大自然が遣わした正義の使者は異世界最強   作:Hetzer愛好家

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開幕早々謝らせてください()
本当はペルソナ3とのクロスオーバーを書こうと思ったのですが、構成が中々纏まらずに結局再び仮面ライダーとありふれのクロスオーバーを書くことにしました……本当に申し訳ないです。

今作は「萬画版仮面ライダー」と「ありふれた職業で異世界最強」のクロスオーバーです。今回はそこまで話は進みませんが……。

また、設定として「仮面ライダーEVE」の後の話になります。


第零話 困惑

 

目を覚ますと、俺の目は知らない天井を見ていた。

 

「……何が、どうなってるんだ」

 

二度と俺は。この本郷猛という男は、景色という物を見ないつもりでいた。身体を持つことだって絶対にしないと思っていた。悪が再び生まれないことを祈って、俺は確かに長い眠りについたはずだった。

 

それなのに、今はどうだ。まず身体がある。死んでから久しい、俺の身体があるのだ。この時点で俺の生身の脳味噌は“困惑”の二文字を極めていた。

 

見たことのない天井や部屋を見ながら、俺は拳を握ったり開いたりする。足で立つことが出来るかも試してみる。

 

五体に一切の障害はないらしく、生前と全く同じように俺は立ち上がることが出来た。そしてそのタイミングで、備え付けられていた扉がガチャリと開いた。

 

「あ、目を覚ましたんですね!」

 

入ってきたのは、天使かと見間違えるほど美人な少女であった。腰まで届く長く艶やかな黒髪、少し垂れ気味の大きな瞳はひどく優しげだ。スッと通った鼻梁に小ぶりの鼻、そして薄い桜色の唇が完璧な配置で並んでいる。

 

「君は?」

「私は白崎香織です。三日前に道端でバイクと一緒に倒れてた貴方を放っておけなくて、家に運んできたんですよ。家に運んだ時は熱が凄かったんですけど……良かった。すっかり元気みたいですね!」

「あ、ああ。そうだな。わざわざ、見ず知らずの男を助けてくれてありがとう」

 

少なくとも三日間は眠っていたことに驚愕しつつ、俺は礼を言う。

 

何となく彼女のことを直視することが出来ず、思わず目を逸らしたところで俺の目にはカレンダーが視界に入った。

 

そこには、「2020年8月15日」と記してあった。どうやら今日は、俺の誕生日らしい。だが、それよりも俺は年号に目が行った。

 

「……は?」

「え、どうかしました?」

「いや、その。今年って2020年だったか?」

「変なこと言いますね。今年は東京オリンピックが開催されて盛り上がったじゃないですか!」

「と、東京オリンピック? また開催されたのか? そもそも、俺が知ってる東京オリンピックは1964年の物と、中止になった1940年の物だけなのだが……」

「え、ええ? 1964年ってかなり昔じゃないですか。でも、その割にはとても若い見た目をしている気がするんですけど」

「それはまあ、まだ二十五歳だから当たり前ではあるが……」

 

俺の困惑は広がるばかりだ。目の前で話している彼女と話と俺の記憶がこれっぽっちも一致しないのである。俺が最後に見たカレンダーは2003年と記されており、十年以上の差が付いてしまっている。

 

どう考えても不可解な事柄が発生している。それこそ、俺が目を覚ましたら脳以外の全身がサイボーグへ変わり果てていたのと同じぐらいに不可解かつ意味不明だ。

 

思わず頭を抱えて何があったのかを何とか整理しようとしていると、香織が思わずといった様子で口を開いた。

 

「あの、もしかしたらの話なんですけど。貴方はタイムスリップしてきたんじゃないですか?」

「タイムスリップ? 過去や未来から時空を移動して現在にやってくるタイムスリップか?」

「そのタイムスリップです。正直、これ以外思いつかなくて。貴方の記憶が遙か昔で止まっているのって普通は記憶喪失でもない限り有り得ないはずです。でも、貴方は特に記憶喪失ではなさそうですし……」

 

タイムスリップ。俺は住んでいた時代から未来へタイムスリップしてしまった。これなら、確かに説明はつくかもしれない。この仮説が正しいなら、俺と香織の会話のズレの原因もハッキリとするだろう。

 

それに、今から俺が話す内容も小耳にはさむぐらいには知っているはずだ。そう思って俺は口を開いた。

 

「それなら、君はショッカーを知っているか? デストロンやGOD辺りでも構わないのだが」

「しょ、ショッカー? デストロン? それって何ですか? 貴方が勤めていた会社の名前……ですか?」

「……なんだって。嘘、だろ。本当に知らないのか?」

 

彼女は、ショッカーやデストロンを知らなかった。奴らの悪魔のような所業どころか、存在すらも知らなかった。今、初めてその名前を聞いたという顔をしている。

 

どうやら、この問題はすぐには解決出来そうにない。そのことが分かり、俺はますます意気消沈して頭を抱えるのだった。

 




次回は唐突に異世界召喚(仮)した本郷さんの苦労編です。というか、あと数回は本郷さんの苦悩を描こうかなと思います。

いきなりトータスへ異世界召喚するという構成も考えましたが、本郷さんの苦悩を書いてみたくなったのでこんな始まり方になりました。

見切り発車ですので不定期更新間違いなしですが、どうか温かく見守ってくれるとありがたいです。また、感想や評価の方もよろしくお願いします。

本郷猛と結ばれて欲しい人は?

  • 香織&シア
  • ユエ&ティオ
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