狂いのストラトス Everlasting Infinite Stratos   作:柳之助@電撃銀賞5月10日発売予定

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推奨BGM:手を取って輪を出よう(境界線上のホライゾンⅡより)

ついに始まる兄姉の会


第肆話

学園島の空に乾いた音が響く。訓練用ISが放った空砲。それは一つだけではなく生徒から選抜されたパフォーマンス部隊の十数人が、色とりどりにカラーリングされた『打鉄』や『ラファール・リヴァイヴ』を用いて軌跡を描いている。

 そして、彼女たちの目下。

 海上に増設された学園島、それと地上を結ぶモノレールも普段よりもかなり活気に満ちており、それはIS学園全体でも同じだ。全体的に人が多い。

 そして、もっとも活気があり、同時に抑えつけられているのが、その場所だった。

 その場所とは、

 

「さて」

 

 パシン、と、音が鳴る。そこは体育館だ。IS学園、全校生徒が優に収まる巨大な体育館。一年生から三年生まで、教師の大部分までも揃っていた。この大人数の前、舞台の上にて仁王立ちしながら、扇子を手にし、不敵な笑みを浮かべるのは、IS学園生徒会長更識楯無だ。現在ストレス性の胃痛に悩まされている彼女だが、全校生徒の前で立つ程度では問題ない。

 広げた扇子に描かれた文字は“祭”。

 そして、彼女が告げた言葉は、

 

「――これよりIS学園学園祭を始めるわ!」

 

 開催の音頭はスピーカーを通して、学園全体へと響き渡り、各地にて、そしてこの体育館でもっとも大きく歓声が上がった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えっと……どこだここは?」

 

 五反田弾は迷っていた。

 高校生にもなる身で恥ずかしいがこの広い、それも始めてきたIS学園だから仕方ないことにしてほしい。

 そう、彼は今天下のIS学園にいた。本来なら女子高であり、治外法権であるこの学園には整備担当や事務員以外の男は入れない。勿論、不法侵入ではない。この学園の学園祭は生徒一人ごとに招待券が一人分のみ配られる。弾は一夏の分のソレを貰ってここにいるのだ。

 あっさり渡してくれたからよかったのは良かったが、彼の妹は招待状要らずの顔パスで入っていたがコレは如何に。

 その蘭も着いてすぐに勝手知ったるなんとやらで一人でどっかに行ってしまった。

 というわけで、見知らぬ地にて絶賛迷子なのだ。

 

 バンダナを巻いた赤い髪を掻きながらも、どうするべきか困る。蘭、一夏や鈴に携帯で電話を掛けたが出ない。いやまあこの面子が弾の電話に出たことなんて滅多にないのだが。

 

「あーしかたないなぁ。あんま頼りたく無かったが」

 

 愚痴を言いつつ携帯を取り出して電話を掛ける。数コールの後に出たのは、

 

『はいはーい、束さんだよー。どしたの、弾くん?』

 

 篠ノ之束だ。絶賛指名手配中の彼女だが弾はそんなことは気にせずに、

 

「あーすいません、道に迷っちゃって……」

 

『あははー、そっかー。今どこらへんかわかる?』

 

「えっと……とりあえず、玄関というか昇降口ですかね」

 

 周囲の状況を伝える。学校の校舎に辿りつき、ある程度フラフラしたが結局分らなかった。

 自分でもかなり拙い表現だと思いながら伝え、

 

『おっけー。じゃあそこにいてね。迎えに行くから』

 

「すいません、ホント。お願いします」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えっと……こっちでいいのでしょうか」

 

「の、はずだが。ううむ、些か人が多いな。下手な軍事基地よりも複雑だ」

 

 二人の女性がいる。

 一人は所謂侍女服、それも昨今流行りのスカートの丈が短い物ではなく足首を隠している本格的な侍女服だ。ネクタイと腰のベルトが特徴的である。歳は二十歳少し前程度の桜色の髪の女性だった。

 もう一人は軍服。正規ドイツ軍のソレであり、軍帽付きである。侍女の彼女と歳は同じくらいであろう。濃い青い髪と左目の眼帯がやたら目立つ。

 二人ともおよそ普通とは言い難い服装だが、しかし学園祭だ。制服でいる生徒そのものがまず珍しいし。生徒以外でも空気に当てられて個性的な格好をしているものも少なくない。それに二人とも見目麗しいので、大人っぽい学生に見えないこともない。

 二人は一緒にパンフレットを片手にしながら周囲を見回し、

 

「困りましたわね。誰かに聞いた方が早いでしょうか」

 

「それがいいかもしれんな。あちこち回りすぎて辿りつけなくても拙いだろう」

 

「です、ね。ではええと……」

 

「あそこ二人なんかいいんじゃないか? いかにもといった感じだが」

 

