ここらでオリ主の設定をちょっと。
名前 ユーリ・イヴリース・如月・織斑
見た目 子供っぽく見られやすい顔に眼鏡を掛け、前髪は右だけ頬まで隠れるように分けていて横髪は肩に届く位で、後ろだけ腰下まで伸ばして束ねている。
髪色は灰色よりの薄っすら銀で肌は白い、瞳は左が紅で右が黒銀。
身長 152cm
基本はシャルみたいに服装次第でどちらの性別にも見える容姿で、前述の顔の問題でよく幼く見られる。
ミドルネーム二つは実の両親の苗字、普段は頭文字だけ名乗る。
母親は代々続く古流剣術の流派の末裔で、父親は科学者にして職人でありある組織の代表を務めていた。
戦闘スタイルは我流の居合い術《早撃ち》と母親に教わった古流剣術・櫻舞如月流をそのまま使ったりアレンジを加えた物など、それと父親に習った我流体術を主に用いる。
とある理由で常に右手に黒い手袋をしています。
ユーリは大体こんなんです。
「少しよろしいかしら?」
二限目も終わり次の授業の準備をしようとしていたら、例のイギリスの娘…代表候補生だったかな?が私と一夏に話しかけてきた。
なびく金髪が綺麗だね、そして縦ロールの部分を見ているとお腹が空いてくる気がするよ。
私は一旦振り向きつつ横目で一夏を見ると、自分も話しかけられていると気付いて無いようで鞄の中をごそごそしてる。
「聞こえませんの? 此方をお向きなさい」
「ん? ああ俺にも話しかけてたのか。えっと、何か用か?」
「まぁ!なんですの、そのお返事。わたくしに話しかけられられるだけでも光栄なのですから、それ相応の態度があるんではないかしら?」
「いや、はい?」
急な事に一夏が凄く困惑している、まぁこんな物言いでいきなり来られても普通は困るから仕方無い。
このままじゃお互い面倒だし此方から切り出すかな、ええと名前は…ああそうだ――
「すみませんミス・オルコット、何か御用なら手短に願えますか? 休憩時間はあまり長く無いですからね」
「あら、そちらの方はまだ礼儀を弁えていらっしゃるようですわね。それにしても唯二人の男でISを操縦できる男子と聞いていましたからどんなものかと思えば…一人は平均的な女子にも劣りそうな貧弱そうな容姿、もう一人はちゃんと授業について行けているのかも怪しく知性さの欠片も感じられ無いですわね」
わぁ、いきなり凄い喧嘩の売られ方をされたよ。
とりあえずオルコットに食って掛かろうとする一夏の肩をそっと押さえ、後立ち上がって此方に来ようとする箒を目配せで抑えさせた。
「まぁそんな貴方がたにもわたくしは優しくして差し上げますわよ、なんと言っても選ばれし代表候補生なのですから」
うん知ってる、ついでに入試主席だとか実技試験官を倒したとかも。
「まじ!? アンタ代表候補生なのか、そいつは凄いな」
「…貴方はわたくしを馬鹿にしていますの?」
「ああすみませんミス・オルコット、一夏は思った事をそのまま口に出すタイプなんで他意は無いんですよ」
「ふん、そうですの。まぁそれで本題ですが…ISのことで分からないことがあれば、泣いて頼まれたら教えて差し上げても良いんですのよ? 何せわたくしは、入試で唯一試験官を倒したエリート中のエリートなのですから」
「ん? 俺も試験官に勝ったぞ、ユーリ兄はどうせ楽勝だったんだろうし」
さらっとそれを言っちゃうのか一夏、このタイプの娘にそんなこと言ったらモメるよ?
