大自然が遣わした正義の使者は異世界最強   作:Hetzer愛好家

18 / 57
漫画版のハジメくんとファイヤーエムブレム風化雪月の主人公ベレトって似ているね(唐突)。そう思ったのでハジメくんには槍や弓矢や斧を使わせてみようか検討中です()
今回は怪人軍団戦です。お楽しみください。


第十四話 賭けの一撃

「殺せぇ! 生かして帰すな!!」

「〝パワーアーム〟! 来い、ショッカーの改造人間共!!」

「小癪な! 殺れ!」

 

最前線に飛び込んだハジメを怪人が取り囲もうとする。俺はとりあえずハジメと背中側に居た蝙蝠(コウモリ)のような怪人を背負い投げで引き剥がし、その左隣に居た(サソリ)男を殴り飛ばして注意を此方に向ける。

 

右隣の蜘蛛(クモ)男は恵里の繰り出した紅蓮で退避させ、幸利の正確な狙撃でハジメ一人を狙えるという状況を作らせない。

 

俺は蝙蝠男と蠍男を同時に相手取る。

 

「シュッシュッ! シッ!」

「キキキキッ」

「……毒蠍に電磁鋏。蝙蝠男は飛行能力と鉤爪だな?」

 

注意を引きつけた二体の攻撃を軽く受け流して特徴を理解する。蝙蝠男はそこまで格闘は強くなさそうだが、蠍男の毒蠍による包囲網と電磁鋏との連携は厄介極まりないだろう。

 

蠍男の電磁鋏が付いた左腕を掴み、空中から突撃してくる蝙蝠男を蹴り上げて対処。兎に角連携を取らせないようにしないと苦しい。

 

「幸利、蝙蝠男の翼を撃て!」

「は、はい!」

 

蝙蝠男は空での機動力を封じてしまえばどうにでもなる。幸利に任せて俺は目の前の蠍男に集中することにした。

 

蠍男の顔面をデンプシー・ロールを駆使した左右のフックパンチで攻め進み、フラついた所見てすかさず懐に入り、リフトアップして空中に投げ捨てた。そして、俺自身も跳び上がる。

 

「ライダーシザース!!」

 

身体を捻りながら蠍男の首を両足で挟み込み、肩車のように固めてから前方に回転して壁目がけて放り投げる。突然の出来事なため確実に受身が取れない反則のような技であるため、俺は蠍男が壁に向かって回転しながら吹き飛んだのを横目に見るとすぐに〝空力〟で上へ跳び上がった。

 

そこから俺の目の前に映る怪人は翼に無数の穴を空けてフラフラ飛行する蝙蝠男だ。当然見逃すことはなく、蝙蝠男の足を掴まえて俺は落ちながらもジャイアントスイングする。

 

「キキキッ!?」

「覚悟しろ蝙蝠男。此奴は効くぞ!」

「キイーッ! キキィー!」

 

暴れて脱出しようとする蝙蝠男だが、元々力は改造人間にしては非力なのだろう。俺の腕力から逃れることは叶わない。

 

俺は無慈悲に、蝙蝠男を蠍男が打ち付けたであろう壁に向かって投げ捨てる。

 

「ライダースクリューブロック!!」

 

哀れ、蝙蝠男は凄まじく、しかし不規則な回転をしながら壁に激突。鮮血を散らして地面へ崩れ落ちた。

 

そこで一息をつき、俺は下を覗き込む。ハジメはロープアームに切り換えて似たような鎖鎌を使う螳螂(カマキリ)男と壮絶な戦いを繰り広げており、その他の怪人は恵里の炎渦と幸利の狙撃によって二人を始末しに動こうにも動けずにいる。

 

それを見た俺は全員の優秀さに苦笑いしつつ、〝空力〟で一気に地上へ向かった。その勢いを使い、上を確認していなかった蜘蛛男の頭蓋骨を急降下キックで叩き割り、その反動でヤモリ男の胸に腕を潜り込ませて心臓を潰してから着地する。

 

「恵里、豪火を頼む!」

「わ、分かった。暗き炎渦巻いて、敵の尽く焼き払わん――〝螺炎〟」

 

炎の螺旋に俺は突っ込み、突発的に発生した暴風と炎を全てタイフーンで吸収。炎に包まれた拳をコブラのような怪人の腹に打ちこんだ。

 

更に残り火を使った回し蹴りでサラセニア人間を焼き尽くし、その勢いでオマケのように蜂女を焼き殺した。

 

「な、なんてことだっ。何故貴様ら如きに、我々改造人間がこうも簡単に!」

「人類の平和を脅かす悪が栄えると考えている以上、蹴散らされるのは当然の結果だ。人類と大自然の守護者である仮面ライダーの前に立った己の運命を精々呪え」

 

現実を受け入れられないカメレオン男に辛辣な言葉を返し、俺は跳び上がる。逃げようと透明化しようとするカメレオン男だが、即座に幸利の無慈悲な弾丸によって阻止。逃げる機会を完全に失った。

 

「ライダァァァキック!」

 

ドゴアアアアン!

 

「アァッアッ。アッ……」

「トドメだ。ライダーチョップ!」

 

バギィ!

