出来ました。お待たせしてすいません!
今回から第三巻がスタート、それと新キャラ登場です。
第四十三章 フューレン
焔SIDE
「私の名はモットー・ユンケル。この隊商のリーダーをしている」
私達は次の大迷宮であるグリューエン大火山に向かう為、フューレンという商業都市に行く事になった。そこへ向かう為の護衛の依頼があるとキャサリンさんから教えてもらい、今ここにいる。
「護衛よろしく頼むよ」
「あぁ期待は裏切らないと思うぞ」
「お任せください」
南雲と真希がユンケルさんと握手する。
「……早速で悪いが君に相談がある」
すると、ユンケルさんがシアを見る。
「その兎人族……売るつもりはないかね?」
……は?こいつ今、何て?
「シアを売る気はないかだと……?」
「ええ。珍しい白髪に美しい容姿の兎人族、これほど珍しい商品は初めて見るものでして」
ユンケルさんに恐怖を抱いたのかシアは南雲の後ろに隠れる。
「見れば随分と懐かれている様子。それなりの額を出しますが……いかがかな?」
「何言ってるのあんた!シアちゃんを渡すわけないでしょ!」
「貴女には聞いていません。聞いてるのはそこの彼です」
スグが怒るも、聞いてくれない。
「……そうだな」
さぁ、どうする南雲。
「たとえどこぞの神が欲しがっても手放す気は無い……と言えば分かってもらえるか?」
南雲は断った。ですよね。
「……そこまで言われたら仕方ない。ひとまず今は引き下がろう」
「おい」
「ん?」
「次ふざけた事を抜かしたら、護衛依頼が討伐依頼に変わるかもしれねぇぞ?頭にしっかり刻み込んでおけ」
「は、はい」
取り敢えず私は、ユンケルさんに忠告しておいた。
「ではそろそろ出発しますよ。護衛の程よろしくお願いします」
私達は馬車に乗り、フューレンを目指す。やがて日も暮れて野宿する。
「今日はどの位進んだんだ?」
「大体三分の一ってところですな。順調に行けばあと四日程で着くでしょう」
「結構かかるな」
四日か。それなりにかかるのか。
「ちなみに食事はどうされるおつもりで?一応食料の販売もしてはいますが……」
「ああそういったことは心配いらない」
そう言うと南雲は宝物庫から食料を出す。
「頼んだぞ食事係」
「おまかせくださーい!」
「了解!」
元気よく返事するシアとスグ。うちらの食事係は主にシアとスグが担当している。スグは昔からそれなりに料理はできるが、彼女曰く蝶屋敷でアオイちゃんから料理を学び、さらに磨きをかけたとか。
因みに、南雲の宝物庫を見たユンケルさんが言い値で買うって言い出したが、当然お断りしました。
翌日
「ハジメさん風が気持ちいいですよ!」
「あぁ、そうかい」
眠そうな南雲、あの後質問攻めされてたからな。
「ん?」
「ほむちゃん?」
私は何かイヤな予感を感じた。それにこの匂いと音。
「敵襲です!!数およそ百以上森の中から来ます!」
シアが叫ぶ。ちっ!イヤな予感が的中したか。
「ひゃ……百以上だと!?そんな数聞いたことないぞ!」
大慌てするユンケルさん。
「引き返せ!今ならまだ間に合うかもしれん!」
「あーーこのまま進んで大丈夫だぞ」
「何言ってる魔物が百匹もいるんだぞ!?」
「ハジメここは私に任せて」
ユエが馬車の上に乗る。ここはユエに任せるか。
「姿が見えて来ましたよ!」
魔物の大群がこっちに接近してきた。
「“彼の者„”常闇に紅き光をもたらさん„“古の牢獄を打ち砕き„“障碍の尽くを退けん„”最強の片割れたるこの力„“彼の者と共にありて„”天すら呑み込む光となれ„"雷龍„」
詠唱と共に現れた暗雲から雷の龍が魔物の大群に降り注ぎ、大群は全滅した。
「わぁお」
「何よあれ」
「ユエちゃん凄い」
「ド派手だね」
「やるぅ」
「いつの間に」
「……」
「おいおい……」
私達はユエ魔法に驚きを隠せなかった。
「あんな魔法、俺も初めて見たぞ」
「複合魔法。私のオリジナル」
今のはユエのオリジナルの魔法らしい。
「雷属性の魔法にライセンで手に入れた重力魔法を組み合わせてみた」
へぇー、ライセンの重力魔法を。
「因みに詠唱はハジメと私の出会いと未来を詠ってます」
愛だね。
「「愛だねぇ」」
見事にハモってる西園寺姉妹。流石、双子。
「……愛」
こっちを見るスグ。
「どうした?」
「ううん、何でもない」
「?」
まぁ、そんなこんなで私達は無事依頼を完了し、フューレンに到着したのであった。
「人の数がすごいな……流石、大陸一の商業都市だ」
ここ、フューレンは商業都市だけであって人の数がすごい。
「これ食ったらひとまずギルドに依頼完了の報告と宿探しをするぞ」
「賛成」
「またお風呂がある所がいい。勿論、混浴で貸切できる所」
「私ら継子組が泊まれるくらいの大部屋がある所」
「私は三人で寝れるベッドがいいです」
「お、おいそこのガキ」
宿で話し合っていると、見るからに気に食わない豚男がいた。
「ひゃ、百万ルタやる。その兎をわ、渡せ」
あぁ?
