炎の呼吸は世界最強   作:ギラサメ

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お待たせしました。仕事が忙しく中々書くことが出来ず、なんとか連休利用して書きました。

ふと、書いててティオの事を思ったんですけど、当初はハジメヒロインにしようと考えていたんですけど、オリ主ヒロインもありかなと思いました。どうするかは今後考えていきます。


第四十八章 捜索

焔SIDE

 

翌日

 

 私達はウィルの捜索のため、早朝からウルの町の北門に向かう。その北門に着くと。

 

「待ってましたよ南雲君!」

 

 愛子と生徒達御一行がいた。

 

「南雲君は仕事でここに来たんですよね?それなら人数は多い方がいいはずです。私達も一緒に同行します」

 

「清水の情報もこれ以上この町じゃ得られない」

 

「俺達にとっても都合が良いんだよ」

 

 成る程そういうことか。そういえば言ってたなクラスメイトが一人行方不明になってるって。

 

「何言ってんだ?お前達の都合なんて……」

 

「お願いです南雲君」

 

 断ろうとしたが、それでも懇願する。

 

「私は先生として生徒を元の世界に帰す責任があります。これだけは絶対譲れません」

 

「……」

 

 南雲は私達を見る。

 

「いいんじゃない。人手は多い方がいいし、こちらにもメリットがある」

 

 真希が賛成する。それを聞いて私達も頷く。

 

「……分かった。同行を許す」

 

 南雲が同行を許可した。

 

「忠告しておくけど、私達は遠足に行く訳じゃないんだよ。足を引っ張るようなことはしないでね。いいわね?」

 

「お、おう」

 

「分かり……ました」

 

 董香が睨みながら言うと、みんな勢いよく頷く。

 

「そうと決まれば急ぐぞ」

 

 南雲は宝物庫から軍用車型の魔力駆動四輪“ブリーゼ„を出した。

 

「い……いきなり車が……!?」

 

 これには愛子と生徒達は驚く。

 

「中に全員は無理だ。余った奴は荷台に乗れ。それと姉貴らはこれに乗れ」

 

 今度は二台のシュタイフを出した。

 

「今度はバイク」

 

「じゃあ一台は私と真依が乗る」

 

「よろしくね姉さん」

 

「それと帰りはお前が運転しろ」

 

「はいはい」

 

 一台目は西園寺姉妹が乗る事になった。

 

「じゃあ最後は私だ」

 

 最後は当然私が乗る。私用だし。

 

「私も乗「「待った」」えっ?」

 

 スグが乗ろうとしたらあかねと依に肩を掴まれる。

 

「何抜け駆けしてるの?」

 

「焔と乗ろうなんて何考えてるの?」

 

「えっ?私そんなつもりは……」

 

「焔と乗るのは私よ」

 

「何言ってるのあかね?乗るのは私だよ」

 

「は?何言ってるの泥棒猫?」

 

 また喧嘩が始まった。

 

「おいこんなとこで喧嘩するな。急いでるんだ。ここは三人でじゃんけんしろ」

 

「分かった」

 

「う、うん。じゃあ」

 

「「「最初はグー!じゃんけん!」」」

 

 三人はじゃんけんをする。勝者は……

 

 

 

 

 

 

 

 

「ねぇ、ほむちゃん」

 

 スグに決まり、あかねと依はブリーゼに。

 現在、移動中。

 

「ん?」

 

「昨日、優花ちゃんが話した事」

 

「あぁ」

 

 

昨夜

 

「私が魔人族と手を組んでるだぁ?」

 

 園部が話した事に私は目を見開く。私、雫、南雲がオルクス大迷宮を攻略してる間にそんな噂が出回ってるらしい。勿論そんな事実はないし、そもそもこの世界に来てから魔人族と出会っていない。

 

「それでそのデマ、天之河が鵜呑みにしてると」

 

「うん」

 

「あの馬鹿」

 

 あまりの馬鹿さに雫は唇を噛み締める。

 

「大体、それは焔が勇者君よりステータスが高いのが理由なんだろう?」

 

「単にその勇者君が焔より弱いだけだろう」

 

「うん。焔は男より強い。今まで喧嘩は一度も負けた事がない」

 

「ついでに男より女にモテていたし。バレンタインデーも男子よりいっぱいチョコ貰ってた」

 

「それは関係ないよ」

 

 真希、真依、あかねはそう言う。スグは董香にツッコむ。

 まぁ、私は男相手に喧嘩には負けた事ないし、女にはモテてたし。女子からラブレター貰ったことも。

 

「それと焔と雫と南雲を落とした奴が今ものうのうと生きているだと?」

 

「うん。ごめんね、私言ったんだけど全然駄目だった」

 

 依の言ったことに園部は謝罪する。私と雫と南雲を落とした檜山が罰すらなく、今も天之河のとこにいると。園部は目撃証言をしたけど、全く通らなかったらしい。

 

「いいよ。私達のためにありがとうね」

 

「あぁ」

 

「雫、焔」

 

 シュ、シュ、シュ

 

「斬る斬る斬る斬る斬る斬る」

 

 あかねが部屋の隅で日輪刀を研いでいた。正直怖い。

 そんな中依がドアの方へ。

 

「依どこ行く?」

 

「その馬鹿どもの頸を今スグ斬りに行くね」

 

「おいコラ」

 

 真希が依を止める。

 

そして現在

 

「ほむちゃん」

 

 強く私を抱くスグ。

 

「何で……何でほむちゃんが」

 

「スグ」

 

 まぁ、こういう悪い噂には慣れてはいる。私って結構、やんちゃだからよく色んな噂とか飛び交っていた。特に中学時代は不良だったから更に悪化したけど。

 