 軍服の方が指さした先は二人の生徒。水色の髪に扇を片手にした少女と茶髪のポニーテールに眼鏡の少女だ。二人は周囲を巡回するように歩いている。腕の腕章は“生徒会”だ。

 

「なるほど」

 

「うむ」

 

 二人で頷き。

 

「あの、すいません」

 

「はい?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やっほー弾くんお待たせー」

 

「あ、すいま、せ、ん……?」

 

 玄関口で一人居心地悪く束のことを待っていた弾は、自らを呼ぶ声に反応した。が、その声の主は自分の予想した姿ではなかった。朱色の髪のポニーテールの女性である。朱色のアンダーフレームのメガネに黒のレディーススーツ、下はスカートで同色のストッキングだ。地味といえば地味な格好だが豊かな胸元、スカートから延びる艶めかしい足元が周囲の視線を引き付ける。一瞬、誰なのか理解できなかった。

 

「おい束、少しは声を落とせ」

 

「大丈夫だよぅ、ちーちゃん」

 

 隣にいたのも一瞬だれか分らなかった。普段と違いメガネを掛けていたからだろうか。朱髪の女性と同じようにスーツ姿で下はスラックスだ。黒髪と鋭い瞳、朱髪と同じく豊かな胸。

 当然ながら、篠ノ之束と織斑千冬。

 一夏繋がりで弾とは二人とも結構な付き合いの長さだ。主に、暴走する弟や妹たち関係で。愚痴を言い合い酒を飲む二人につまみを作る事はよくあった。 

 

「束さんと千冬さん、ですよね?」

 

 だと言うにも関わらず、一瞬二人のことが分らなかった。分らなかったというよりは認識できなかったという感じだろうか。

 

「ああ、うん。束さんだよ。目立ちたくないからちょっち細工してあるんだよ」

 

「ま、コイツは良くも悪くも有名人だからな」

 

「なるほど」

 

 世界規模で指名手配が掛っている束だ。いかに治外法権のIS学園とはいえうかつにフラフラしていてはすぐに居場所が知れ渡る。メディア関係も多く出這入りしている学園祭ならなおさらだ。そしてそれは千冬も同じだろう。

 多分メガネあたりがなにかの発明品なのだろう。

 それくらいは見当がついた。

 

「じゃ、行こうか。まだ私たちも箒ちゃんの所いってないんだよねー。楽しみ愉しみ」

 

「私も基本ノータッチだったからな。なにが出てくるのか、お手並み拝見といった所だ」

 

 微笑み合うメガネ美女二人を視界に入れながら眼福眼福と思いながらも、

 

「……なんかやらかさなきゃいいっすけどね」

 

 本音がポロリと零れ、

 

「……」

 

 空気が死んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はい、ここが一年一組の教室ですよ」

 

 パシンという音と共に扇が広がり描かれていた文字は“到着”だった。楯無は開いている手で示す先は一年一組の教室。隣には虚がいて、目の前には、

 

「わざわざ申し訳ございません」

 

「すまなかった、ありがとう」

 

 礼を言う侍女と軍服の二人だ。侍女はスカートの裾をつまみ上品に。軍服は軍人らしく姿勢良く敬礼して。一見やり過ぎに見える礼だが、口元の端が二人とも笑っている。存外茶目っけのある人物のようだった。

 そして、楯無もまたそういう人間であるし、そういう人間が好きだ。

 

「んーそうね。虚、私たちも少し休憩していきましょうか」

 

「え、いいんですかお嬢様?」

 

「会長と呼ぶように。せっかくの学園祭だしね、生徒会といえでも休息は必要よ。ということで御両人、私たちも御一緒してよろしいかしら?」

 

「ええ、私は構いませんよ」

 

「無論、私も」

 

「結構。ありがとうございます」

 

「はぁ。まったく会長は……きゃっ」

 

「うお! すいません!」

 

 溜息を吐いていた虚に誰かかぶつかった。それは太く低い声で女子のものではなく反射的に四人とも身構える。

 

「あ、、いや、ほんと、すいません」

 

 視線が集まって頭を何度も下げてきたのは、やはりというべきか男子だった。赤い髪にバンダナの少年。虚や楯無よりはいくつか年下だろうか。思わず身構えたが平謝りしてきて毒気を抜かれる。

 

「ああ、いえ。私も不注意でした。ごめんなさい」

 

「あ、いえいえ。俺こそ」

 

「いえいえ、私こそ」

 

「いえいえ」

 

「いえいえ」

 

 どういうわけか二人でぺこぺこ謝っていた。なかなかにシュールな絵である。見かねた楯無が声を掛ける。

 

「そこらへんにしときなさい、二人とも」

 

「まーまー、そこらへんにしておこうよー」

 

「あら?」

 

「ほえ?」

 

