セブルス=スネイプの啓蒙的生活   作:亜希羅

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 毎度お付き合いくださり、ありがとうございます。

 Q.お前、ミカに対して言うことあるやろがい。

 A.ごめんなさい。他意はなかったんです。悲鳴に意味はないです。変な悲鳴を上げさせるのが好きなだけなんです。そもそも際限なく課金しそうだからスマホゲーには手を出さない主義でして。
 不快に思われたなら本当に申し訳ありませんでした。

 という訳で、続きです。


【7】セブルス=スネイプ、激発する②

 

 その夜、魔法省から派遣された森番チームは、森に張り巡らせていた警報魔法が作動したことで、寝泊まりしていた小屋の内部でたたき起こされていた。

 

 森番前任者(ハグリッド)が持ち込んだアクロマンチュラの駆除と、同じく外来の危険生物も確認できるものは駆除が終わり、ホグズミード村の住民たちも戻ってきた。

 

 森番たちも生活リズムと業務内容が安定してきて、そろそろ人数を減らしていってもいいかもしれない、となっていた矢先のことだったのだ。

 

 もちろん、森番チームは夜行性魔法生物の襲撃なども考えて、夜間当直で森の監視を行っていた。

 

 森番前任者(ハグリッド)が持ち込んだ危険生物は、ハグリッド本人はともかく余人には当然危険でしかない。

 

 森番チームが狭い小屋を改築して、森番として居を構えて2年・・・いや、もうすぐ3年になる。

 

 その間に魔法生物の小屋への夜間襲撃や、森を越えてホグワーツへの襲撃を行おうとしたことはほとんどなかった。アクロマンチュラの撃ち漏らし個体がホグワーツへ向かおうとしたことがたまにあったが、そうすると大体校庭を通過することになるし、先述の警報魔法に引っかかるので事なきを得ていた。

 

 けれど、それも最初の1年くらいで、去年は静かなものだったのだ。

 

 それが、突然このざまである。

 

 森番チームは、すわアクロマンチュラか、他のキメラかマンティコアなどの危険生物か、とローブを羽織って杖を片手に箒にまたがって小屋を飛び出した。

 

 彼らが駆け付けたのは、かつてのアクロマンチュラのコロニー跡地だった。

 

 焼き討ち処理によって円形の焼き跡となり、浄化剤の散布があったものの毒による汚染もあったそこは、2年ほど経ってようやく短い草木が繁茂しつつあったが、元の森の状態に戻るにはまだまだ年月がかかるだろう、広場となっていた。

 

 月明かりの下、そこには二つの大きな影があった。

 

 コートとフードで容貌を隠す二つの影は、その体躯の大きさから巨人か、その混血を思わせた。

 

 その比較的小さい人物の方が、コロニーがあった広場の中心で膝をついて大きな声でサイレンのようにおんおんと大きな泣き声を上げていた。切れ切れに聞こえる声は、アラゴグ、と呼んでいた。

 

 箒で駆け付けた森番チームは、二つの影の片割れを目の当たりにして息をのむ。

 

 大泣きしていた男の顔を覆っていたフードが、強い風にあおられ脱げた。大男はそれに頓着せずに、取り出したハンカチでボアーッと汽笛のような大きな音を立てて鼻をかむ。

 

 「ハグリッド?!」

 

 月明かりに照らされたその顔を見た森番チームの一人が声を上げた。

 

 そう。アズカバンを脱獄した、森番前任者だったのだ。

 

 涙と鼻水でぐしゃぐしゃのもじゃもじゃ髭を揺らしながら、ハグリッドは立ち上がって現森番チームを見やった。

 

 「お前らか・・・!アラゴグを殺したのは!!」

 

 「ハガー!」

 

 「グロウプ!離れてろ!俺の後ろでじっとしてろ!」

 

 グロウプと呼ばれた大きな影が叫んだ。

 

 大きなぼろ布をかぶせられているが、その体躯は5~6メートルはあるだろう。どちらかといえば小柄ではあるが、明らかに巨人である。

 

 「まさか・・・巨人?巨人の住処から連れてきたのか?!

 アクロマンチュラ、危険生物の次は巨人か?!

 貴様は!禁じられた森を何だと思ってるんだ?!

 貴様のおもちゃ箱じゃないんだぞ!!」

 

 「それは俺の台詞だ!」

 

 怒鳴った森番チームの一人に、ハグリッドが叫び返した。涙と鼻水でぐしゃぐしゃの髭の奥の唇をゆがませ、ハグリッドは獣のように吼えた。

 

 「俺はダンブルドアからこの森を任されたんだ!森の連中を守ってくれと!

 なのにお前らは、アラゴグも、その家族も、俺が見つけた一人ぼっちの連中も、みんなみんなたたき出しやがって!

 何様のつもりだ!」

 

 平行線だった。どちらもそう思ったことだろう。

 

 「ダンブルドア!」

 

 あざけるように、森番チームの別の一人がその名を口にした。

 

 「ダンブルドアから任された!ならお前はそれを裏切ったということだ!

