火神に憑依したっぽいのでバスケの「王様」目指す   作:Dice ROLL

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東京と神奈川に『キセキの世代』がシックスマン入れたら四人いるとかいう地獄絵図。完全日常パートなので、苦手な方は読み飛ばしてください。ストーリー進行に影響はありません


26話 同窓会

桃井と青峰は、他の選手達より遅めに会場を出た。二人とも何か話していたわけではないが、青峰は何かを振り返るように座りながら物思いに耽り、桃井は青峰が立ち上がるのを静かに待っていた

 

「…さつき?まだいたのか」

 

「ひっどーい!気づいてなかったわけ?…そろそろ会場閉まっちゃうから帰ろ?」

 

中学時代はほとんど敗北を知らなかったが、今日は信じられないくらいコテンパンにやられた。己を見つめ直すいいチャンスを貰ったのだと言い聞かせてはいるが、そう簡単に受け入れられる感情でもないようだった

 

「あ、やっと来た!おーい、青峰っち!!」

 

「黄瀬!?」

 

「いつまで落ち込んでいたのだよ」

 

「緑間…」

 

「どうも」

 

「テツくぅーーーーーん!!!」

 

「苦しいです。桃井さん」

 

会場を出た二人を待っていたのはつい数ヶ月前までチームメイトだった懐かしい面々だった

 

「てめーらも見に来てたのかよ…。で、なんだ、笑いたきゃ笑えよ」

 

「笑う訳ないじゃないっすか〜。俺たち二人もけちょんけちょんにやられてるんすよ」

「けちょんけちょんでは無いのだよ!」

 

「…じゃあなんだよ」

 

「折角、東京付近の『キセキの世代』が全員揃ったから、飯に行こうと黄瀬に誘われたのだよ」

 

「青峰君と桃井さんも一緒にどうですか?」

 

「はぁ!?なんだそ…」

「いくいく!テツ君とご飯食べる!!」

 

「おい、さつき!」

 

「いいじゃないっすか!同窓会的な感じで!!」

 

「はぁ…」

 

こうして、結局青峰も参加。近所のファミレスに行く運びとなった

 

「おい黄瀬!モデルで稼いでんだろ?今日は奢りな」

 

「火神っちに負けてからはモデル休業中なんすよ〜」

 

「ふふっ、中学の頃はよくみんなでコンビニ行ったよね」

 

「はい。懐かしいですね」

 

「俺達も高校生だ。ランクアップの時なのだよ」

 

巨漢のお菓子好きはいないが、それ以外は本当にあの頃のままの風景が広がっていた

 

(テツ君と火神君のおかげだね…。火神、かがみ…かがみん!そうだ、これからはかがみんにしよ!)

 

あだ名が決まった瞬間である。会場のそばに学生の味方、サ○ゼリ○があったので入店。各々ドリンクバーや食べ物を頼んだ。そして必然、話題は昔話や、自分達を打倒した『王様』になる

 

「これだけ集まるのも久しぶりっすね〜。青峰っち、桃っちに黒子っち、今日はお疲れ様っす」

 

「ありがとうございます」

 

「…ケッ」

「青峰君!返事くらいしなさい!」

 

「あー?負けた瞬間見られて元気にお返事なんてできる訳ねえだろうが…。そうだ、火神のやつ、前半はどんな感じだったんだ?」

 

「とんでもなかったっすよ。自分でリバウンドとって、速攻走って、点取って帰ってきて、ブロックしてスティールするみたいな」

 

「まあ、あまり見ていて気持ちのいいバスケではなかったのだよ」

 

「前半は青峰君にも伝えた通りのスタッツだったけど、結局は一試合通して85得点、19リバウンド、10アシスト、7スティール、9ブロック」

 

「…人間すか?もうちょいでクアドラプルダブルっすね」

 

「火神君、試合開始前に青峰君のキャリアハイが83点だって聞いてたので、85点は狙ってたのかもしれないですね」

 

「かがみん、そんな事聞いてたんだ」

 

「だが、ただスタッツを稼ぐだけのバスケなど、まるで評価に値しないのだよ」

 

