ミレディ戦、決着です。
董香SIDE
「ユエ!シア!俺の所まで来い!」
「んっ!」
「はいです!」
南雲はユエ、シアと一緒になる。
「私達は各自散開だ!」
焔がそう言うと私、スグ、雫、真希、真依は頷く。
「しっかり掴まってろよ。ここが正念場だ」
「いくぞ!」
『炎の呼吸 肆ノ型 』
『風の呼吸 漆ノ型 』
『音の呼吸 伍ノ型』
『岩の呼吸 参ノ型』
『蟲の呼吸 蜻蛉ノ舞』
『水の呼吸 参ノ型』
『盛炎のうねり』
『勁風・天狗風』
『鳴弦奏々』
『岩軀の膚』
『複眼六角』
『流流舞』
迫り来る天井を各自の武器と剣技で破壊する。その天井をジャンプしながら移動し、着地する。
「っ!?」
しかし、破壊した天井の破片が移動し、私、南雲の顔面に直撃した。
「「ハジメ(さん)!」」
「「「「「董香(ちゃん)!」」」」」
みんなが駆け寄る。だが、そんなことお構いなしに天井がこちらに向かってきた。
畜生、さっきの破片で私と南雲は脳を揺らされた。
「くっ……ハジメっ!!」
「クソっ!」
ユエ、焔が守ろうとする。
しかし……
「ぐぬぬ……」
シアがドリュッケンで天井を抑え、破壊した。
「ここは私がっ!!」
「シア!!」
シアはドリュッケンを使い、見事な立ち回りで天井を破壊し、私達を守る。
だが……
「シア、後ろ!」
私が叫ぶも遅く、シアの後ろに天井の破片が迫る。
「後方注意だよ」
しかし、それは真依によって防がれた。彼女は日輪刀で破片を斬りまくった。
「マイさん!」
「いい立ち回りだったよ。でも、まだ隙がある」
「うっ!すみません」
「だが、よくやった」
「後は任せろ。勝ちに行くよ!」
私達は再びミレディに向かって走り出す。
早く……もっと早く。
もっと……もっと……
ズウウウン!
天井が降り、私達は下敷きとなった。
「ふぅ〜終わったかな?」
ギュイン
「ミレディちゃん……ふっかーつ!!うーん流石にちょっとやりすぎちゃったかな。でもこれくらいなんとかできないとね狂った神共に勝つ為には……」
バゴッ!
「プハァ!アイツ地味に舐めた真似しやがって!」
私達は瓦礫から見事脱出した。
「なんだ生きてたの?今度はそのオモチャで挑むつもり?」
南雲の義手である右手には武器が装備されていた。あれはパイルバンカーだよな。
「何度来ても無駄だよぉ」
ミレディの拳と南雲のパイルバンカーがぶつかる。
ドッ!
「なァ!」
パイルバンカーから発射された杭がミレディの拳を破壊した。凄い威力。
「死ねッ」
尚もたたみかける南雲。パイルバンカーをミレディの胸に刺した。
「ぐぬぬぅぅぅ」
ズガン!
ミレディが片方の腕で南雲のパイルバンカーを破壊した。
「ハハハ……ざんね〜ん!!あと一歩だったのにねぇ」
勝ち誇るミレディ。だがな……
「シア!!」
「はい!」
私とシアがミレディに飛び出す。
ズドン!
まだ胸に刺さっている杭にドリュッケンを叩き押し込む。そのドリュッケンの上に私の二刀の日輪刀を叩き落とす。
「なっ……何イイイイイイ!」
「「おぉおおおおおおッ!!」」
バキッ!
これは胸にある核が破壊されたのか。
ドォオオン!
