火神に憑依したっぽいのでバスケの「王様」目指す 作:Dice ROLL
原作では英語の点数もボロボロだった火神君ですが、ここでは前世があるのと今世のアメリカ時代に比較的普通に英語を学んでいたため、ちゃんと帰国子女です。あと日本の運動部をゴリゴリに経験しているため敬語が使えます。
結局無事に受験を乗り越えることができた。帰国子女枠と新設校というラッキーが重なり合格を勝ち取った。選んだ学校は誠凛高校。去年創立一年目にして東京都ベスト4に食い込んだという実績を持っていて俺の求めていた高校の条件と完璧にハマった。選手層も俺のプレイスタイルと相性がいい。コートを広げる3Pシューター、ボールを捌く能力を持ちつつゴール下を任せられるビッグマン、プレイメイク力と視野を兼ね備えたボールハンドラー。この三人には劣るものの様々な起用に応えられそうなユーテリティープレイヤーに優秀なリバウンダーもいる。そんなことを考えながら勧誘を追い払いつつバスケ部のエリアを目指した。
◆◇◆
「めぼしい子が来ないわね〜」
相田リコは嘆いていた。昨年ベスト4とはいえ新設校でスポーツ推薦も無ければ当然といえば当然なのだろうが。眺めていた仮入部届の束を机に戻し、顔上げ、むせた。2m近いと思われる身長、制服の上からでも分かる鍛え上げられた肉体。あまりにも逸材だった。
(なんとか声かけないと…!)
と思っていたが、なんとこっちに向かってくるではないか。
「バスケ部、ここであってますよね?」
「うん。バスケ部」
(何だそりゃ日本語できな過ぎか!!)
相田リコは嘆いた。
「火神大我、ポジションSF!よろしくお願いします!!」
「ありがと!歓迎するわ。君みたいに体格良ければ多分直ぐに…」
「そういうのいいっすよ。ポジションとかベンチとか、全部きっちり実力でとるんで」
『体格良ければ』この言葉は彼にとっては割と地雷だということを他の人間は知る由もなければ知る機会もないだろう。
「それじゃ。楽しみにしてます。」
「あ…!行っちゃった…。なんかミスったかな?」
「まあ、大丈夫じゃねーの。楽しみにしてるっつってたし」
誠凛高校バスケ部キャプテン、日向順平。彼の関心はもっと別のところにあった。
「あいつ、あのタッパでポジション3番って言ってたな。どう見ても5番っぽかったが」
「たしかに、あれだけの身長だと日本じゃそうそう…って、出身アメリカ!?」
「なるほど、本場仕込みか。それなら納得だ…ん?カントク、一枚回収し忘れてるぞ」
「あぁ、本当だごめんごめん…黒子テツヤ…こんな子来たっけ?…って、出身帝光!?」
「おいおい、まじか…。どうなってんだ今年の一年」
まだ見ぬ新入生と本場仕込みの大型ルーキーに心躍らせる2人であった。ちなみに割とすぐにそんじょそこらの『本場仕込み』とは訳が違うことを思い知らされることになる。
まだバスケもして無いのに評価9いただきまして、感謝の極みです。
今後の黒子はどうしていくべきだと思いますか
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原作初期通りの「幻の六人目」
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原作終盤の自力で攻めれる攻撃フォルム
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あえて守備にブッパしたスティール王
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