中間管理職のオッサンが褐色美女な悪魔に憑依転生してしまった話   作:とんこつラーメン

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エンジンを吹かすのは今日まで。

明日からは去年から更新が出来ていない作品を頑張っていきます。









昼間に飲む酒は至高の一杯

 冥界 グレモリー領 グレモリー邸 書斎

 

 そこでは、赤い髪の男性が一人、机に座って書類仕事に精を出していた。

 彼の名は『サーゼクス・ルシファー』。

 旧姓は『グレモリー』で、ルシファーの名を継承して冥界を治める四大魔王の一角を担っている悪魔だ。

 

「ふぅ…あと少し……」

 

 少し凝ってしまった肩を回しながら小休止をし、再び仕事に取り掛かろうとすると、数回のノックの後に書斎の扉が開いて、メイド服を着た女性が入ってくる。

 彼女は『グレイフィア・ルキフグス』。

 グレモリー家のメイド長にして、サーゼクスの妻でもある。

 同時に、公私に渡る右腕でもあるのだ。

 

「少しよろしいでしょうか」

「グレイフィアか。どうしたんだい?」

「実は、ご報告すべき事がございまして……」

 

 サーゼクスの傍まで歩いていき、グレイフィアはその『ご報告すべきこと』を話した。

 

「なんだって? あのカテレア・レヴィアタンが人間界へと向かった…だって?」

「はい。地上行きの列車の車掌から連絡がありまして、格好から推察するにお忍びである可能性が高いと……」

「そうか……」

 

 旧魔王の血筋であるとはいえ、同族を冥界の辺境に追い遣るような真似をしている事に、サーゼクスは少なからず心を痛めていた。

 今はまだ難しいが、いずれは頑固頭の元老院を説得し、必ずや彼女達とも友好な関係を築きたいと考えているのだ。

 そんな矢先に、旧魔王の子孫の一人であるカテレアの地上行き。

 彼でなくても、何かあるのではと勘ぐってしまう。

 

「いかがいたしますか?」

「…考え方は過激ではあるが、それでも彼女もまた僕達と同じように冥界と悪魔たちの未来を真剣に考えている。少なくとも、人間達をどうこうする為に向かったわけじゃないだろうと思う」

「では?」

「今は使い魔を使っての監視程度に留めておこう。念の為に、人間界にいる悪魔たちに連絡をして、カテレアの身分証明をする手続きもやっておく」

「分かりました。では、そのように手配を致します」

「頼むよ」

「それと、紅茶と茶請けの菓子を持ってきました。少し休憩をなさってください」

「ありがとう。では、お言葉に甘える事にするよ」

 

 丁寧に頭を下げてから、グレイフィアは書斎を後にした。

 

「…もしや、カテレアは自分の従姉妹のような存在であるソーナさんや、リアスが地上にいる事を知って、それを密かに手伝う為に…? いや、流石にそれは考え過ぎか……」

 

 グレイフィアが持って来てくれた紅茶を一口飲んでから、窓の外に視線を移し、背凭れに体を預けて楽な体勢になるサーゼクスであった。

 

 

 

 

 

 

・・・・・

・・・・

・・・

・・

 

 

 

 

 

「ん…ん…ん…ん……ぷはぁ~♡ うまぁ~い♡♡」

 

 皆が仕事をしている平日の真昼間に飲むビールが、こんなにも美味しかっただなんて~!

 こんな事なら、前世でももっと早く退職してたのにぃ~!

 

 私が人間達のいる世界にやってきてから、早くも数ヶ月が経過した。

 今いる街は『駒王町』という場所で、私はその真ん中辺りにあるそこそこ綺麗なアパートの一室に住んでいる。勿論、六畳一間。

 

 こっちに住むに辺り、市役所とかで色々と手続きをしなくちゃいけなくて、なんて説明しようかな~なんて考えていると、なんと密かに人間社会に潜り込んでいる悪魔さんがやってきてくれて、パッパッパッと私がこっちで住む為に必要な書類一式を用意してくれた。

 名前はそのままで、名目上はアメリカから日本に住むために来たって事になっている。

 どうやって用意をしたのか、パスポートや戸籍に住民票、その他諸々に必要な物を全部揃えてくれた。

 昔は、お役所仕事なんて無駄に遅くて言い訳ばかりをしていたから大嫌いだったが、今回の一件で印象が一気に変わった。

 やっぱ、契約云々の仕事って人間よりも悪魔の方が得意だったりするのかしら?

