書き続けたら国語の成績上がるかな?
日が昇る。荷物整理をしていた灰はいつの間にか日が昇っていることに気づく。
今までと状況が違うためにいつもよりしっかりと荷物確認をしていた灰は夜が明けても気づかずにそのまま作業をしていたようだ。焚火を見てみると木は燃え尽き火は消えていた。
「…いつ日が昇ったんだ…まあ、いい。さっさと準備していくか」
特に気にせず灰は立ち上がる。夜と午前中を使った整理をしていたので今の灰には不備がない。武具もしっかり手入れされているし改めて箱の中の荷物類も合わせて整理して本当に使わないようなもの以外は箱から出してソウルに収納している。
灰は歩き出す。日の入りの時と違い、オラリオがはっきりと見え、その方向に向かって真っすぐに歩いている。
「かなり近くなったな。これならすぐにつきそうだ。」
数十分後、いよいよ目の前に入り口が迫る。だが、なにか問題でもあったのか職員らしき人間や兵士らしき人間が走りまわったり警戒を強くしている。灰はまともな人間をとてつもなく久々に見、叫びそうな心を何とか抑え冷静になりながら兵士らしき人に尋ねた。
「どうしたんだ。何が起きている」
「ああ、君は…」
「ここには初めて来た。遠くの方から旅をしていてな。立ち寄ってみたら騒ぎが起こっている。で、何があったんだ」
「ほう。旅人か、歓迎しよう。で、今の話のことだが実は昨日の晩この周辺に何か落ちてきたのだ。しかもそのあと広い範囲が燃えたらしい。その時に調査しようとしたのだが何か強力な魔物がいたらいけないと明るくなってから調査することになって今調査の人員確保しているところだ」
どこかで見た話だ。確か昨日の晩…灰は新しい呪術の試し撃ちをしていた。それが少し離れたオラリオでも観測されていたのだろう。灰は少し焦り、しかし冷静に返答した。
「そうか。なら問題が早く解決することを祈っているよ。街に入っても?」
「ああ、すまんすまん。さあ、どうぞ旅人よ。ここで旅はやめにしてこの街に住んでもいいからな。がんばれよ。じゃあな」
「貴公も職務を頑張れよ。では失礼する」
灰はぼろを出さぬうちにさっさと街の中に入っていった。
少し、厄介な人が来たわね…
名も知らぬ誰かに見られたことにも気づかずに…
オラリオに入った灰は違和感を感じていた。何故か先程から街の人々に見られ続けているのだ。ロングソードも盾もしまわず両手に持っているのだから当たり前だ。亡者の群れに囲まれている感覚になり少し不快になった灰は見ている人々に呼び掛けた。
「なぜ皆私を見ている。私は旅の者だがここの決まりがわからん。何かおかしいのならば教えてくれ」
声を聞いた人々はしんとなり辺りは静寂に包まれた。しばらくたってイラついた灰が叫ぼうとしたとき勇気ある少年が前に出てきた。
それが少年…ベルとの出会いであった。
灰は少年…ベルとしばらく話した。そして様々なことを教えてもらった。街の中でその金属鎧(上級騎士一式)は光の反射で目立つこと。剣や盾はちゃんとしまうことがマナーだと教えられた。その中でも一番灰が驚いたのはファミリアという存在だ。神の眷属になりそのファミリアを成長させる。神を殺してきた灰にとって到底信じられることではなかったがそこは長年の経験と理解で無理やり納得した。
「神が人を従える…貴公よ、辛くはないのか?どうせ神たちのことだ。搾取され続けているのだろう」
「そんなことないですよ!神様は優しくて何時も僕のことを気にかけてくれているんです!ところで騎士さん。どうしてそんなことを?ファミリアのことを話していた時も驚いていましたしもしかしてファミリア知らなかったり?」
「ああ、知らなかった。私はここから非常に遠い場所から旅をしてきてな、そこには神などいなかったのだ。たまたまここを訪れ貴公の話を聞いて初めて存在を知ったよ」
あえて過去から来たことを伝えずそれっぽい話をした灰は(したところで信じるはずがないのだが)ベルの表情を見る。ベルは非常に遠い場所と聞いてどれくらいだろうと思いながらも灰に言葉を発した。
「そうだ!もしよかったら僕のファミリアに来ませんか!」
その予想外の一言は灰を少し驚かせた、と言いたいところだがそこは長い間生きてきた灰、予想はしていた。今これを断るとどうなるか。身元もわからぬものを己のファミリアに入れる者はいないだろう。そしてその辺で野垂れ死ぬのがオチである。幸い、不死性は健在ではあるが死亡確認されて生きているのを見られると灰としてはまずかった。死んだはずの男が生きていて普通に生活しているなど異常だ。最悪シースのようなクソッタレ共に追い掛け回される可能性がある。救った世界とそこで生活している人々を見たくなった灰にとってオラリオからの撤退はかなりの痛手である。故に灰はベルのファミリアに入れてもらえる可能性にかけ承諾した。
「じゃあさっそく僕のファミリアいって神様に話をしに行きましょう!」
そういうとベルは灰の腕を取りファミリアがある方向へと走っていった。
前話より短い…ちょっとずつですが文字数伸ばしていきたいな。
さて、ベル君はこの世界ではどこのファミリアに所属しているのでしょうか。
みんな知ってる有名なところでしょうねぇ。