ベル君が闇の剣士なのは間違っているだろうか   作:暗闇水明

56 / 57
こんにちは、今回から遠征編です。とは言っても出発までですので本格的なのは次回からです。最近うまくかけなくなっているのでアドバイスあったら教えてくださるとありがたいです。それでは、どうぞ!!


Chaptear54 遠征

「オッタル・・・一体どういうつもりなのかしら?」

 

異端児の保護区で辺りが殺気に満ちあふれる。突如、フレイヤファミリアの団長であり元オラリオ最強と呼ばれている男が突如現れたのだ。それによりまた何かやらかすのではないかと警戒しレミリアはグングニルを、フィンはフォルティア・スピア構えオッタルの身動きを封じる。

 

「あの御方の意思だ・・・剣姫が毒にむしばまれると聞いてあの御方が手を貸すと言うことだ」

 

「信用できるとでも?」

 

「それはお前達次第だが、速くしないと剣姫がどうなるか分からないぞ」

 

「・・・・・・・ッ!分かった、教えろ。その方法とやらを」

 

そうしてフィンが槍を構えながらそう言うとオッタルは持っていた鞄から一冊の本を渡した。

 

「コレは・・・」

 

「ゼウスファミリアが残した物だ・・・恐らくだが、ここがダンジョンの最下層だと思われる」

 

「「「・・・・・・・ッ!」」」

 

レミリア達は驚嘆の顔を見せるとすぐに本を開く。そこには・・・

 

「聖龍・・・?」

 

「ああ、そこには聖龍と言う者が眠っているらしい、そして・・・そいつにはどんな毒でも治せるという力がある」

 

「・・・・・・・ッ!じゃあ、そいつを調教すれば・・・」

 

「ああ、直すことが出来る、更に言うならコレを到達できれば闇文明とやらを倒す力にもなるはずだ」

 

オッタルはそう言い、レミリア達を見る。そう、ルーナファミリアはギルドからの強制任務で遠征があるのだ。そこでそこまで行き、聖龍を確保すればアイズの毒を直せると言うことだ。

 

「ルーナファミリア、ロキファミリア・・・貴様らはどうする」

 

「だが、いきなりそこまで行けることは出来るのか?」

 

「私がいるなならそこまで行けるかも・・・」

 

こいしは手を上げレミリア達に言う。

 

「・・・だそうだ・・・貴様らはどうする?」

 

そう言ってオッタルはレミリア達を見る。レミリアはさとり達を見たが覚悟は決まっていたようだった。

 

「ええ、分かったわ。やってやろうじゃない!!その遠征、絶対成功させてやるわ!!」

 

こうして、ルーナファミリアのダンジョン最下層遠征が決まった瞬間であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おいおい、リュー・・・どういうことゲジか?失敗したゲジと・・・」

 

クリーチャーワールド、闇文明の暗い空間でゲジスキーはリューを睨み付ける。リューは先ほど切札ジョーのドラゴン、

『ジョラゴン』を確保するために動いていたが失敗に終わっていた。それにゼーロは子どものように怒り狂う。

 

「リュー、嘘つき、嘘つき!」

 

「申し訳ございません。ゼーロ様・・・次こそは必ず・・・」

 

「・・・・・・・・次はない」

 

そう言ってゼーロは地面に座り、トランプで遊んでいた。リューはその様子をただ見守るだけであった。

 

「そう言えば、キャップ。火文明はどうだったゲジか?」

 

「いいデータは取れた。後は実用あるのみだ」

 

そう言って青髪の青年、キャップは何やら腕に携帯のような物をいじり、地面に手を置く。

 

「・・・・・・・ッ!」

 

「何ゲジ!?」

 

突如、大きな揺れが起こった。何やら大きな存在が目の前に現れた。

 

「ガ・リュザーク?」

 

ゼーロが使っている闇の王を象徴させたクリーチャー『卍月ガ・リュザーク卍』が現れたのだ。やがて何やら細かな数字がガ・リュザークの身体に表れ始める。

 

「オオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」

 

「コレは・・・ッ!」

 

「ドラゴンのデータは十分ではないですが・・・まぁ、大丈夫でしょう」

 

そう言ってキャップは、ガ・リュザークだったクリーチャーを見つめる。ゼーロは子どものようにはしゃぎながらその怪物を見つめる。それにリューは少し恐怖を覚えるのだった。

 

 

 

「食料の買い占めはいいかしら?」

 

「ええ、コレで全部です」

 

レミリア達は遠征に向けて準備を進めていた。今回の遠征はロキファミリアも合同で行くことになり壮大な準備を進めていた。

 

「ポーションはこれでいいかな・・・そう言えばこいしさんって何処まで進んだんですか?見た感じかなり奥深そうですけど・・・」

 

ベルが買い物をしているこいしに問いかける。こいしは少し顔を人差し指で押さえながら答えた。

 

「79階層までは完璧に熟知しているね・・・途中、70階層は安全地帯だからそこで休憩を取れるよ」

 