 

 住居の方も探しましょうかと言ってくれたけど、流石にそこまでお世話になるわけにもいかなかったので、『それぐらいは自分で探す』と言って断った。

 こーゆーのは、不動産屋に入ってから相談するのもまた楽しかったりするしね。

 

 んで、割と呆気なく私の理想とする部屋が見つかって、すぐに契約をして、その日に住む事にした。

 それからは、商店街やデパートとかで必要な家電や家具とかを買い揃えた。

 異世界に転生しても、やっぱり100円ショップは最強だ。

 

「手の届く所にパソコンがある…スマホがある…テレビのリモコンもある……。お酒は飲み放題だし……さ・い・こ・う♡」

 

 なんて堕落的な生活! これこそ悪魔の本来の姿でしょ!(言い訳)

 しかも、一人部屋で誰も見てないから、好きな格好でいられるしね!

 この体で少し過ごしたことで、前世の知識を基にブラのつけ方とかは習得したけど、それでも楽な格好でいられるなら、それに越したことは無い。

 実際、今の私の格好はタンクトップに黒のパンツという絶対に人には見せられない姿になっている。

 勿論、ブラなんてつけていない。

 

「醤油がある…ラーメンがある…ご飯がある…日本サイコ~~~~♡♡」

 

 カロリーなんて知った事か! 美味しい物を食べて何が悪い!

 悪魔だって和食を食べてもいいじゃない!!

 

「あ…無くなった。もう一本…もう一本……」

 

 部屋の隅にある小さめの冷蔵庫にギッシリと入っている缶ビールを出して、間髪入れずに開けてゴクリ。

 

「はぁ~…♡ …今思ったけど、日本に駒王町なんて場所、あったっけ?」

 

 ここは異世界の日本だから、私の知らない場所があっても不思議じゃない。

 それに、私が知らないだけで元いた世界の日本にも駒王町って地があったかもしれない。

 日本は狭いようで広い国だから。島国だからってバカにしちゃいけない。

 

「お金は潤沢にあるし、少なくとも私が満足するまでは今の生活を続けるぞ~」

 

 前世ではしたくても出来なかったグータラ生活を思い切り満喫してやる!

 こっちに来てから暫くは新生活の準備に追われていたけれど、もうそれも終わったから遠慮はしない。

 悪魔らしく、自分の欲求に従って好き放題に生きよう!

 勿論、他人様に迷惑を掛けないように気を付けながらね?

 幾ら今の私が悪魔だからといって、ちゃんとマナーは守りますよ?

 ご近所付き合いは大切だからね。

 

「まだ太陽が真上にある時間帯に見るニュース…内容はどうでもいいけど、この言葉に出来ない優越感……溜まらないわねぇ~…♡」

 

 はぁ~…これが本当に贅沢ってやつなのかしらね……。

 

「ん?」

 

 ふと、窓の外を見てみると、楽しそうに下校をしている小学生たちの列が。

 懐かしいわねぇ~…私にもあんな頃があったんだよなぁ~……。

 子供の頃は、何にも考えずに遊び回ってたっけ……。

 

「ある意味、今の私って童心に帰ってるのかしら」

 

 それはそれでいいと思うけどね。

 大人だって時には頭を空っぽにして遊びたい時があるんだから。

 

「さて…と。いい気分のままでガチャを回しますかね…っと」

 

 スマホの画面を軽くタップをしつつ、おつまみの唐揚げを一口。

 そこからすぐにビールをぐぐ~!

 

「この組み合わせ……最強……♡」

 

 私が男で社畜だった頃は、酒なんてストレス発散の為に飲んでたから味なんてよく分からなかったけど、今はこんなにも美味しくてたまらない……。

 これこそが本当の幸せなのね……。

 

「んっ!? なんか幸せに耽っていたら10連でいきなりSSRが三つも来たんですけどッ!?」

 

 これは幸先よくないっ!? 悪魔なのに幸運の神様が付いてるのっ!?

 

「む…昔は出来なかった課金とか…勇気を出してしてみようかな~……」

 

 以前は課金否定派だったけど、それは単純に金銭的余裕が無かっただけであって、今ならば……。

 

「ま…まずは2000円ぐらいからしてみようかしら……」

 

 後でコンビニに行ってこようかな……。

 そのついでに、缶チューハイやつまみとかも買って……。

 

 こうして、悪魔の美女になった私の第二の人生(?)が本当の意味で幕を開けたのだった。

 それと、一応言っておくけど、私は決してニートじゃないからね!

 ちゃんと外出とかはするんだから、あんな自宅警備員と一緒にしないでよね!

 そこんところ重要だから! よろしく!!

 

 

 

 

 

 

 

 




次回は例のエロ主人公やらを出していこうと思います。

アンチは無いので、良好な関係になるでしょう。

カテレアとブッキーの筆下し…見たい?

  • 見たい!!!
  • 別に?
  • ブッキー! 俺だ! 結婚してくれ~!
  • カテレアお姉さまは俺の嫁!!
  • 一夫多妻で二人とも俺の嫁ですけど何か?
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