 アズカバンでせめて大人しくしておけば、まだマシだったろうに!

 脱獄なんてして!罪の上乗せをするなんてな!

 お前を飼っていたことは、あの人の最大にして最低な間違いだったな!

 この裏切り者め!」

 

 それは多分、言ってはいけない言葉だった。誰もが――言葉を口にした魔法使い本人も思っていただろう。

 

 今度こそハグリッドは雄たけびを上げると、こぶしを振り上げて森番チームに向かって投げられた巨岩のように突っ込んでいった。

 

 森番チームたちは、奮闘した。ハグリッドの巨体に対抗すべく、箒にまたがって失神呪文の赤い閃光を叩き込もうとした。

 

 しかし、ハグリッドは半巨人であるだけあり、魔法に強い耐性を持っていた。何発も赤い閃光を食らおうが、拳を振り回し、箒を叩き落そうと岩を持ち上げてぶん投げた。

 

 両者の膠着状態を破ったのは、グロウプと呼ばれた巨人だった。

 

 ハガー!という訛りというにはあまりにも癖のある声で叫びながら、その巨人は魔法使いたちに拳を振り上げたのだ。

 

 回避が遅れた魔法使いの一人が、箒を掴まれ、地面に叩き落された。踏みつぶされなかったのは、他の魔法使いの援護があったからにすぎない。

 

 そして、その隙にハグリッドはさっと身をひるがえした。

 

 「すまねえ、グロウピー・・・情けねえ兄ちゃんで・・・すまねえ・・・すまねえ・・!」

 

 謝りながらも、ハグリッドはその巨人を連れて森の奥へ姿を消してしまった。

 

 退却を喜んでいいのか、面倒が増えたことを嘆けばいいのか。

 

 魔法使いたちは互いの手当てをしながら、ハグリッドが去った方を見やった。

 

 

 

 

 

 もちろん、すぐさま魔法省に連絡して指名手配犯がいるとして、禁じられた森には非常線が張り巡らされた。

 

 ホグズミード村の住民たちは、やっと戻って来れたのに!と顔を見合わせたものの、何かあったら即座にホグワーツに駆け込むから、と村への滞在を決めたらしい。

 

 駆け付けた魔法警察と闇祓いたちが森を包囲するのを尻目に、ホグワーツでは今日も人面蜘蛛(アンブリッジ)がゲコゲコと元気にガマガエルのごとく喚く。

 

 「まったく!あんな汚らわしい半巨人を野放しにするから、土壇場で裏切られ続けるんです!

 ダンブルドアも、慈悲深さと寛容さを気取りながら飼い犬に手を咬まれては世話ありませんね!

 自業自得!そう思いませんこと?!」

 

 大広間の朝食の席でアンブリッジは蜘蛛の半身を乗り上げるようにして甲高く喚いたが、誰もが自分たちの話に夢中で聞いてませんというポーズを崩さないと判断するや、「汚らわしいといえば!」と話題を変える。

 

 「私、魔法省の伝手で調べ上げたのですけど、こんな人形はやはり登録外の魔法道具のようなのです。

 海外の魔法使いから譲り受けたとのことですけど、それがどうして、汚らわしい元死喰い人の、半端なマグル育ちの、野蛮な男のもとにあるのかしら!

 どうにも解せないのです!

 そう!たとえば!」

 

 声高にさえずるアンブリッジは、もちろん気づいてない。

 

 朝食の席にいるハリーJr.が杖を振り上げそうな怒り狂った無表情で彼女をにらみつけ、ドラコに袖を引っ張られてそれでも我慢しようとしていることに。

 

 他の教職員たちが一斉に青ざめ、セブルスから一斉に距離を取っており、そのセブルスは無表情の極寒ブリザードのまま、両手の中のカトラリーをへし折っていることに。

 

 「何か口にできない、違法な手段で取得したのでは?

 私はその可能性が高いと思っているんですよ?

 どうなんです?あなた」

 

 「アンブリッジ様。違法な手段、とはどういったことでしょうか?」

 

 「生意気な人形ね!」

 

 ことさら優し気な口調で尋ねるアンブリッジに、食べかすなどで汚されながらも食事の介助をするメアリーはことりと首をかしげたが、次の瞬間アンブリッジが降り薙いだ太い蜘蛛の脚によって吹き飛ばされ、壁にたたきつけられた。そのまま彼女は倒れ伏す。

 

 誰かが悲鳴を上げたが、アンブリッジはそれを無視して、のろのろと身を起こそうとしたメアリーの前に立つ。

 

 その時、バキッと、その足元で音がした。

 

 「あっ」

 

 メアリーの髪から外れた髪飾り――セブルスが新しく買い与えたオパールの蝶飾りが、アンブリッジの爪によって踏みにじられたのだ。

 

