・・やっぱりすごい・・・」

 

そうして、アイズは龍の方を見た。そうして龍は、アイズを見つめ目を細める。

 

「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」

 

「・・・・・・・ッ!来る!!」

 

そうして、龍は一気にアイズ達に向かって突撃してきた。アイズはそのまま避け、身体を切り裂く。が、スピードが速いのか浅かった。しかし、威力は格段に上がっている。

 

「・・・ッ!速い!!」

 

素早い突進で、ベルは少し傷を負う。建て直そうとするもまた突撃してきた。ベルは何とか、氷龍の壁で防いでいた。しかし、威力が強いためか少しずつヒビが入ってきた。

 

「グゥ・・・ウオオオオオオオ!!」

 

ベルは何とか押しきり、龍をそのまま吹き飛ばした。一瞬ひるんだが、すぐに立て直そうとする。

 

「させない!!」

 

「ガアアアアアアアアア!!」

 

しかし、アイズによってそれは止められた。アイズは龍を切りつける。それと同時に、龍は空中でもがき苦しんだ。

 

「逃がすかぁぁぁぁ!!」

 

そう言ってベルは氷の柱を龍にぶつける。龍はよけ、そのまま飛び立とうとする。

 

「はあああぁぁ!!」

 

しかし、ベルが氷の柱を上り龍の元まで向かう。そうして剣で引き裂いた。しかし、浅かったのか少し傷が残る程度だった。

 

「なら・・・もう一回!!」

 

そうしてベルは追加攻撃を食らわす。その時だった・・・

 

(助・・・けて・・・)

 

「え・・・?」

 

「オオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」

 

一瞬の隙が生まれ、ベルは龍の暴風によって吹き飛ばされる。

 

「ベル!!」

 

すぐにアイズはベルを空中で受け止める。

 

「ありがとうございます・・・」

 

「ベル・・・何かあったの?」

 

アイズはベルを抱きかかえながら、そう問いかける。それを龍は見逃さず、そのまま突進してきた。

 

「・・・・・・・ッ!」

 

すぐさま避け、二人はできる限り距離を取る。ふと、ベルが口を開いた。

 

「聞こえたんです・・・あの龍から、助けて、て」

 

「え・・・?」

 

そう言ってベルとアイズは龍を見る。龍の様子は単に暴れているようではなかった。何やら、苦しみ、今にも引き裂けそうな叫び声だった。

 

「ベル・・・でも、あの龍は・・・」

 

「アイズさん・・・僕はあの龍を助けたいです・・・」

 

そうして、ベルはアイズを真剣なまなざしで見つめる。それにアイズはやれやれと言うような形でため息をついた。

 

「分かった・・・時間を稼ぐから・・・ベルはその間方法を考えて・・・」

 

「・・・ッ!ありがとうございます!!」

 

「グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」

 

そうしてアイズは龍を見つめる。龍は、勢いよく上空へと飛びアイズめがけて特攻を仕掛ける。

 

「グゥ・・・・・・・ッ!」

 

アイズは何とか避けるが、すぐに龍は起き上がりアイズをくちばしでつつこうとする。その前に何とかよけ、身体を引き裂いたがそれでも難しかった。

 

「やっぱり速い・・・大きい身体でよくそんなスピードが出せるね・・・でも、そんなに速いなら・・・!!」

 

そうしてアイズは一気に飛び上がり、足の方を切る。

 

「グォ・・・?!」

 

龍は急に立てなくなったのに驚いていた。胸の方にも傷があり、少し内臓が出ている部分もある。もちろんどんどん修復される。その時だった・・・

 

「・・・・・・・ッ!アレは・・・」

 

ベルが何かを見つけた。ふと胸の位置に石があったのだ。

 

「コレは・・・ブラック・・・」

 

(ああ、アレは・・・)

 

そうして、ベルは頭をひねる。一か八かのかけ、失敗したらあの龍が犠牲になる。助けると言いながらこの方法はリスクがあった。

 

(ベル・・・お前がなりたい英雄になれ)

 

ベルは歓楽街で聞いたあの言葉を思い出し、瞬間目の色が変わった。

 

「行くよ!!」

 

そう言ってベルはワンダーライドブックを1つ取り出す。

 

『必殺リード!ジャアクゴライアス!』

 

パイプオルガンの音と共に、上空から本が現れる。

 

『月闇必殺撃!習得一閃!』

 

ベルはトリガーを押し、すぐさま振りかぶる。それと同時にゴライアスが本から飛び出してきた。

 

「どうやら、やることは決まったらしいな!!」

 

「ああ、あの龍を助けるぞ!!」

 

そうして、ベルとゴライアスは龍を救うため、かけだしたのだった。

 




はい、今回はここまでです。次回、謎の敵の正体が明らかに!そして更に衝撃展開が、お楽しみに!
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