火神に憑依したっぽいのでバスケの「王様」目指す   作:Dice ROLL

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原作で赤司がゾーン入った時の絶望感はやばかった


33話 一人

「なんだ…赤司が自陣から動かない?」

 

ここまでパス回しの起点として常にハンドラーを務めて来た赤司が、ボールを持たないどころか自陣から出てこない

 

「考えるのはあとでいい、まずはディフェンスに集中しましょう!」

 

今の火神を前に四人で点を取ってこいというのは、かなり無茶なオーダーである。さらに言えば、洛山にとっての最大の誤算は黛がほぼ機能しなかったことだろう

 

(ちくしょう…あのスタイルを身につけたばかりの俺では、『目』を二つ分欺くのは無理だ…)

 

「俺をいつまでも止められると思ってんじゃねえぞ!」

 

『雷獣』葉山小太郎、意地の突破。だが、即座にヘルプに火神が走る

 

「だろうな…ならそっちが空くだ…ろ…」

 

葉山の狙いは火神を引きつけ、実渕のスリーを狙うこと。現状、実渕が思うようにスコアリングできていないのは、『天』のシュートを火神がブロックするというディフェンスが成立しているからである。ならば火神を引きつけることができれば風通しがよくなる…はずだったのだが

 

「四人しかいないんじゃ、パスコース読み放題だな」

 

伊月のスティール。赤司が攻撃参加していないことで絞られた選択肢の中から、最も危険な『三点』を塞げるように動いていた。そして、速攻の先頭を走る火神へパスが通る

 

(赤司のやつ…何が狙いだ?嫌な予感しかしねえな。ならここは、こっちだろ)

 

先程まで、散々仕掛けていた1on1ではなくスリーポイントを放った。届くはずもなくネットを揺らす。69-64、五点差

 

「すぐにリターンしろ」

 

「…赤司」

 

(さっきまでとは雰囲気がまるで違う…、これは…!)

 

赤司が火神を抜いた。洛山高校が初めて『ゾーン』に入った火神を突破したが、その手段は赤司の単独突破。つまるところこれは

 

「赤司…!『ゾーン』か!」

 

そのまま単身レイアップを沈める

 

「この場にいる者全てに身分の違いを教えてやろう。お前達の敗北は絶対だ」

 

「ふぅ…来やがったな」

 

続く誠凛の攻撃、先程はまでとは違いパス回しを中心に慎重なオフェンスを組み立てていたが

 

「スティール!?嘘だろ、あんな位置から…」

 

赤司がスティールを決め、そのまま速攻に走る。『ゾーン』に入った赤司征十郎のスピードに対抗できるのは、やはり火神しかいない。だが、赤司征十郎の最大の武器、未来を見通す『天帝の目』。ゾーンにより肉体の速度が増したそれを使ったクロスオーバー

 

「…なろっ!」

 

しかし、火神は倒れない。1Qでもみせたアンクルブレイク封じ。…だが

 

「ダブルクロスオーバーか…。これは流石に厳しいね」

 

「あそこからもっかい切り返すとか、やっぱ赤ちんだね〜」

 

倒れないとはいえ、バランスが崩れることに変わりはない。その体勢からもう一度切り返されれば、いかに火神の肉体が優れているとはいえ、対応することはできなかった

 

「赤司が勝った!!」

「これで一点差か…まだまだ分からねえぞ!」

 

「真正面から火神に勝ったのは、赤司っちが初めてかもしれないっすね…」

 

(これは…相当だな。平面でやり合ったら負けかねないとは恐れいった。やっぱりいるんだよな、どんなところにも!)

 

「地面に這いつくばる気分はどうだ『王様』?」

 

「…懐かしいねえ、やっぱり面白えよ。とんでもねえやつを相手にするのはいつだって」

 

この赤司の『ゾーン』突入で、誠凛はかなり厳しい状況に立たされていた。今まで互角の勝負ができていたのは火神が『天帝の目』を無視して行動できていたからである。しかし、その効果圏内に火神も入ってしまった以上試合展開は劣勢になっていく。洛山高校が逆転に成功し、3Qは終了した。69-72、ようやく作ったリードを一瞬で奪い返された

 

◆◇◆

リードを奪ったはずの洛山高校だが、そのベンチは重苦しい空気に包まれていた

 

(赤司、マジで凄え…あの火神に勝っちまうんだからな。でも、俺たちは何もできてねえ…クソっ!)

 

誰も赤司に話しかけることはできない。もはや、これはチームではない。対する誠凛ベンチは決して悲観的な雰囲気ではなかった

 

「火神君、『ゾーン』に入った赤司君のプレー、どう思う?」

 

「…多分、地上戦だと分が悪いっすね。ただ、赤司は『ゾーン』に入ってからはオフェンスでもディフェンスでも完全に独立して動いてます。…もう、チームプレーをする気は無いんじゃないですかね」

 

「やっぱり…。それなら、付け入る隙もあるはず…!」

 

「監督、ボクを入れてもらえませんか」

 

「黒子君?」

 

「アリだな、黒子のミスディレクションが通用するなら、まだ洛山にはバレてない連携もあります。…それに、自分から出してくれって言うってことは、もういけんだろ?」

 

「はい、新しいパターンのイメージは付きました。それに、ディフェンスでも力になれると思います」

 

黛も黒子も、ここまでほぼ完封されている。しかし、経験と覚悟の違い。先に活路を見出したのは旧式の『幻の六人目』だった

 

「…よしっ!最終4Q、メンバーは伊月君、日向君、火神君、黒子君、小金井君でいくわ!全部出し切って来なさい!!」

 

「「「「「おう!!!」」」」」

 

泣いても笑ってもこれで終わりの4Q、独裁の帝王の前に立つのは、民を引き連れた王様

 

次回、赤司征十郎に決まっているだろう




いよいよ大詰めです

今後の黒子はどうしていくべきだと思いますか

  • 原作初期通りの「幻の六人目」
  • 原作終盤の自力で攻めれる攻撃フォルム
  • あえて守備にブッパしたスティール王
  • それ以外(メッセージかTwitterで)
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