炎の呼吸は世界最強   作:ギラサメ

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遅くなってすいません。

アニメ刀鍛冶の里編、面白いです!


第三十八章 ライセン大迷宮

焔SIDE

 

「……なんだこりゃ」

 

「……なにこれ」

 

「……なんなんだおい」

 

 南雲、シア、私の声が重なる。まさに“信じられないものを見た„という表現がぴったり当てはまるものだ。

 

「なにって、入口ですよ、大迷宮の!おトイ……ゴホッン、お花を摘みに来たら偶然見つけちゃいまして。いや〜、ホントにあったんですねぇ、ライセン大峡谷に大迷宮って」

 

 シアの声が響く中、私達は硬直が解けた。南雲はユエ、私は雫の方を向く。

 

「……ユエ。マジだと思うか?」

 

「………………ん」

 

「雫、どうだ?」

 

「間違いないよ」

 

「「根拠は?」」

 

「「……ミレディ」」

 

「やっぱそこだよな」

 

「だな」

 

「どういう事?」

 

 スグが問う。

 

「ミレディってのはライセンのファーストネームだ。オルクスで見つけたオスカーの手記に書かれていたんだ」

 

 私はスグに答える。

 

「なんでこんなにチャラいんだよ……」

 

「だな」

 

 南雲の言葉に頷く。

 

「でも、入口らしい場所は見当たりませんね?奥も行き止まりですし……」 

 

 シアが辺りを見渡し、壁をペシペシと叩いたりしている。

 

「おい、シア。あんまり……」

 

 ガコッ!

 

「ふきゃ!?」

 

 シアが触っていた窪みの奥の壁が突如グルンっと回転し、シアはそのまま壁の向こうへ姿を消した。忍者屋敷のような仕掛けだな。

 でも、大迷宮への入口を発見した事で看板の信憑性が増した。私達もシア同様、回転扉に手をかけ、中に入る。

 と、その瞬間、ヒュヒュヒュ!と、無数の風切り音が響き、私達に目掛けてなにかが飛来した。それは矢だった。全く光を反射しない漆黒の矢が無数に飛んできた。

 南雲はドンナー、私、雫、スグ、董香、真希、真依は日輪刀をを手に、飛来する漆黒の矢の尽くを叩き落とした。

 数は二十本くらい。一本の金属から削り出したような艶のない黒い矢が黒い矢が地面に散らばる。最後の矢が地面に叩き落とされると再び静寂が戻る。

 と、同時に周囲の壁がぼんやりと光り出し辺りを照らし出す。私達のいる場所は、十メートル四方の部屋で、奥へと真っ直ぐに整備された通路が伸びていた。そして部屋の中央には石版があり、文字が彫られていた。

 

『ビビった?ねぇ、ビビっちゃった?チビってたりして。ニヤニヤ』

 

『それとも怪我した?もしかして誰か死んじゃった?……ぶふっ』

 

 うぜぇ〜イライラする。絶対他のみんなもそう思ってるだろう。

 

「……シアは?」

 

 ユエの呟きで思い出す。そういえばすっかり彼女の事を忘れていた。背後の回転扉を振り返る。まさかな。南雲はすぐに回転扉を作動させた。そこには回転扉に縫い付けられたシアがいた。下には水たまりが……あぁ、やっちまったのか。

 

「うぅ、ぐすっ、ハジメざん、皆ざん……見ないで下さいぃ〜。でも、これは取って欲しいでずぅ。ひっく、見ないで降ろじて下さいぃ〜」

 

 泣きだすシア。流石に可哀そうだったのですぐに助け出し、着替えさせた。

 シアの準備も整い、いざ迷宮攻略へ!と意気込み奥へ進もうとして、シアが石版に気付く。

 

 ゴギャ!

