いつも読んでんくれてありがとうございます。
よいお年を。
NO SIDE
「焔!焔!ねぇ焔!返事をして!」
雫は何度も焔に呼びかけるが、彼女は反応しなかった。咄嗟に雫は焔の胸に耳を当てた。
「少し動いてる」
まだ彼女の心臓は動いていが、このままではいずれ止まってしまう。
雫はすぐに神水を焔に飲ませたが、飲み込めず、出してしまった。雫は焔を仰向けにし、神水を自分の口に含み、彼女の口に当て飲ませた。
「焔」
雫は彼女が目覚めるのを待った。
「シズク!」
「ユエちゃん」
ハジメを抱えたユエがこっちに来て、抱えていたハジメを下ろし、焔同様仰向けにする。
ハジメも酷い状態だった。指、肩、脇腹が焼き爛れ一部骨が露出していた。顔も右半分が焼けており右目から出血していた。右目は先程の攻撃で欠損してしまった。
「酷い」
「神水飲ませたけど、なかなか治らない。すぐ治るのに」
ユエにそう言われた雫は焔を見た。神水を飲ませたが、まだ回復していなかった。
「焔、南雲」
心配する雫。すると突然、ユエがハジメのドンナーを手にし、立ち上がった。
「ユエちゃん?」
「……今度は私が助ける……」
「ユエちゃん!」
ユエは決意の言葉を残し、柱を飛びだす。
「ユエちゃん」
雫はユエの決意を聞いてふと焔とハジメを見る。
「……私も」
雫は焔の日輪刀を手にする。
「少し借りるよ。私に力を貸して」
二つの日輪刀を手にし、柱を飛び出す。
「はぁ!」
二つの日輪刀で銀紋様の頭を斬りつけた。
「シズク!」
「ユエちゃん、いくよ!」
「うん!」
銀紋様の頭はユエと雫に向けて光弾を連射する。二人はひたすら走って躱していく。しかし、ユエは体術などの接近戦は苦手だったため、すぐに追い詰められていく。
そして、遂に光弾の一発がユエの肩に直撃した。
「あぐっ!?」
「ユエちゃん!」
「シズク、私に構わず行って!」
雫はユエにそう言われ、銀紋様の頭に接近する。光弾を躱し、近づくと二つの日輪刀を振り下ろす。
しかし……
『浅い。そういえば二刀流の鍛錬なんて実家でもしてなかった』
伊之助や音柱である宇髄天元とは違い、雫は元々二刀流剣士ではなかったため、浅く傷ついた。
地面に着地すると、銀紋様の頭は雫に目掛けて光弾を発射する。
「キャー!」
「シズク!」
直撃しなかったものの吹っ飛んでしまう。
「ガハッ!?」
そのまま地面に叩きつけられる。
「シズク!」
ユエは雫の元に向かうが、そうはさせないと銀紋様の頭が光弾を発射する。
NO SIDE OUT
雫SIDE
何で?何でこんな事にしまったの?
勝手にこんな訳の分からない別世界に連れられて、おまけに戦争にまで参加させられて……
「お前もお前のお仲間さんも甘過ぎる」
「どいつもこいつも覚悟が足りなさ過ぎる!!いいか戦いってのは常に死と隣り合わせ!!覚悟のない半端者は早死にするだけだ!!」
「あの光輝という男は世界を救うとか平気で抜かしやがったが、あいつには覚悟が全くねぇ!!甘過ぎる!!そいつに賛同していった奴も同様だ!!」
あぁ、そうか
全部、私のせいか……私が甘かった。不死川さんの言う通り、甘かったせいか。
光輝の戦争参加を止めていたら
ベヒモスの時も私が光輝を殴ってでも撤退させていたら、こんな事には……全部、私が招いた結果か。
私がちゃんとしていれば、南雲も、焔も、香織も。
責任取らなきゃ
私は立ち上がって、ヒュドラの前に歩き出す。
「シズク!」
ユエが呼ぶも、耳に入らない。
やがて、ベヒモスの前に。
「シズク?」
私はヒュドラに向けて手を差し出す。累の母蜘蛛のように。
「シズク何やってるの?」
ユエちゃん。貴女は長く一人で苦しんできた。でも、もう大丈夫、貴女には南雲と焔が側についている。
南雲。ユエちゃんの事しっかり守ってね。あと、香織を泣かすような事はしないで。
香織。貴女は私の一番の親友だったよ。せめて顔を見たかったな。
不死川さん。貴方には色々な事を教えてもらいました。貴方の継子でいられたことを誇りに思います。
そして、焔。貴女に会えてとても良かった。
銀紋様の頭が光弾を発射した。
「シズク、避けて!」
私は目を閉じた。
あぁ、これで責任取れるね。
ドーン!!
「シズク!!」
……あれ?熱くもない。どうして?それになんか抱きしめられてる感じが。
「ゼェ、ゼェ」
何かを聞いて、目を開いた。
あっ
「焔?」
雫SIDE OUT
焔SIDE
「ゼェ、ゼェ。なんとか間に合った」
雫をなんとか奴の光弾から守ったぜ。
「焔、あんた「このバカ!!」っ!?」
「何、やってるんだこのバカ!!命を簡単に捨てるんじゃねぇ!!」
私が大声で叫ぶと、雫は涙を流す。
「だって、こうなったのも全部私のせいなんだもん!私が光輝を止めていれば、こんな事にはならなかった!南雲も!あんたも!こんな目に遭わずに済んだ。全部私のせい……私のせいなんだよ!……うぅ」
「雫」
私は雫を強く抱きしめた。
「雫、お前のせいなんかじゃなぇ。別にお前が全て背負う必要はねぇ。こうなったのも全部成り行きだ。だから、お前が責任を取る必要はない」
「焔」
「それにお前が死んだら、白崎が悲しむ。白崎だけじゃねぇ、お前の帰りを待ってる者達もだ」
「焔、うぅ〜……ごめんなさい、ごめんなさい!」
「雫」
私は雫の頭を撫でてやった。
「もう大丈夫か?」
すると南雲とユエがこちらに。私は雫を離す。
「雫、行けるか?」
雫は涙を拭う。
「うん!」
「よし!南雲!ユエ!」
「あぁ!勝つぞ!」
「うん!」
私達は再びヒュドラに挑む。
今度こそ決着をつける!
「よっ!」
炭治郎、禰 豆子登場!
「良かった。東堂さんも南雲も無事で」
「うぅ!」
「しかし、八重樫さんも大変だったね」
「うぅ〜」
「ここでコソコソ噂話。東堂さんは煉獄さんと一緒に稽古したせいか美味いと連呼する時があるらしい」
「いよいよヒュドラと決着だね。頑張ってほしいな」
「うぅ!」
「次回、煉獄!」