 メアリーの灰色の目から、涙石がポロリと零れ落ちた。

 

 「あなたに許されているのは、『はい』か『いいえ』のお返事だけよ。愚鈍な道具の癖に、そんなことも」

 

 アンブリッジはそれ以上を言えなかった。

 

 次の瞬間、そのたるんだ頬に鋼色の玉が食い込んで、その馬車馬のような黒い毛まみれの体躯をピンボールのごとく吹き飛ばしていたのだ。

 

 「害獣にも劣る雌豚め。汚らわしい、売女と比べるのも悍ましい雌豚め」

 

 トニトルスを右手にひっさげて、ひっくり返ったアンブリッジ(殴られた衝撃で首飾りが外れたらしく、元の人間姿に戻っている)の前に立つセブルスがうなった。

 

 極寒ブリザードが一転して、名状しがたき悍ましい上位者の気配となってしまっている。

 

 一斉に学生たちが震えあがって後ずさった。気の弱い生徒に至っては、失禁・失神する者もいた。脳裏によぎるは、2年前のシリウス=ブラックに対する暴虐、或いは廊下を引きずられるアンブリッジである。まさかその再来となるのか。

 

 「セ、セセセ、セブルス!」

 

 恐怖でもつれる舌を必死に操って、どうにかマクゴナガルが叫んだ。先ほど朝食代わりに飲んだ胃薬と頭痛薬だけが、彼女の味方だ。

 

 「生徒たちの前です!これ以上は!どうか!どうか落ち着いて!」

 

 「私はこれ以上ないほど落ち着いている。ミネルバ。

 これを殺すのがまずいなら、殺す以外で黙らせればよろしいか」

 

 「落ち着いているという人間ほど落ち着いていないのです、セブルス!」

 

 セブルスのインバネスコートの裾にしがみつき、マクゴナガルは必死の形相で説得しようとした。

 

 多分、絶対、なにがしかよくない手段を用いるに違いない。それは、大勢の生徒たちの教育上よろしくないことだ。

 

 「脱獄テロリストの“死喰い人”と元森番。

 頭の悪い魔法省。

 人語も理解せぬしつけの悪い駄犬。

 そして何より・・・火種をまき散らす、ガマガエル以下のピンクの雌豚。

 どいつもこいつも・・・この私を苛立たせる・・・!」

 

 唸るセブルスが右手に握りしめたトニトルスをマッチのように擦ると、パヂッと紫電がはじけた。

 

 まるで死んで平伏しろとでも続きそうな、怒髪天なんて表現は生易しい怒り狂ったセブルスに、それでもマクゴナガルがなだめようと声をあげるより早く、セブルスは一歩踏み出しながら言った。

 

 「生徒の前でなければよろしいのですな?」

 

 しまった、とでも言いたかっただろう虚を突かれたようなマクゴナガルの手から力が抜け、セブルスのインバネスコートの裾を放してしまった。

 

 「では、場所を変えましょう。私はこれともう一度、話し合いましょう」

 

 絶対嘘だ。話すことなんてないだろ。もう一回ボコボコにする気満々だろ。

 

 総員の声なきツッコミの唱和をよそに、セブルスはぴくぴく痙攣する人間姿のアンブリッジの襟首をひっつかみ、そのままずるずると床を引きずって歩いていく。

 

 大広間に並べられた長テーブル4つのちょうど真ん中を通過するように進んでいく。すぐそばを通ることになった生徒たちは、意識のないもの以外は出来るだけ身をすくませ、或いは身を震わせながら目を閉じ耳をふさいでいた。

 

 バタンっと大広間の扉が閉ざされ、セブルスとアンブリッジの姿は見えなくなる。

 

 が、一同、そのまま硬直して動けなかった。もう、朝食どころではない。

 

 とはいえ、恐怖と騒音の権化が立ち去り、わずかに肩から力が抜けた。

 

 カチリッという固い音に、はっとポモーナ=スプラウトがそちらを見やると、メアリーがのろのろと砕かれた髪飾りの部品を拾っているところだった。

 

 蝶を模した髪飾りは無残に砕け、震えるメアリーの手の中に納まっている。人形は今はもういつもの無表情だったが、まるで泣き続けているようにも見えた。

 

 「メアリー。すまないが、かがんでくれないか?それを見せてくれるかい?」

 

 特製の高椅子から飛び降りた小柄なフリットウィックの要望にうなずいて、メアリーは膝を折って、フリットウィックに手の中のものを見えるようにした。

 

 それを見やったフリットウィックは一つうなずくと、取り出した杖を無言で一振りした。

 

 すると、髪飾りは時間が巻き戻ったようにバラバラのパーツがくっついて元通りになり、何事もなかったように羽を動かして七色にきらめいた。

 

 目を瞠るメアリーに、フリットウィックは杖をしまって「止められなくてすまなかったね」と一声かける。

 

