怪異症候群 鬼の名を持つ少年   作:fruit侍

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前回あのリラ〇クマが出るといったな、あれは嘘だ! いや、ほんとごめんなさい。

前回言い忘れてましたが、原作と電話の場所を変えています。原作は救急箱がある部屋に置いてありましたが、今作品では救急箱が重要アイテムとなるため、神代家となんの関係もない主人公が既に場所を知ってたらおかしいと考えたためです。









サブタイトルがテキトーなのは許してください。


二人の少女

「そうか……ここはお前の親友の家だったのか……」

 

あの後俺は、座り込んでいた女子、姫野美琴と少し話をした。

 

姫野は、そこで倒れている女子、神代由佳の親友で、深夜に神代からかけられた何も入っていない留守電を奇妙に感じ、ここまで来た。しかし深夜に急に邪魔するのは、いくらなんでも迷惑だと感じ、帰ろうとした。

 

すると急に二階から叫び声が聞こえた。慌ててこの部屋に入ってみると、腹部を刃物で刺された神代が倒れていた。

 

姫野は親友を救うことができなかった己の非力さと、神代の悲惨な姿を目にしたことで絶望し、俺が部屋に入ってくるまで座り込んでいたそうだ。

 

「ごめんね由佳……私が……私がもっと早く来ていればこんなことにはならなかったのに……」

 

姫野は神代の方を向き、再び泣き始めた。俺はそんな姫野に、一言言った。

 

「本当に神代は死んでいるのか?」

 

「……え?」

 

俺は続ける。

 

「お前はこの部屋に入ってきた時、神代の生死を確認したか? 腹部を刺されているだけなら、生きている可能性の方が高いだろう。首を触ってみろ」

 

姫野は恐る恐る神代の首に手をやった。すると目を見開き、泣きながら喜んだ表情をした。

 

「生きてる……生きてるよぉ……!」

 

やはり生きていたか。ならば止血をしなくてはな。このまま血を流し続けていたらいずれ失血死してしまう。

 

「姫野、この家に包帯などはあるか?」

 

「え? ありますけど……どうするんですか?」

 

「神代の腹部の傷は結構深い。このまま放っておいたら、いずれ失血死するぞ」

 

「そ、そんな! 急がないと!」

 

姫野は直ぐに立ち上がった。同時に俺も立ち上がる。

 

「一階のどこかの部屋に、救急箱があったはずです。そこになら包帯も止血剤も入ってるかも……!」

 

「それなら悪いが案内してくれ。俺はここの構造がいまいちよく分からない」

 

俺は姫野に着いていく形で移動することになった。

 

 

 

 

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俺達は一階に下り、救急箱の探索を始めた。姫野は怪我をしたときに、よくここの救急箱で手当てをしてもらっていたようで、場所もある程度覚えていた。そのためすんなり見つかった。

 

俺達は現在、神代の両親の部屋と思わしき部屋で、救急箱の中身を確認していた。

 

「よかった……止血に必要な道具は揃ってる……」

 

「よし……それならとっとと神代を止血して、この家から抜け出すぞ……!」

 

「え? 抜け出す?」

 

そうか、姫野は一度も出ようとしていないから、この家から抜け出せないということに気づいていないのか。

 

「全部話すと長くなりそうだから簡単に言うが……俺達は閉じ込められたみたいだ」

 

「ど、どういうことですか!?」

 

「この家に見えない力が加わっている。戸も窓も鍵は開いてるのに、まるで鍵がかかっているかのようにびくともしない。一階は俺が全部確かめたから間違いない。だが……俺が入ってくるとき、二階のベランダの窓は開いていた。そこなら抜け出せるかもしれない」

 

「じ、じゃあ早く行きましょう!」

 

ああ、と扉を開けようとした時だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もういいかい?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

脳内に響くように、その言葉が聞こえたのだった。

 

「「ッ!」」

 

俺も姫野も、その言葉に一瞬固まってしまう。

 

「い、今、『もういいかい?』って」

 

「ああ俺にも聞こえた。こりゃ思ってた以上に不味い状況らしいな……」

 

しかも気のせいか、先程より寒気と殺気が増した気がする。姫野もそれを感じているようで、唇の震えが止まっていない。

 

「……救急箱は俺が持つ。急ぐぞ」

 

「は、はい」

 

俺は救急箱を取り、この部屋を後にした。

 

 

 

 

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俺達は階段を駆け上がり、神代のいる部屋へ戻ってきた。神代は無事だったため、俺達はすぐに止血の準備をする。行うのは、直接圧迫止血法だ。

 

まずは姫野が、消毒したガーゼで神代の傷口を押さえる。

 

「……ぃっ……」

 

神代は意識を取り戻しつつあるようだ。意識が覚醒する前に終わらせなければ、神代に辛い思いをさせてしまう。

 

「姫野、包帯を強めに巻け。そして腹を心臓より高くするんだ」

 

「分かりました。……由佳、少し痛いけど、ごめんね」

 

姫野は神代の腹に器用に包帯を巻いていく。そして近くのベッドから下ろした布団を下にして、神代を反らせるように寝かせる。

 

「これでしばらく安静にさせておけば大丈夫だ」

 

「ふぅ……よかった」

 

姫野は緊張が解けたのか、座って安心したように息を吐く。

 

だが、まだまだ安心はできない。

 

「あの声……一体何なんだ?」

 

俺が言っているのは、一階にいた時に聞こえたあの声である。脳内に響くような不自然な聞こえ方、いろいろな声が混ざり合っているような声質、『もういいかい?』という言葉、どれをとっても不可解だ。一体、あれは何なのか。

 

「もういいかい……もしかして、『かくれんぼ』? ……ううん、まさか」

 

「いや、あながち間違っていないと思うぞ」

 

俺はすぐに姫野の言葉を肯定した。

 

「あの時聞こえた『もういいかい?』の言い方は、確かにかくれんぼの時の言い方だった」

 

「で、でも、かくれんぼと由佳の怪我に何の関係が……」

 

「本人に聞けば、分かるんじゃないか?」

 

俺は後ろを向きながら言った。そこでは、腹を押さえた神代がむくりと起き上がっている。

 

「由佳! よかった!」

 

「美琴……? どうしてここに……ッ! その人は、誰?」

 

神代は俺を見て、警戒するように睨んでくる。

 

「ああ、この人は、私達を助けてくれたの」

 

「鬼道龍護だ」

 

俺は名前だけ言う。

 

「え……鬼道って、あの鬼道?」

 

すると神代が反応した。

 

「え? 知り合い?」

 

「知り合いも何も、同じ高校で同じクラスじゃない!」

 

「ええっ!」




衝撃(?)の事実。主人公は原作主人公と同級生だった!






地の文が濃くなると会話文が薄くなって、会話文が濃くなると地の文が薄くなる癖をどうにかしたい。

主人公のヒロインは誰?

  • 美琴ちゃん
  • 由香ちゃん
  • どっちもだねどっちも
  • ひとみこが正義や!(ヒロインなし)
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