遅くなってすみません。
焔SIDE
「えぇ、という訳で私達は鍛錬をしようと思う」
「何がという訳よ?」
フェアベルゲンを追い出された私達は、一先ず大樹の近くに拠点を作った。
現在、ここにいるのは私、雫、スグ、董香の四人。南雲やユエ、シア、ハウリアの人たちとは別行動している。
「大樹に行くまで十日はかかる。だったら、その時間を鍛錬に使おうと思ってな。南雲もハウリアを鍛えるみたいだし」
「成る程、確かにそうね」
「私も派手に賛成する」
「うん、私も」
三人は賛成してくれた。
「よし、じゃ「その前に」ん?」
始めようと思ったら、董香が遮った。
「大迷宮について詳しく知りたいから、二人が行ったオルクス大迷宮について話してほしい。今後の大迷宮攻略の参考にしたい」
確かに董香の言う通り、大迷宮について知ってもらう必要がある。
そこで私と雫は董香とスグにオルクス大迷宮がどんなとこだったのやそこでの戦闘訓練などを話した。
「成る程ね。派手によく分かった」
董香はオルクス大迷宮について理解した。
「ほむちゃんも雫ちゃんもよく生き残れたね」
「まぁな。死にかけたけど」
「にしても雫、アンタのクラスメイトって地味なのばっかなの?罠に簡単に引っかかって」
「う、うん。まぁ」
「まぁ、たぶんアイツ、私らがオルクスにいる間に罰でも受けただろう」
「ヘックシュン!」
「どうした檜山?」
「風邪か?」
「い、いや」
「まぁ、そんな事は置いといて。鍛錬するぞ」
「ほら!もっと全力で走る!体力つけないと大迷宮攻略なんて夢のまた夢だよ!」
董香を先頭に私達は走り込みをしている。長時間の戦闘を維持するための基礎体力と持久力アップだ。因みに董香が先頭なのは、彼女の師範である天元様がやった柱稽古に因んでのこと。
「おい、どれくらい走るんだ?」
「……」
「考えてなかったのか?」
「うるさい!とにかく走る!」
とにかく私らは走りまくった。その後、休憩を取り……
「ウオオオオオオ!!」
「その調子!」
「ぐぬぬぬ!」
「いいよいいよ!」
二人組で筋トレ。私とスグ、雫と董香の組み合わせだ。今私は、スグを背中に乗せて腕立て伏せ、雫と董香は腹筋だ。かなりの回数をこなすようにしている。
「ゼェゼェ」
「お疲れ」
「おう。次はお前だぞ」
「……は、はい」
どこか怖そうな表情をするスグ、まぁキツいだろうだからな。
数時間後
「……」
筋トレを終えたスグは死んだみたいに横になっている。そういえば、昔から運動そんなに得意じゃなかったな。
「大丈夫なの?」
「まぁ、大丈夫じゃない?」
董香と雫も心配して見る。
「……水」
「ほら」
水を渡し、ゴクゴクと飲むスグ。
「プハァ!」
「相変わらず運動はだめだな。よくしのぶさんの継子になれたな」
「自分でも不思議だよ」
「まぁ、とにかく休んだらまた鍛錬再開だ」
それから休憩し、出来る限りの鍛錬をした。
二日目
「「「はぁ!」」」
「えい!」
二日目、ハウリア族と混じって魔物狩り。董香とスグは南雲によって強化された日輪刀のテストも兼ねて。
「悪くない」
「本当、南雲君って実は凄腕の刀鍛治だったりして」
問題ないようだ。
「ああ……どうか罪深い私を許してくれぇ〜」
それに引き換え、ハウリア族は……こりゃ南雲も苦労するだろうな。
三日目
「ねぇ、本気でやるの?」
「あぁ、本気だ」
「ほむちゃん、本当なの」
「あぁ」
「派手に」
「おぉ」
私は真剣な目で雫、スグ、董香を見る。
「やるぞ」
「岩柱・悲鳴嶼行冥の柱稽古」
煉獄杏寿郎、宇髄天元登場!
「おぉ、派手にやってるな」
「うむ!よく励んでいてなによりだ!」
「あぁ。しっかしあの南雲って奴、地味兎共を鍛えるって」
「うむ!南雲少年がどう鍛えるか楽しみだ!」
「ここでコソコソ噂話!董香は今でこそ派手だが、小学校の頃は暗く地味だったそうだ」
「どのようになっていくか派手に楽しみだぜ」
「うむ!期待している!」
「「次回、岩柱の柱稽古!」」