「…何ですって? 話が違いますわ、試験官を倒したのはわたくしだけだと聞いていましたのに!」
「悪いが女子ではってオチじゃないのか?」
「くっ、冗談ではありませんわ! 貴方がた程度に試験官が倒せる筈が…」
「いや多分俺はまぐれだけどユーリ兄は実力だ、ってかアンタはユーリ兄が何者か知らないのか?」
「何の事ですの? 高が偶然ISを動かせたというだけの男でしょう、男なんてその程度の認識で十分の筈ですわ」
あー、オルコットは工房の公式発表見て無いんだね。
いやでも国から何か言われてたりしないんだろうか?別に良いんだけれど。
まぁ知ってて欲しかったって訳ではないんだけども、知ってくれた方が話は拗れずに済んだ気がするね。
「はん! そんな事言ってたら後で泣くぞ? っていうかユーリ兄実際の所、入試の結果ってどうだったんだ?」
あ、やっと会話に復帰できた。
さっきから二人で勝手に熱くなってくから放置プレイかと思ったよ。
「どうだったと聞かれても…試験の時はちょっと眠くて筆記は程々でやって、実技はISの保護機能で眠気が飛んだから楽しんだ上で勝ったけど」
「楽しむって…実技はともかく良くそんな適当に筆記試験を受けて入学できたものですわね、余程運が良かったのかしら?」
「えーと、まぁそうかも知れませんね」
…言えない、ホントは眠気でうつらうつらしながら書いたのに、点数がもう一問答えを書いてたら主席と同点だったって後で聞かされたとか。
「…貴方がたがその程度の男だというのは良く分かりましたわ、精々クラス全体の足を引っ張らないで下さいな。では、失礼」
言いたい事を全て言い終えたのか、オルコットはすたすたと自分の席に戻って行った。
「ったく何だったんだアイツ、ってかユーリ兄もガツンと言ってやれば良かったじゃねぇか」
「いや何を? 此方に好意的でない者を刺激して敵にするのは避けたいよ、この先も一緒にクラスで過ごす相手なんだし」
「あー…ユーリ兄はそういう奴だった、最近こういう状況になった事が無くて忘れてた」
何だ、文句でもあるのか弟よ。
とそんな会話をしてる内にチャイムが鳴った、急いで準備しないと。
――――――
「授業の前に、来月のクラス対抗戦に出るクラス代表者を決めないといけない。本当はSHRの間と休憩時間にでも話し合っておいてもらう筈だったんだが、時間が押したのと単に伝えるのを忘れていた」
三限目は真耶ちゃんではなく千冬が一人で教室に入って来たのだけれど、教壇に着いて開口一番にそんな事を言い出した。
「因みにクラス代表者とはそのままの意味だぞ。クラス対抗戦に始まり、生徒会が開く会議や委員会にも出席する所謂クラス長だ。ちなみにクラス対抗戦は、入学時点の各クラスの実力を測るもので毎年一学期開始から一ヶ月程で行われる。今の時点では大した差はないかもしれないが競争は向上心を生むものだ、尚一度決まると一年間変更は出来ないから選ばれた者は覚悟してくれ…ああ候補者の自薦、他薦は問わないからな」
そういえばそんな事もあったね、学園の事もある程度把握していたけどこういう細かい事は忘れてたな。
「はい! 一夏君を推薦します!」
「私も!」
「私もそれが良いと思います!」
他薦もオーケーだから数人が口々に一夏を推薦していくね、まぁ私も後々を考えれば一夏に経験を積ませたいしやって欲しいけど。
「はい! 私はユーリ君を推薦します!」
「私も! ユーリ君が良いと思います!」
おっと、私も挙げられるか。
まぁ物珍しいから二人共こうなるよね。
「…でもユーリ君持病があるんだっけ? もし代表に決まっても大丈夫?」
「あ、そうだった」
覚えててもらえたようで嬉しいです、これなら倒れても廊下に放置はされないかな?