 声を掛けたのは楯無だけではなかった。もう一人、少年と共にいたであろう朱髪とメガネのスーツ姿の女性だ。が、なんだろうか視界に入れた瞬間、どういう顔か良くわからないが、些細な、しかし確かな違和感を覚える。そしてその違和感を上乗せするように、

 

「おい、そろそろ中に入ったら……ん? お前は」

 

「え? あ、うそ、え、お、織斑教官?」

 

 軍服の女性が隻眼を見開かせる。その名前に侍女の彼女も驚いたように目を見開いたし、楯無や虚も同じだ。その様子に朱髪の女性が手を頭に当てて、

 

「あちゃー、やっぱ知り合いいると効果薄れるなぁー」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「織斑一夏の姉、織斑千冬だ」

 

「篠ノ之箒の姉、篠ノ之束だよー」

 

「セシリア・オルコットの侍女、チェルシー・ブランケットでございます」

 

「ラウラ・ボーデヴィッヒの副官、クラリッサ・ハルフォーフです」

 

「更識簪の姉、更識楯無よ」

 

「布仏本音の姉、布仏虚です」

 

「五反田蘭の兄、五反田弾です」

 

 立ち話もなんだということで七人は一年一組に入り、やたら豪華な机に相席している。男は弾しかいないし、男子高校生、女子生徒会長、、女子生徒会員、侍女、軍人、教師、科学者といろいろバラバラであるし、まったく無名であったり、ものすごく有名であったり、知り合いだったり、初対面だったりの七人であるが。

 

「…………」

 

 なぜだろう。初めて会った気がしない。

 

「…………」

 

 なんとなく、言葉に詰まる。やたら親近感が湧いてきて怖い。おまけにやたらめったらになにか変な空気というか宿命と言うか運命を背負っていると直感で分かる。お互いに。

 

「…………」

 

 なんか空気が重い。華やかな学園祭にはふさわしくないと思うが気まずさは消えない。

 誰もがなんか助けてとか、思い、

 

「あ、いらっしゃいませー。御注文をどうぞ」

 

 救いの主が来た。

 メイド姿の相川清香だ。余りの気まずさに周囲を見ていなかった七人だったが、良く見ればメイド以外にも、ゴスロリや巫女服、バニーガール、セーラー服、チャイナドレス等多種多様だ。コスプレ要素はしっかりと生きている。給仕役は数人いるが、それぞれに似合うようにアレンジされているのはこだわりが深い。

 メイド服の清香は男子である弾や生徒会である楯無や虚、軍服や侍女服のクラリッサやチェルシーにはまったく動じずに、サービスの水を配りながら笑顔で注文を聞いてきたが、

 

「あれ、織斑先生に束さん? どうしたんですか、メガネなんかかけて」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 千冬と束は問いには答えず、思わず清香に背中を向けて、

 

「おいどういうことだ。この眼鏡認識阻害効果あるんじゃなかったのか?」

 

「あっれー? おっかしいなぁ、よっぽど仲いいか鋭くないと気付けないはずなんだけど……」

 

 口元を手で隠しつつ、冷や汗を流しながら言い合う。

 二人がかけているのは束謹製の他人の認識を阻害する効果を持つメガネだ。言った通り一定以上の付き合いか第六感的な鋭さが無ければ気付かないはずなものだ。

 担任である千冬はともかく、林間学校で始めて会ったはずの束には気付きにくいはずなのだが、

 

「あ、そういえば林間学校で箒ちゃんの誕生日会で箒ちゃんの可愛さについて一晩中語り合ってた」

 

「何してんだお前」

 

 半分くらい酔ってたから今思い出したが、そんなことがあったからまぁ気付かれてもおかしくはないだろうか。

 

 前を向く。

 

「あははー、久しぶりだね。きょーかちゃん!」

 

「はいお久しぶりです束さん。御注文どうします? いろいろありますよ。他の皆さんも」

 

「あ、そうだね。どうしよっかなー」

 

 言われ束が清香が差し出したメニューを見る。千冬や弾たちも釣られ、

 

「……なんだこのメニュー」

 

「『執事の御褒美セット』……だと?」

 

「ザワークラフトにヴァイスブルスト、アイスバイン? ドイツの家庭料理か」

 

「フィッシュアンドチップスやフィジットパイはイギリス料理ですね」

 

「ああ、そこらへんの家庭料理はセシリアさんやラウラが張りきってくれたんですよ」

 

 なるほどと、二人の副官と侍女は頷く。彼女達の愛国精神や淑女振りは言わずもがなだ。あの二人なら色々駆使して本格てな物を用意してくれるだろう。

 

「いや、待て。なんだこの『執事の御褒美セット』は」

 

「ああ、それは執事姿の織斑君が奉仕してくれるというセットです」

 

「お前ら神聖な学び舎でなにしてるんだ」

 

 呆れつつも苦笑し、千冬が水を口に含む。釣られて他の皆も水が入ったコップを傾け、

 

