疲れやストレスもあったのと、どういう展開にすればいいのかなかなか思いつきませんでした。それでもなんとか頑張りました。
鬼滅の刃 遊郭編、堕姫の担当声優が沢城みゆきさんになりましたね。放送が楽しみです。
オルクス大迷宮で出会った少女、なんとその不死身の力を持った吸血鬼だった。
その少女を助け、ユエという名を授けたハジメ達だったが、彼らのとこに巨大な蠍が降り立った。
焔SIDE
「キシャアアアアーー!!」
私達のとこに降り立った巨大蠍が咆哮を上げた。
「おいおいマジかよ」
私は信じられない目で巨大蠍を見る。
「焔」
「あぁ、やるしかねぇ」
私と雫は日輪刀を抜刀し、構える。南雲もユエを担いでいるが、戦闘態勢に入っている。
「邪魔するってんなら……殺して喰ってやる」
南雲の宣戦布告を受けて、巨大蠍が尻尾の針から紫色の液体を勢いよく噴射した。私達はそれを飛び退いてかわす。液体が付いた場所を見ると床をジュワーという音を立てて溶かしていた。どうやら溶解液のようだ。
『風の呼吸 伍ノ型』
『木枯らし颪』
『炎の呼吸 参ノ型』
『気炎万象』
ドパンッ!
雫と私が地上にいる巨大蠍に向けて技を、それと同時に南雲もドンナーを抜き、巨大蠍の頭部に発砲する。
私と雫は地上に降りるが、南雲は跳躍をしていた。巨大蠍に目を向けると奴は微動だにしていなかった。
「どんだけ頑丈なんだよ」
「焔あれ」
雫が指差した方向を見ると巨大蠍が尻尾から針を発射し、南雲に攻撃をした。南雲はそれをドンナーで撃ち落とし、豪脚で払い、風爪で叩き切った。何とか凌ぎ、お返しとばかりにドンナーを発砲した。直後、空中にドンナーを投げ、ポーチから何かを出し、投げた。
「姉貴、八重樫離れろ!」
南雲の叫びを聞き、雫と一緒に巨大蠍から離れる。ふと南雲が投げた物を見た。
あれは……
「手榴弾!?」
手榴弾だった。
手榴弾は爆ぜ、燃える黒い泥を撒き散らし、巨大蠍に付着し、炎を撒き散らした。
あれは所謂焼夷弾のようなもんか。その炎を引き剥がそうと大暴れしだした。その隙に、南雲が着地し、既にドンナーをキャッチしていた。
「キシャァァァァア!!!」
巨大蠍が怒りの咆哮を上げる。タールはもう燃え尽きてしまった。
「この!」
私は日輪刀を巨大蠍に振り下ろす。だが、やはり刃が通らない。
「焔!」
『風の呼吸 壱ノ型 塵旋風・削ぎ』
雫が塵旋風・削ぎで攻撃するも、やはり効かない。
「姉貴、八重樫!」
南雲がドンナーを撃つ。これも全然効いてない。
「クソ!どんだけ硬いんだよ!いい加減にしやがれ!」
私は巨大蠍の頑丈さに苛立ち、怒りの声を上げた。
どこか……どこかに柔い部分はないのか?
『炎の呼吸 伍ノ型 炎虎』
私は炎虎で巨大蠍に迫る。
「キシャァァァァ!!」
巨大蠍が尻尾から針を発射しやがった。
ドス!
その音を聞いて私は恐る恐る見た。
私の横腹と肩に針が突き刺さっていた。
「あ、あぁぁぁぁぁぁ!!」
あまりの痛さに地面でのたうち回る。
「姉貴!」
「焔!」
「ホムラ!」
三人が私のとこにやってきた。
「待ってろ」
南雲は私に突き刺さっている針を抜いた。
「八重樫俺はアイツをなんとかする。お前は姉貴を」
そう言うと南雲は神水を雫に渡し、巨大蠍に向かった。私は雫に支えてもらい、安全なとこに。
「ほら飲んで」
雫が私に神水を飲ませてくれた。すると突き刺さって出血していたとこがみるみる治っていた。
これが神水の力か。
「サンキュー雫」
「えぇ」
「よし、刺した礼を」
「無理しないで、いくら回復したからって。それにあの体にどう対抗するのよ?刃も通らないあの体を?」
確かにあのボディをどうにかしないと勝機が見えねぇ。
こうなったら……アレを使うしかねぇのか?
アレに私の体は耐え切れるのか?
「蒼天」
色々考えていたらユエの声が聞こえた。
見ると巨大蠍の頭上に青白い炎の球体が出来上がっていた。ユエはそれを巨大蠍に直撃させた。
「グゥギィヤァァァアアア!?」
巨大蠍がかつてない絶叫を上げた。
ユエは力を使ったせいか肩で息しながら座り込んだ。見ると巨大蠍の外殻が融けていた。あれだけ苦労したあのボディを融かすなんてどんだけ凄いんだ。こりゃ本当に無惨や上弦の鬼を凌駕するんじゃねぇのか?
でも、今なら……
「雫、いくぞ!」
「えっ、ちょっと!?」
私は巨大蠍に向かって走った。
『炎の呼吸 壱ノ型 不知火』
私は奴の外殻を斬った。思った通り溶けた分耐久性がなくなっている。その斬った外殻の下に柔いとこが出てきた。
「雫、南雲!奴の柔いとこが出た!そこに攻撃しろ!」
「全く、無理しないでって言ったのに」
「あぁ、だが、ナイスだ姉貴」
『風の呼吸 弐ノ型 爪々・科戸風』
雫の爪の斬撃と南雲のドンナーからの発砲を巨大蠍は受ける。
「これでも喰らっとけ」
南雲はさらに手榴弾を巨大蠍にぶち込んだ。ぶち込んだ後、巨大蠍から離れる。
そして
ゴバッ!
手榴弾が爆発し、巨大蠍が爆ぜた。巨大蠍はこっちを見据えたまま、ゆっくりと傾き、そのままズズンッと地響きを立てながら倒れた。
南雲はリロードしながら倒れている巨大蠍に近づき、その口内にドンナーを突き入れると二、三発撃ち込み、確実に止めをさした。
私はあの化け物を倒し、生き残れた事に安堵し、座り込んだ。
煉獄杏寿郎、不死川実弥登場!
「あんな大きい蠍を倒してみんな生き残れるとは見事だ!」
「ふん!八重樫は俺の継子だ。あんなとこで死んでもらっちゃ困る!」
「うむ、勝てたのはみんなの力を合わせたからこそ成し遂げられた!全員立派だ!」
「あァ。お前んとこの継子もあの南雲とユエもなかなかやるじゃねェか」
「うむ!ここでコソコソ噂話!八重樫少女は不死川との修行中、彼の好物であるおはぎを作ってあげ、不死川はそれを絶賛したらしい」
「さて、この迷宮にもまだ何かあるかもしれん」
「あァ。こんなとこでくたばんなよ八重樫」
「「次回、蛇柱」」