笑ってはいけないシンフォギア装者24時   作:クマ提督

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Episode3 演習

運動場

 

エルフナイン「では、皆さん少しお待ちを…」

クリス「何やるんだ?」

 

ゴゴゴォという地鳴りが聞こえて来た。

 

切歌「およよ…洗車ですか?」

調「切ちゃん、戦車だよ…」

 

かの世界大戦時代、ナチス・ドイツが所有し数多の連合国、英露の戦車を撃破した、ティガー重戦車。その改良型

重戦車 Pz.Kpfw.VI Ausf.B(Henschel)であった。

 

クリス「なんで…戦車が!?」

響「わー!カッコイイ〜」

???「遅れてしまってごめんなさい!」

マリア「ま、まさか…大洗女子学園の…西住みほ!?」

みほ「あれっ…?知ってるんですか?」

マリア「ええ…あんこう鍋を食べに」

響「えぇ!マリアさんズルい〜!」

切歌「ちょっと待つデスよ!こっちは2045年…そちらの世界は何年…」

みほ「じ、時空を超えてやってきました!」

切歌「な、ナンデスと!」

シェム・ハ「我が居ればそんなの朝飯前だぞ?」

調「また…シェム・ハさん」

 

みほ「それでは!私達のチームを紹介します!」

操縦手 冷泉麻子「よろしく…」

通信手(今回はワンオフ戦闘の為、該当なし)

機銃砲手 小日向未来「よろしく〜」

装填手 シェム・ハ「フフッ、我にかかれば…」

砲手 秋山優花里「久々に、私の腕前、見せちゃいますよ〜」

車長 西住みほ 

「よろしくお願い致します、みなさん!」

 

「実況は私、彼氏募集中の武部沙織がお送り…って!私なんで戦車に乗れないのよ!」

「沙織さん…私としっかり実況しましょうね!実況二人目、五十鈴華です」

 

エルフナイン「ルールはシンフォギア装者は戦車の砲撃に当たらない事シンフォギア装者は戦車を破壊する事」

クリス「おい…戦車の主砲なんか食らったらシンフォギアと言えど死ぬんじゃないだろうな!?って!戦車を壊せってか!?」

エルフナイン「安心して下さい!今回使う弾は…あ、あそこにウェル博士が居ますね、試しに撃ってみましょうみほさん!お願いします」

 

みほ「はい!優花里さん、120°回頭、仰俯角0°発射用意!

発射!

 

大きな音をたてウェルに向かって発砲した。

 

マリア「ん?弾出てなくない?」

エルフナイン「そうなんです!これは赤外線が出てまして…当たったらこの機械が鳴って…」

クリス「よーするに死なないって訳だな?」

エルフナイン「はい…そして、このなかから一人が戦っていただくという感じでして…」

 

装者は一人、指名したそれは…

 

響「私?」

 

立花響であった。

 

エルフナイン「では…演習開始!」

みほ「前進!」

響「…ガングニールの力さえ!あるのなら!」

 

 

響はガングニールを纏った。

 

みほ「主砲撃てぇ!」

ドゴーン

響「貫けぇ!」

主砲に向かってぶん殴る

エルフナイン「判定、ガングニールにより敵弾消滅!響さん生存ですっ!」

みほ「なら…機銃で!って…いない!?」

 

立花響は空に舞うガングニールで地を蹴り高く飛んだ

マリア「行きなさい!ガングニール!」

翼「勝利を…希望を勝ち取れ!」

 

立花響は先の魔法少女事変の際、キャロルに見舞ったGlorious Breakを繰り出す。

 

みほ「冷泉さん!全力後退です!」

麻子「分かった」

 

ティガーⅡは全力後退して何とか立花響の攻撃より逃れる事が出来た。

 

みほ「未来さん!機銃掃射をお願いします」

未来「うん…響、ごめんね!」

 

バパパパパッン

 

優花里「見えました!あそこであります!」

 

パッァーン

 

ティガーⅡの主砲も立花がいるであろう地点に発射した。

 

響「アマルガムでぇぇぇ!」

アマルガムの発動で先程の主砲は防がれたようだ

 

みほ「主砲が…優花里さん!」

シェム・ハ「装填したぞ」

優花里「間に合わない!?この、短時間で…」

 

立花は距離が離れて居たが一瞬で砲門の対応の出来ない真下へと入り込み拳をぶつけた。

 

パカッ

 

沙織「…白旗!?」

華「有効!」

エルフナイン「よって、この勝負!シンフォギアの勝利!」

 

マリア「やったわ…」

翼「まさか、単機で戦車を撃破するとはな」

クリス「バケモンかよ、うちらの神殺しは」

 

優花里「どうします!?これ、黒森峰に借りた物なのに…」

シェム・ハ「我が直そうぞ、そして、そなた達も元の時代へ送ろうぞ」

響「お別れだね…」

 

ピシッ

 

みほ「立花さん!ありがとうございました。また、いつの日かお会い出来る事を楽しみにしてますね!」

エルフナイン「…そちらの時代は大変ですが、未来はこうして明るいので!希望をもって…」

みほ「はい!ご親切にどうも…」

沙織「そういえば!私って結婚してるのかなぁ!?おーい!未来の私〜返事して!」

麻子「行くぞ、沙織」

沙織「ちょ〜服引っ張らないで〜」

 

みんな「ア、アハハ」

 

切歌「た、楽しみに待っとくデスよ!」

調「きっと…それがいい」

沙織「そ、そっかなぁ〜」

シェム・ハ「では、転送するぞ」

 

段々と辺りを煙が立ち込めて来たと思っていたら眩い光に包まれ、そして消えて行った。

 

響「さようなら、みほちゃん 大洗のみんな」

 

エルフナイン「では、皆さん行きましょう」

エルフナインの目からは涙のような物が溢れて来ているのが見えた。

周りのみんなもウルッと来ているようだ

 

エルフナイン「次は皆さんお待ちかねの食事ですよ!早速食堂へ!」

 


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