 「メアリー、ちょっとそれを貸して。あと、少し向こうを向いてもらえるかしら。つけなおしてあげるわ。

 ・・・ごめんなさい、ちょっと帽子を動かすわね。

 きれいな髪飾りね。セブルスに買ってもらったの?」

 

 「はい」

 

 スプラウトが優しく髪飾りを付けなおして問いかけると、メアリーは柔らかな声音で頷いた。

 

 「よかったわね。よく似合ってるわ」

 

 「メアリー」

 

 微笑んだスプラウトに、改めて胃薬と頭痛薬を追加服用したマクゴナガルが声をかけてきた。その表情は普段以上に毅然としたものだった。

 

 「何でしょうか?」

 

 「今までよく頑張りましたね。もう、あの」

 

 言いかけたマクゴナガルはすぐ言葉を詰まらせるが、どうにか絞り出した。

 

 「あの・・・あれの言うことをきく必要はありません。

 メアリー。あなたを助けられなくて、ごめんなさいね」

 

 申し訳なさそうなマクゴナガルは、ナメクジが這いずった後を眺めるような視線を、セブルスに引きずられて消えたアンブリッジがいたところに向け、鎖が壊れた豪奢な首飾り、“悪夢の信徒の首飾り”を消し去りながら言った。

 

 たぶん、生徒の前では不適切な罵倒を言いかけ、結局あれ呼ばわりに落ち着いたのだろう。

 

 「! よろしいのですか?」

 

 「もちろんです。前々からあれの器物破損と体罰は目に余ると苦情を出していたのですが、誰にも何一つ伝わっておりませんでした。

 言ってわからないなら、実力行使に出るしかありません。

 あれにあなたはもったいないと、我々も前々から思っていたのです」

 

 「ありがとうございます」

 

 「メアリー。先に厨房に行ったらどうだい?茶菓子を作って部屋で待ってあげたら、きっとセブルスも喜ぶと思うよ。

 ・・・ついでに、私にも味見させてくれたらうれしいね」

 

 スラグホーンは杖を一振りしてメアリーの汚れた体を奇麗にしながら、ちゃっかり一言付け加えるが、人形は気にした様子も見せずに嬉しそうにうなずくと、一同に向かって「失礼します」と頭を下げてから大広間を出て行く。気のせいか、その足取りは軽く、うれし気なものだった。

 

 「さあ、みなさん。朝の授業に間に合いませんよ」

 

 その背を見送ったマクゴナガルは周囲を見回しながら毅然と言い放つ。

 

 その言葉に我に返ったように食事の手を再開する生徒たち。

 

 スネイプ怖かったなー、などという雑談が聞こえ始める中、マクゴナガルはこの後のことを頭の中で予定を立てる。

 

 “闇の魔術に対する防衛術”の担当教授である闇祓い見習の魔法使いに、魔法省に連絡を入れさせなければ。

 

 メアリーにも言ったことだが、元々アンブリッジに対する苦情を入れていたのだが、担当者もアンブリッジとかかわりたくないと思っているのか、のらりくらりとかわされていたのだ。

 

 だが、もうマクゴナガルは容赦しないと決めた。

 

 これ以上対応を遅らせるなら、保護者にも大々的に報告して、学校として訴えてやる。

 

 マクゴナガルとて、セブルスとメアリーの二人に好きで負担をかけていたわけではない。ただ、例年の不祥事連打もあって、魔法省には強く出られなかったのだ。

 

 だが、もはや限界だった。

 

 二人はもちろん、マクゴナガル自身も、生徒たちも、何もかもが限界だったのだ。むしろ、この件に関しては理事たちが突き上げてこない方がおかしかった。

 

 理事たちが静かであったのは、中心となるルシウス=マルフォイの病気療養と、アンブリッジを買うような発言を日刊預言者新聞に大々的に掲載してしまった理事のダブルパンチのためだ。変に突き上げをしたら、貴族としての面目丸つぶれ、となりかねなかったのだ。(なお、その理事は後日理事を辞退した)

 

 ともあれ、まずは目先の授業、とマクゴナガルは席を立った。

 

 

 

 

 

 フィルチがノックをして空き教室に入った時には、大体のことは終わったのだろう、と思った。

 

 悲鳴を上げなかったのは、スクイブだからって舐めるなよ、という意地があったからにすぎない。でも思わず後ずさってしまった。

 

 顔にまで赤黒い飛沫を飛び散らせ、例の玉つきの棒を持ったセブルス=スネイプが悠然とたたずんでいた。たぶん、黒いのでわからないが、衣服も同じ汚れまみれなのだろう。左手に何か、古びた噴霧器のようなものを持っている。鉄さびじみた臭いに混じって、焦げ臭さと油臭さをフィルチは感じた。少しは気は済んだのだろう、多少空気はましになっていた。多少。

 

 そして。顔じゅうの穴という穴から体液を垂らしたアンブリッジが大の字になってひっくり返っていた。ピンクのカーディガンは赤黒と、焦げらしい真っ黒の斑になっているが、怪我らしい怪我はない。たぶん、治癒魔法で治したのだろう。茶色の巻き毛は縮れてモジャグジャになっていた。焦げたように。

