Beat the clock +   作:頭の中将

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Q、結月の補聴器ってどうなってるの?

 結月「私の補聴器は2種類ありまして、通常用とDJ用があります。通常用は会話の8割は聞こえます。DJ用は曲が精密に聞こえるんですが会話はほとんど聞こえません。なので華名とかが歌うときも聞こえないんです」


サンセットステージ後編【陽葉頂上決定戦】

 「そう言えば、サンセットステージって何なんだ?」

 「私が説明します」

 

 俺の質問にノアが答えた。そう言えば忘れたけどノア置いてけぼりにしていたな、すまんノア。

 

 「サンセットステージはこの陽葉祭の1番のメインイベントで陽葉のDJユニットが憧れる1番のステージです。学校内で予選を勝ち抜いた8ユニットがこのステージに立てるんです。残念ながら私達は予選を敗退してここには上がれませんが」

 「へー、陽葉のトップ8がこのステージで優勝を賭けて戦うわけね」

 「そういうことです」

 

 亮の質問に衣舞紀が答える。ちなみにフォトンのメンバー全員と観戦しているぜ。

 

 「ノアから見て特にこれ見て欲しいと思うユニットは何?」

 「やっぱり『Peaky P-Key』通称ピキピキですね。陽葉と言えばピキピキと言えるぐらいの有名ユニットです」

 「それは、知ってる。確か響子がいるところだろ?」

 「響子さんを知ってるんですか?」

 「まぁな、あの病気も響子のせいで分かったし」

 「あ、それとDJのしのぶちゃんがカワイイんです!!!」

 「まぁ、一応それも見ておくか。他にはないの?」

 「う~ん、後は予選でそのピキピキと当たるHappyAround通称ハピアラとか面白い存在ですよ」

 

 俺の質問に乙和が答える。

 

 「へー、じゃあそこ期待しておきますか」

 「ちなみに、ロスピーの評価はどうなの?」

 「ロスピーですか?う~んこのユニットはとにかく極端ですからね」

 

 亮の質問に衣舞紀が答える

 

 「好きなものは好きで嫌いな人は嫌いみたいな?」

 「そうです。だってデビューライブがピキピキのステージを邪魔してやりましたから」

 「見たよそれ、マジで笑えた」

 「私だったら笑えませんよ」

 「でも、東川じゃ常識なんだよね」

 「みなさん、始まりますよ」

 

 ここまで黙っていた咲姫が言った。

 

 『それでは、サンセットステージスタート!!!』

 

 さて、盛り上がりますか。

 


~観客席~

 

 サンセットステージの準決勝第2戦がのライブが終わった所でいま結果を待っているところだ。

 

 「亮、どうなると思う?」

 「カノープス対ロスピーはロスピーだな。ていうかピキピキとロスピーが強すぎる」

 

 

 ここまで、ロスピーは全試合ストレート勝ちピキピキは一回戦の『Happy around』以外はストレート勝ちになっている。

 

『第2戦の結果が出ました!勝者は....LostOnePiece!!!』

 

 観客席からは歓声が上がってるな。でも、相手に握手を求めるほどロスピーは非常に落ち着いている。まるでここまでは想定内のようだな。

 

 「まぁ、カバー曲と踊りしかやってないからな」

 

 ロスピー最初の曲は歌わずにただ踊り、準決勝で『合法的トビ方のススメ』をやるというここまで奇想天外なプレーをしている。最初の『kaki-kaki』ダンスはおもろかったな。ただ鉛筆を走らせてるだけだもん。

 

 『これにて決勝は....LostOnePiece vs Peaky P-keyとなりました!決勝まで今一度お楽しみ下さい』

 

 

 


 

「ここまで来たな」

 「華名、楽しみだね」

 「うん!」

 

 トントン....

「(お姉ちゃん)」

 「(どうしたの?)」

 

 私のお姉ちゃんは予選から集中している奴の補聴器を聞いているため私達の肉声はほとんど聞こえない。

 

 「(がんばろうね!)」

 「(もちろん)」

 

 「やっぱりお前らか」

 

 しのぶちゃんが来た。いや、ピキピキの全員が来た。

 

 「あら~これはまた貴方たち」

 「何だよカエル」

 「ひどいわ~」

 

 絵空と蛍はちょっと仲が悪い。

  

 「由香!一緒に頑張ろ!」 

 「もちろん!」

 

 逆に由香と愛菜は仲がいい

 

 「響子」

 「華名」

 

 そして私と響子はライバルだ。

 

 「優勝するのは私達だよ」

 「あの時の東京予選の借りを返してやるからね」

 

 「すいません代表者お願いします」

 「はい、分かりました」

 「はーい」

 

 代表者として私と響子がスタッフに付いてった

 

 


 

 『長らくお待たせしました!ついに決勝戦!陽葉の絶対王者Peaky P-keyか!生まれ変わった超新星LostOnePieceか!最初はこちらから!』

 

 「お、どっちか分からない仕組みなんだ?」

 

 『 Ladys and Gentleman boys and girl!』

 

 「どっちだ?」

 「これはロスピーです!」

 

