よぉ、タクだ。今日は隆盛の倉庫から失礼するぜ、俺達の練習は最初にランニングから始まる。これについては前にも話したことがあるな
それのあるあるとして、カズと亮が本気で走るという下りがあるのだが今回は...
由愛「」
タク「由愛ーー!!!」
こんな感じとなっております
亜麻音「由愛...大丈夫?」
カズ「本当に姉と一緒で負けず嫌いなのはいいけど...」
亜璃珠「流石に...石川君と1500メートルで戦っちゃダメだよ」
えー、この人達紹介しなくてもよくね?別に、だって向こうの方がみんな知ってるでしょ?え?ダメ?はい、じゃあやりますよ
ぶっ倒れている人が湊由愛でカズの隣にいるのが御上亜麻音、和泉亜璃珠、でちょっとそこらで休憩しているのが大和萌々で今から俺に抱きつこうとしているのが青葉帆乃香これでいいだろ?
亜麻音「タク、紹介雑」
タク「ダメっすか?」
クレームが入りましたんで、ゆっくり紹介して行きましょうか
『Sublimatum』通称リトムと聞いて知らない人はいないだろう。全国で多分俺達より知らない人がいないんじゃないのかなと思うほどの有名バンド
特徴としては、シェフの気まぐれサラダのようにバンドの担当楽器がコロコロ変わることだ。
亜麻音「シェフの気まぐれサラダ?」
タク「おもろいじゃないっすか」
この人は御神亜麻音、担当はキーボード主軸でギターボーカルとベースも出来る。隆盛とは高校の先輩でもあり、アオは部活の先輩でもある。一見文学少女のように見えるが実は沢山のバイトを兼ねているほどの体育会系である。ちなみに俺の店である『ルチャドール』にもバイトしに来た
萌々「隆盛、タオルある?」
隆盛「今持ってくるでごわす」
大和萌々、担当はギターとキーボードあと公ではないがドラムも叩ける。パスパレの麻弥さんの双子の姉で、性格は真反対。俺達花咲川の先輩である。昔、教室を借りて、一緒にベイブレード大会を一緒に主催したこともある。
カズ「アリス、腕もって」
亜璃珠「うん、せーの!」
カズと一緒にぶっ倒れている人を運んでいるのは和泉亜璃珠。担当はベースとボーカル、ギター、DJ。俺達の同級生である。地元は石川であり、2年の夏頃に旅行の案内もしてくれた。後、4Mの茜と仲がいい
帆乃香「たっくんー!」
タク「はいはい、抱きつかないでください。妹呼びますよ」
彼女は青葉帆乃香、担当はドラム、ベース、ギター。アフグロのモカの姉なので俺の彼女の姉になる。羽丘の先輩で生徒会の風紀委員もやっていた。性格が表はしっかり、裏シスコンであると思ってたら、一家の血筋だろうかやけに俺に突っかかる。
カズ「ここでいいか?」
そして、今回の問題児。湊由愛、担当はボーカル、ギターキーボード。ロゼリアの友希那さんの妹にあたる。性格はしっかりとしているのだが...
亮「由愛、いくら何でも俺のペースで言ったら死ぬって言ったのに」
亮が絡むと性格が一変、亮に対して負けず嫌いになってしまう。テストで勝負したりとか、謎解き勝負のみではなく、こういった体力勝負やサウナの我慢比べ、カレーの一気飲みまで彼女はとにかく亮に対して負けたくない思いが強いのだ。今日も彼女は亮に1500メートルで挑んでまぁ、こうなっている。
亜麻音「カレーの一気飲みはなぜか由愛が勝ったけどね」
タク「これについては亮の最後のニンジンが大きく影響していましたけどね」
そんな風に軽く駄弁ってると
アオ「はぁ...先輩達今日速すぎですよ...」
ランニングから帰ってきたアオが帰ってきた
萌々「はぁうう!!」
帆乃香「キュン...」
亜璃珠「可愛すぎ...」
『ズッキューーン!!!』という効果音が似合いそうなリアクションを取って3人は身もだえした。
亜麻音「」
タク「亜麻音さーん?亜麻音さーん!?」
ごめんもう1人だ。確実にこれ昇天してるよ。
アオ「先輩、今日オーバーペース過ぎますよ...」
タク「ごめんごめん、亮と由愛が競り合う所間近で見たくてな」
アオ「由愛さん、バテてますね」
タク「逆によく600(メートル)まで保ったよ体力が」
隆盛「アオ殿、お帰りでって大丈夫でごわす?」
隆盛がタオルをもって帰ってきた
タク「大丈夫だろ、日陰においといて安静にしとけば」
隆盛「軽度の熱中症でごわすか?」
みんなも覚えて欲しい、『軽度の熱中症とかわいさによる昇天の治療法は同じ』という事をな、これ保健の教科書に出るぞ
カズ「準備しとく?楽器」
亮「するか、アオは休んどけ」
アオ「はい、分かりました」
準備している間、彼女達がどうしてこうなったのか...それはリトムとの最初の対バンに遡る。当時は現RASのレイとマスキがリトムでもバンドをやっていた。で、対バン最初の楽屋挨拶。入った瞬間にアオが即座に向こうの愛玩道具にされた。あの時すごかったな...一瞬でアオが可愛がられてたもんな...
