エレンの目覚めはなんだか憂鬱だった。
それは今日見た夢のせいだろう。夢の内容はライナーと夜の草原で共に星を眺めてるというものだ。
星を眺めていた2人は気持ちが高まり…唇を近づける……そこで夢から覚めた。
「最悪だ……」
そんな言葉が口から零れた。
今の自分は完全にどうかしてる、病気かもしれない。
そんな考えがエレンの頭を巡る。
「はぁ」
癖になってきたため息が今日は一段と大きくでた。
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(これが病気だとして誰に相談する?教官か?いや……ダメだ開拓地送りにされちまう……座学に詳しいアルミンか?でもアイツに心配をかけるのも……ミカサは…論外だよなアイツに相談したってきっとろくなことにならない)
「ちょっとサシャ相談したいことが……」
エレンが悩みに悩んだ末相談しよと思ったのはサシャだった。サシャは田舎仕込みの知識があり何かと頼りになったりもする。
エレンはサシャを兵舎の裏に連れ出し今の自分に起きてることを説明した。その上で返って来た回答はエレンにとって衝撃的なものだった。
「エレン……それは病気です」
「やっぱり……そうだよな……」
サシャに病気だと断言されたのはショックだった。
自分でもそうなんじゃないかと分かっていても、やはり病気だと言われるのは心にくる。
すぐにエレンは不安になった。だがこの不安は杞憂に終わる。
サシャは突然エレンの肩を両手でがっちり掴むと
こう言った
「それは恋の病です!」
エレンは呆気に囚われたが直ぐに「はぁ?」と口に出た。
エレンはサシャに相談した自分が馬鹿だったと思った。
「何言ってんだよ!」
「えぇ…?だって今の内容を聞くに貴方はその人に恋…してますよ?」
自分の唯一の賢い行いはライナーの名前を伏せてサシャに話したことだとエレンは深く思った。
「はぁ!お前に相談した私が馬鹿だった!」
そう吐き捨てエレンは駆け足で走りさろうとするエレンをサシャは腕を掴み引き止める。
「ちょっ…待ってください!もっと話を聞かせてください!こんなの生殺しですよ!きっかけ!きっかけだけでも!」
「離せ!」
「そ、そうだ!これは本当に病なんですよ!恋の病が進むと心臓がはち切れて死にますよ!」
サシャはエレンを引き止めるため苦しいでたらめを並べた。
明らかに嘘だとわかるが、それ以上にエレンは純粋だったのかはたまた言わゆるアホの子なのか。それを信じてしまった。
「そ、そうなのか!?」
「!」
これをチャンスだと思ったサシャは、いつものサシャとは思えないほどの頭の回転の速さ次々とでたらめを並べる。
「えぇ!そうですよ!胸 心臓ががはち切れて死にます!
その人が他の女性といると胸が痛くなったりしたことありませんか!?」
「あ……」
エレンには心当たりがあった。
「あるんですね!?」
「……」
エレンは答えなかった。
だが、サシャにはそれが自分の質問への答えだと理解した。
「恋の病の治療には誰かに話すことも重要です」
「わ、わかった……」
「まずは恋した……ゴフン恋の病になったきっかけを」
――思えばライナーに対してこのような体の異状が現れるようになったのはいつだろうか。
そう考えながら記憶の道を辿りきっかけを思い出していく。
―――そうだあれは確か立体機動の訓練中の事だ。
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その立体機動の訓練は至って簡単なものだった。
立体機動装置で森の中を移動し目的地までたどり着くそれだけだった。
---だが、私はミスを犯し地面に転げ落ちた、それを見たライナーが駆け寄ってきてれたんだ。
「エレン……少し休んだ方がいい、死んじまうぞ」
---私はは地面に膝をつき俯いたままだった、それは自分の情けない姿に泣きべそをかいていたからだ。
「ハァ…ハァ…クソッ!ライナー…どうしたらお前やミカサみたいになれる……このままじゃ私は何も果たせないまま終わっちまう……」
---せっかく我慢していた涙が零れ落ちた。
「ただ…やるべきことをやる」
---私はライナーを見上げた
「ただ進み続ける……それしかねぇだろ」
ライナーは私の手を握って起き上がらせてくれた。
「あぁ…そうだよな…進み続けるしかねぇよな」
「巨人を一匹残らず駆逐すんだろ?お前ならやれる」
---その時からだライナーに対しての鼓動が変わったのは……
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「じゅ、純愛!」
サシャは大声を出し飛び跳ねた
「なんという甘酸っぱさか!」
「し、静かにしろよ!教官に怒られるぞ」
エレンはサシャの口を慌てて手で塞ぐ。
「そ、それで恋の病?ってやつの治し方は知ってるのか?」
「えぇもちろん」
サシャは不敵な笑みを浮かべた
「それはその人と付き合えばいいんですよ」
「は、はァ!?」
今度はエレンが大声を出した