 『Let'start the LostOnePiece sunset-strge final show!Let get fuck up it's show time!!!』

 

 

  

 『史上最少回数でサンセットステージ決勝を手にしたLostOnePiece、代々木の借りは陽葉で返す、ついにリベンジマッチのコングが鳴らされる!』

 

 「hanter,hanter,mountain hanter! hanter,hanter,mountain hanter! fire,fire,canp of fire! fire,fire,canp of fire!」

 

 

 

 

『10,9,8,7,6,5,4,3,2,1,0』

 

『Mc.firefly!』

 

「ばーん!とロスピー片腕番長、とにかくグロリアスまるでシャンクス!ついに来たな、ステージの決勝、狙い澄ますぜ陽葉の頂点!あと少しだな天上天下この手で踊れ!陽葉に起こす革命軍団ここで見せる東川スタイル!」

 

『Mc.LOVE!』

 

「愛菜が乱入、盛り上げに来たぞ、ライブは8回、夢は無限大!全てが決まるチャンピオンステージ、最高の音を今ここで出し切る!頭がイカレタパイロット、ついに見えたよ最高点。片足なくした3年前の私、今私はステージで歌ってるぞ!」

 

『Vo.kana』

 

「可愛い顔したロスピーのセンター、いやいや今日は陽葉のセンター!片目がなくても歌えるアイドル、like resprct スーザン・ボイル。いつも言われるロスピー最高、聞き飽きちゃった結月最高。そんなヤツらに最後通告、ごたごた言わずに私を見ろ!」

 

『LostOnePiece....LostOnePiece....LostOnePiece!LostOnePiece!LostOnePiece!』

 

『DJ.UnderGround!』

 

「頭がおかしいうちらの先頭、AtoZここが決勝!下僕以下かから成り上がったうちら!ついに見えたぜ王座の玉座!どけよ雑魚!アンチ全員まとめてリンチ!今のわたしを見て分かるか!今の私はスーパー無敵!」

 

「誰かが言った『やっても無駄だ』、誰かが言った『障害者のくせに!』、そんなヤツらに言ってやる 今盛り上げているのはだれだ!」

 

「もう、諦めることは忘れてしまった!お前のせいでこうなったんだ!」

 

「耳が聞こえなくても!目が見えなくも!片足なくても!腕がなくても!どん底に落ちた分、這い上がってきた自信がある!誰も奪えない自信を頼りに全力で一歩ずつ上ってきた!やる?やらない?愚問だなやるしか未来が開けないんだ!こんなつたない歌詞だけど!クソ雑魚なラップでも!伝えたいんだ今ここで!私達の生き様を!」

 

 

 

 

 

 

 


 

  

 

 「......」

 

 『4対3で勝者Peaky P-key!!!』

 

 「.....」

 

 負けた。私達はまだ届かなかった。今、補聴器を外して何も聞こえない・なのに私の脳内でずっとあの声が聞こえている。

 

 「.....」

 

 あの時みたいに、華名は私のそばで泣いた。愛菜と蛍も悔しそうだった。私はただ呆然と彼女たちが優勝の盾をもらっているところを見てた。

 

 「.....」

 

 後夜祭は私だけ行かなかった。いや、行けなかった。みんなを勝たせることが出来なかった。だからこうやってベンチで体育座りをしている。

 

 「.....」

 

 ん?誰か来た。

 

 「(結月)」

 

 亮先輩だ。まだ、校内にいたんだ

 

 「(こんなところにいたんだな)」

 

 手話で話しかけている。

 

 「(何の用ですか?)」

 「(後夜祭ずっとお前いなかったからどうしたのかて思ったよ。はいこれ)」

 

 先輩が自販機で買ったと思われるコンポタを差し出す。

 

 「(ありがとうございます)」

 「(それにしても、陽葉のDJってレベルが高いね)」

 「.....」

 「(悔しい?)」

 「(はい)」

 「(だろうな)」

 

 「.....」

 「.....」

 

 

 

 「(先輩、勝てなくてすいません)」

 「(なんで謝るの?)」

 「(だって、亮先輩の前で優勝したかったから)」

 「(俺はステージで楽しんでいる結月が見たいだけだよ)」

 「(だけど)」

 「(結月)」

 「(なんですか?)」

 「(全力でやりきった?)」

 「(もちろんです)」

 「(だろうな、3人に聞いたけど彼女らは全力でやりきったって言ってたよ)」

 「(そうですか)」

 「(ならいいじゃん。だってこのままDJ辞めるワケじゃないだろ?)」 

 「(はい)」

 「(それに、音楽なんて楽しんだもの勝ちなんだからさ)」

 「(ですよね)」

 

 

 亮先輩といると、こころが癒やされていく。

 

 「(先輩)」

 「(なに?)」

 「(もうちょっとそばにいてくれませんか?)」

 「(いいよ)」

 

 それから私は亮先輩と話していた。私と先輩しか分からない秘密の会話を。気がつければもらったコンポタは冷めていた。

 

 

 

 




サンセットステージ回は初めて6000文字以上書きました。マジで疲れた。
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