火神に憑依したっぽいのでバスケの「王様」目指す   作:Dice ROLL

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日間1位本当にありがとうごさいます。まさかこんなことになるとは思ってもいませんでした。


9話 伏兵

(…今まで通り、普通にやってるだけじゃ追い縋ることもできないっすね…)

 

2Q、海常の攻撃。黄瀬は自らのカードの中で何が通用しそうか、その全てを思い出し、構築した。火神と戦うためのバスケを。

 

ドォオン!!

 

「っ!なんだ?あのドリブル音?」

 

「…あれは」

 

黄瀬が動いた。『雷轟のドリブル』、無冠の五将の一人葉山小太郎の得意とする高速のドリブル。一気に中に突っ込む…だが

 

「嘘だろ!?あれに追いつくのかよ!!」

 

火神を完全に抜くことはできなかった

 

(それでも…これだけ距離が取れれば十分っすよ…!)

 

ワンステップでフリースローライン付近から跳躍する。レイアップのようなモーションからオーバーハンドに持ち替えて放たれる非常にループの高いシュートが、ゴールに吸い込まれた。

 

「…ティアドロップ!技のデパートめ」

 

「冗談きついっすよ。もうちょいで届いてたじゃないっすか」

 

ティアドロップ。本来は低身長の選手が使う技術だが、黄瀬に使いこなせない技術などそう多くはない。これも、原作では無冠の五将、花宮真の得意技だった。しかし、黄瀬の言う通り、紙一重の差でブロックされていただろう。

 

(組み合わせ、その上で一回通じたからと言って繰り返し過ぎれば慣れられて終わり。とんでもない綱渡りっすね…!)

 

「…黄瀬、笑ってる?」

 

「出会えたんだろ。自分の全てをぶつけても勝てなそうな相手に。だからって試合に負けていいわけじゃねえ。先輩の意地見せんぞ!」

 

「「「おうっ!!」」」

 

試合開始前の相手を見下していたような雰囲気から、チャレンジャーのメンタルに変わっていた。

 

「そうこなくっちゃな」

 

火神もまた、歓喜していた。

 

(黄瀬涼太、間違いなく天才だよ。真面目にバスケやってこなくてこれとか…ふざけるのも大概にしやがれ。…ったく。タツヤ、やっぱり捨てたもんじゃねえぞ、日本のバスケも!!)

 

ここから点差は硬直する。2Q、一度黒子を引っ込めた誠凛は

 

PG伊月

SG日向

SF小金井

PF火神

C水戸部

 

このラインナップで戦っていた。現状黄瀬もオフェンスにおいては火神と互角の勝負を繰り広げている。体格差があるためディフェンスでは小堀と黄瀬がダブルチームでつくことである程度抑えることに成功していた。しかし、2Q残り4分、54-38で誠凛リードの場面で、黒子がコートに帰ってくる。

 

「ちぃっ!ここでアイツかよ!」

 

これには笠松も悪態をつく。また1Qのように点差をつけられるのか?海常ベンチの不安を後押しするかのようにスーパープレーが飛び出す

 

「…あっ!」

 

黒子のバックチップ。これに黄瀬は反応出来なかった。そして、黒子のヘルプを察知した段階で、火神は走り出していた。ボールを受け取ると跳躍する。…フリースローラインから。

 

「レーンアップ!?」

 

それだけでは終わらない。右手ワンハンドでいくかに見えたが、空中で両手に持ち替える。そのまま左に傾けるような動きの後、リングに叩き込んだ。

 

「ボスハンドのレーンアップ…しかも持ち替えてダブルクラッチのおまけ付きっすか…。人間技じゃないっすよ」

 

「どんなことしたって、同じ2点だろ?」

 

「緑間っちみたいなこと言うんすね。…でも今のは2点以上の価値があるっすよ」

 

「はっ!かもな。悔しかったらやってみろよ」

 

(お前なら、真面目にやればレーンアップくらいはすぐできるさ)

 

ともあれ、これで海常は流れを失う…はずだった

 

「…っ!」

 

「あっ!黒子っち!!」

 

「レフェリータイム!」

 

黄瀬の肘が黒子の頭に入ってしまった。流血を伴う負傷。しかも

 

「…脳震盪ね。今日はもう休ませるわ」

 

「…大丈夫です、試合はまだ…」

 

「ダメだ。休んどけ黒子。お前の選手人生はこれからも続くんだ。こんなところで無茶するな」

 

「火神君…」

 

「任せとけ!負けやしねえよ!!」

 

「…!はい。お願いします」

 

二人の拳が重なる。火神は相棒の熱を確かに受け取った。

 

◆◇◆

 

「ごめんなさい。大丈夫っすか?黒子っち」

 

「ああ。多分な。大事をとって休ませてるだけだ」

 

「…そうっすか、よかったっす」

 

試合最高、誠凛ボール。海常のディフェンスは先程通り、火神に小堀と黄瀬のダブルチーム

 

「いかせないっすよ」

 

しかし、ここで火神も次のカードを切る。ジャンプすると二人の上からゴール下の水戸部にパスを通した

 

「…っ!パス!」

 

そして、海常は今まで警戒していなかった水戸部に苦しめられることになる。

 

「フックシュート!」

 

誠凛で、2番目の身長を誇る水戸部のフックシュート。これが意味することは…

 

(マズイ!あれはうちの面子じゃ黄瀬と小堀以外じゃ止められねえ!)

 

小金井、伊月、日向と外から狙える選手がいる以上、放置するわけにはいかない。

 

(早川ならなんとかなるか?…いや、23番にダブルチームいかせてる上にマンマークなんてつけたら他の奴らがやりたい放題だっ!)

 

笠松が導き出した結論に、黄瀬も達した。

 

(あれ?これ詰んでる?さっきまではせってたのに…。なんでだ?あの8番のせいか?違う…これは!)

 

「監督!タイムアウトお願いしたいっす!」

 

海常、タイムアウト

 

「まだ、終わらせないっすよ」

 

次回、黄瀬の進化は止まらない

 

 

 




水戸部さんとか小金井さんとか土田さんとかもうちょっと輝かせてあげたい

今後の黒子はどうしていくべきだと思いますか

  • 原作初期通りの「幻の六人目」
  • 原作終盤の自力で攻めれる攻撃フォルム
  • あえて守備にブッパしたスティール王
  • それ以外(メッセージかTwitterで)
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