翔「完了、起こすか」
由愛「うぅ...今何時?」
翔「やっと起きた、失神してたぞお前、ぶっ倒れてるメンバー起こすから手伝え」
失神してた由愛が復活した。
由愛「うん、分かった」
~数分後~
ほとんど尊死状態だったメンバーを起こして、リトムと俺達の合同練習が始まっ
由愛「だーかーら!!!」
亮「はぁ!?ざけんじゃね!」
ってなかったみたいだ。また、あの2人が揉めてるよ
タク「おいおい、何があった?」
亮「タク、こいつきのこの山よりたけのこの里がいいって!」
由愛「絶対たけのこの里がいいもん!」
亮「きのこの山だろ!」
えー、とんでもなく、くだらない
由愛・亮「「くだらなくない!!!!」」」
タク「何で俺の考えてることが分かった!?」
前にも話したが俺はきのこたけのこ論争についてはどうでもいいと思ってる派であり、世界一クソな対決だと思っている
カズ「俺もどうでもいい派なんだよね」
隆盛「強いて言うならたけのこ派でごわすね」
アオ「きのこ派です」
翔「そんなことより小枝食いたい」
亜麻音「私両方作れるよ。あ、ちなみに私はきのこ派」
萌々「たけのこの里かな?」
帆乃香「モカと同じ、たけのこの里」
亜璃珠「きのこです」
タク「お前らまでノるなよ...って待って亜麻音さんマジッスか!?」
亜麻音「もちろん、翔が言ってた小枝も作れるし」
タク「何なんですかあんたは...」
亜麻音「別に?タダの学生メイドよ?」
~そして数分後~
タク「さて、準備を始めたところでどうします?向こうがやりたいというならいいですけど」
亜麻音「それじゃあ」
由愛「待ってください、この練習終始私がボーカルでいいですか?」
亜麻音「え?ま、まぁいいけど...今日結構やる気あるね」
由愛「当然です」
そう言うと、センターのマイクポジションに由愛が立ち、亜麻音さんがギターを肩に掛け、ドラムの席に帆乃香さんが座り、亜璃珠がベースの音を出し、それにつられて萌々さんがキーボードの音を出す。
由愛「それでは、行くよ『sisiter noize』」
曲が始まり、由愛が歌う。その時のこの顔、この声本当に姉にそっくりだなぁ...
~曲終了~
タク「本当にすげーな...」
カズ「な」
亮「はねしょー」
翔「どうした?」
亮「『ポラリス』、俺に歌わせろ」
俺がギターの音を調節していると、はねしょーがギターを持ってマイクに立つ
亜麻音「翔、ギター出来たの?」
翔「あのー...無理だよね、でもどうしてもコイツが歌うというから」
亮「じゃあ、隆盛...頼む」
隆盛「分かったでごわす」
亮は、ジャパンバンドチャレンジの後はDjは基本的にやっておらず、メインはギターボーカルとしてステージに立ってるがこのパターンは俺達も初めてだ。はねしょーはギターが弾けないので本当に戸惑っていた。
~さらに数時間後~
よく、Beatの練習後にはサウナに行くというお約束がある。今回もこのリトムのメンバーと一緒にサウナに行くことになったのだが
由愛「....」
亮「....」
また、この2人でサウナの我慢比べをしております
カズ「....」
隆盛「....」
萌々「....」
あ、この3人はサウナ-なので、関係ないですね。
タク「亜麻音さん、サウナのご経験は?」
亜麻音「前にこころがサウナ作りたいって言ってて」
タク「作ったって...亜麻音さんホント貴方は何者なんですか?」
亜麻音「タダの学生メイドだよ?」
~12分後~
由愛「....」
亮「....」
亜璃珠「つ、冷たっ」
アオ「気をつけた方がいいですよ、この水風呂シングルなんで」
帆乃香「シングルって...アオ君ももしかしてサウナ-?」
アオ「先輩達と一緒にいるとこうなってしますんですよ」
タク「さて、2分行ったんで上がりますか、って亮、水風呂いすぎだぞ!」
亜麻音「由愛、慣れないことしないで!」
この2人、まさか水風呂我慢比べするとは思わなかったな、だってこの水、シング...いや、水温8度だぞ!