「まぁ、多分このセットは売り切れというか打ち止めですよ、ほら、アレ」

 

 清香が指した先を見る。

 そこは、

 

「どうぞ、お嬢様。あーんをお願いします」

 

「うむ」

 

「あーん」

 

「あーん」

 

「……お口に合いましたか? お嬢様」

 

「うむ、くるしゅうない」

 

 執事姿の一夏とチャイナドレスの鈴が主従プレイでピンクオーラ出していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ブッーーーー!」

 

 千冬と弾が飲んでいた水を思いきり噴き出した。綺麗なアーチを描いたが他人に掛る前に慌てて楯無がISの機能を使って回収する。

 二人は想いっ気咳き込み、

 

「なんだアイツら、ほんとになにしてんだ!」

 

「え? なに、アイツら付き合ってんの!? 聞いてないぞ!?」

 

「え? 林間学校終わったあたりからずっとあんな感じだよ?」

 

「あんなって、あんなピンクオーラ丸出し!?」

 

「うん」

 

 思わず弾が頭を抱える。なんだろう、凄く複雑。妹が一夏に惚れているのは知っている。正直義弟がああいう人格破綻者で親友なのはどうかと思っていたし、一夏と鈴は夫婦みたいだったが、実際にそんな話聞かされると複雑だ。

 

「ま、まぁ、とりあえずコーヒー貰おうかな、うん。他の皆は?」

 

 コーヒーで皆が同意する。

 

「はい、コーヒー七つー。少しお待ちください」

 

 ペコリとお辞儀をして、清香が去る。予め用意されていたのをカップに注いだだけなのか来るまでにそれほど時間は掛らなかった。結構混んでるがテキパキ動けているから客周りは早いようだ。

 清香がコーヒーを配りながら、

 

「あ、そろそろ時間ですね」

 

 時間? と七人が配られたコーヒーを口に運び、

 

「あちらを御注目ください」

 

 指した先、パンクスタイルセシリア、ゴスロリラウラ、バニーガール箒、水着エプロン本音、スーツシャルロットがそれぞれ楽器ケースを持って現れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ブッーーーー!」

 

 全員が一斉にコーヒーを拭いた。

 そして、

 

「きゃあああああ!」

 

「ぎゃあああああ!」

 

 響いたのは妹のあられもない姿に発狂した虚が弾に叫びながら眼つぶしをし、それを受けて叫んだ声だった。

 

「な、な、な」

 

 驚き見る。

 セシリアは柄入りのTシャツにレザージャケット、ダメージジーンズ。体の各所にシルバーアクセサーアクセサーの鎖や指輪があり首にはトゲトゲのチョーカー。

 ラウラはヘッドドレス付きの黒のゴスロリ、それも全身に大量のフリルやレースが付いたものだ。コルセットや一部だけは白く、眼帯は何時ものではなく医療用のに変わっていた。

 箒の赤いバニーガールは至って王道だ。だが王道故にスタイルのいい箒が着ると際どい。大きすぎて隠し切れていない胸や網タイツが艶めかしい。

 本音に至っては前から見れば裸エプロンだ。何時も着ぐるみで隠されていて知られていなが、彼女もかなりスタイルがいい。水玉模様の普通のエプロンが逆にいかがわしい。

 シャルロットがマトモといえばマトモだろうか。元々中世的な顔立ちなのでスマートなダークスーツがかなり様になっていた。

 それぞれのコスプレをして楽器ケースから取り出したのは、バイオリンやチェロ、カスタネット、トライアングル、フルート。

 

「って、なにトライアングルとカスタネット!?」

 

「バンドとは聞いていたがクラシックバンドだったのか!?」

 

「はい、普通のバンドだとスペース取り過ぎるからあんまり場所とらないようにあんな感じに。カスタネットとトライアングルは箒さんとのほほんさんが楽器できないからアレになったんですよ」

 

「いや、待ってください! なぜお嬢さまはあんな姿に!?」

 

「そうだ! 隊長もあんなあからさまにキャラじゃない格好に何故!?」

 

「普段したことない格好したいということであれになりました。可愛いですよね」

 

「確かに可愛いですが!」

 

「確かに可愛いが!」

 

 若干頬の紅潮している二人である。

 

「ちょっと、会長、先生! あれいいんですか、風紀的に!」

 

「う、うーん、どう、だろう、ね……」

 

「一応全体的に仮装許可だからな……。普通の学校ならともかくほぼ女子高のココでは注意しにくい」

 

「というかあの箒ちゃんがあんな際どい格好するのが驚きなんだけど!」

 

「皆で可愛いって言ったら案外アッサリ来てくれましたよ」

 

「ちょろいっ! 私の妹ちょすぎるよっ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




が、書いてて一番たぎったのは女教師スタイル束さんである。

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