アモクロノス~旅の戦い(battle of the journey)~   作:ねここねこ .com

6 / 21
スケッチブックに描いた自動戦機の行方は!?
セイナたちの目的も守里剣(まもりけん)にはまだ分からなかったが…


第6話 「黒い死者」

あくびをしなら、ジャンク屋を後にしようとする鏡と安藤は、

 

「んじゃ、今日はこれで帰りますわ」

 

と鏡と安藤はちょっと収穫があったので喜んで帰って行った。

 

 

 

約束の時間はあっという間にくるもので、さあ、行こうかな?と思いつつ、設計図、いつものガラクタのような工具を持って用意をした。「あ、これ持って行った方がいいな」

 

とお客さんにもらったお菓子を持っていくことにしたが、内心2つは鏡たちに渡してしまったから、と入れ物を代えて持っていくことに。

 

 

 

どうしても前から、横から、後ろからと眺めてしまうのは自動戦機。

 

それに気付いたセイナは、「あはは…剣?入っていいよぉ~」

 

と、ちょっと照れつつ、本当に頑張っているのって伝わるなぁと思っていた。

 

 

 

突然、セイナが「ゴメンね!自動戦機の手の部分だけ描き忘れて、それで、どうしようって!」と慌てたように守里に言うと、「いや、いいって、てか設計図持ってきたしね!」

 

と任せろ、みたいな顔で言うと、セイナは嬉しそうな顔になった。

 

 

 

「んで、その前にみんなに挨拶しないといけないから…」

 

とカンナやララやトキノに、「日本の名前は温泉まんじゅうって言うんですけど、昨日のお礼と思って受け取って下さい」と言うと、みんなで覗き込みながら、カンナが、「守里君やるね~、礼っていうか、和の心なのかな?お礼におまんじゅうって!」となかなか好評だったので、守里は安心した。

 

 

 

セイナと守里は2人でコックピット内で話し始めましたが…

 

突然真剣な顔で、「俺の家族のこと話していなかったね」

 

と話をし出し、セイナも真剣に聞くことにした。

 

 

 

「俺のおやじは聞けば思い出すような会社の科学…てかエンジニアなんだ」

 

「母さんは何をしているかは分からないんだよね」

 

「北極から見える夜のように、俺の家には(ビャクヤ)って名前を付けたんだ」

 

「プレハブ小屋、よりはいいかなぁなんてね」ちょっとだけ笑って言いつつ、また真剣な顔で、「この先、何があるかわかりゃしない、だから造っているんだよね!」と、自分の家族の話を少し話しだした。

 

 

 

「あのね、あたしのパパは教授でエンジニア、ママも似た感じなのね」

 

「聞いたことあるかなぁ?シロハタ・カンパニーってところなんだけどね?」

 

と聞いただけなのに、守里は驚いて、「あ、そうだ、そうそう、おやじは確かそこにいたんだよ!」

 

 

 

「え~~~~~~~っ!」

 

っとひっくり返りそうなくらい驚くセイナに、

 

守里も驚いてひっくり返っていると、カンナたちが飛び込んできて、ララは少林寺拳法の準備をしたが…守里はひっくり返ったままだった。

 

 

 

「立たせてもらって…いいですかね…い、痛い…」とひっくり返っているのとトキノが立たせた。

 

 

 

セイナは「カンナ姉、ララ姉、トキノさん話があるかな…」と今度はゼーゼーしながらも「設計図預かってもいい?ロロナと相談するね」「今度は…と連絡先を交換して、また連絡するから…でもいい?」と顔を覗いて聞くと、イタタタと言いながら、「分かった!今日は渡すだけになったけど…」とセイナに伝えながら、みんなには「ありがとうございました」と挨拶して帰って行くことにした。

 

 

 

「シロハタ・カンパニー…その名前だった…」

 

と真剣な顔で、何か繋がりがあるのか…と思いつつゲンナ号を後にした。

 

しっかし、久しぶりに悲鳴聞いたなぁ…セイナ大丈夫かなぁと考えていた。

 

 

 

「なあに、あの悲鳴!」

 

と、カンナが問いただすと、セイナはトキノの作ったマシュマロ入りココアをまず一口。

 

 

 

セイナは落ち着きを取り戻すように、「剣のお父さんの勤めている会社って言うのが…」

 

とみんなはセイナの顔をジッと見つつ、恐る恐る「シロハタ・カンパニーなんだって…」となぜか小声で言った。

 

 

 

「は~~~~~~~っ??」

 

 

 

みんなが一斉に言うので、セイナはすかさず、「どの会社か知らなかったらしいの、でも、あたしがママの話しようとしたら…」

 

 

 

みんなで顔を見合わせてから、カンナがウロウロと歩きだした。

 

 

 

「それは大変だわ、一大事!かもしれないわね?」

 