ミレディが倒れた。ということは
「俺たちの勝ちだ」
勝ったんだ。私達勝ったんだ。
「シア、最後のは凄い威力だった。見直したぞ!董香もよくやった」
シアと私を褒め称える南雲。
「ハジメさんが凄く優しい目をしてる気が……ゆ……夢?」
おい、失礼だろう。
「お前な……まぁ日頃の扱いが悪かったのは認めるが……」
認めるんかい。
するとユエが私とシアのとこに。
「ハジメは撫でないだろうから代わりによく頑張りました」
ユエがシアを抱きしめながら褒め称える。
「……ユエさん。私……私……怖かったですぅ?何度も死んじゃうって思いましたぁ〜うわあああん!」
泣き出しちゃった。
パチパチパチ
「ん?」
「よくやった二人とも!」
「董香ちゃん!シアちゃん!」
「凄かったよ!」
「ナイスだったよ!」
「二人ともMVPだよ!」
焔、スグ、雫、真希、真依が拍手しながら褒め称える。
「ふん」
天元様、見ていますか?私こんなに派手に頑張れましたよ。
「……あのぉ〜」
「ん?」
「いい雰囲気の所悪いんだけど、ちょっといいかな?」
ミレディ?どういうことだ?核は破壊したはず?
すると、南雲が杭を抜いてミレディに襲いかかろうとする。かくいう私もみんなも構える。
「ちょっとちょっと!!待ってってば!少しだけ話させてよ!」
「シア全力でやれよ」
「勿論です!」
「大丈夫だって!試練はクリア!あんたたちの勝ち!核の欠片に残った力で話してるだけ。もう数分も保たないよ」
「……何の話だ?狂った神を倒してくれなんて話は聞かないぞ」
「……言わないよ。話したい……というより忠告だね。必ず私達“解放者„全員の神代魔法を手に入れること。君の望みを叶えるには必要なことだよ」
「なら他の迷宮の場所を教えろ。殆どが記録に残ってねぇんだよ」
「あらら……分からなくなる程長い時が経ってたんだ……きっと一度しか言えないから……よく聞いてね」
そしてミレディは迷宮の場所を話した。
グリューエン大火山
メルジーネ海底遺跡
神山
ハルツィナ樹海
そして最後は……
「以上だよ。……頑張って……ね……」
「随分としおらしいな。あのウザったい口調はどうした?」
「あはは……ごめんね。神らと戦う時の為に少しでも慣れてほしくて……」
「おい狂った神のことなんて関係ないと言っただろうが」
「戦うよ。君が君である限り……必ず……神殺しを成す。君は君の思った通りに生きればいい。君の選択が……きっとこの世界にとって……最良の選択だ……さて……時間のようだね……大丈夫……先には進めるようにしておくから……」
ミレディが南雲にそう伝える。するとユエがミレディに近づく。
「……?何……かな……?」
「お疲れ様。色々考えたけどこれ以上の言葉が見つからない」
「ふふっ…ありがとね。それと祭りの神のお弟子さん」
「ん?」
「君も……頑張ってね。凄い……剣技……だったよ」
そういとミレディは消えて行った。天に昇っていくかのように。
「南無阿弥陀仏」
そのミレディに向かって真依は合掌して念仏を唱える。私も合掌する。
「嫌な人だと思ってましたけど、違ってたのかもしれませんね」
「ん……」
「地味に嫌な奴だったけど、そうかもな」
「もういいだろ?さっさと先に行くぞ」
南雲に言われ、私達は先を進む。
ミレディ、どうか私達の行く末を見守って……
「やっほーさっきぶり!ミレディちゃんだよー!」
……はぁ?
宇髄天元、まきを、須磨、雛鶴、登場
「よくやった、よくやったぞ董香!ド派手だったぞ!」
「よく頑張りました」
「うぇえええん!董香ちゃん!よく頑張りました!死んだら私……私……」
「馬鹿!縁起でもないこと言うんじゃない!董香がそんな簡単に死ぬか!」
「キャー!まきをさんがぶった!」
「全く。ここでコソコソ噂話。董香は焔と今でこそ仲良いが、最初の頃はそうでもなく、仲良くなるまで時間がかかったらしい」
「いよいよこの章も大詰めですね」
「おう!この先何があるのか、派手に期待だ」
「「「「次回、小さな解放者」」」」