 

 離れたところに、真っ二つにへし折れた妙に短い杖が転がっているのにも、フィルチは即座に気が付いた。

 

 加えて、教室そのものも赤黒い汚れに染まっていた。ふと、フィルチは4年前のハロウィーンを思い出した。フィルチは後で聞いたが、あの時侵入してきたトロールはバラバラの・・・惨殺死体と呼ぶのも難しい状態で発見されて、周囲は血の海だったのだとか。

 

 あとで聞いたフィルチは思った。教員が片付けてくれてよかった。下手したら、自分が一人でモップをもって片付ける羽目になっていたかもしれなかったのだ、と。

 

 フィルチは思った。思ってしまった。あれも、もしや侵入者ではない別人の仕業では?

 

 その最有力候補となってしまった男は、フィルチの侵入に視線を向けてきた。

 

 「Mr.フィルチ。何か御用ですかな?」

 

 「・・・っ、後は儂がやっておく。さっさと授業に行ってしまえ。

 貴様のところの人形を待たせるな」

 

 「では、この雌豚にも劣る肉塊を医務室へ輸送していただけませんかな?私はこちらを片付けてから行きますので」

 

 吐き捨てて、セブルスはアンブリッジの頭を玉突き棒でスイングした。マグル出身の学生が見れば、ゴルフのスイングみたい、というようなフォームであった。アンブリッジの丸い体躯が、ちょうどフィルチの足元に転がってきた。

 

 フィルチは思わず後ずさりそうになりながら、これだけは聞いておこうと思い、震えそうになる声を根性で平静を装わせて問いかけた。

 

 「・・・生きてるのか」

 

 「一応」

 

 「なぜ殺さぬ」

 

 「殺した方が面倒ですから。今は、殺しません」

 

 今は。

 

 その言葉の意味を察してしまったフィルチは、足が震えそうになるのをぐっとこらえると、アンブリッジの両脇を抱えた。

 

 「担架をご用意しましょうか?」

 

 「貴様が言ったのだろう?豚にも劣る肉塊、と。儂は・・・貴様等とは違うが、断じて豚ではないのでな!」

 

 吐き捨てたフィルチは、アンブリッジの焦げた髪に覆われた頭を一度だけ叩いてから、そのまま息を切らしてその肥満体を引きずりながら出て行った。

 

 担架を用意するとは、同類扱いすることだ。フィルチはスクイブだが、豚ではないのだ。断じて。

 

 「・・・すまなかったな」

 

 蚊の鳴き声のようなか細い謝罪が、セブルスに聞こえたかは定かではない。

 

 それを見届けて、セブルスは左手の火炎放射器と右手のトニトルスを血の遺志に収納して消すと、右手を一振りして空き教室の汚れを奇麗に消した。

 

 そのまま彼も、授業の準備をすべくその場を去った。

 

 

 

 

 

 そして、ほとんどのものが終わったと思ったことだろう。

 

 授業後にメアリーのお茶を堪能するセブルスだけが思っていた。

 

 これで終わったと思うなよ、と。

 

 

 

 

 

 不愉快極まりない一時人面蜘蛛だったピンク色の物体について一区切りついた話はさておいて。

 

 ハグリッドとその連れの巨人グロウプが禁じられた森に逃げ込み、非常線が張られたことは前記した通りである。

 

 闇祓いと魔法警察が出動して森を包囲。山狩りならぬ森狩りをするか、でもケンタウロスや他魔法生物の縄張りが、と話し合っていた。

 

 そして、それによって手薄になった魔法省は襲撃された。

 

 下手人はレストレンジ夫妻始め、アズカバンから脱獄した死喰い人多数。

 

 そして。その中にひときわ背の高い、黒いローブにフードを深々と被った人物がいた。

 

 我が君、と呼ばれて恭し気に接されるその人物は、神秘部にて脳の間に納められている水槽に浮かぶ脳みそを求めていたのだ。

 

 戦闘要員となる闇祓いと魔法警察がほとんど出払っている中の襲撃に、魔法省が上を下へのてんやわんや状態の中、事態の収拾に駆け付けたのはダンブルドア率いる“不死鳥の騎士団”だった。

 

 無言者たち*1を無造作に呪いの餌食にする死喰い人たちをよそに、ベラトリックスはいくつもの真珠色の脳みその浮かぶ巨大な四角の水槽に粉砕呪文(レダクト)をぶち当てて破壊した。

 

 脳液というにはあまりにも透き通り、水というには粘性ある保存液がドッと溢れ、脳みそがゼリーのように揺れながら転がっていく。そこから伸びた白い思考の糸が、周囲にいるものをからめとろうとした。

 

 急ぎ離れるベラトリックスとは対照的に、“我が君”はそれを無造作に受け入れた。

 