~サウナ終了後~
Beatはサウナ行った後お約束として、俺の両親の店に行くという恒例の行事がある。
隆盛「今日もととのったでごわす」
カズ「亮、今日はどうしたんだ?」
亮「え?いつも通りだよ?でも、由愛が」
「姉様ーーー!!!!」
目の前でだれかが叫んでるみたいだ
「待ってこころ!」
亮「ん?」
亮が何かに反応した、と言う事は
亜麻音「こ、こころ!?」
こころ「姉様ぁ...」
亮「みーちゃーーん!!!」
美咲「はぁ...本当にアンタはぁ...」
亜麻音さんに抱きついたのは、こころで亮が抱きついているのは美咲。こんな所に来るなんて珍しいな
ちなみに知らない人に説明すると亜麻音さんとこころはいとこの関係にある。(亜麻音さんの母とこころの母が姉妹)
にしても、こころがあんなに怯えるのはかなり珍しい
タク「どうした?こころ?ムカデ人間を見たのか?」
帆乃香「それ、結構キモいヤツだよね...」
亜麻音「こころ?どうしたの?」
こころ「あ、アヤとチサトがぁ...」
亜麻音「あー、あの2人かぁ、場所、教えてくれる?」
~公園~
彩「アーチャン?ナンデイルノ?」
千聖「カレハ?カレハ?ドコナノ?」
前にも言った事だがこの2人はパスパレのマネージャーの事が好きなのだが...まぁ、あんな感じなのよ。この前に金網戦で決着着けようとしたのにナンデかなぁ?しかも、マルさんは刀を持ってきてるし、サギさんはモーニングスター持ってるし...何なの?これ?
亜麻音「おーい...てめーら。うちのカワイイこころにナニしてくれって由愛、亮?」
あれ?いつもなら亜麻音さんがどこからか分からん凶器もって解決するのに今日はっておい!
タク「由愛、亮、それは絶対にダメだ!」
亮「タク?俺のみーちゃんを泣かせた罪は大きいよ?」
由愛「彩さんは最近私生活がだらしないと聞いております、だから!」
タク「にしても!電流爆破バットと有刺鉄線アイアンフィンガーはダメ!」
亮の右手には電流爆破バットを持っていて、由愛の左手には有刺鉄線アイアンフィンガーを装着していたっていつの間持っていたんだ2人とも!?
亮「2人とも....死ね!」
バー---ーン!!!!
近所迷惑が来るほどの大爆発が起きた。亮の電流爆破が火を噴いたのだ。その衝撃でマルさんとサギさんの武器が地面に落ちる。その一瞬を着くように由愛がアイアンフィンガーを2人にぶちこむ
カズ「りょ、亮....」
亜璃珠「あ、あああ...キュウ」
隆盛「おっと、大丈夫でごわすか?」
亮と由愛はほとんど同タイミングで2人にスーパーマンパンチをたたき込む
帆乃香「何でタイミングが一緒なの...」
アオ「ボクもここまでぴったりなの見たことないです...亜璃珠さんとこころさん気絶してるし」
ここまででも満足しないのか、亮はサギさんを抱え込み
タク「デーンジャラー--ス!!!」
美咲「うわぁ!びっくりした!いきなり叫んでどうしたの?」
タク「タイチのデンジャラスバックドロップをする時のミラノさんのものまね」
美咲「プロレスファンしか分からないよ...」
由愛「亮!」
亮「あぁ!」
由愛がマルさんを抱えってまずい!その体勢は!
タク「天翔ザックドライバー!」
美咲「またプロレスか...」
萌々「今のアレヤバくない?!」
タク「むしろ向こうが可愛そうだよ。外でみちのくドライバー2は危険すぎる」
萌々「これ、麻弥呼んだ方がいい?」
カズ「今、日菜呼んだら麻弥さんも連れてくるって言ってたんでいっすよ」
その後、日菜と麻弥が合流し2人を連れ帰った。しかしまぁ、亮と由愛は仲がいいのか悪いのか本当に分からないなその後『ルチャドール』でタコス大食い対決してたし。お代はマルさんとサギさんの給料から引くことにしたそれ一層の罰としたら十分だろう。