大自然が遣わした正義の使者は異世界最強   作:Hetzer愛好家

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やはりレジェンドライダーを出すのは反響が大きいのだろうか…()


第二十九話 フェアベルゲンへ

「アマゾン、お前なのか!?」

「ム、コノ声……猛!」

「そうだ、猛だ! 本郷猛だよ!」

 

アマゾン。見た目は野生児その物だ。しかし、彼もまた立派な仮面ライダーの一人である。身体は大人のそれだが、心は昔の頃の純粋な輝きを失っていない。大切な存在は「トモダチ」として接し、トモダチのためなら彼はどこまでも強くなれる青年だ。

 

俺はこれまでアマゾンと生身の身体で対面したことはない。しかし、彼の野性的な勘ならきっと気が付ける。そう信じて俺はアマゾンの手を取る。

 

結果は大成功。アマゾンも声のみながら俺の事はちゃんと覚えてくれていたらしい。すぐに人懐っこそうな笑みを浮かべると、手を組んで独特な「トモダチサイン」を作った。

 

「本郷猛。仮面ライダー。オレ、オ前、同ジ!」

「良かった、覚えてくれてたんだな! それにしてもどうしてこの世界に来たんだ? アマゾンがこの世界に来る理由はない気がするんだが……」

「お、お前。アマゾンと知り合いなのか?」

 

すっかり蚊帳の外に居た虎の亜人が尋ねてくる。どうやらハジメ達も同じ質問をしたかったらしく、しきりに俺の反応を伺っている。

 

アマゾンとは知り合いどころか兄弟みたいな関係だ。同じ仮面ライダーとして共に戦った頼もしい味方であり、弟分である。

 

それをそのまま伝えると、亜人含めて全員が「ええ~!?」と大声を上げた。そんなに信じられないのだろうか……。

 

「なあ、アマゾン。君達はどうしてこの世界にやって来たんだ?」

「アマゾン、知ラナイ。光ガピカッシタラ移動シタ」

「光が光ったら、か。もしかしたらエヒトルジュエがアマゾンのギギの腕輪とガガの腕輪を狙って召喚したのかもしれないな」

「ヴヴ……」

 

こうして再開出来たのは嬉しいが、エヒトルジュエがまた自分勝手な理由で召喚したとなると話は厄介になる。もしかしたら他の仮面ライダーも召喚されている可能性が出てくる。

 

いや、バカスカと仮面ライダーを召喚したエヒトルジュエは不利になると思うのだが……この際は気にしないでおくか。

 

とりあえず、アマゾンは亜人族と友好関係を築いているようなので、アマゾンに頼んで樹海を案内してくれるように行ってみる。

 

すると、アマゾンは「分カッタ!」と笑みを浮かべて虎の亜人の元へ行き俺の頼みをそのまま伝えてくれた。

 

「猛、トモダチ! 猛ノトモダチ、ミ~ンナオレノトモダチ!!」

「そ、そうなのか? 君の友達だと言うなら傷付けるわけには行かないのだが……そっちの兎人族は規則に則って処刑しないといけないんだ」

「トモダチ! オレノトモダチ!」

「ああ、分かった分かった! 分かったから袖を引っ張らないでくれ!」

「ははは、アマゾンは変わらないなあ」

 

向こうの世界で経験した最後の戦いから既に数年が経過しているが、全く変わっていないアマゾンの姿に俺も笑みを零した。

 

そして俺が笑ったことにハジメ達が驚いている。なんだ、俺はそんなに仏頂面か?

 

アマゾンを引き剥がそうと(戯れてる?)している虎の亜人は、漸く俺の視線に気がついたのかゴホンと咳払いをして俺に提案をしてきた。

 

「彼の友人ならば、我々は傷付けるわけには行かない。だが、このまま亜人の国であるフェアベルゲンに入れる訳にもいかない。本国に控える長老方に入国の確認を取るために伝令を送っても宜しいか?」

「構わないさ。元より俺達は争うつもりはない。だからそんな怯えた顔をして伝令を送る許可を取らなくても良いよ」

「ご厚意感謝する。ザム! 聞こえていたな! 長老方に余さず伝えろ!」

「了解!」

 

虎の亜人の言葉と共に、気配が一つ遠ざかっていった。

 

アマゾンは早速ハジメ達に話しかけ、ハジメ達は困惑しながらも様々な話をしている。特にアマゾンはハジメの制作した拳銃に興味を持ったらしく、しきりに眺めている。

 

そう言えばアマゾンの戦闘スタイルは野生を文字にした荒々しい物だ。拳銃なんぞ握ったこともないだろう。気になるのも仕方ない。

 

「あ、あの猛さん。彼、何者なんですか?」

「うん? さっき言ったろう。彼は俺の大切な仲間だ。そして……俺と同じ仮面ライダーさ」

「あ、そうですか……って、仮面ライダー?!」

「おう。彼も立派な仮面ライダーだ」

 

またの名を仮面ライダーアマゾンである。名前の通り彼はアマゾンの大自然の中で育ったため、戦闘スタイルは噛み付いたり爪で引っ掻いたりと何処までも野性的だ。

 