「それはそうだと思います。後半の火神君の方が、なんというか『らしい』プレーでした」

 

「それはそうっすね。あんな殺人鬼みたいな顔してバスケしてる火神っちは見たくなかったっす」

 

結局、超がつくほどの負けず嫌いの火神は、ちゃっかり青峰の記録は超えていた。そして話題は、遠方に戦いの場を移した二人にシフトした

 

「いいっすねえ、同窓会」

 

「同窓会っていう割にはスタメン二人足りねえじゃねえか」

 

「あの二人遠すぎるんすよ!何すか秋田と京都って!!」

 

「赤司君はともかく、紫原君が秋田を選んだのは驚きました」

 

「あいつなり色々考えたのだろう。紫原に東京の高校からスカウトが来なかったとは思えんしな」

 

「…あの二人と誠凛がやったらどうなるっすかねえ」

 

「勝ちますよ」

 

「黒子はそう答えるだろうな…。だが、客観的に見ても火神の負けは想像できん。それは赤司もだがな…。桃井、あの二人の高校のデータはないのか?あれば教えて貰いたいのだよ」

 

「うん、もちろん!むっくんは陽泉高校、秋田の強豪校で、最大の特徴は2m級の選手を集めた超弩級のインサイド。むっくんと合わせて三人が2mを超える身長を持ってるわ。あとはスポーツ留学にも力を入れてるの。赤司君は高校バスケ界でも最強と言ってもいいかもしれない、洛山高校。赤司君が当然ファーストオプションだけど、『無冠の五将』と呼ばれた人達が三人いるわ」

 

「ひょえ〜、赤司っち、随分イカついチームメイトっすね」

 

「まあ、アイツらしいな。てか、さつきの言う通りなら紫原には負けねえだろ。でけえだけの奴が何人いたって火神は止まんねえだろうし、紫原でも無理だろうな」

 

「バスケは何が起こるか分からないですから、負けないなんて事は無いですよ」

 

「そうだ!きーちゃんと誠凛の試合はどうだったの?私達ビデオ入手出来なくて…」

 

「それはもう酷かったっすよ!うちの監督が失礼なことしちゃって、切れた火神っちがゴールぶっ壊したんすよ。そんでもって後は…色々教えてもらったっす」

 

「それは…凄いね…!みどりんは?コートの中からはどんな感じだったの?」

 

「惨敗なのだよ。俺もアイツに教わった事は沢山ある。少なくとも中学までの俺だと思わない方がいいのだよ。…次に当たるとしたら冬になるがな」

 

「青峰君は、どうだった?」

 

「チッ…!さつきは全部見てただろうが…、まあ教えて貰ったつう意味では一緒だな」

 

「青峰っち!『ゾーン』凄かったっすよ!!」

 

「あ?まあ、あんくらいお前らでも出来んだろ…テツは無理か」

 

「ひどいですよ青峰君」

 

「ははは…。…青峰っちインターハイで当たったらいい試合しよう」

 

「おう、望むところだよ」

 

「びっくりしたっす。『俺に勝てるのは俺だけだ』とか言うかと」

 

「そんな調子こいてられるわけねえだろ…」

 

「きーちゃんそっくり!」

 

こうして、高校生らしく彼らの時間は過ぎていった

 

◆◇◆

 

一方、火神も昔馴染みと連絡を取っていた

 

「もしもし?タツヤ!久しぶり、急に電話かけてくるなんてな!びっくりしたぜ」

 

『うん、久しぶり、タイガ。実は日本に帰ってきたんだ。まだ東京の方には顔出せないけど、いずれ会えると思う』

 

「本当か?思ってたより早かったな!で、高校どこなんだ?」

 

『オレの高校はね…』

 

次回、鉄心帰還

 

 




ついに高校No.2ビッグマンが誠凛に…!

今後の黒子はどうしていくべきだと思いますか

  • 原作初期通りの「幻の六人目」
  • 原作終盤の自力で攻めれる攻撃フォルム
  • あえて守備にブッパしたスティール王
  • それ以外(メッセージかTwitterで)
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