「そっちの金髪の女とその女達も私の妾にしてやる。い、一緒に……おっ!?」
私は豚男の股間を思いっきり蹴り上げた。
「おぉおおおおおおっ」
豚男は股間を押さえながらうずくまる。私は其奴の胸ぐらを掴む。
「ヒイイイイ」
「今すぐ失せろ。じゃねぇとお前のその豚足切り落とすぞ」
私は奴を放す。
「南雲、場所変えるぞ」
「あぁ」
「ホムラさん、やり過ぎでは」
「焔、流石に」
「いいんだよ。こんなデブ、これぐらいやっておかないとないと」
「そうだね。こんな地味」
私らはこの場を離れようとする。
「ま、待て」
この豚、まだ何か言ってやがる。
「レガニド!!あの女を殺せ!私を殺そうとしたのだ!」
「坊ちゃん。流石に殺すのはヤバイですぜ」
豚の近くに一人の男が現れる。
「い、いいからやれぇ!!」
「ったく報酬は弾んでくださいよ」
男が私に向かい合う。
「そういうことだ。何殺しはしねぇよ」
「ほう」
私はそれを聞いて首をゴキゴキ鳴らす。
「あいつ……黒のレガニドだぞ」
「マジかよ!?金次第であんな奴の護衛もするのか……」
「あの嬢ちゃん、大丈夫なのか?」
ランク黒。上から三番目の冒険者ランクか。面白ぇじゃねぇか。私は戦う構えをする。
「言っておくが、俺は女だからって手加減し……っ!?」
レガニドが突然、何者かに蹴飛ばされた。誰だ?
その人は私の目の前にいた。
「っ!?」
私はその人を見て目を見開く。髪がボブカットの鬼殺隊の隊服を着た私と同じくらいの女子高生。
「あかね?」
「焔。やっぱり焔だ」
名前を呼ぶと彼女は喜ぶかのように私に抱きついた。
「焔」
「あかね。お前もこの世界に」
「会いたかった。こんな変な所に来て」
「そうか」
よっぽど辛かったのだろう。だから、私は彼女の頭を撫でた。
「誰だあの女は?」
「あの子は一条あかね」
「あかねちゃんは中学の時に出会ったけど、住んでる地区が違ったから別の学校だったけど、高校から一緒になったの」
「そうなのか」
「でも、私ら姉妹とは幼い頃からの付き合いだ」
「彼女のお父さんと私達のお父さんが友達でね。たまに会って遊んだりしていたんだ。所謂、幼馴染って奴だ」
「そうなんだ」
「まさか、お嬢までいるとはね」
「お嬢?もしかしてあの子いいとこのお嬢さん?」
「うん。彼女のお父さん、極道の組長さん」
「えっ!?」
真依の極道発言に雫は目を丸くする。
「ハジメ、ゴクドウって何?」
「なんて言ったらいいか。まぁ、怖い奴らの集団ってとこかな」
「焔」
「ん?うお!?」
なんて会話を聞いていると、あかねが私の顔近くに。
「焔……ん」
「ん!?」
彼女は私の顔に近づくと……
口づけ……キスをしてきた。
「よっ!」
炭治郎、禰 豆子、登場!
「今回から新しい冒険の始まり!どんなのになるのか楽しみだね!」
「うぅ〜」
「ここでコソコソ噂話。一条さんと東堂さんの出会いは、とある出来事がきっかけで、それで一条さんは東堂さんの事を」
「それにしても今回出た剣士、あかねさんはどんな活躍をするのか楽しみだね」
「うぅ〜」
「次回、霞の剣士!」