炎の呼吸は世界最強   作:ギラサメ

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遅くなりました。




第十八章 蛇柱

焔SIDE

 

 巨大蠍を倒した私達は、巨大蠍とサイクロプスの素材などを回収し、南雲の拠点と呼ばれるとこに行った。

 その回収の際、最上級魔法を使い、消耗したユエに南雲は彼女に血を飲ませた。あの最上級魔法を使用する前にどうやら彼の血をユエは飲んだらしい。そういう訳で血を飲ませ、ユエは回復し、身体強化で怪力を発揮し、楽に運ぶ事が出来た。

 そして現在、私達は色々と準備しながらお互いのことを話している

 

 

「そうすると、ユエって少なくとも三百歳以上なわけか?」

 

「……マナー違反」

 

 ユエが非難を込めたジト目で南雲を見る。そりゃそうだ。

 

「おいおい南雲。女性に年齢の話なんてデリカシーないぞ」

 

「悪りぃ」

 

 私がそう言うと南雲は謝った。

 それにしても三百年か……上弦の三倍生きてるんだな」

 

「吸血鬼って、皆そんなに長生きするのか?」

 

「……私が特別。"再生„で歳もとらない……」

 

 聞けばユエは十二歳の時に魔力の直接操作や“自動再生„の固有魔法に目覚めてから歳をとっていないらしい。普通の吸血鬼族も血を吸う事で他の種族より長く生きるらしいが、それでも二百年が限界みたい。

 

 先祖返りで力に目覚めてから僅か数年で当時最強の一角に数えられていたそうで、十七歳の時に吸血鬼族の王位に就いたという。

 

 欲に目が眩んだ叔父が、彼女を化け物として周囲に浸透させ、大義名分のもと殺そうとしたが、“自動再生„で殺せず、やむを得ず地下に封印したんだと。彼女自身、当時は突然の裏切りにショックを受けて、碌に反撃もせず混乱したまま何かの封印術をかけられ、気がつけば、あの封印部屋にいたという。

 

 帰る方法があるかもしれないと思ったが、残念ながら分からないそうだ。

 

 ユエの力の事も聞いた。彼女は全属性に適しているのだと。無詠唱で魔法を発動できるらしい。“自動再生„は一種の固有魔法で、魔力が残存している間は、一瞬で塵にならない限り死なないそうだ。

 

 なんか……

 

「鬼より凄いな」

 

「オニ?」

 

 おっと口に出てしまった。

 

「オニ……何それ?」

 

「鬼というのは私達の世界にいる伝説上の存在、この世界で言うところの魔物みたいな奴だ。色々な地域に言い伝えなどがあったりもするんだ。まぁ、私の言った鬼はある物語に出てくるやつだけど」

 

「それどんなのなの?」

 

 私はユエに鬼滅の刃の事を話した。鬼舞辻無惨、十二鬼月、炭治郎、鬼殺隊、柱など。

 

「無惨……恐ろしい」

 

「おっかねぇな無惨。それに十二鬼月……上弦は百年余りも顔ぶれが変わらないなんて」

 

 ユエ、南雲はそれぞれ感想を言った。

 

 またこの機会に私と雫が使う剣技の事も話した。夢での修行の事なども。

 

「それがホムラとシズクの」

 

「俄には信じられないが、まぁ、この目で見たからな。この刀も、日輪刀か」

 

 南雲は日輪刀を興味深く見ていた。

 

「なぁ、その柱っていうのは他にもいるんだろう」

 

「あぁ」

 

「なら俺らのクラスメイトもそいつらに修行を」

 

 まぁ、確かにその可能性は……でも……私は雫と目を合わせた。

 

「「ないな」」

 

 揃って言った。

 

「何でそう言い切れる?」

 

「そりゃそうだろう。特に伊黒さんとか」

 

「師範……不死川さんもそうだったよ。みんな甘すぎるって」

 

 私と雫は理由を答えた。

 みんな色々甘いとこ多いし。伊黒さんは甘露寺さん関連で檜山を嫌っていたのもあり、問題だらけだ。光輝に関しては論外だし。

 

焔SIDE OUT

 

 

NO SIDE

 

 ハジメ、焔、雫がオルクス大迷宮を彷徨っているその頃

 

 

とある道場

 

「……」

 

 一人の女が木刀を持って辺りを見回していた。

 

 だが、彼女のいる所は異様だった。なぜなら壁や天井、床の至る所にたくさんの人達が括り付けられていた。

 

「……」

 

 

 

 

 

「遅い」

 

「っ!?」

 

 女が振り向くと、括り付けられた人の間から木刀が異様な曲がり方で彼女の胸辺りに当たる。

 

「ゲホッ!ゲホッ!」

 

「のろい……そんなんでこの俺に一太刀入れられると思ってんのか?」

 

 彼女に木刀を当てた男が少女を見下ろす。

 

 その男は左右の目の色が異なっており、口に包帯を巻いていた。首には白蛇がいる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いつまでも弱いままだぞ。園部優花」

 

 男がその女の名を言う。

 なんとその女はハジメのクラスメイトの園部優花だった。

 

『何なのこの人の太刀筋?出鱈目過ぎる!おまけにネチネチうるさいし!』

 

「おい、何を思っている?」

 

「い、いいえ何も」

 

 優花は思わず震えた。

 

「だったら続けるぞ」

 

「はい……」

 

 優花は立ち上がり、その男に向けて木刀を構えた。

 

 

 

 

 

「伊黒さん」

 

 

 

 優花が相手していたのは柱の一人、蛇柱・伊黒小芭内だった。

 

 

 

 




伊黒小芭内、胡蝶しのぶ登場

「伊黒さんの継子は園部さんですか」

「まぁな」

「あんまりいじめたりしなければいいですけど」

「ふん!俺はそんな甘くない」

「そうでしたね。ではここでコソコソ噂話。鬼の事を聞いた南雲さんはふとユエさんを見て下手したら十二鬼月に入れるんじゃないかとちょっと思ったらしい」

「「次回、蛇と投術士」」
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