 

鈍い音を立ててカメレオン男の頭蓋がパックリ割れる。立て続けに死体を踏み台にして跳び上がり、延髄切りのようなライダーキックでコブラ男を絶命させる。

 

そのタイミングでハジメがトドメへの布石を打ったらしく、螳螂男をロープアームで振り回して三半規管を狂わせてから引き寄せ、拳に内蔵された炸薬を爆裂させるパンチで腹をぶち抜いた。

 

残るはコンドルのような怪人一体のみ。

 

「フゥエー!!」

「ぐぅ!?」

 

腕の翼膜で一飛びして繰り出された突撃をモロに受けて思わず怯む。何とか踏ん張って殴り返すも、すぐに切り替えされてやり返された。

 

どうやら此奴は格闘戦に強いらしい。それもかなりのレベルだ。殴れば殴り返される。蹴れば蹴り返される。とんでもない耐久力も備えている。

 

もしかしたらこの怪人は、世界の要人を確実に消せるための能力を持って生まれたのかもしれない。俺からしたら厄介でしかない……。

 

「トオッ! ハアッ!!」

「フゥエ! ギイイ!」

「……ダメだ。これじゃあ狙えないぞ」

「ボクも無理だ。先生を巻き込んじゃう」

「僕が、出来ることは……」

 

あまりに白熱し過ぎて三人が付け込む隙間がない。というか、気にする余裕すら削がれている。此奴ばかりは目を逸らしている暇がない。

 

いい加減に均衡した状況に焦ってきたところで、ハジメが何を思ったのか大声でカセットアームチェンジを行った。

 

「〝ドリルアーム〟!」

「「ド、ドリルゥ!?」」

「先生! 僕の方へ投げてください!」

 

何だって? ハジメは今、此奴のことを自分の方へ投げろと言ったのか?

 

いくら何でも危険すぎる。第一、この怪人は空を飛べるので投げ飛ばそうにも空中で体勢を立て直されてしまうだろう。

 

ハジメの魂胆は、ドリルアームでコンドル男の腹を貫通しようという物なのだろうが……流石に危険すぎる気がしてならない。

 

……だが、戦いに動きが見られない今は博打を打つ方がもしかしたら良策かもしれない。ここは賭けてみるとするか。

 

「ギヒイ!」

「そこだ!」

 

飛びかかり腕を伸ばしたコンドル男の攻撃を何とか受け流してから右腕を掴み、一度背負い投げで地面に叩き付け地面でバウンドさせ、空中に浮いたコンドル男の腕を手放す自分も跳び上がる。

 

バウンドさせた勢いを再利用し、俺はもう一度空中で背負い投げを繰り出した。

 

――ライダー二段返し

 

隼人のオリジナル必殺技であるライダー二段返しを見よう見まねだが繰り出す。ただし、隼人と違うのは二段目でも手を離さないことだ。その理由は単純明快。

 

「この一撃を受けてみろぉ!」

「ハジメ、やってしまえ!」

「ドリルアーム出力最大! エヤァ!」

 

ギキュルリリリリリリリリリ!!

 

鉄をフォークか何かで引っ掻くような、耳に残る音とハジメの咆吼が木霊する。俺はと言うとロケットブースターを起動させてハジメにコンドル男が激突しないようにしている。

 

ドリルがコンドル男の背中に突き刺さり、血の代わりの紅い物質がビチャビチャと飛び散る。ハジメの仮面である骸骨が凄惨な色に染まった。

 

「くたばれええええええ!!!」

 

最大出力を超えたのだろうか。ドリルから火花が散る程の回転でちょっとずつ、しかし着実にコンドル男の背中に穴が開いていった。あと数秒続ければ、土手っ腹に穴が開通するだろう。

 

計九体だった怪人軍団も、これで全滅する。そう思い安心した。その時であった。

 

「た、猛さん! 無事でしたか?」

「げえ!? 何だあのバケモンはよお! って、ドリルだと!?」

「恵里は……良かった。無事だね」

「………怪人、か」

 

どうやら香織達が追いついたらしい。タイミング的には微妙なところだが、怪人達とワチャワチャしている間に来なくて良かった。

 

……なんか光輝のハジメを見る目が親の仇を見るような目なのが気になるが。ついでのようだがハイライトがオフな檜山も気になる。

 

まあ、今すぐに行動は起こさないだろう。多分、きっと……。

 

「デエヤァ!」

「……フンッ!」

 

ドシュウ! ズドオオオオン! バキッ!

 

ドリルが完全に貫通したのを見た俺は、即刻コンドル男を地面に投げ捨ててオマケのように顔面を踏み潰した。確実に殺す。大切である。

 

「……ハア。流石に多かったな」

「あ、緊張解けたら足に力が入らない……」

「は、ハジメくん! 今すぐ回復させるね!」

「恵里ぃ! 良かった、無事だった~!!」

「鈴、苦しいよ……」

「一気に賑やかになったことで。ところで幸利、スーツの調子はどうだ?」

「最高っす。仮面に未来予測機能あるのがありがたくて仕方ないですね」

「ま、気になる点があれば随時改良するさ。何かあれば言ってくれ」

 

幸利にそんなことを言って、俺はバレないように光輝と檜山を見やる。彼らの表情は髪の毛で隠れてよく分からないが、負のオーラが立ちこめている。

 

その事を理解した俺は、一刻も早くあの二人から離れるという目的も兼ねてこんな提案をした。

 

「彼奴ら、この迷宮内に基地があるみたいな発言していたよな。折角だし、このまま潰しに行こうかと思うんだが……」

 

と。

 




次回から本格的にオルクスに潜ります。ユエさんもそのうち登場しますので気長にお待ちくださいな。形は変わる……かも。表現的にアカンと思ったらまたR-18になるかもです()
別にエッチなシーンじゃないですけどね。超絶胸糞です。そのためにR-18にするのもなんかあれな気がしますけど……とりあえず考えてます()

※コンドル男はゲバコンドル。分かった人が殆どかな?

本郷猛と結ばれて欲しい人は?

  • 香織&シア
  • ユエ&ティオ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。