#1日1文小説   作:さじぁ

1 / 1
1話1話が大変短く、1000文字以上でないと投稿できないのでこのようになりました。


1話〜10話

○○○1話○○○

 

目が覚めると、「私」は椅子に座っていた。

 

「ここは……」

 

何も思い出せない記憶に軽い戸惑いを覚えながら辺りを見回した。

 

まず目につくのは前方にある小さめのドア。

あとは上に大きな照明と、部屋の上の隅っこにある監視カメラだけだった。

 

 

○○○2話○○○

 

今は何を考えようと、この灰色の壁に囲まれた小部屋から外へ出ないと意味が無い。

 

そう思って目の前のドアを開けると、そこには前の部屋に似た部屋が続いていた。

大きな違いといえば椅子がないくらいだ。

 

 

○○○3話○○○

 

2つ目の部屋のドアを開けると、これまでとやはり同じ部屋だった。

二度あることは三度ある。

 

ただ大きく違う点は、右側に姿見がある事だ。

何故ここにあるかは知りようがないが、初めて自分の姿を確認することが出来た。

 

 

○○○4話○○○

 

血を流し込んだような真っ紅な右目と、透き通るような蒼い左目。

そしてロングウェーブで腰より長い薄ピンクの髪。

 

それが「私」の姿だった。

 

自分の姿を確認しても記憶はまだ覚めない。

 

 

○○○5話○○○

 

自分の幼い姿を確認し終えたところで、次のドアを開けた。

 

ドアを開け4つ目の部屋を覗いてみると、

前にはドアが、左には怪しいボタンが、右には壁際に机と椅子がそれぞれあった

 

「私」はおそるおそるボタンを押した。

 

 

○○○6話○○○

 

後ろ……つまり机側を確認してみると、壁が開き奥からハンバーグプレートが出てきた。

 

いい匂いが辺り一面に充満し、食欲が湧いてきた。

そして「私」はその食欲に抗えずハンバーグを食べた。

 

「おいしい……」

 

 

○○○7話○○○

 

「ごちそう…さまでした……」

 

ハンバーグを食べ終わり席を離れると、壁が食器類を取り込んだ。

 

満腹になり休める場所にいることで、心理的余裕が生まれたのか。

「私」はなぜここにいるのか。

それを考え始めた。

 

 

○○○8話○○○

 

1つだけ思い出した。

 

どんな理由か、何があったかは忘れてしまったけど。

 

謝らなければいけない人がいたはずだ。

 

家族かもしれない。

大切な人かもしれない。

関係ない人かもしれない。

 

謝罪しないといけない。

ただそれだけを思い出した。

 

 

○○○9話○○○

 

謝らなければいけない人に出会うため、「私」は4つ目のドアを開けた。

 

ドアの先は相変わらず灰色の壁の部屋だが、

右側にはユニットバスが、左側には着替えとメモが置いてあった。

 

メモには

「ダメダメお姉ちゃんとりあえず風呂入れ」

と書いてあった。

 

 

○○○10話○○○

 

風呂に入りさっぱりして、着替えに袖を通す。

髪も整えようとするが、薄ピンクのくせっ毛はなかなか治らない。

 

髪は諦め次のドアを開ける。

するとようやく灰色以外の部屋に出た。

 

白い壁で右と左にやけに長い。

ここは廊下だった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。