 咆哮が轟く。甲高い咆哮は、セブルスが聞けば聖職者の獣を思い出させたことだろう。

 

 次の瞬間、地面に飛び散る保存液と白い思考の糸、纏った黒いローブの全てを吹き飛ばしてそれが顕現する。

 

 四つん這いの巨大な獣だった。長い黒毛をなびかせ、骸骨そのもののような頭部のそれは、黒獣パール、或いはローランの黒獣を思わせた。ただし、青い雷光を鎧のごとくまとったそれらとは異なり、緑色の光をまとっている。

 

 死喰い人とそれと相対したことのある魔法使いならば、その光の正体に即座に思い至るだろう。死の呪文(アバダケダブラ)と同じだ。

 

 あの化け物は何だ?

 

 絶句して戦慄しているしかできない“不死鳥の騎士団員”達をよそに、化け物は飛び散り転がる脳みそをすするように貪り始めた。

 

 保存液ごと麺類をそうするようにジュルジュルと貪る化け物は、本来想念の痛みからの重傷を与えるはずの思念の糸をものともせず、真珠色の脳みその全てを飲み込んだ。

 

 「麻痺せよ(ステューピファイ)!」

 

 失神呪文の赤い閃光が当たったが、化け物が鎧のように纏う緑の光に弾かれて消える。

 

 失神呪文を放ったばかりの杖を携えるダンブルドアが白髪と髭を揺らして登場した。ただし、日ごろの温和な笑みはなく、険しい表情だった。

 

 『何だ・・・ダンブルドアか・・・』

 

 化け物が口を利いた。くぐもってはいたが、その声に聞き覚えのあったダンブルドアは一層険しげに、ペールブルーの目を細めた。

 

 「トムよ・・・ついに人であることすら捨て去ったか・・・」

 

 『捨てた?違う!これは進化だ!』

 

 憐れむ響きのある声音で言ったダンブルドアに、化け物――否、“ヴォルデモート”あるいは“トム=マールヴォロ=リドル”の意識を持つ獣は勝ち誇って叫び返した。

 

 『見るがいい!俺様は死を超越した!もうすぐ俺様は完璧にして不滅の、無敵の存在になるぞ!』

 

 “ヴォルデモート”は、太い足でダンッと一歩踏み出した。

 

 ベラトリックスは、それをうっとりと見上げる。

 

 姿かたちなど、ベラトリックスにとっては些細なことだった。あのお方の崇高にして美しい魂のおそばに侍ること。それこそがベラトリックスにとって一番重要なことなのだから。

 

 

 

 

 

 ベラトリックスとロドルファスがアズカバンを脱獄し、ワームテールに案内させて再び拝謁した“闇の帝王”は見る影もない、死体のような有様だった。

 

 保護は間に合ったが、至尊たる我が君のあられもない有様にレストレンジ夫妻は嘆き、怒り狂った。

 

 尽くせる手はすべて尽くし、痒みと飢餓を訴える我が君を、夫妻は辛抱強く、そして手厚く看護した。

 

 ・・・我が君が普通の食べ物では足りないとおっしゃられ、ペティグリューの本来の手の小指を食いちぎって咀嚼されたのには仰天した。

 

 だが、すぐにベラトリックスは考え直した。

 

 家畜は草を食い、その家畜を人間が食う。では、人間を食うようになった我が君は、その上に君臨されるようになった。人間を超える存在に進化なさったのだ!

 

 この考えを夫のロドルファスに話せば、夫ももろ手を挙げて賛同した。

 

 素晴らしい!それでこそ、魔法界を統べる、至高の御方だ!

 

 狂信者レストレンジ夫妻はこんな調子であるが、他の死喰い人たちからすれば、闇の帝王が正真の化け物になったことにほかならず、逆らった場合殺されるばかりか餌のように食われるようになったのだ。ますます怯えてひれ伏すほかなかった。

 

 それ以降、死喰い人の中でも反抗的だと思われたり、沈黙の13年を我が君を見捨ててのうのうと生きてた無能どもが率先して、我が君の食卓に上がることになったのだが、それはレストレンジ夫妻にとっては些細なことだろう。

 

 人間を超えた我が君は、信じられない回復速度で、上半身のみのミイラのような姿から、元の素晴らしい姿に戻られた。

 

 なお、素晴らしい姿というのはあくまでベラトリックスの感性に基づいたものであり、毛髪の一本もない、鼻もない蛇のような顔の人間姿である。

 

 無事人間姿にお戻りになられた我が君は、それでも謎の痛痒と飢餓感に悩まされ続けていた。

 

 事態が変わったのが、適当な魔法使いを拉致して我が君にお召し上がりいただいた時だった。その魔法使いは無言者の一人だったのだ。

 

 我が君のご病状の回復につながるものがないかと、開心術や磔の呪文などを用いたちょっとした尋問を行ったものの、目ぼしい成果はなし。

 

 役立たずめ!せめて我が君の血肉となれることを誉に思え!

