酒場イエローフラッグに一人の男が入ってきた。その男が入ってきた瞬間、誰もが最初は気味が悪い奴だと思っていたが、毎日この酒場に来ているおかげか、次第に慣れていき今では気軽に挨拶するぐらいになっていた。
ようV(ヴィー)また仕事か?と言われるとVと呼ばれた男は「あぁ、今度はちょっと厄介かもな」と返事した。そして男はカウンターに座りオーナーに注文を頼んだ。
「バオ、今日はテキーラ・オールドファッションにビール少々、唐辛子入り二つを頼む」
彼が注文した内容を聞きいつも通りの動作に入った。
「ったく、あんたは相変わらず面倒くさい注文するな?」
「すまんな。だがあの注文と今回の注文じゃないと気が済まない質なんだ」
その言葉を聞いた酒場のオーナーのバオは諦め顔で注文した酒を出した。
「ほらよ、今日の注文の名前はえ~となんだ?」
バオがこのお酒の名前を聞いてVは少し口の中にお酒を運び、どこか懐かしい顔で答えた。
「ジョニー・・・ジョニーシルヴァーハンドだ」
「覚えておいてやるよ」
「助かる」
出されたお酒をゆっくりと飲みながら仕事を待つV。そうこうしているうちにラグーン商会のダッチ、ベニー、レヴィが来た。しかし、一人見慣れない東洋人が付いていた。
「よぉV、バラライカには許可をもらっている。情報があれば教えてくれ。それ相応の報酬は出す」
黒人の男ダッチはVに話しかけた。それを聞いたVはまた酒を口に運びながら周りに聞かれないように、そしてVの近くにいるラグーン商会のメンツだけに聞こえるように答えた。
「旭日重工は傭兵を雇ったみたいだ。そこの東洋人が関係しているんじゃないか?ディスクの中身はわからないが、傭兵を雇うぐらいだ。ディスクの処理か・・・またはそこの東洋人の抹殺か」
Vの答えでダッチ達は溜息を出した。しかし東洋人の顔はさっきとは違い、血の気の引いた顔になっていて、Vに質問をした。
「あんたVって言ったよな。俺を抹殺?な、なんでそんなことがわかるんだよ!」
その言葉を聞いたレヴィとベニーは答えた。
「へい、ロック。Vはこのロアナプラで便利屋としてやってんだ。情報、傭兵、商売、運送なんでもござれってことだ」
「そうだよロック。彼女の言うことは本当だよ。なんなら僕のハッキング能力をもってしても勝てないぐらいの技量もある」
それを聞いたVは少し照れ臭いなと呟き、頬をポリポリと掻いた。Vは東洋人に自己紹介していないことにッハと気づき自己紹介を始めた。
「俺はV。主に便利屋をやっている。レヴィとベニーが言っていたように基本そんな感じでやっている」
Vの自己紹介を聞いて少し遅れてロックと呼ばれた東洋人も自己紹介を始めた。
「あ、あぁ。俺は岡島緑郎。旭日重工の元社員・・・だった。」
「岡島緑郎ね・・・それでロックか相変わらずのセンスだなダッチ」
自己紹介を終えてVはダッチにネーミングセンスの指摘をした。
「うるせぇよ。呼びやすかったらいいんだよ。それでだV、その傭兵共はいつ来るんだ?」
ダッチの質問にVはちょっとまずい顔になっていた。だってそれは・・・
「あーすまん・・・もうすぐだ」
Vがそう答えた瞬間窓際から手榴弾が入ってきた。それを見たVとラグーン商会は急いでバオのいるカウンターの内側にもぐりこんだ。
「ふっざけんなV!ラグーン商会!また俺の店がぶっ壊れるじゃねぇか!」
「傭兵ってだけでも情報は助かったぜV!しかし傭兵がもうこんなに早く来ていたとはな!」
「すまん。代わりとしてはなんだが、今回は報酬はいらない。俺をこき使ってくれ」
「そりゃ大判振る舞いだ!レヴィ!二丁拳銃(トゥーハンド)は伊達じゃねぇってとこを見せてやれ!」
「あいよダッチ!」
直後Vとレヴィはカウンターから体を出し、自身の持っていた武器で対抗を始めた。レヴィはカトラス2丁で傭兵たちを穴だらけにし、Vは日本刀の悟を鞘から抜きレヴィに近づいてくる傭兵を斬り殺していった。