炎の呼吸は世界最強   作:ギラサメ

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出来ました!


第三章 晩餐会

 あのくだらん広間での出来事後、私達は聖教教会本山がある神山の麓のハイリヒ王国に行く事になった。

 そこが私達の受け入れ先になるみたいだ。

 

 王宮に着くとどこから見てもお偉いさんのような人達とのご対面だ。

 

 国王であるエリヒド・S・B・ハイリヒ。

 王妃であるルルアリア。

 王子のランデル。

 王女のリリアーナ。

 後は騎士団や宰相等、高い地位にある者が紹介された。

 そんなこんなで紹介等が終わり、晩餐会が開かれた。

 

 

 

「はぁ〜」

 

 私は溜息吐きながら、楽しんでいる周りを見ている。

 

「呑気だな」

 

 これから死ぬかもしれないってのに楽しそうにしやがって。

 危機感を感じないのか?

 

「はぁ〜」

 

 また溜息を吐き、気を紛らす為に私物である漫画を開く。

 鬼滅の刃だけど。

 

「あの」

 

 読んでいると声をかけられた。

 こいつあの先生じゃないか。

 

「何?教え子を傷つけたから文句を言いに?」

 

「いいえ!あれはよくなかったですけど、皆の為にありがとうございます!」

 

「あ?」

 

「ところで貴女一人ですか?他にも貴女と同じように来た人は?」

 

「いないよ」

 

「えっ?」

 

「学校から帰る途中に地面が光って、気がついたらこんな訳の分からない世界に」

 

「どういう事ですか?帰る途中って?」

 

「あ?何言ってるんだ?お前らも私と同じように」

 

「いいえ、地面が光ったのは同じですが、私達が来たのは昼休みの時に教室で」

 

 昼休み?教室?

 どういう事だ?

 

「それ何ですか?」

 

 考えていると先生が私が読んでいた鬼滅の刃を指した。

 

「漫画だよ。休み時間とかの暇つぶし用に」

 

「えぇと、『鬼滅の刃』?聞いた事ない漫画ですね」

 

 は?

 鬼滅の刃を知らない?そんな筈ないだろう。

 老若男女問わず人気のある作品でアニメ化や映画化され、社会現象にまでなった作品だぞ。アニメに興味なくても知っているくらいは。

 その鬼滅の刃を知らないってどうしてなんだ?

 

「なぁ、これどこかで見た事は」

 

「いえ、ないです。本屋でも見かけませんでした」

 

 どういう事なんだ?

 

 この世界に来た時間が全く違う。

 

 鬼滅の刃を知らない。

 

 

『そういえば……』

 

 小学生の時に図書室でたまたま読んだ本に

 

 

 

「パラレルワールド」

 

「えっ?」

 

「なぁ、パラレルワールドを知ってるか?」

 

「パラレルワールド……はい聞いたことは……まさか!?」

 

「そうだ。お互い別々の日本から来たって事だ」

 

「そんな事が……」

 

「まぁ、信じられないかもしれないけど」

 

「でもそれなら」

 

「愛子先生」

 

 話していると誰か来た。

 

 あっ、広間で戦争参加するって言った女二人だ。

 

「あっ」

 

 なんか大人しそうな子と目が合った。

 

 

「白崎さん、八重樫さん。実は」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そんな事って」

 

「はい、信じられないかもしれませんけど」

 

「でも本当かもね。こんな漫画見たことないよ」

 

 私と先生はこの二人に色々と話した。

 ポニーテールの子は鬼滅の刃を見ている。

 

「あっ、自己紹介していなかったね。私、白崎香織」

 

「八重樫雫よ」

 

「畑山愛子です」

 

「広間で自己紹介したけど、東堂焔だ」

 

「焔ちゃんね。よろしくね」

 

「よろしくお願いします、東堂さん」

 

「よろしく」

 

「まぁ、よろしくな。ところで怒ってねぇのかよ?彼氏傷つけて」

 

「彼氏?もしかして光輝?違うよ!彼氏じゃない!幼馴染みよ!」

 

「うん光輝君は幼馴染みよ」

 

 なんだ彼氏じゃないのか。あいつ光輝っていうのか。

 

「別に怒ってないわよ。光輝のあれは仕方ないのよ」

 

「そうなのかよ」

 

 あいつ光輝ってなんか欠けててると思ったけど。

 

「じぃー」

 

「なんだそんなジロジロ見て」

 

「香織?」

 

 白崎が私と八重樫をジロジロと見ていた。

 

「雫ちゃんと焔ちゃんってなんか似ている気がして」

 

 は?どこが?

