火神に憑依したっぽいのでバスケの「王様」目指す   作:Dice ROLL

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毎日投稿維持した方がいいのか、中二日くらいで長いの上げた方がいいのか。


13話 決着

『ビィーーーッ』

 

試合終了のブザーが鳴った。116-94で誠凛の勝利。試合前の大方の予想を大きく裏切る結果になった

 

「…結局一度も止めれなかったっす」 

 

「そう簡単に止められてたまるか。ナイスゲームだったぜ」

 

「こちらこそっす。…俺、試合で負けるの初めてっすよ」

 

「なんだそりゃ!?ふざけやがってこの野郎」

 

「涙でも出るかと思ってたっすけど、そんなことはなかったっす。今はとにかくバスケがしたい。泣いてる暇があったら少しでも上手くなりたい。それだけっす」

 

「いいねえ。次やるとしたらインターハイか」

 

「心配いらないと思うけど念のため…俺とやるまで負けるなよ」

 

「はっ!誰に言ってんだ。こっちのセリフだ」

 

「黄瀬君」

 

「黒子っち!」

 

「楽しかったです。またやりましょう」

 

「…うん!今度は俺たちが勝つっすよ!」

 

この試合を見届けた秀徳高校の二人は、新たなライバルの攻略法を考えていた

 

「真ちゃん、3Q終盤に誠凛がやったオフェンス、あれはなんだ?」

 

「…アイツを知らなければ、わからないだろうな」

 

「アイツ?」

 

「10番、黒子テツヤ。帝光時代のチームメイトがいるといったろう」

 

「なるほどね。じゃああれが『幻の六人目』か」

 

「ああ、23番PGを最大限に活かす5アウトに対して、あれは黒子と23番の連携を最大限に活かす戦術。黒子に慣れていなければ話にならない。それでやっと土俵にあがれる…面白い戦術なのだよ。仮に名前を付けるなら4アウトプラス1といったところか」

 

「へえ、じゃあ俺はとりあえず土俵入りはできそうだ」

 

「あまり黒子を舐めるなよ、高尾。あいつの影としての精神は並大抵のものではないのだよ」

 

「ずいぶんかってるんだな。あの10番のこと」

 

「…名前も知らない高校に行ったと聞いたときは、人事を尽くしていないと思っていたが、新しい『光』を見つけたか。黒子…!高尾、先に帰っていろ、少し話してくるのだよ」

 

「おい、真ちゃん!たっく…」

 

◆◇◆

 

「今日はありがとうございました」

 

「こちらこそ、大会前にいい経験ができた」

 

両キャプテンが握手を交わす。笠松は新たなライバルに、日向は自らの先をいく先達に、それぞれ敬意を払い。最大限の感謝を込めた。

 

「それじゃ、黒子っち、火神っち」

 

「ああ!また…」

 

「久しぶりだな、黄瀬、黒子」

 

「「緑間っち(君)!」」

 

もちろん。元チームメイトの二人以外も、彼のことは知っている

 

「『キセキの世代』シューター、緑間真太郎…!」

 

「見にきてやがったのか」

 

「久しぶりっすね、緑間っち。どういう風の吹き回しっすか?」

 

「たまたま通りかかっただけなのだよ。それにはっきり言ってお前が負けるとは思っていなかったのだよ」

 

「当たり前だろうが。チーム練すっぽかしてよその学校に遊びにいくようなやつに負けるかよ」

 

「火神っち、酷いっすよ〜」

 

「…23番か。お前、何者だ?お前のようなやつがどこで何をしていたら一度も日の目を浴びないまま高校生になるのだよ」

 

「アメリカ帰りなんだ。こいつらが敵がいねえだのつまんねえだのほざいてる間にしっかりトレーニングさせて貰ったよ」

 

「ほう、いい心がけなのだよ。俺の座右の銘は『人事を尽くして天命を待つ』なのだよ。お前のような人間がまだいたとはな。名前は?」

 

「火神大我だ。気が合いそうだな。お前、シューターって言ったか?左利きでシューターとはやっかいそうだ」

 

「…なぜ、俺が左利きだとわかる?」

 

「体の使い方だ。あとは、爪にテーピング巻いてるしな」

 

「…!面白い。黒子、いい『光』を見つけたな」

 

「はい。緑間君にも負けません」

 

「ぬかせ、勝つのは俺たちなのだよ。邪魔をした、黒子、黄瀬、火神次はコートの上で会おう」

 

「ああ、またな」

 

こうして、彼は去っていった

 

「ちぇ、緑間っち、絶対俺のこと馬鹿にしてるっすよ」

 

「それはないですよ。最後に黄瀬君の名前も入れていましたから」

 

「…あっ!そういえば…」

 

「お前ら!時間だ、もう帰るぞ!」

 

「キャプテン!すいません!!黄瀬!またな!!」

 

45得点、8リバウンド、7アシスト、FG成功率64%。火神大我の高校デビュー戦のスタッツである。

 

次回、共闘

 

 

 

 




試合終盤は訳あって描写しませんでした。面倒くさがった訳ではなく、ちゃんと理由があるのでわかる日までお待ちください。…ストックが底をついたことを報告します(絶望)

今後の黒子はどうしていくべきだと思いますか

  • 原作初期通りの「幻の六人目」
  • 原作終盤の自力で攻めれる攻撃フォルム
  • あえて守備にブッパしたスティール王
  • それ以外(メッセージかTwitterで)

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