とカンナが言うと、トキノは何も言わずララは、「ねえねぇ、カンナ姉!ママやパパに連絡してみた方がいいんじゃない?」

 

と言い出した。

 

セイナは、なんか言っちゃたからかなぁと不安な感じ。

 

 

 

トキノは足をカタカタ立ったまま揺らしながら、対策を考えている様子。

 

トキノは考えつつ「そうね、連絡した方がいいわね」となった。

 

 

 

ララが、まさかねぇという顔をしながら、「あの、自動戦機が敵になったら困るんだよ」

 

と言うが、セイナが真剣になって、「ララ姉!だったら自分から話さないと思うよ!」

 

と言い、「セイナ…まあ、確かにそれはいえるわね」

 

と沈黙が続いていたのですが、セイナたちはは不安そうにしていた。

 

 

 

カンナ、ララ、トキノ、そしてセイナも加わり、

 

提案のまま、母リリアンと父である麻生(あさお)を呼ぶことにした。

 

 

 

すぐにとのことで、次の日麻生が先にきた。

 

みんなと久しぶりに会うのでハグをしたり、麻生はロロナに夢中になっていた。

 

一番喜んだのはセイナだったのかもしれない。

 

 

 

リリアンとは別に暮らしているので、後に来た。

 

リリアンは何か暗い顔をして、真剣に経緯を聞いていた。

 

母親のリリアンに守里という名前に心当たりがないと聞くと、

 

考えに考えたようではあったものの、検討がつかない様子ではありため息を交えて言った。

 

 

 

「エンジニアもたくさんいるわ、幹部なのかもしれないし…分からないわね…」

 

「全員が全員知っていないわ、それに話によると家庭が複雑でしょ?偽名かもしれないし…」

 

そして、深呼吸をしながら話すことがあるようで、何から話していいか分からないようなリリアンだったが、この話を先にした方がいいかもしれない…と思い、ため息交じりに全てを話し始めた。

 

 

 

「あなた達が忘れようとも忘れられない人の話をするわ」

 

「驚くかもしれないけど、避けては通れない話だから…」

 

 

 

みんながゴクッと息を飲みながら話を聞くことになり、その際、お父さんも知っている話だからと付け加えた。

 

 

 

麻生も頷いてから、セイナの顔をみて大丈夫だからという表情をしました。

 

 

 

「アベルト・ゼスタローネの話なんだけどね…」みんなが動揺し始めた。

 

冷酷非道で自分の義理ではあっても父を殺した人間。

 

 

 

「実は、アベルト・ゼスタローネの裁判だけ非公開で、しかも秘密裡に行われたの」

 

カンナがすかさず「どういうこと??だってあれだけ多くの人の前で殺して…」

 

まで言いかけるのをトキノは黙って聞くように促した。

 

 

 

「しかも、結果がどうなっていると思う?たぶん無罪かもしれないの」

 

「秘密理だったから、公表もされず、もしかしたら無罪…その後の消息は不明になっているわ」

 

 

 

さすがにトキノも含めて驚いていると、更に「もし、アベルト・ゼスタローネが復帰していたら大変なことになるわ」「彼は次期社長だったから、社長になっていたらと思うと…」

 

カンナが、「殺人で無罪なんてり得ない!権力の力って奴?法律はそんなことで…」

 

と落胆するのだった。

 

ただ、みんなには同時に、アベルト・ゼスタローネならやりかねないとも感じていた。

 

 

 

忘れもしないあの殺戮、狙われていたころ、みんなで恐怖したことを誰もが口に出さずとも感じていた。

 

 

 

また、争いになる、狙われると誰もが痛感していた。

 

 

 

セイナは思わず外へ出た。

 

そして何気なく空を見上げ眺め、空気を吸っていた。

 

 

 

その時と同じころ、守里は夢を見ていた。

 

やっと自分の願っていた自動戦機に乗れる時がきた。

 

操縦は、守里が半年前のこと、父親にテストパイロットとして操縦したのみの経験だけ。

 

でも夢の中では、操縦になれ自由に乗りこなせるようになっている。

 

自由になった自分もつかの間、そこへ、何か光るものが現れ狙ってきたが、動きが早く対応ができない。

 

その光るものは黒い物体、それしか出てこない。

 

動かない状態になってしまった守里。

 

そんな時目が覚めた。

 

息づかいまで荒くなって本当に乗っていたような感覚。

 

「なんなんだ、あの黒い物体は…いや、夢だ…」

 

 

 

そう思いつつ外に出て、真っ暗な闇の中空を見上げていた。

 

何とも言えない不思議な感覚を体験したのだった。

 

そして、また真っ暗な空をただぼんやり見ていた。

 

広がる空にいつか…そんな想いが強くなった気がした。




シロハタ・カンパニーには何が隠されているのか!?
アベルト・ゼスタローネの存在とは?
第7話もご期待ください!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。