炎の呼吸は世界最強   作:ギラサメ

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 仕事のストレスとこの暑さのせいか体調を崩しました。コロナもそうですが、皆さんも気をつけてください。




第三十四章 修行の成果

焔SIDE

 

六日目:現実

 

「あぁ〜結局押せなかった」

 

「あんな岩押すなんて無理だよ」

 

 私とスグは昨夜の悲鳴嶼さんの修行の事を話していた。結局、私達は岩を1ミリも動かす事が出来なかった。

 因みに雫と董香は模擬戦をしている。

 

「ねぇ、炭治郎はどうやって押したんだっけ」

 

「うーん……何だったかな?」

 

 そういえば炭治郎は何で押せたんだったけ?なんか忘れているような気がする。何だったかな?このところ色々あって思い出せねぇ。

 

「まぁ、とにかくやるしかねぇ」

 

「そんな簡単に」

 

「それしかねぇだろ」

 

「もう」

 

「よし私らも……おっと」

 

 スグと鍛錬しようと立ち上がると、隊服から物が落ちた。

 

「何か落としたよ」

 

「あぁ」

 

 私はそれを拾う。

 

「それ何?」

 

「あぁ、これはステータスプレート」

 

「ステータスプレート?」

 

「自分のレベルなどのステータスが表示される物だ。あと、この世界での身分証明書でもあるぞ」

 

「へぇ……あれ?じゃあ私や董香ちゃんは?」

 

 あ、そういえばスグと董香は持っていなかったな。私は王国でもらったけど、どこかで発行できるのかな?

 

「まぁ、これから大迷宮に行くんだ。どっかの町とかで発行してくれるだろ」

 

「そうかもだけど、それ証明書にもなるんでしょ。必要になったらどうするの?」

 

「失くしたか、壊れてしまったで通すしかねぇだろ」

 

 とにかく今はそうするしか方法はねぇ。

 

「ん?」

 

 ふと、ステータスプレートを見た。これは……

 

「ほむちゃん?」

 

「……そうか、そうだった」

 

 思い出した、炭治郎が岩を押せた理由。

 

 

 

六日目:夢

 

「……」

 

 私は岩の前に立ち、それに手を添える。

 

「ふーーー」

 

 思い浮かべ、思い浮かぶんだ。

 

 

 元の世界にいる家族。

 

 この世界にいるかもしれない友や知り合い。

 

 そして煉獄さん、甘露寺さん。

 

「ぐああああああ!」

 

 思い切り岩を押す。しかし、びくともしない。それでも集中する。

 

「ぐああああああ!」

 

 集中だ……集中するんだ私!

 

 

 

 

 ググググググ

 

 

 

 

 

 ズズズズズズ

 

『っ!?』

 

 岩が……岩が動いた!

 

 私がやったのは“反復動作„というもの。集中を極限まで高めるために予め決めておいた動作をする。炭治郎が岩を押せたのは玄弥がアドバイスをくれたからだ。ステータスプレートを見た時、“反復動作„が表示されているのを見て思い出し、実践した。

 

 でも、まだだ!!一瞬でも気を抜くと脱力して押し負ける。一秒でも長く押し続けるんだ。腕だけじゃなく、足腰も使うんだ。下半身の筋肉量は上半身よりも多い。

 

 

数分後

 

「……はぁっ、はぁっ」

 

 やった、やった。一町動かせた。これで悲鳴嶼さんの訓練は終了だ。

 

「はぁっ、はぁっ」

 

「ゼェー、ゼェー」

 

「ヒュー、ヒュー」

 

 周りを見ると、雫、スグ、董香も息を切らしている。三人も終わったみたいだ。

 

 

『……』

 

 あれ?なんか体が傾いた。

 しまった、脱水症状だ。水分補給していなかったからか。死ぬのか?ていうか、夢で死んだら現実の私はどうなるんだ?

 

 ドボドボドボ

 

「南無阿弥陀南無阿弥陀」

 

 ん?なんだこれ?顔に何か降りかかる。それにこの声。

 

「ゲホ!ゲホ!」

 

 これ水だ。顔を上げるとそこには悲鳴嶼さんがいた。ふと周りを見るともう一人誰かいた。あの男は。

 

「玄弥」

 

 悲鳴嶼さんの継子で不死川実弥の弟、不死川玄弥だった。彼は雫、スグ、董香にも水をかけていた。

 

「ありがとうございます」

 

「よくぞ私の訓練を達成した」

 

「はい」

 

「君たちなら大迷宮を攻略できるだろう」

 

「はい」

 

「それと彼女も君たちに会えるのを楽しみにしている」

 

「彼女?」

 

「君たちのいる世界にいる私の継子だ」

 

「っ!?」

 

 トータスにいる悲鳴嶼さんの継子。えぇ!?女なの!?

 

 

七日目:現実

 

「はぁ!」

 

 スグが雫と訓練している。

 

「うん、いいわね。足腰も安定していて、悲鳴嶼さんの訓練の成果が出ているね」

 

「ありがとう」

 

『……』

 

 その訓練を見ながら私はある事を考えていた。

 

『悲鳴嶼さんの継子……一体?』

 

「何考え事している?」

 

「お、おう悪りぃ」

 

 董香の声かけでハッとする。

 

「それが時に命取りになるぞ。地味な事はするな」

 

「すまんな」

 

 気を取り直して木刀を構え、董香を見る。

 

「はぁ!」

 

 互いに木刀がぶつかり合う。力強さを感じる。悲鳴嶼さんの訓練のおかげだな。

 

「いいな」

 

「そっちこそ」

 

 そして互いに褒め合った。

 

 

 それから私達は特訓に励んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そしてあっという間に十日目を迎えた。

 




「よっ!」

 炭治郎、禰豆子登場。

「四人とも無事訓練を終えたみたいだ」

「ううう!」

「さらに修行の成果も出ていて良かった¥

「ううう!」

「ここでコソコソ噂話。玄弥は兄の継子の八重樫さんの事をずっと心配していたみたいで、訓練を終えた後も気にかけていたようです」

「いよいよ十日目か。みんな大丈夫だといいけど」

「ううう」

「次回、旅立ち!」

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