Chaptear51
「闇文明・・・?」
「そうゲジ、こことは全く違う世界・・・我ら闇文明ははるばるこの世界を支配するためここに来たゲジ!!」
そう言ってムカデにもサソリにも見える男ゲジスキーは下劣な笑みを浮かべ、ベル達を見つめる。ベルは睨み、剣を向けた。
「おお、怖いゲジ。流石、オラリオのNo,2とも言われているゲジね・・・」
そう呼び名があったことには少し驚きだったがそれを今はかみ殺し、怒りの感情がゲジスキーに向かって放たれる。そのさっきは並の冒険者が恐れるほどだった。
「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」
突如、ウラギリダムスが急に叫び出す。ゲジスキーは何かを悟ったように頭をなで始める。
「そうゲジか・・・良いゲジよ、思う存分暴れてこいゲジ!!」
そうしてウラギリダムスはベル達に襲いかかった。ベル達はすぐ戦闘態勢に移る。ウラギリダムスは持ち前の爪でベルを引き裂こうとする。
「アアアアアアアア!!」
「・・・・・・・ッ!速い・・・」
猫のような行動をしている為か、素早さも猫みたいだった。ベル達はすぐに剣で応戦する。
「気をつけて、それでさとりは今気絶しているほどの威力だから!!」
「・・・・・・・ッ!てめぇ!!」
ベルは仲間を傷つけた怒りに剣を強く握りしめる。そうしてウラギリダムスを睨み付けた。
「グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」
「ハァ!」
ベルがウラギリダムスの爪の攻撃を避けた後、ベルはウラギリダムスの腹を割く。その途端、ウラギリダムスから大量の血がベルに降り注いだ。カリバーの姿をした、ベルは水色の身体が赤く染まる。ウラギリダムスは苦しそうにもがく。
「よし!」
そうしてベルはウラギリダムスを見た。しかし・・・
「・・・・・・・ッ!?再生・・・やっぱり無理か」
そう言ってベルはウラギリダムスの爪攻撃を避け、ベルはワンダーライドブックを取り出す。
(ベル・・・良いのか?)
黒龍は使う前にベルに問いかける。その様子にベルに迷いはないようだった。
「行くよ・・・」
「ベル・・・」
レミリア達は全員ベルの方を見る。その途端さとり達はベルの背中を見て笑みを浮かべた。
「そう・・・まぁ、こうなるかも知れないとは思っていたけどね・・・私は貴方についていくわよ」
「私もベルきゅんと一緒にいられるならオラリオから出ても良いからね!!」
「私達は全員同じ意思ですよ!」
それを聞いた途端、ベルは黒龍のワンダーライドブックを取り出した。
『隻眼の黒龍』
『かつて二つの大神の眷属を滅ぼし迷宮都市に混沌を生んだのはたった一体の神獣だった』
『ジャアクリード』
そうしてベルは闇黒剣月闇の柄に近づかせる。そうしてベルの、後ろにワンダーライドブックが現れ始めた。ベルはワンダーライドブックをカリバードライバーに差し込む。
「変身!」
『闇黒剣月闇!』
そうしてベルは闇黒剣月闇をカリバードライバーに押しつける。そして本が開きだした。
『Go end under than keen』
『ブラックドラゴン!』
『月闇翻訳!全てを滅する炎と闇黒剣月闇が交わるとき全ての敵を焼き滅ぼす!』
そうしてベルはカリバー黒龍態になった。ベルは再びウラギリダムスを見つめる。ウラギリダムスは猫の狩りする前ぶりのような面構えをしていた。
「グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!」
次の瞬間、ベルの元にウラギリダムスは爪を向ける。爪を突き出しウラギリダムスがベルの元に突進してくる。
「グ・・・・・!」
「ガアアアアアアアアア!!」
しかし、ベルは避け少しずつウラギリダムスの腕を切り、足も引き裂いた。闇黒剣月闇から大量の血がまとわりつきウラギリダムスはうめき声を上げる
「コレで攻撃の汎用性はなくなるはず・・・」
再生妨害でベルは大丈夫だろうと思いふと一息つく。
「ガアアアアアアアアア!!」
「え・・・?」
しかしその予想は大きく外れた。ベルが、ふと見上げた途端ウラギリダムスがベルの元に向かって噛みついてきた。それにベルは避けたが対処できず腹から血が出てきた。
「何で・・・」
「ゲジゲジゲジ!!それも当然ゲジ!!そいつは大魔王と呼ばれるほどの闇文明でも上位の強さゲジ!再生力はもちろん、他の奴とは格が違うゲジ!!」
そう言ってゲジスキーは下衆の笑みでベル達を見つめる。その時だった。
『
「ゲジ!?」
アイズがゲジスキーの首を狙いはねた。
「悪いけど・・・貴方には死んでもらう・・・」
そうしてアイズは後ろを振り向きウラギリダムスの方を見る。ウラギリダムスは依然と活発に動いていた。
「全く・・・学習しないゲジねぇ・・・」
「・・・・・・・ッ!?」
その途端、アイズは後ろからナイフを突き刺される。何とか避けても顔に傷がついた。
「何で・・・」
「当然ゲジ、我々闇文明は不死身。他の生物より何より優れた存在ゲジ、あの精霊夫婦と違ってな!!」
そう言ってゲジスキーは煽る発言をしてきてベル達を見下していた。それに全員怒りがたまる。その時だった・・・
「待って・・・?精霊夫婦って・・・まさか」
「ああ、そう言えばこいつがアリアだったゲジね・・・確かアイズ・ヴァレンシュタインだったゲジか・・・それにあのドラゴン・・・良いゲジ、一つ教えてやるゲジ」
そう言って何やら思い出したかのように話し始めた。
「お前がその使っている隻眼の黒龍、そいつは元々私があの強化の薬の実験台にしていたゲジ・・・」
「・・・・・・・ッ!」
「最初はコントロールするためだったゲジが・・・当時は暴走しちまってゲジな・・・途端暴れたんゲジよ・・・その時だったゲジか・・・ゼウスファミリアが突然、戦闘しに来たんゲジよ。そうしたらあっけなくやられてなぁ!!その中にはお前の両親、アリアもいたゲジ!」
「・・・・・・・ッ!!!」
「だがしつこく生きていてなぁ・・・それでその姿を見たお前の父が手を伸ばしたんゲジよ!」
(アリア・・・アリア!!)