「大丈夫だ。こんな悪い噂には慣れっこだ」

 

「でも」

 

「いいっていいって。それより園部だ」

 

焔SIDE OUT

 

雫SIDE

 

「「……」」

 

「……」

 

 どうも雫です。今、南雲の車に不機嫌のなっている二人に挟まれて座っています。

 えっ?二人って?勿論、じゃんけんに負けてむくれているあかねと依です。正直、この二人に挟まれて気まずいです。私はなんとか二人から目を逸らす。すると、ある人が視界に入る。

 

「……」

 

 どこか元気がない優花だ。昨日の事引きずっているのかな。

 

 

昨夜

 

「人を殺す覚悟?」

 

「盗賊に襲われた時、何であの賊どもをすぐに殺さなかったの?貴女の実力ならあんな奴ら」

 

「そ、それは……」

 

 ブチ

 

「ヒィっ!?」

 

 依が優花の胸ぐらを掴む。

 

「答えろ」

 

「……そ、その」

 

「何?はっきりして」

 

「……人を相手に戦った事がなかったから」

 

「は?じゃあ今まで何と戦っていたのよ?」

 

「ま、魔物と」

 

「魔物と?じゃああんたはずっと人とは戦わず、化け物にしか相手していなかったっていうの?」

 

「それは訓練で」

 

「そんな言い訳はいい」

 

 そう言うと依は優花を放す。

 

「呆れた。どうしてこんな奴を伊黒さんは継子にしたの?こんなんのじゃついてきても足手纏いにしかならないよ」

 

「っ!?」

 

そして現在

 

「……」

 

 との事があった。余程、ショックが大きかったのかな。そんな事を考えていたら到着した。焔が南雲に問う。

 

「さてどうするんだ?私が音と匂いで探すか?」

 

「いい案だが。これを使う」

 

 そう言って南雲が出したのは鳥型の機械だった。

 

「重力制御式無人偵察機“オルニス„これで上空から痕跡を捜す」

 

 まさかの鳥型のドローンだった。本当、南雲には驚かされてばかりだよ。しかも、上空からの映像は南雲君の魔眼にも共有されるとの事。

 

「山頂付近に大きな破壊の跡がある。およそ八合目と九合目の間だ。急ぐぞ」

 

 それを聞いた私達は山頂付近に向かった。そこに着くと辺り一面がボロボロになっていた。まるで怪物が暴れたかのように。

 

「ひでぇな。ゴ◯ラでもいるのか?」

 

「テ◯ガレ◯クスだったりして」

 

「リ◯サ◯ルスじゃない?」

 

「いや、それは古過ぎるよあかね」

 

 焔、真希、あかねが話している。多分、怪物の名前かな。真依はツッコみを入れる。

 それから進むと私達は滝がある所に着いた。

 

「ハジメさんここ見て下さい!」

 

 シアが何かを発見した。それは足跡だった。

 

「見た所……身長がニ〜三メートル程の二足歩行ってとこだろうが……こんな破壊の仕方できるか?」

 

 南雲は足跡から魔物の特徴を推測する。でも、辺りの惨状を見て疑いを持つ。私も何か違和感を感じる。

 

「まるでレーザーで抉り飛ばしたかの様だな……」

 

「おい南雲」

 

「どうした姉貴?」

 

「微かだけど、あの滝から匂いと音を感じた」

 

 焔があの滝から何かを感じ取ったみたい。

 

「ユエ頼めるか?」

 

「……ん」

 

 ユエちゃんが滝の前に立つ。

 

「“波城„」

 

 魔法を唱えると、滝が二つに割れた。

 

「……いた」

 

 割れた滝の向こうの洞窟を見ると、男が一人倒れていた。

 それを見た直葉が男の元に。私達も彼女に着いて行く。

 

「……」

 

「どうだ?」

 

 直葉は男の状態を見ながら触診する。

 

「脈と呼吸もある。でも、顔が青ざめいる。急いで暖を……南雲君?」

 

 南雲が男に近づく。

 

 ビシィッ

 

 男にデコピンを噛ます。

 

「この方が手っ取り早い」

 

「う……」

 

 彼が目を覚ます。

 

「き……君達は……」

 

「お前がウィル・クデタか?」

 

「あ……あぁ僕がそうだけど……そ……そうだ奴は?奴はもういないのか!?」

 

 ウィルが突然パニックに陥った。どうしたんだろう?

 

「なんだ奴って」

 

「早くここから逃げよう!僕も一緒に連れて行ってくれ!!」

 

「落ち着いてください!」

 

 直葉がウィルを落ち着かせる。

 

「貴方が言ってる奴というのは、貴方を襲った大きな魔物ですか?」

 

「……確かに奴は大きかったです」

 

 グルアァアアアアアアア!

 

 突然、大きな咆哮が響き渡る。振り向くとそこには

 

「竜?」

 

 黒い大きな竜だった。

 





「「「よっ」」」

 炭治郎、善逸、伊之助登場。

「ウィルさん、無事見つかったね」

「見つかったのは良かったけど、最後なんかおっかないもん出てきてない?」

「うおおおおおお!なんか分かんないけど、戦いてぇ!」

「伊之助落ち着けって」

「ここでコソコソ噂話。東堂さんは喧嘩する度に怪我を負うことが多く、その手当てを桐原さんがいつもやっていたそうです」

「みんなもそうだけど、優花ちゃんも大丈夫かな?依ちゃんにあんな事を言われて」

「大丈夫だよ。園部さんは伊黒さんの継子、きっと頑張って戦えるよ」

「「「次回、黒竜!」」」
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