 

 ドリュッケンを振り下ろし、石版を粉々に粉砕した。

 

『ざんねーん♪この石版は一定時間経つと自動修復するよぉ〜、プークスクス!!』

 

 砕けた石版の跡、地面の部分にそう彫ってあった。

 

「ムキィーー!!」

 

 シアがマジギレして更に激しくドリュッケンを振るい始めた。

 

 ミレディ・ライセンは“解放者„云々関係なく、人類の敵かも。

 

焔SIDE OUT

 

 

真依SIDE

 

「こりゃまた、ある意味迷宮らしいと言えばらしい場所だな」

 

「……ん。迷いそう」

 

 迷宮を進むと、複雑怪奇な空間に出た。

 そこは、階段や通路、奥へと続く入り口が何の規則性もなくごちゃごちゃに繋がり合って、レゴブロックを無造作に組み合わせてできたような場所だ。まるで某カードゲームアニメの心の迷宮だ。

 

「ふん、流石は腹の奥底まで腐ったヤツの迷宮ですぅ。このめちゃくちゃ具合がヤツの心をあらわしているんですよぉ!」

 

「……気持ちは分かるから、そろそろ落ち着けよ」

 

 未だ怒り心頭のシア。それに呆れ半分同情半分の視線を向ける南雲。正直私も怒りたい気持ちだ。

 

「……ハジメ。考えても仕方ない」

 

「ん〜、まぁ、そうだな。取り敢えずマーキングとマッピングしながら進むしかない」

 

「ん……」

 

 ユエの言葉に頷く南雲。私達も同様に頷く。

 南雲は早速、入口に一番近い場所にある右脇の通路にマーキングして進んでみる。私達もついて行く。

 

 ガコンッ

 

 長い通路を進んでいると南雲が床のブロックの一つを踏み抜いた。私達は思わず「えっ?」と一斉にその足元を見た。なんかこれ映画とかで見たことあるような。

 

 その瞬間、

 シャァアアア!!

 

 左右の壁のブロックとブロックの隙間から高速回転・振動する円形でノコギリの巨大な刃が飛び出してきた。右のは首の高さ、左は腰の高さでこっちに迫ってきた。

 

「回避!」

 

「伏せろ!」

 

 南雲と焔の叫びで回避行動を取る。南雲はあの映画の有名な避け方で、ユエは背が低いのでしゃがむだけ。シアもなんとか回避する。

 

「うおっ!」

 

「キャっ!」

 

「ヒィっ!」

 

「あらよ」

 

「「おっと」」

 

 焔、雫、直葉、董香、私、姉さんはうつ伏せになって回避する。

 

「……完全な物理トラップか。魔眼石じゃあ、感知できないわけだ」

 

 どうやらあれは魔法系の罠ではなくて、完全な物理トラップだったようだ。焔からオルクスでの出来事は聞いていたが、あんな罠は予想外だった。

 

「し、死ぬかと思いました」

 

「怖かった」

 

 若干震えているシア、床に座り込んでいる直葉。応えたようだ。

 

「というかあれくらい壊してくださいよぉ!」

 

 シアはそう言うが、ここはどうも魔法が上手く使えないようだ。特にユエには痛手だ。外部に放出される魔法は分解されるが、内部には効かないようだ。

 剣技で破壊もあるが、下手に攻撃して別の罠が作動したりする危険性もある。

 この大迷宮を攻略するには……

 

 

「シア。ここの攻略はお前の活躍にかかってるぞ」

 

 




「「「よっ!」」」

 炭治郎、善逸、伊之助登場。

「ついにライセン大迷宮の攻略開始かドキドキするな」

「ヒィィ!また怖そうなとこに!イヤァァァ!」

「ほう。ここも面白そうじゃないか!ラーメン大迷宮!」

「ライセン大迷宮な」

「ここでコソコソ噂話。真依さんは鍛錬の合間に玄弥をイジってからかっていたらしいです」

「ここの攻略シアちゃんにかかってるけど、大丈夫かな?」

「あの兎がか?」

「うーん。きっと大丈夫だと思うけど、いけるかな」

「「「次回、罠だらけの大迷宮!」」」
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