「そう言って、ただ身体を揺さぶった時に私の姿を見た途端妻を助けてくれと懇願したんゲジよ!!」
(頼む・・・妻を助けてくれ・・・何でもする・・・頼む・・・)
「それで、私は毒入りの注射を渡して直ると言った途端何も躊躇無く使ったんゲジよ!!もちろんそれは毒で苦しみながら溶けるやつだったんゲジよ!もちろん同じようになったゲジ!!あの時の悲鳴は今でも面白くて思い出すゲジ!!」
(ああ、アアアアアアアアアアアアアアアア!!)
(な・・・、おい、アリ・・・ア・・・?おい、どういうことだ!?コレは回復薬なはずじゃ・・・)
「そうして私は面白かったから蹴った後、だましたことを伝えたんゲジよ!でも討ったのは彼奴、ゲジといったら?・・・そう言った途端泣き出したんゲジよ!!あの強面の男がぁ?!弱者のような、子どもみたいにクソみたいに泣いて喚いて、雑音と思えるほどうるさくなぁ!!その後、私に剣で突き刺そうとしても私は不死身で無駄に終わり、そうして黒龍にパックンチョ・・・その時、「イヤだぁあああああ!」なんて言って・・・全く・・・面白すぎなんゲジよ!!」
「・・・・・・・ッ!」
そう言ってゲジスキーは腹を抱えオラリオに響くほどの声で笑いアイズとベルを見ていた。
「お前もかわいそうゲジな?!そんなクソみたいなヤツの元に生まれてきて・・・」
「黙れ・・・」
「あの夫婦は無様に死んで・・・子どもを残し去る・・・全くおもろすぎるンゲジ!!」
「黙れえええええええええええええええええええ!!」
その途端、アイズの怒りは限界をむかえゲジスキーに殺意を持って、間合いにつめる。アイズはゲジスキーを粉々にする勢いで剣を振るう。
「・・・え・・・?」
しかし、次の瞬間アイズの口から血が出た。何も攻撃はくらってない・・・そんな中でアイズは血を吐き倒れ込んだ。ゲジスキーはただにやりと笑う。
「アイズ!!」
ティオナはすぐアイズの元に向かい抱きかかえる。ティオナが抱きかかえた時にはアイズの顔は青ざめていた。
「すごい熱・・・まさか・・・ッ!」
「気が付いたゲジか?!そうゲジ!!コレは毒ゲジ!!」
その途端アイズの顔に血管のような模様が浮かび上がる。それと同時にアイズの悲鳴が聞こえた。
「あの時・・・ッ!」
リヴェリアはあのナイフに毒が塗られてあったことに気が付く。そうしてティオナは何度も揺らすもアイズの熱は上がってきた。
「永琳、貴方は剣姫の治療を!!」
「分かったわ!!」
ルーナの指示に一斉にルーナファミリアの団員がアイズの治療に当たる。ゲジスキーはそれを余裕そうに眺めていた。
「クソ・・・ッ!」
そうしてベルはゲジスキーを見つめる。ゲジスキーの目は下劣で見下し、そうして吐き気がするような笑みを浮かべる。ベルの隣にはリューとレミリアが立っている
「ベル・・・分かっているだろうけど・・・」
「はい、僕も今怒りが爆発しそうです・・・」
「・・・ええ、私もよ!!」
そう言って全員は武器を構え始める。全てを事の発端闇文明であるゲジスキーに目を向ける。
「アタイ達も忘れないでくれよぉ・・・」
底にフリュネ達率いるイシュタルファミリアもなだれ込んできた。それに全員は睨め返す・・・
「俺たちも忘れないでくださいっす!!」
「ええ、私達もカンカンに怒っているんだから!!」
「アイズをこんなにして・・・許さない!!」
「君たち・・・分かっているだろうけど・・・やることはただ一つ」
「「「「こいつらを、倒す!!」」」」
そう言ってロキファミリア率いるルーナファミリアとイシュタルファミリア率いる闇文明との戦いが幕を開けた。レミリア達はすぐにイシュタルファミリアに刃を向けかけ抜くのだった・・・・
「ガハァ・・・・・・・ッ!」
「ラウル!?――――ァ」
「アリシアさん、アキさ――――ァ!」
しかしその途端、ラウルの身体に血が噴き出す。それと同時にアナキティとレフィーヤ、アリシアも倒れ始めた。フィン達は警戒する。やがて一人の刃に四人の血が染まっていく。
「誰が・・・え?」
「ウソ・・・何で・・・」
ベル達は驚きを隠せずにいた。その刃を握っていたのはベルを含む全員が信じられない人間だったのだから・・・
「リューさん!!」
そうしてリューはゲジスキーの隣に立ち、同じように見下す目でベル達を見ていた。それと共にベルの悲痛な叫びが辺りに響くのだった。
はい、まさかのリューさん裏切りです。そして次回、ウラギリダムスと決着・・・目指していきたいです・・・そろそろ次のストーリーに入りたい・・・(泣)頑張ります!!