火神に憑依したっぽいのでバスケの「王様」目指す 作:Dice ROLL
「ほら、水分とって!まだまだ試合は続くんだからしょげてるばあいじゃないわよ!」
「だな。火神、悪いが赤司は任せていいか?」
「うっす!」
「2Qは黒子君に代えて土田君を入れるわ。で、土田君は葉山君について。伊月君は『鷲の目』で根武谷君へのパスコースをできるだけ塞ぐ。これでいく!」
「…黒子、ミスディレクションはなんとかできそうか?」
「はい、黛さんのミスディレクションのパターンは完全にボクと同じなので、違うパターンを構築できればもう少し持続できると思います」
「よし!なら勝負どころまでとっとけ!2Qは任せろ。俺がなんとかする」
「はい、お願いします。火神君」
2Q開始
「ほう、随分とパスを警戒しているみたいだね。…舐められたものだ」
『天帝の目』をオフェンスで使うとどうなるか。その答えは「アンクルブレイク」。重心を乗せた足と逆側に高速で切り返すことで、人間の身体はバランスを失い、倒れる
「…っ!?なろっ!」
「!、へえ…」
しかし、火神はこれに食らいついた。アンクルブレイクは確かに決まっていたが、その筋力と体幹、天性のボディバランスにより、完全に倒れ込む前に無理やり体勢を立て直したのだ。しかし、土田の高いディフェンスIQが仇となる。とっさに火神が抜かれたと判断し、ヘルプに向かってしまった。結果として葉山がフリーになる。それを見逃す赤司では無かった。簡単なレイアップを決め点差を広げる
「すまん!火神」
「いや、今のは俺のせいです。でも、赤司はもう気にしなくて大丈夫っす!」
誠凛の攻撃、今回はハンドラーを火神が務めるプランだ
(黒子にデカイ口叩いて、「
火神対赤司の1on1。オフェンスが火神で真っ向からぶつかるのは二度目である
「ターニングポイントだな。ここで火神が負けるようでは完全に流れを失うのだよ」
「だな。でも、アイツが無策で突っ込む訳ねえだろ」
だか、火神の選んだ選択肢はある意味無策に近い
「…ボールを全く上げない、その体勢ではドライブしかないと言っているようなものだが、いいのかい?」
「どうせ選択肢バラけさせたところでバレちまうんじゃ関係ねえだろ。正面からぶっ壊す」
(…ここ!)
赤司の『天帝の目』は、火神がドライブするタイミングを完璧に捉えた。しかし、止めることはできなかった。洛山の選手は誰一人として赤司が抜かれるとは思っていない。完全にフリーレーンだ
「フラストレーション溜まりまくりだったんだ、食らいやがれ!!」
ゴール右側から踏み切ると両手で持っていたボールを右側に突き出す。そのままウィンドミルの要領で両腕を回旋させるとその勢いで身体も半回転。ボスハンドリバースダンク。かの『ブラックマンバ』を弔うべく『王』が見せたことで有名なこのダンクは、『神様』の得意技を組み合わせていることから「ゆりかごバックダンク」と呼ばれる
「うおおおおお!!すっげえ、なんだ今のダンク!!」
「しかも、あの赤司征十郎をぶち抜いたぞ!!」
「おいおい、赤司は未来が見えるんだろ?なんで普通に抜いてんだよ…。真ちゃんは分かるか?」
「ああ、恐らくだが、『なんで』も何も無いのだよ」
緑間の予想は、ズバリ的中していた
「未来が見えようが、追いつけなかったら止めれねえだろ」
「まさか、そんな方法で『天帝の目』を破るとはね…」
火神の『天帝の目』対策は至ってシンプル。見えたところで止められないくらいのスピードで突破するという超絶脳筋戦法である。だが、この作戦は案外理にかなっている。赤司と火神の身長差は30cm。これは火神にジャンプシュートを許せば止めることは不可能だということだ。そのため赤司は火神がシュート体勢に入る前に止められる距離にいなければならないが、距離が近づくということはドライブを止めることが困難になるということである。だが、そんなことに気づかない赤司ではない。つまり今のプレーは…
「『ゾーン』か。ビデオで見たよ、大輝との試合で盗んだね」
「こんなもん元々できるわ。チームが欲しいところで力を発揮できないやつをエースとは呼ばねえだろ」
火神大我の『ゾーン』。素の状態で『ゾーン』に入った青峰を凌駕するスピードを持つ火神が『ゾーン』に入ることでさらに出力を上げる。ここまでやってようやく力技での突破を可能にしたのだ。しかし、一度『ゾーン』に入ればその驚異的な能力はディフェンスでも遺憾無く発揮される
「インサイドは俺一人で守ります。先輩達は外お願いします」
ど真ん中に火神が陣取り、他の選手が外に広がる守備陣形を取る。今の火神の守備範囲を考えればこれで問題ない
「タイガ…凄いね。敦と同じことをやっているよ」
「いや…あれは俺より凄いでしょ。俺は赤ちん相手だったら多分無理だね〜」
だが、このような状況を打破するために『幻の六人目』はいる。赤司は黛を使い、火神の守備を突破しようとする。だが、火神大我はその程度で越えることができる壁ではない。黛のパスを平然とスティールした。そのまま速攻の先頭を独走し…3Pシュートを放った。これで8点差。2Q開始早々、点差を一桁に戻した
「まじか!?速攻でプルアップスリー打ちやがった…」
「どんだけ自信あんだよ…」
「出た、『王の時間』。ゾーンで広がった守備範囲を考えたら、洛山の5番は使い物にならないっすね」
黛千尋はこの時点では『幻の六人目』として不完全である。通常のパス回しに基本のミスディレクションを覚えただけの彼には、この状況は荷が重い
「火神大我、つくづく気にくわないね…」
火神の『ゾーン』により、誠凛は流れを取り戻したが、この程度で終わる洛山高校ではない
次回、前半の死闘
さあ、火神個人軍になりつつあります
今後の黒子はどうしていくべきだと思いますか
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原作初期通りの「幻の六人目」
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原作終盤の自力で攻めれる攻撃フォルム
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あえて守備にブッパしたスティール王
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