怪異症候群 鬼の名を持つ少年   作:fruit侍

1 / 11
皆様、明けましておめでとうございます! 新年早々、新作でございます!

年明けても、文の質は相変わらず。


ひとりかくれんぼ
プロローグ


その日、俺は何故か眠れなかった。

 

電気を点け、辺りを見回す。漫画やゲーム、空き缶や教科書などが散乱している。紛れもなく、俺の部屋だ。

 

漫画の位置が昨日と一センチでも変わっている訳でもない。俺が唯一恐怖を感じる黒光りの『奴』の気配がする訳でもない。どこも何も変わっていない。

 

なのに、眠れない。

 

窓を見てみると、雨が降っていた。昨日は嫌になるほど晴れていたのに、ここまで急激に変化するのは珍しい。

 

眠れないなら散歩でもしてみるか、と寝間着を脱ぎ外着に着替え、部屋から出る。雨の日の散歩はあまり好きじゃないが、暇潰しには最適だろう。

 

両親は熟睡している。あの二人は寝たら朝までよっぽどのことがないと起きない。そのお陰もあって、俺は割と楽に外に出ることができた。

 

外に出た瞬間、雨音が俺の耳を刺す。あまり強くはないが、先程まで無音の空間にいた俺にとって、少し五月蝿かった。

 

腕時計を見ると、午前3時を指している。30分ほどくらい歩けば寝れるか、と俺は頭にタイマーをセットし、傘をさして雨の中歩いてく。

 

この時俺は、その時の行動が自分をあんなことに巻き込むなんて思ってもいなかったのだった……。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

少し歩くと電気が点いている家の前に来た。門は開いており、まるでここだけ少し時間が遅れているようだ。

 

家の中で酒盛りでもやっているのか? とも考えたが、普通3時まで酒盛りは続けない。そんな時間帯まで続けていたら寝れなくなる。

 

変な家もあるんだな、と家を通り過ぎようとした時だった。

 

 

グチャ!

 

 

何か、落ちてきた。しかも、音が生々しい。

 

「……!」

 

俺は、落ちてきた物を見て驚愕する。

 

落ちてきたのは、人だった。まだ少し若めの女性だ。頭から血を流し、開いている目からは生気を感じられない。

 

「……即死か」

 

直ぐに近寄って首を触ってみるが、動いていなかった。上を見てみると、ベランダの窓が開いている。あそこから落ちたのだろう。

 

本来なら、ここで110に電話するのが正解なのだろうが、今俺は生憎携帯を持っていない。仕方なく、この家から拝借することにし、俺は家に入っていった。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

中は家特有の温かさが感じられなかった。妙な寒気がし、若干の殺気を感じる。しかし怯んでいる場合ではない。俺は電話を探し始めた。

 

最初に入った部屋は、和室だった。とても広く、置いてあるテーブルには豪華な料理が食べかけの状態で置かれている。酒瓶も落ちていることから、酒盛していたというのは間違いないだろう。

 

「ここに電話はないな」

 

テーブルに置いてあるのは料理だけ。タンスなどもあったが、電話をわざわざそんな不便な場所に置くことはないだろうと開けようともしなかった。それにここは人の家だ。人の家のものをホイホイ開けていくのは人としてどうかと思う。

 

俺は入ってきた襖の反対側の襖を開ける。

 

そこは廊下だった。そこには俺の探していた置き電話があったが、

 

「電話線が切られてるな……」

 

電話線が切られており、とても使用できるとは言えなかった。

 

ここの電話が使えないのなら、隣の家の電話を借りるしかない。そう思って俺はすぐに玄関に向かった。

 

 

だが……

 

 

「ッ!? 開かない……!?」

 

入ってきた時は確かに開いていたはずだ。それに俺は鍵をかけた覚えはない。その証拠に、戸の鍵も開いている。

 

そう。開いているのに、開かない。

 

何故なのか。外から棒か何かで引っ掛けられているのか。だがこちらから開けられない以上、どうすることもできない。

 

「他に出られる場所はあるか……?」

 

ここが家である以上、出られる場所が一つしかないはずはない。俺は出口を探そうともう一度、家の奥へ進んでいくのだった。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

あの後裏口も窓も、出られそうな場所は全て開けようとしてみたが、玄関と同じで鍵が開いているのに開かない。力ずくで開けようとしても全く動かず、まるで見えない力で閉ざされているようだった。

 

一階は鍵がかかっている場所以外は全て試した。次は二階だ。

 

俺は階段の方へ向かいながら、俺がこの家に入る前に目の前に落ちてきた女性のことを思い出した。

 

(あの女性はベランダから落ちてきた。もしかしたら……)

 

抜け出せるかもしれない、と頭に思い浮かびそうになったところで、俺は階段の前に到着した。だが、

 

「強烈な殺気を感じるな……」

 

階段の前に立った瞬間、突如として俺の肌を刺すように殺気が降りかかってきた。この家に入った時に感じたものとは比べ物にならない。できるなら行きたくない。だが、行くしかないのだ。

 

俺は階段を上り始めた。

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

階段を上りきって俺が目にしたのは、廊下と3つの扉だった。気のせいか、二階に上ってから温度が下がった気がする。長居はしたくないな。俺は目の前の扉を開けようとするが、

 

「鍵か……」

 

鍵がかかっており、開かない。俺はその隣の扉を開けた。鍵は、かかっていなかった。

 

「ん?」

 

そこにいたのは、倒れている女子と座り込んでいる女子。

 

倒れている方は腹部から血を流している。血の流し方からして、何か刃物でやられたのだろう。座り込んでいる方は泣いているようで、すすり泣くような声が聞こえる。少し経つと、座り込んでいる方が俺の存在に気付き、顔を上げた。そして腰を抜かしたような格好になり、俺のことを化け物を見るような目で見た。

 

「ひっ!? だ、誰なんですかあなたは……!」

 

その表情は恐怖に染まっており、いつ絶叫してもおかしくない。怖がらせないように振る舞わねば。

 

「ここの家の者か? だとしたら申し訳ないことをしたな。俺の名は、鬼道龍護だ」




終わり方が超微妙。まあ次からリラ○クマ出るので許してくださいなんでもしま(ry

名前は鬼道ですが赤火砲とか撃ちません。

主人公のヒロインは誰?

  • 美琴ちゃん
  • 由香ちゃん
  • どっちもだねどっちも
  • ひとみこが正義や!(ヒロインなし)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。