仕事のストレスとこの暑さのせいか体調を崩しました。コロナもそうですが、皆さんも気をつけてください。
焔SIDE
六日目:現実
「あぁ〜結局押せなかった」
「あんな岩押すなんて無理だよ」
私とスグは昨夜の悲鳴嶼さんの修行の事を話していた。結局、私達は岩を1ミリも動かす事が出来なかった。
因みに雫と董香は模擬戦をしている。
「ねぇ、炭治郎はどうやって押したんだっけ」
「うーん……何だったかな?」
そういえば炭治郎は何で押せたんだったけ?なんか忘れているような気がする。何だったかな?このところ色々あって思い出せねぇ。
「まぁ、とにかくやるしかねぇ」
「そんな簡単に」
「それしかねぇだろ」
「もう」
「よし私らも……おっと」
スグと鍛錬しようと立ち上がると、隊服から物が落ちた。
「何か落としたよ」
「あぁ」
私はそれを拾う。
「それ何?」
「あぁ、これはステータスプレート」
「ステータスプレート?」
「自分のレベルなどのステータスが表示される物だ。あと、この世界での身分証明書でもあるぞ」
「へぇ……あれ?じゃあ私や董香ちゃんは?」
あ、そういえばスグと董香は持っていなかったな。私は王国でもらったけど、どこかで発行できるのかな?
「まぁ、これから大迷宮に行くんだ。どっかの町とかで発行してくれるだろ」
「そうかもだけど、それ証明書にもなるんでしょ。必要になったらどうするの?」
「失くしたか、壊れてしまったで通すしかねぇだろ」
とにかく今はそうするしか方法はねぇ。
「ん?」
ふと、ステータスプレートを見た。これは……
「ほむちゃん?」
「……そうか、そうだった」
思い出した、炭治郎が岩を押せた理由。
六日目:夢
「……」
私は岩の前に立ち、それに手を添える。
「ふーーー」
思い浮かべ、思い浮かぶんだ。
元の世界にいる家族。
この世界にいるかもしれない友や知り合い。
そして煉獄さん、甘露寺さん。
「ぐああああああ!」
思い切り岩を押す。しかし、びくともしない。それでも集中する。
「ぐああああああ!」
集中だ……集中するんだ私!
ググググググ
ズズズズズズ
『っ!?』
岩が……岩が動いた!
私がやったのは“反復動作„というもの。集中を極限まで高めるために予め決めておいた動作をする。炭治郎が岩を押せたのは玄弥がアドバイスをくれたからだ。ステータスプレートを見た時、“反復動作„が表示されているのを見て思い出し、実践した。
でも、まだだ!!一瞬でも気を抜くと脱力して押し負ける。一秒でも長く押し続けるんだ。腕だけじゃなく、足腰も使うんだ。下半身の筋肉量は上半身よりも多い。
数分後
「……はぁっ、はぁっ」
やった、やった。一町動かせた。これで悲鳴嶼さんの訓練は終了だ。
「はぁっ、はぁっ」
「ゼェー、ゼェー」
「ヒュー、ヒュー」
周りを見ると、雫、スグ、董香も息を切らしている。三人も終わったみたいだ。
『……』
あれ?なんか体が傾いた。
しまった、脱水症状だ。水分補給していなかったからか。死ぬのか?ていうか、夢で死んだら現実の私はどうなるんだ?
ドボドボドボ
「南無阿弥陀南無阿弥陀」
ん?なんだこれ?顔に何か降りかかる。それにこの声。
「ゲホ!ゲホ!」
これ水だ。顔を上げるとそこには悲鳴嶼さんがいた。ふと周りを見るともう一人誰かいた。あの男は。
「玄弥」
悲鳴嶼さんの継子で不死川実弥の弟、不死川玄弥だった。彼は雫、スグ、董香にも水をかけていた。
「ありがとうございます」
「よくぞ私の訓練を達成した」
「はい」
「君たちなら大迷宮を攻略できるだろう」
「はい」
「それと彼女も君たちに会えるのを楽しみにしている」
「彼女?」
「君たちのいる世界にいる私の継子だ」
「っ!?」
トータスにいる悲鳴嶼さんの継子。えぇ!?女なの!?
七日目:現実
「はぁ!」
スグが雫と訓練している。
「うん、いいわね。足腰も安定していて、悲鳴嶼さんの訓練の成果が出ているね」
「ありがとう」
『……』
その訓練を見ながら私はある事を考えていた。
『悲鳴嶼さんの継子……一体?』
「何考え事している?」
「お、おう悪りぃ」
董香の声かけでハッとする。
「それが時に命取りになるぞ。地味な事はするな」
「すまんな」
気を取り直して木刀を構え、董香を見る。
「はぁ!」
互いに木刀がぶつかり合う。力強さを感じる。悲鳴嶼さんの訓練のおかげだな。
「いいな」
「そっちこそ」
そして互いに褒め合った。
それから私達は特訓に励んだ。
そしてあっという間に十日目を迎えた。
「よっ!」
炭治郎、禰豆子登場。
「四人とも無事訓練を終えたみたいだ」
「ううう!」
「さらに修行の成果も出ていて良かった¥
「ううう!」
「ここでコソコソ噂話。玄弥は兄の継子の八重樫さんの事をずっと心配していたみたいで、訓練を終えた後も気にかけていたようです」
「いよいよ十日目か。みんな大丈夫だといいけど」
「ううう」
「次回、旅立ち!」