これでもたった一人で二つの巨大な組織を壊滅させた英雄でもある。その当時、俺はアンドロイドの身体で戦争地域に赴き難民を改造人間にしようとするショッカーの残党と戦っていたので結果しか知らない。

 

その時期に高速移動装置を使用して多くの人を助け、またそれ以上に多くの人を殺した。色んな意味で濃い時間を過ごしたと言えよう。

 

「か、仮面ライダーって猛さんだけじゃないんですね」

「そうだな。俺を殺すために改造されたが、俺が殺されたタイミングで偶然にも洗脳を解かれて戦った奴や、大学の後輩も仮面ライダーだ。他にも一度命を落としかけながらも親の手によって仮面ライダーになることで甦った奴や復讐のために仮面ライダーになった者も居るぞ」

「こ、こここここ殺した!?」

 

仮面ライダーと言っても一括りには出来ないのが現状だったりする。

 

俺のことを殺害するキッカケを作った隼人とは初めこそ複雑な関係だったなのだが、今では良き相棒であり二人で一人の仮面ライダーだ。

 

そんな話をウダウダとしていると、急速に一つの気配が再び近寄ってきた。場に再び緊張が走る。

 

霧の奥からは、数人の新たな亜人達が現れた。彼等の中央にいる初老の男が特に目を引く。流れる美しい金髪に深い知性を備える碧眼、その身は細く、吹けば飛んで行きそうな軽さを感じさせる。威厳に満ちた容貌は、幾分シワが刻まれているものの、逆にそれがアクセントとなって美しさを引き上げていた。何より特徴的なのが、その尖った長耳だ。彼は森人族、所謂エルフなのだろう。

 

「ふむ、お前さんが問題でありアマゾンの友人であるという人間族かね? 名は何という?」

「猛です。本郷猛。貴方の名は?」

「私は、アルフレリック・ハイピスト。フェアベルゲンの長老の座を一つ預からせてもらっている。お前さん、アマゾンと友人であると聞いたのだが……それは本当かね?」

「友人というか同族というか。なんにせよ顔見知りだしこれまで共に戦ってきた大切な仲間には違いない」

 

嘘偽りのない言葉でアルフレリックに伝える。目を真っ直ぐ見つめ、嘘ではない事を暗に伝えると、アルフレリックは軽く頷いて周りの亜人に目を向けた。

 

「……なるほど、その言葉に嘘はないみたいだな。よかろう。取り敢えずフェアベルゲンに来るがいい。私の名で滞在を許そう。ああ、もちろんハウリアも一緒にな」

 

亜人の間に動揺が走る。俺達人間に関しては特に気にしていないらしいが、まさか処刑されるはずの種族まで招き入れるという事は流石に許し難いことなのだろう。

 

だがアルフレリックが一睨みすると、動揺してザワザワと声を上げて猛烈に抗議していた亜人達を一瞬で黙らせた。俺は大して緊張もしていないが、やはり亜人からすると長老としての威厳があるのだろうか。

 

「ご厚意ご協力感謝します、長老アルフレリック殿」

「いや、気にするな。アマゾンの友人であるなら敵対はしないと我々も決めたのだよ。彼の友人に悪い者は存在しないと信じているのでね」

「あの、彼がどんな者かは……」

「心得ている。彼がフェアベルゲンにやって来てから一ヶ月程が経過しているが、彼には何度も攫われそうになった亜人を助けてもらってる」

 

聞けば、アマゾンは亜人を攫いに来た帝国兵やショッカーの手先を悉く返り討ちにしているらしい。シアが攫われた時期より後に来たのが悔やまれるが……。

 

シアが攫われて慌てふためき、忌子の存在がバレたハウリアのことを内心ではザマアミロと思っていたらしい。だが、その後もショッカーが次々と実力者を攫っていくので頭を悩ませていたそうだ。

 

そんな時にアマゾンがやって来た。

 

最初の頃、亜人はアマゾンの事を忌み嫌っていたらしい。だが、アマゾンの命懸けの救援活動と彼の屈託のない笑顔が徐々に心を開かせ、今では多くの亜人の子供がアマゾンと遊んでいるらしい。

 

「実はな。アマゾンと同族である者がもう一人、フェアベルゲンで医者をやっているのだ」

「なんだって? まさか……」

 

医者を出来る程の頭脳を持った男。候補としては二人挙がるが……まさか、殆どの仮面ライダーがこの世界にやって来たのだろうか?

 

だとしたら、それぞれと顔を合わせた方が良いかもしれない。特に隼人とは今後戦っていく上で連携を取れるようにしておきたい。

 

悶々と歩きながら今後如何したら良いかを考えていると、いつの間にか到着していたらしい。俺はアルフレリックにぶつかりそうになった。

 

どうやら俺の悩みは、もう暫くの間は晴れることがなそうである。




医者ライダーって今のところMゥ!以外にいましたっけ?()

本郷猛と結ばれて欲しい人は?

  • 香織&シア
  • ユエ&ティオ
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