アモクロノス~旅の戦い(battle of the journey)~   作:ねここねこ .com

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ゲンナマーズ…Gビャクヤに乗ることになった守里剣。
希望を持ちつつ、待ち受けているものは何か。
出会いと別れがありつつ、前を向く守里剣だった。


第9話 「勇気」

ゲンナマーズかぁ…

 

思いにふけっていた守里剣。

 

 

 

「Gビャクヤ」と決まってゲンナ号からジャンク屋の家の、「ビャクヤ」に戻った守里は「ビャクヤ…ありがとな、本当のっていうか…新しいビャクヤのところに行くことにするよ」と言い、自分がやるべきことを考え出した。

 

 

 

なかなか眠れないでいると、「せっかくこことの別れなのに、眠れやしない」と外へ出て空を眺めながら、あの先に行くことになると思いを巡らす。

 

 

 

良いように考えれば夢が叶う、でも気になることがある守里は空を眺めながら以前みた夢を思い出す。

 

「黒い機体…あれは本当におこることなのか…?」

 

 

 

夢が叶うことと同時に、アベルト・ゼスタローネという存在に、何ができるかと真剣に屋根の上で考えていた。

 

 

 

テストパイロットの時は相手は模擬型だったが、今度は実戦が待っている。

 

相手はどんなであれ人間。

 

善であれ、悪であれ…でもやらなきゃいけない時もあると考えていた。

 

テストパイロット時代そんな話になったことを思い出していた。

 

 

 

屋根と言っても、大きなトラックの荷台に1度上って、それからじゃないと登れない高さにある。

 

考え事をするときによく利用する、内緒の安心できる空間だったかもしれない…。

 

 

 

ジャンク屋にあるプレハブと言っても、2階建になっていて、1階は倉庫になっていた。

 

2階の屋根にはハシゴでもないと登れない。

 

ただちょうど手頃なトラックがあり、つたって登れるようになっていた。

 

 

 

のんびりしていると、片付けなきゃいけないことを思い出し、慌てて2階の部屋に行き、必要なものを用意しだした。

 

 

 

「え?俺ってこんなに荷物ないの?」

 

ほとんど工具だらけで、あとは管理人に借りていたことを知って唖然とする。

 

頭をくしゃくしゃさせながら「笑われるくらい荷物少な!」とため息をつきながら、簡単でいいかぁとも思った。

 

 

 

「あいつらにも挨拶しないといけない」

 

早い方がいいと思ったが、

 

まずはゲンナ号に確認しないと思い、連絡すると麻生が変わって用意が出来たことを守里に告げる。

 

 

 

朝まで部屋でも片付けようと思っていると、イタリアへ鏡と安藤と3人で初めて来た時の写真を見つけ、荷物に入れる。

 

 

 

朝になって最初にきたのは安藤だったが、迷った挙句、鏡が来てからにしようと思う。

 

あくびをしながら鏡がきた。

 

「ちょっと2人ともいいかなぁ…」と真剣に、何とも言えない表情で呼んだ。

 

 

 

「安藤の飯(めし)の話かぁ?」と鏡が言うと、首を振って自分の家へと呼んだ。

 

 

 

「綺麗になってるな、あのさ、もしかして…」と安藤は言いかけるが、何か言いたげな守里を見て黙る。

 

 

 

息を整えた守里だったが、意を決したように「俺、ジャンク屋辞めてここも引き払うことにしたんだ」とサラッと言うので、鏡と安藤は顔を見合わせた。

 

 

 

鏡は冗談、と言いかけたが、綺麗になっている部屋を見て「俺たちどうすんだよ!お前はいいよな?でもさ…」と言うと、安藤は「なぁ、俺たちそれぞれの目的があってきたんだよな、親も了承してさ」

 

「守里は目的を叶えるため1歩進んだんだよ、鏡、俺たちだけでジャンク屋やろうや」

 

と言うと「あんど、お前もシェフになったらここ離れるって目的あんじゃん、俺は?」

 

 

 

すると安藤は「俺の目的はまだまだ遠い先に話だぜ?まず資金集めなんだからさ」

 

「それから学がない俺は勉強もする、何年、何十年先の話なんだ」

 

「考えても見ろよ、その間に「かが」が先に何か見つけるかもしれないんだぜ?」

 

ため息をついた安藤は「だから、ここは守里を温かく見送ろうぜ」

 

 

 

鏡はその場からどこかへ走っていってしまった。

 

守里は追うようにしたが、安藤は「そっとしておこうぜ、あいつも分かってくれるよ」

 

「ところで、俺、急いで今日ポトフ作ってご馳走するよ、味の保障はないけどな!」

 

 

 

何だか気になってはいた守里だが、夜まで鏡は帰って来なかった。

 

 

 

安藤の家に行く前に、照れながら花を買っていった守里だった。

 

 

 

安藤の家には、お母さんがいて花を喜んでくれたので安心しつつ、ポトフの準備をしている安藤の姿がシェフのように見えた。

 

 

 

お母さんは席を外してくれたが、そこへチャイム。

 

安藤が出ると、そこには照れている鏡の姿があった。

 

 

 

安藤は先に帰って準備をしていたのだが、最後の仕上げをして、3人で食べることにした。

 

 

 

 

すると鏡が「あのさ、あれから考えてあんどの家に来て話したんだけど…んでさ拾って…」

 

 

 

と、おほんと言い、守里に「…ってまあそれはいいとして、来た時にど緊張で挨拶に来てテンパってたよな」すると安藤が「そうそう、ジャンク屋の守里でプレハブの人間で…とかわけわかんない説明親にして」と3人で笑っていた。

 

「ジャンク屋ってなんだぁ?とかさ、お前面白いからな」

 

と鏡は言いながら「あんど!お前このポトフ、マジで上手い!」

 

 

 

守里も一緒に「マジで上手い!まだまだ食える!」と楽しげに言った。

 

 

 

すると、鏡と安藤は、照れながら「まあさ、故郷だと思ってまた何かあったら戻って来いよ!」

 

 

 

そして「拾いものでなんだけど俺たちから…」と「勇気」と書いた缶バッチを渡してくれた。

 

 

 

握りしめながら、真剣な顔で「ありがとな!大事にするよ…!」

 

 

 

と2人と握手を交わしながら、2人を後に、ゲンナ号に向かうことにした。

 

 

 

「勇気…」

 

そう1人事を言いながら、ゲンナ号に向かった。




「勇気」の缶バッチを持ちゲンナ号へと向かう守里剣。
その先にはまだ何も見えていなかった。
分かっていることは、アベルト・ゼスタローネとシロハタ・カンパニーの存在。
自分は何をするべきか…
第10話をお楽しみください!
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