火神に憑依したっぽいのでバスケの「王様」目指す   作:Dice ROLL

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ルーキー3位、日間加点4位、日間11位、本当にありがとうございます。今どき黒バスだと受けないかなとか思ってたんですが、完全に舐めてました。黒バス最高!


7話 壁

「カントク!今度の試合、ユニフォームですよね?」

 

「うん。対外試合をゼッケンでやる訳にはいかないからね」

 

「じゃあ、その、ワガママ言って申し訳ないんすけど、背番号選ばせてもらえませんか?」

 

「うん?まあいいけど、二年生と被らなければ何番でも好きなのとって良いよ」

 

「あざっす!じゃあ…」

 

◆◇◆

 

「おぉー。やっぱ運動部に力入れてる所は違うね〜」

 

広いグラウンドに美しい体育館は三階建て。比較的、勉強に力を入れている誠凛高校で活動している彼らにとっては眩しく見えた。

 

「火神君、いつもに増して楽しそうですね」

 

「ああ、チームで試合するの、日本に帰ってきてからは初めてなんだ。テンションあがるぜ!」

 

本来、チームバスケでこそ真価を発揮するのが火神のバスケだ。しかし、引っ越しやルールによってそれができていなかった。しかも隣には最高の相棒がいるとなれば否が応でもテンションは上がるというものだろう。

 

「どーもっす!」

 

「黄瀬!」

 

「うち広いんで、お迎えにあがりました」

 

「どーも、ありがとうよ」

 

「火神っち、今日は全開でいくっすよ!」

 

「っち!?それ俺にもつくの!?」

 

「黄瀬君は認めた相手を〜っちと呼びます。良かったですね」

 

「いい…のか?」

 

「黒子っちも、来たかったらいつでも来て良いんすよ」

 

「気持ちは嬉しいですが、お断りします」

 

「ちぇっ、つれないっすね〜。ま、今日はいいっすよ。…俺はキセキの世代の中じゃ一番下っ端っすけど、そう簡単に負けてやるわけにもいかないんすわ。」

 

黄瀬の鋭い眼光は、普段の彼からはとても想像がつかないものだった。

 

◆◇◆

 

「…あれ?片面でやるの?」

 

(もう片面は練習中…か)

 

「あぁ、来たのか。よろしく、監督の武内です。ところで、そちらの監督は?」

 

「私です」

 

「君が!?マネージャーじゃなかったのか」

 

「監督の相田リコといいます。今日はよろしくお願いします。…でこれは?」

 

「見ての通りだ。今日、うちは調整のつもりだ。出ない部員に見学させるには学ぶものがなさ過ぎる。とはいっても、試合はレギュラーで行う。トリプルスコアなどにはならないように頼むよ」

 

誠凛部員一同、ブチ切れた。あの黒子ですらむっとしたような表情を浮かべている。だが、彼らはすぐに冷静さを取り戻した。自分たちの比ではないような怒りを露わにしている猛獣がそこにいた

 

「Don’t fuck around us. I am so gonna beat you up!!」

 

「…カントク、あれなんて?」

 

「俺たちを舐めやがって。ぶっ潰してやる…ってさ」

 

しかし、武内、火に油を注ぐ

 

「黄瀬、何ユニフォーム着てるんだ。お前は格が違うんだ。出したら試合にならん」

 

これには流石の黄瀬も慌てている。一方火神は…

 

「×××××!! ×××××××××!!!!××××!!」

 

「あー!火神君ダメっ!それはもう口に出して良いレベルじゃないから!!」

 

完全に沸騰している。

 

「おい黄瀬、誠凛の皆さんをロッカールームに案内しろ」

 

「Don’t …んんっ。いらねーよ。出番待つとか無いからアップしとけ」

 

「…うっす!!」

 

殺される。黄瀬は生まれて初めてそう思ったという

 

◆◇◆

 

「あのー、始めるんで、誠凛早く5人並んでください」

 

「5人いますけど」

 

「「「「「「うおっ!?!??」」」」」」

 

初見は大体こうなる。こればっかりは仕方ない

 

「なんだぁ?影うっす」

 

「…てか、隣の23番、でかくね?2mありそうだな」

 

背中に燦然と輝く23番。「史上最強の選手は誰か?」という問いの答えは大方二人に分かれるだろう。だが、貴方の好きな選手がどちらでも関係ない。その背番号は『23』である。もちろん、火神がこの番号にこだわった理由もそれだ。

 

(ファーストプレー、ぶちかましてやる…!)

 

ジャンプボールは火神と小堀。火神は右手の『I PROMISE』の意匠が施されたリストバンドを確認するかのように触れた。

 

その間、相田リコは分析する。はっきり言って肉体のスペックでは火神を除き完全に負けている。どこまでやれるだろうか…と。そして、試合開始を告げる笛が鳴った。

 

(高…すぎるっ!!)

 

小堀は戦慄する。もはや勝負にすらならない、圧倒的な高さの違い。身長差は9cm。だが、そんな数字がちっぽけに見えるほど、純然たる高さの違いを見せつけられた。

 

ボールをキャッチしたのは司令塔、伊月

 

(黒子と火神を使って速攻でいくか?…いやここは…)

 

選択したのはハーフコートゲーム。ボールを回し、相手の陣形を崩して得点を狙うセットを選んだ…かに見えた。

 

(ここ、だろっ!)

 

コートを俯瞰して見ることができる『鷲の目』。伊月俊の真骨頂である。彼はまだ3Pラインから3mほど後ろ、守備の意識が切り替わる、絶妙なタイミングで放たれたロブパス。

 

「スリー!?にしては高すぎる。ミスショットか?」

 

海常主将、笠松はその豊富な経験故に、見誤った。いや彼を責めることなどできまい。アレに届く高校生がいるなどと、誰が思うだろうか?仮に思えたとしても、…彼以外には届かない。

 

それはまるで、リングに雷が落ちたような、そんな衝撃を伴って、アリウープダンクが炸裂した。

 

「…は?」

 

「返すよ、これ。錆びてるじゃねーか。あぶねーよ」

 

ガシャンと音を立てて海常ベンチの前に転がったのは、『バスケットリング』。

 

「なんかやるだろうなとは思ってたけど…ここまでやるかよ」

 

呆れたような苦笑いを浮かべる日向

 

ゴールを破壊した。その事実を存分に見せつけた上で。

 

「申し訳ない。ゴールを壊してしまったので…全面でやらせてください」

 

ここでやっと、凡人達の思考が追いついた。体育館に響き渡る絶叫、驚愕、憤怒、そして

 

「やってくれるっすね」

 

「おう。早くでてこいよ」

 

ここからが本番である。

 

次回、オールラウンダー対決

 

 

 

 

 




話数を重ねるごとに文字数が増えているんですが、何故か一話で進行する量は減ってるんですよね…怖い。高校バスケの背番号が4番から連番じゃなくなった後の最初のウィンターカップは違和感凄かったですよね。ちなみに火神君が23番になったので黒子は繰り上がって10番になってます

今後の黒子はどうしていくべきだと思いますか

  • 原作初期通りの「幻の六人目」
  • 原作終盤の自力で攻めれる攻撃フォルム
  • あえて守備にブッパしたスティール王
  • それ以外(メッセージかTwitterで)
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