「えーと、その点は問題無いよ。発作とは言っても時折胸が苦しくなる位だし、数分大人しくしていればすぐ治まるから」
「なら良かったー」
「うんうん、じゃあ私もユーリ君に一票!」
「自分もししょ…ユーリに一票」
問題無いと伝えたら今度は私推しが強くなってきたよ、しかもさらっと箒が混ざってたような。
こうなったら私はオルコットを推薦してみようか。
「じゃあ私は「いい加減にして下さいな!」あんですと!?」
手を上げて推薦しようとしたら、そのオルコットに発言を潰されたよ。
「そのような選出は納得出来かねますし認められません! 大体、男がクラス代表だなんていい恥さらしだと思いませんの? わたくしに、そのような屈辱を一年間も味わえと皆様はおっしゃるのですか!?」
オルコットは立ち上がり、私と一夏を睨みつけながらそう言ってくる。
怒って眉間に皺が寄ってる、折角の可愛い顔がもったいない事になっちゃってるよ?
「実力から行けばわたくしがクラス代表になるのは必然の筈。それを物珍しいからという理由で極東の猿達にされては困ります! 如何見ても無能な男と明らかに役に立たなそうな貧弱そうな男になど! そも実力に劣る者を選ぼうという貴女方の頭はどうかしているのではありませんの?!」
…この流れは不味いかな、一代表候補生がそういう事を勢いで口にしてはいけないんだよと。
周りを見れば皆は不愉快そうに顔を歪めているし、このままは駄目だよ。
「そもそも文化も後進的で我が祖国より環境も劣る国で暮らさなくてはいけないこと自体、わたくしにとっては耐え難「はいそこまで」ってなんですの!?」
さっきの仕返し成功、それにこれ以上は本当に不味いから。
一夏が今にも立ち上がって喧嘩売りに行きそうだったし、他の娘達もキレそうだったんで。
「ミス・オルコット、それはイギリス代表候補生としての公式発言ととって良いのかな?」
「え、あ……!?」
私の言葉でオルコットは自分の立場と口にした言葉を省み、途端にしまったという表情になった。
「まぁ私達に苛立って勢いで言ったんだと思うから深く追求はしないけど、今この場で一つしておいた方が良い事があるんじゃないかな?」
そう笑顔で諭すように言ったら、オルコットは数瞬視線を泳がせ何かを考えた後ゆっくりと口を開いた。
「…自分の立場も弁えず無礼な発言をいたしました事、皆様お許し下さい」
そう言ってオルコットは深く頭を下げた、うんうん素直な良い娘だ。
一夏や他の娘達も謝るならと納得してくれたのか、表情は和らいだ。
「…ですが、その上で今一度言わせて頂きます。実力に劣る者を珍しいからという理由だけで選出すれば、後々このクラスの不利益になるのは間違い無い事実ですわ」
顔を上げたオルコットは再び私と一夏を真っ直ぐ睨んでそう言い切った。
「…なるほど、つまりアンタは弱い奴が代表なんてやるべきじゃないって言いたいんだな?」
オルコットの再びの、ただしさっきと違って落ち着いて語られた言葉に、最初に反応したのは一夏だった。
まぁさっきの流れからだし納得だけど。
「そういう事ですわ」
「なら試合で決着を付けようぜ、その方が手っ取り早くて良いだろ?」
「ええ、シンプルで良いですわね」
「良し、ユーリ兄もそれで良いよな?」
「私はもちろん闘えるなら大歓迎だけど、確認を取る相手を間違っているよ一夏」
「え?」
キョトンとする一夏にすぐ分かるように、すっと千冬を指差した。
「…ああ!」
「やっと気付いたか馬鹿者め。まぁ生徒で話し合って決めろと言ったのだからこの状況に問題は無い、許可は取ってやるから日取りなどはLHRで話し合うとしよう。他にこの勝負に名乗り出る者は居るか? 居ないなら今は授業を始めるぞ」
千冬の言葉に誰も声を上げなかったので、そのまま話は一旦纏まり授業が開始された。
ってか結局敵になっちゃったよ、まぁ仕方ないから試合を楽しむ事だけ考えよう。