 

 ベラトリックスは、その役立たずを我が君の食卓に献上した。彼女の中では、すでにそれをおかしいと思う感覚はなくなっていた。

 

 むしろ、治癒魔法で傷を治せるのをいいことに、我が君に出す食事に自分の血をほんの少し混ぜていた。自分の一部が我が君の力になるなんて、なんと素晴らしく幸福なことなのだろう!

 

 ともあれ、その役立たずをお召し上がりになられた我が君は、突然言い出されたのだ。

 

 『俺様には啓蒙が足りぬ・・・!

 神秘部の脳の間に行くぞ!あそこにある脳みそをすべて喰らう。そうすれば、俺様はもっと完全に近づく・・・!』

 

 レストレンジ夫妻は、全力で手配をした。

 

 最初、魔法省勤めのアーサー=ウィーズリーを利用しようと考えたが、すでにダンブルドアにそそのかされていたか、激しい抵抗に遭い、失敗してしまった。

 

 そこで、思いついた。あの元森番を使えばいいじゃないか。

 

 脱獄の際に何かの役に立つかもしれないと一緒に抜け出せるようにしておいた、バカな元森番は案の定何も考えずに脱獄してダンブルドアのところへ行ったらしい。

 

 スパイでも使ってその耳元でささやいてやればいい。禁じられた森では、アクロマンチュラのコロニーはもちろん、違法飼育と繁殖が行われた外来危険生物は、無事全て駆除された、と。

 

 禁じられた森の危険生物たちをこよなく愛していたハグリッドは、いても立ってもいれれなかったのだろう。ダンブルドアから頼まれた巨人との仲介役で、集落に赴いた際、異父弟となるグロウプを小柄でいじめられてたから、と連れ帰ってきた上、さらにそのまま禁じられた森へアラゴグや、愛する危険生物たちの墓参りに行ってしまったのだ。

 

 レストレンジ夫妻と、我が君の思惑通りに。

 

 案の定、現在の森番チームに発見されたハグリッドは、そのまま禁じられた森に逃げ込み、魔法警察と闇祓い――魔法省の戦力を引っ張り出してくれた。

 

 うるさいコバエがいないだけで、魔法省への侵入は数段楽になる。

 

 そして、話は今に至るのだ。

 

 

 

 

 

 人間を超越なさった我が君にとって、ダンブルドアなどもはや眼中にない。

 

 見ろ、あんな枯れ木のような有様で、真っ白でぼさぼさのヒゲと髪の、死に損ないを。愛などと謳い、結局自分の正義しか見ない老いぼれを。

 

 人間を超越なさった我が君は、死の呪文を鎧のようにまとい、ダンブルドアの杖から放たれる攻撃を身震い一つで簡単に弾いている。

 

 今の我が君は喰らったものの力を自らの力とされる。無言者を食ってその記憶を得たが故に脳の在処を突き止め、壊れた杖を食らった我が君は、今や杖なしで自在に魔法を行使されるようになった。

 

 「素晴らしいです、我が君・・・!」

 

 うっとりと、ベラトリックスは至高の主君を見上げた。もちろん、杖であらぬ方から飛んでくる呪いを弾くのも忘れない。

 

 「何が素晴らしいだ!

 “例のあの人”が化け物になってうれしがるなんて、どうかしてるぞ!

 この気狂いめ!アズカバンでくたばっとけばよかったんだ!」

 

 呪いを放った杖を手に、シリウス=ブラックが怒鳴った。

 

 「おや。名ばかりブラックの恥さらし坊やが何か言ってるね。

 バカは死ななきゃ治らない。なら仕方ない。お前はあのお方の糧にするのも汚らわしい!

 あの方の素晴らしさもわからない、能無しタマ無しのポッター狂いが!

 お前も奴と同じところに送ってやる!」

 

 ベラトリックスは杖を振り上げた。

 

 カッとしたシリウスもまた、負けじと杖を振り上げる。

 

 一閃、二閃と呪いの光弾が放たれ、弾き合い、赤や青の火花を散らす。

 

 同じく、他の騎士団メンバーも呪いを放ち、死喰い人たちもまた応戦して火花を散らす。

 

 戦力的には五分五分・・・否、死喰い人が若干圧しているかという状態で、均衡を破ったのは我が君だった。

 

 甲高い咆哮を高らかに轟かせる我が君は、緑色の閃光を落雷のようにほとばしらせて、周囲にいくつも降らせている。

 

 ヤーナムにいた黒獣が蒼い雷光をそうしたように。

 

 レストレンジ夫妻はもちろん、死喰い人たちは何とか回避できた。

 

 だが、間抜けな“不死鳥の騎士団”メンバーの一人が緑の閃光を頭から浴びて、そのまま崩れ落ちた。

 

 我が君は、そのままその魔法使いを咥えて、ガリボリと飲み込まれた。あまり咀嚼されてないようだが、あんな下賤なものをよく噛みもせずに食われて大丈夫だろうか?ベラトリックスはそう心配した。