「そこまで進んでいたなんて・・・こいしさんって、やっぱりすごいですね」

 

「この前、ロキファミリアの精霊の件があったでしょ?その時80階層は断念したんだ・・・なんでか分かる?」

 

「・・・」

 

「そこに、大きな力があったからだよ。あの時の体力ではいけなかったな」

 

そう言ってこいしは少し酒を手に持つ。こいしは少し手が震えていた。そうして金を出し酒を買った。

 

「恐らくだけど・・・そこがダンジョンの最下層だね・・・見た感じ、何か封印していそうだったから」

 

そう言ってこいしは酒の瓶を開け、近くのベンチに腰掛けグラスを取り出す。どこから取り出したかは分からないが気にしないでおこう。

 

「こいしさんはやっぱりすごいや。僕より遙かに上まで行って・・・」

 

そう言ってベルはうつむく。少し暗そうな顔で口を開く。

 

「僕は・・・アイズさんも守れないで・・・リューさんも、僕がもっと寄り添えればリューさんは・・・僕がもっと落ち着いて対処していればアイズさんもこんなことには・・・」

 

そうしてベルは拳を握りしめる。こいしは何やらため息をついた途端口を開いた。

 

「あのね・・・誰だって無理なことはあるんだよ・・・私だって助けられなかった人は何人も見てきた・・・仕方ないことだってあるんだよ」

 

「でも・・・「それでも今は下を向いちゃいけない・・・ちゃんと上を見ないと大切な人も消えてっちゃうよ・・・」・・・僕は」

 

そう言ってこいしはベルの方を見る。ベルは涙を流しながら身体を震えさせていた。こいしはそっとベルの手を握る。

 

「大丈夫・・・貴方は一人じゃないから・・・私達は家族じゃん」

 

そう言ってこいしはベルを腕の中に入れ優しく包む。ちょうど人通りが少ないからか周りは静かだった・・・

 

「僕は・・・弱いです」

 

「大丈夫・・・それは私達も同じだから」

 

「僕は手の届く範囲でもほんの僅かしか助けられませんでした・・・」

 

「まだ、助かっていないとは決まったわけじゃないよ・・・」

 

ベルは次々と弱音を吐く。子どもには重い負担だったのをこいしはそれを分かりながらベルの頭を撫でた。

 

「だから・・・頑張ろう」

 

そう言ってこいしはベルの手を再び取る。暫くしてベルはゆっくりと立ち上がり涙を拭う。

 

「・・・はい、必ずアイズさんを助けます!」

 

「うん・・・」

 

ベルも覚悟が出来たようだった。こいしも大丈夫だと思い荷物をしょいあげる。

 

「じゃあ、行こうか!」

 

「はい!」

 

そうして黄昏はベル達をてらした。

 

「あ、後言い忘れました」

 

「ナ・・・何?」

 

そうしてベルはこいしを指さす。こいしはきょとんとしてベルを見つめる。

 

「僕は、絶対貴方を超えて見せます!!絶対に貴方を追い越して見せます!」

 

それにこいしは驚いたのか少し固まる。暫くしてベルは何か不味いことを言ったのかと思いアタフタする。

 

「クス・・・ッ!ええ、私も負けないわよ!」

 

ふと、こいしは笑いベルにそう伝えた。それを見てベルは笑みを浮かべながら共に手をつなぎファミリアの元に返るのだった。

 

「コレより遠征を開始する!今回はゼウスファミリアが到達したこともない80階層までを目標とした歴史史上最大の遠征である!!」

 

青空が辺りを照らす中、レミリアの高らかな声がオラリオ中に響く。その威圧に全員に緊張が走った。そんな中市民の歓声も辺りに響く

 

「分かっていると思うがコレは闇文明の謎を暴きこれからの戦いに備えるためにも重要な遠征だ!それに伴い今回はロキファミリアとフレイヤファミリアの一部の団員とも同行することにした!!」

 

そうしてロキファミリアの団員とフレイヤファミリアにも歓声が響いた。そうしてレミリアは再び声を上げる。

 

「コレより、我らオラリオの、そして世界の存亡をかけた戦いに我々は挑む!!心してかかれ!!」

 

「オオオオオオオ!!」

 

それと同時にオラリオからは遠征に向かうメンバーは覇気がある声を上げる。レミリアはそれに応え、ダンジョン入り口に向かい声を上げる。

 

「では、コレより遠征を始める!進めぇ!!」

 

「ウオオオオオオオオオオオ!!」

 

そうして遠征のメンバーの叫び声が辺りに響くのだった。物語は更に加速する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ダンジョン80階層、ここで中央の玉が鼓動を繰り返していた。銀色の玉がドクン、ドクンと鼓動し、ダンジョンに響く。そんな中、中にいる龍が目を開ける。何やら懐かしんでいたようだった。

「アルゴノゥト・・・」

 

鼓動し、暗い空間の中、龍はただそうつぶやくのだった。

 




はい、今回はここまでです。次回は遠征中の戦闘シーンです。それでは次回またお会いしましょう。それでは!!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。