 

「確かに二人を見ていると姉妹みたいですね。髪型とか」

 

 先生まで

 

「雫ちゃんがしっかり者のお姉ちゃんで、焔ちゃんがちょっと乱暴な妹かな」

 

「ちょっと香織!」

 

 八重樫が顔を赤くなってやがる。

 

「もう……それにしてもこの漫画面白いね」

 

「暇つぶし用に何冊か鞄にあるから読みたかったら言って」

 

「分かったわ」

 

「焔ちゃん私にも読ませて」

 

「おっ、何だ八重樫面白そうなの見ているな」

 

 突然、不良っぽい男子が八重樫が読んでいた鬼滅の刃を取った。

 

「あっ、コラ」

 

「何だこの女の子めっちゃ胸大きいな!」

 

 そういえば漫画の表紙、甘露寺だったな。

 

「南雲だな。これ持ってきたの。やっぱキモオタだな!」

 

 誰だよ南雲って?

 

「違うよ!それ南雲君のじゃ」

 

「おい南雲!」

 

 すると一人の男子生徒が来た。

 こいつが南雲か。

 

「何?」

 

「お前こんなの八重樫に見せたのか?ハハハ!お前何女の子にこんなもん見せてんだ!ハハハ!」

 

「檜山!それ南雲君のじゃ……!?」

 

 

 

 

「あぁ?」

 

 檜山って奴の手から漫画が消えた。

 

「ほら読みかけだろう?」

 

「えっ?ありがとう」

 

 私は何事もなかったかのように八重樫に返した。

 

「テメェ!何しやがる!」

 

「あぁ?本を取り返した。ただそれだけ」

 

「テメェ!」

 

「あとあれ私の」

 

「はぁ?冗談だろう、お前みたいなのがあんな本」

 

「嘘じゃないよ!あの漫画は焔ちゃんのだよ!」

 

「そうです!あれ東堂さんの物です」

 

「そうよ!」

 

 白崎、愛子、八重樫が証言してくれた。

 

「南雲君を犯人扱いしてあんな事を言うなんて最低!!」

 

『ガーン!!』

 

 白崎がそう言った瞬間、こいつから落ち込んだ匂いがした。

 

「この女!よくも恥をかかせてくれたな!」

 

 すると檜山が私めがけて拳を突き出した。

 

「焔ちゃん危ない!」

 

「東堂さん!」

 

 

 

 

 がし!

 

「えっ?」

 

 私は檜山の拳を片手で受け止めた。

 そして

 

 

「ギャー〜!!」

 

 力強く握り締めた。

 そしてそのまま放した。

 

「お、覚えてろ!!」

 

 そしてそのまま去っていた。

 

「焔ちゃん大丈夫?」

 

「怪我はない?」

 

「あぁ大丈夫大丈夫」

 

 みんなに心配された。

 あれくらい大した事ないって。

 私は南雲の方を見た。

 

「南雲だっけ?東堂焔だ」

 

「あ、南雲ハジメです」

 

 大人しそうな感じだけど、この南雲って奴、何か可能性があるような音を感じた。

 

 その後、他の生徒と共交流などもあり、晩餐会はお開きとなり、用意された部屋に行った。

 戦いへの不安や疲れもあって、すぐ寝た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おい、起きろ!」

 

 誰だよ、もう少し

 

 

「いつまで寝てるんだ!起きろ!」

 

「わひゃー!」

 

 あまりの大声に起きてしまう。

 

「あれ?」

 

 私ベッドで寝ていたはず?

 なのに何で庭みたいとこに?

 

「何間抜けな顔してる?炎柱様と恋柱様の前だぞ!」

 

「えっ?」

 

 私は前をよく見た。

 

「嘘」

 

 そこにいたのは……

 

 

「煉獄杏寿郎、甘露寺蜜璃?」




「あの檜山って男、甘露寺をあんな目で見るとは許さん!」

「伊黒さん、落ち着いて!」


「「次回、夢と修行!」」
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