 

 息をのむ“不死鳥の騎士団”たちと、身を震わせて平伏せんばかりの死喰い人たち。

 

 ダンブルドアが杖を構えなおそうとした時だった。

 

 『ぐおおおおおおおっ?!』

 

 我が君が苦悶の声を上げた。それに、レストレンジ夫妻ははっとした。

 

 ああ。発作だ。まだだめなのか。

 

 我が君の巨大な玉体にカビのような白がまとわりついて、せっかくの美しい黒い毛並みが腐るようにボロボロと崩れていく。

 

 我が君自身も痒みにむずがるように身震いして、体を掻くように地面に転がりだした。

 

 見逃すダンブルドアではなく、チャンスだとばかりに杖を振り上げて呪いを放とうとする。

 

 ベラトリックスは、今ばかりは夫ロドルファスと力を合わせて、その呪いをどうにか弾いた。

 

 さすがは我が君を差し置いてもっとも偉大な魔法使いと呼ばれるだけはある。我が君を、唯一恐れさせると称されるだけはある。

 

 まことに業腹ではあるが、レストレンジ夫妻はけしてダンブルドアを舐めてはいなかった。

 

 『痒い!痒い痒い!痒いいいっ!』

 

 ジダンバダンとのたうち回る我が君の玉体はボロボロと崩れて、元の人間の体躯――どころか、ミイラの上半身へと戻ってしまった。

 

 息をのんだベラトリックスは急ぎ我が君を抱き上げた。

 

 元々脳みそさえ得られたらそれでよかったので、ここにもう用はない。

 

 ロドルファスが付き添い姿くらましを行ったことで、ベラトリックスと我が君はその場を去った。

 

 残る死喰い人たちも次々と去っていき、異常事態を目の当たりにして半ば呆然として、それでもすがるように杖を握りしめる“不死鳥の騎士団”達だけが取り残される。

 

 襲撃を知ってとんぼ返りを余儀なくされた魔法警察と闇祓いたちが駆け付けたのはこの時だった。

 

 ダンブルドアは、のたうちまわった“ヴォルデモート”のいたところと、割れた脳みその収まった水槽を交互に眺め、ややあって踵を返した。

 

 「ダンブルドア、お怪我は?」

 

 「無事じゃよ。他の皆も、すぐに手当てを」

 

 話しかけてきた魔法使いに答えて、ダンブルドアはすぐに穏やかな笑みを浮かべて見せた。

 

 「ワシも帰るとするかの。アリアナが待っておるからの」

 

 足取り軽くダンブルドアは帰ろうとしかけ、魔法省の者たちに呼び止められ、やむなく事情聴取に応じていた。

 

 ダンブルドアの独り言を聞いたものは、はてと首をかしげた。

 

 ダンブルドアは独身であったはず。まさか老いらくの恋とか?ダンブルドアに限って?でもあの人常に愛と言ってたし・・・まさかなあ?

 

 ほとんどのものが知らないだろう。アリアナとは、昔に亡くなったダンブルドアの妹の名前だということに。

 

 

 

 

 

 続く

 

*1
神秘部職員のこと




 【ベラトリックス=レストレンジの杖】

 ベラトリックス=レストレンジが、アズカバン脱獄後から使用する長さ32センチの杖。鬼胡桃に、ドラゴンの心臓の琴線が用いられている。

 その杖は、新たな輩としてベラトリックスを選んだ。

 闇の帝王に傅き、その全てを捧げ、捧げさせるを是とする。

 ベラトリックスにとって、闇の帝王が人間か非人間かであることなど、些細なことだ。

 この世界の全ては、我が君のためにあると信じて疑わない。そんな彼女の狂信、或いは一種の純粋さに、杖は魅せられたのだ。





 (ボソッ)サイレントヒル2はマルチエンディングなんですが、主人公ジェイムズさんの選択次第では、妄想の産物でしかない、他者に認識されないヒロイン・マリアとともにサイレントヒルの外で生活することを選択することもできます。
 ただし、町から脱出した直後、マリアは不吉な咳き込みを見せてくれます。
 それを踏まえたうえで、ダンブルドアのおっしゃる“アリアナ”のことを考えてみてください。私の方からはこれ以上は何も言いませんので。





 Q.・・・ちなみに、最初アンブリッジは何を言おうとしてたんです?

 A.(詳細記すと不愉快なんで概要だけ)この人形、泥棒したものだろ?罰としてこれは没収して、私のものにするね!私はセルウィンの末裔だから、私が持つのに最も適してるし!と言おうとしてました。





 次回の投稿は未定!内容は・・・ようこそ、アンブリッジ先生。実験室は、貴方の献身的実験協力(本人の言語的同意は皆無)に応えて、貴方を迎え入れてくれます。
 おまけでマクゴナガル先生とお茶会も。お楽しみに!
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